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 こんばんは。

 昨日は朝からヤンキースの黒田さんが古巣である広島さんに復帰するというニュースが出回り、びっくりさせられました。

 黒田さんは、日本にいた時は広島さんのエースとして働いておりましたが、メジャーに行ってからもまさに期待以上の働きをしていたと思います。
 大変失礼ながら、私は、黒田さんは非常に良い投手であるとは思いつつも、それなりの年齢でメジャーに行ったものですから、どこまでかつやくできるのかと心配しておりました。
 しかし、私の浅はかな心配などを上回る成果を上げてくれまして、最近打つ方があまりよろしくないヤンキースにおいて相当数の勝ち星を挙げてくれていました。
 メジャー通算79勝79敗、防御率3.45と、ローテーションの一角としてはまtった申し分ない成績です。
 日本でも素晴らしい成績だと思いますが、まして強打者のそろうメジャーリーグでここまで活躍できるとは、8年前に渡米した時には想定しておりませんでした。
 黒田さんは、左腕でもなく、アンダースロー等の特殊投法を使うわけでもなく、変化球投手というわけでもない、いわゆる右の本格派ですから、このような投手が活躍するということは非常に頼もしく誇らしいことだと思います。

 そんな黒田さんには、メジャー他球団から超高額のオファーもあったという話もありましたが、それよりも遥かに安い金額で広島さんに戻ってきました(とはいえ、広島さんの提示額も球団史上最高額なのですが。)。
 黒田さんとしては、悩みぬいた末で広島さんを選択したということですが、その意図はどういうものなのかと個人的に想像してみました。

 まずは、自分の活躍を考えた時、そのルーツをたどれば広島さんに行き着いたということがあったのかもしれません。
 その活躍ぶりは広島さんの地盤が育てたものであるといっても過言ではないでしょうし、そんな自分の拠り所に戻ろうという考えはあったのかもしれません。

 次に、自分の年齢を考えた時、プロ野球人として最後に自分から伝えたいものがあったということはあるのかもしれません。
 広島さんには、現在のエース前田さん、未来のエース大瀬良さんがおりますが、特に前田さんはこれから海外にわたる可能性が高いと思います。
 そういう二人の有望な若手投手に対して、メジャーで活躍できた自分が伝えられることは決して少なくないと思います。
 もしかしたら、そういうものを若い世代に伝えたいということもあったかもしれません。

 第3に、黒田さんにオファーを続けてきた広島さんへの恩返しという考えもあったかもしれません。
 広島さんは、黒田さんがアメリカに渡ってから、毎年のようにオファーを出し続けてきました。
 また、いつか黒田さんが帰ってきた時のため、背番号15を空け続けていました。
 広島さんの出してきたオファーは、メジャー球団の提示するものよりもはるかに低額でしたが、心意気は非常にありがたかったかもしれません。

 第4に、メジャーで成長してきたところを日本のファンに見せたかったという思いも考えられます。
 誤解を恐れずに言えば、アメリカから帰ってきた日本人選手は、大抵がアメリカでは活躍できず、自分の活躍の場を求めていた方であったと思います。
 もちろんそれが全てではないのですが、多くの方はそうであったと思います。
 そんな中黒田さんは、年齢的にあとどのくらいの期間プレーができるのかわからないと考えたかもしれませんが、そんな中で自分が満足にプレーできるうちに日本のファンに見てもらいたいという思いがあったかもしれません。
 広島ファンは熱心で、かつ情の深い方が多いですから、そのような黒田さんの姿勢に胸を打たれてより熱心に応援される方も多いことでしょう。

 黒田さんが戻るとなれば、広島さんは多額の年俸を支払うこととなります。
 前田さんに対して支払うこととなった3億円は球団史上最高額でしたが、黒田さんの登場によってさらに4億円を支払うことになったわけで、決して目先の経営だけを見れば楽な話ではないでしょう。
 しかし、長い目で見れば、黒田さんの加入により観客数は増えるでしょう。
 また、今年も優勝争いに食い込んできた広島さんに黒田さんが勝ち星をつけてくれれば、優勝の可能性はより高まるわけですから、そうなればさらに観客動員は見込まれるように思います。
 そういう効果を考えると、もしかしたら黒田さんに支払う4億円というのは回収のできないものではないという計算になるのではという気もします。

 いずれにせよ、来年の広島さんは非常に手ごわい球団となりました。
 前田さんは来年は広島さんで投げますし、来年の広島さんには黒田さん、前田さん、大瀬良さんと3枚のエースがそろってしまったわけです。
 前田さんは来オフはメジャー挑戦の可能性もありますし、この3枚がそろうのは来年だけかもしれず、広島さんが日本一を勝ち取るにはこれ以上ない機会が訪れてしまったと思います。

 迎え撃つ阪神は、未だ鳥谷さんの去就が不明で、チーム編成が決まりません。
 今年は、最終戦で2位を譲られた経緯もあり、広島さんと阪神の力関係はほぼ互角だと思いますから、その分現時点では広島さんが一歩リードというように思います。
 ですが、阪神は、きっとこれから若手が伸びてきて、穴と思われるポジションを次々と埋めてくれるという夢を見ております。
 そうすれば、互角以上の戦いがまたできるのではないかと思いますので、強い広島さんを喜んで迎え撃ちたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:35
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