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 こんばんは。

 先日大津のいじめ事件が世を騒がせましたが,そのいじめ事件の加害者といわれる生徒のうち一人が,転校後の同級生暴行を理由に家裁に送致されていたという記事がありました。
 記事によると,その生徒が大津の自殺の一件の後に京都の学校に転校したものの,転校した後に神社の境内で同級生に対して複数の生徒とともに殴るなどの暴行を加えたということです。
 被害者生徒の被害届によれば,殴られたほかに鞄を燃やされたり,文房具を捨てられたりしたそうです。

 記事にあるばかりの情報なので,その真偽は私には分かりません。よって,以下もし記事が正しかったらという前提で書いていきます。
 もし被害者生徒の述べていることが正しければ,これは傷害や器物損壊,さらに場合によっては建造物等以外放火という重大なものということになります。
 そして,もし大津の自殺がこの加害者とされる生徒のいじめが原因だとすれば,その犯罪性向はかなり深かったということになるでしょう。
 もしこれらが真実とすれば,悔やまれるのは大津のいじめの段階で学校等の対応が甘かったことです。
 ここできちんと対応をしなかったからこそ,犯罪性向が改善されずに第2に被害者が生じてしまったのではないでしょうか。
 家裁が絡めば体面は大変よくないでしょうし,学校としても望ましいとは思わなかったでしょう。また,少年事件としたがために心に傷を負わせてしまって,教育に悪影響が出ることを懸念する向きがあることも理解します。
 しかし,少年事件の根幹は教育であり,ここで教育を考え直すことによって二度と事件を起こさないようにするものです。多かれ少なかれ犯罪性向があったにもかかわらず,これにきちんとした対応をとらなかったために,教訓が生かされず,反省もなく二度目の事件が生じたとすれば,それは少年事件制度を理解していないばかりか,教育者としてもどうだったのだろうと思ってしまいます。
 もちろん,少年事件化せずに解決した事件も多いでしょうし,今回の件は結果論に過ぎないのかもしれません。しかし,いやむしろ重大な結果が立て続けに起こってしまったからこそ,このように思ってしまうのです。

 私は,このような仕事をしているものの,何でもかんでも法律という杓子定規を使って,裁判等の手続で物事を解決するという考え方には反対です。
 しかし,使うべき時には使うために法律なる道具はあるのですから,道具を使うことをためらいすぎるのもよくない気がします。
 ですから,教育関係者の方々等におかれましては,様々な制度を使うべき時には使う勇気を持って対応していただければと考えております。

 マートンさんが,現在大変精神的にショックを受けているのではないかと思われるような記事を見ました。
 確かに,目に見てわかるミスをした場合に責められるのはプロとして出場する以上仕方ないと思います。
 しかし,マートンさんはこれまで阪神にどれだけ貢献してくれたのだろうと思い返すと,阪神の現状をひっくるめて考えた時に,私はマートンさんだけを責める向きはどうも賛同しかねる気がします。
 あれだけに貢献を考えた時,これで今シーズン限りでマートンさんを失ってしまうとすれば,それこそ失うものが大きくなってしまうのではないかと思います。
 今年の阪神のチーム状況を見る限りでは,マートンさんも含めてもう少し長い目で見てあげてもいいのかなと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 19:31
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