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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,岩手で,女性のスカートの中を盗撮しようとした男を逮捕したというものを見たので取り上げてみました。

 この男は,駅のエスカレーターで,前に立っていた女性のスカートの中を携帯電話のカメラで盗撮しようとしたということです。
 このエスカレーターでは,盗撮の被害の訴えがあり,警察官が警戒に当たっていたということで,男はその場で現行犯逮捕されたということです。

 岩手県では,迷惑防止条例が今年7月に改正され,盗撮を使用とする行為そのものを違反大勝とすることとなったそうです。
 これは,これまでの迷惑防止条例では盗撮した写真が残されていないと立件できなかったためということです。
 本件は,この条例が初めて適用されたケースということでした。

 この記事を見て,率直に冤罪が生まれる危険がないのかということを感じました。
 確かに,盗撮犯を確実に確保するためには,ある程度処罰範囲を広げる必要があるのだろうと思います。
 しかし,処罰範囲を広げればその分処罰範囲が曖昧な部分も生じてしまうため,その曖昧な部分について冤罪が生まれる隙ができるのではと思います。

 本件では,警察官がそれらしい行為を現認し,さらに男は犯行を認めているということなので冤罪ではなく,むしろこの条例を作った意図にうまくはまるケースだったのだと思います。
 しかし,「盗撮しようとする行為」という非常に線引きのしにくい曖昧な行為については,どの程度で処罰されてしまうのだろうかと不安に思うところです。
 例えば,携帯電話を持った状態で手を下ろした場合,それが盗撮しようとする行為といえるのかとか,そうなると携帯電話を手に持ったまま階段を上る行為自体が実は処罰範囲に当たるかどうかすれすれの行為になってしまうのではないかという恐れがあるように思うのです。

 また,その行為についてどのように立証するのかという問題もあります。
 盗撮写真がなければ盗撮行為の存在が分かりにくいですが,これが防犯カメラ等で録画されているのであれば格別,それがない人の記憶だけでそれっぽい行為があったとして処罰されてしまうのであれば,それはまさに冤罪を生む可能性があるのではないかと心配します。

 最近は特に痴漢冤罪が疑われるケースが非常に多く,これに加えて盗撮冤罪が疑われるケースも増えるとなれば,おちおち外にも出られないという要になってしまうような気がします。
 また,今回の事件では犯人の実名が報道されていますが,これが冤罪だった時に実名報道がなされれば,後日冤罪と分かってももはや社会的に抹殺されてしまうに等しい影響があるのではと思います。
 先日のまんだらけの事件では,一般人が窃盗犯人の顔写真を公開することについて社会的に問題意識が提示されましたが,それはマスコミが行うとしても同じことが言えるのではというようにも思います。
 もちろん,公開行為が違法になるかどうかという差はあるのかも知れませんが,その影響はむしろマスコミの方が大きくすらあるように思え,それが冤罪であればなおさら酷い状況になってしまうように思います。
 そういう意味も込めて,仮にこの条例がそのまま運用されたり,日本各地で制定されるにしても,その適用については慎重に行ってもらいたいものだと思いました。


 今日の阪神は,昨日に引き続き4連勝ということで,非常によい流れだと思います。
 今日読売が勝ったため首位にこそ立たなかったものの,それでもチーム状態はよいと思います。

 特に,今日はプロ初先発の金田さんが勝利投手となり,先発のコマ不足といわれていた中に岩貞さんと並んで期待できる人が出てきたのではと思っているところです。
 これまでの金田さんの中継ぎの登板を見ていた限りでは,今日の先発はどうだろうかと正直心配していたのですが,終わってみれば5回2失点,しかも失点は立ち上がりを叩かれたばかりということで内容は悪くはなかったと思います。
 これであれば,金田さんは次回も様子を見ようというように思えますし,鬼門といわれる9月を戦うに当たって計算がある程度は立ちそうに思います。

 不安要素としては,リードしている展開で毎試合出てくる中継ぎ抑え陣,安藤さん,福原さん,呉さんでしょうか。
 毎回出させられすぎて,体力的に大変であろうことはいうまでもなく,それぞれがあまり調子のよい投球をできていないということも不安なところです。
 今日は安藤さんが失点しましたし,福原さんも失点寸前でしたから,もしも彼らがこれ以上崩れていたら敗戦していてもおかしくはないという展開だっただけに中継ぎ陣の補強,組み替えが大きな課題だと思います。
 おそらく,これからは試合内容よりも勝ち星が優先される時期になる以上,割と無茶と思われる連投がなされるのではないかと思います。
 しかし,今日の調子を見ている限り,残り1月その連投に耐えきれるのか,不安なところもあるので,何とかうまくマネジメントをしてもらいたいものだと思いました。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:17
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