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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,自民党において,被災地での窃盗について厳罰化しようと検討する動きがあったというものを見たので取り上げてみました。

 これは,熊本地震で倒壊した家屋での空き巣被害が多発していることを踏まえてのものということです。
 検討されているのは,被災地での窃盗について,通常の窃盗罪よりも罰則を厳しくしたものということです。
 公明党も検討を進める意向を示しているそうです。

 個人的には,このようなものは賛成です。
 想像するに,被災地での窃盗が発生した場合でも,裁判所の量刑は,よほど前科や被害額等の情状が悪くなければ,既存の窃盗罪の範囲でのものに止まると思います。
 その意味では,既存の窃盗罪で対応可能だと思いますし,被災地窃盗罪(仮称)を創設しなくてもよいようにも思います。
 しかし,裁判所としては,被災地での窃盗について既存の窃盗罪で対応するとした場合,通常の窃盗に被災地での所業という悪情状を考慮するに止まり,おそらく通常の窃盗罪に比較してそこまで厳罰になるということではないでしょう。
 その意味では,新しいカテゴリーができて,それを裁判所が適用するという方がより実態に近い量刑になると思いますし,その意味では被災地窃盗罪の創設は意味のあることだろうと思います。

 思い返せば,東日本大震災の時も,去年にあった鬼怒川氾濫の時も,災害があった後に窃盗が頻発したという話はよく聞きました。
 そのような行為は,人の弱みにつけ込むというだけでなく,警察機能等が手薄な時になすという意味でも卑劣ですし,食い止めなければならないものだろうと思います。
 厳罰化だけがその機能を持つと考えるのは安直だとは思いますが,一方厳罰化は一つの手段であることは否定できないと思います。
 また,その反抗の卑劣さを考えれば,国民の応報感情にも叶うものであろうとも思うと,被災地窃盗罪については刑が過剰に重くないのであればそのような考え方はよいのではないかと思います。

 一方,このようなものを設けるとした時,「被災地」の定義をどうするのかが問題になると思います。
 例えば,想定されているのは地震が筆頭かと思いますが,その他洪水などもあることでしょう。
 では大雨も含むとすれば,それは何ミリ以上の雨が降った時にそれを考えるのか,それとも雨のミリ数ではなく地形や状況に合わせて考えるのか,その辺りが曖昧だと思います。
 また,災害には「天災」のほか,放射性物質の災害などの「人災」も含まれるのかも問題でしょうし,公害はどうなるのかなど「災害」の範囲がどこまでなのかも問題だと思います。

 また,「被災地」に当てはまるとした場合,それは災害があってからどのくらいの期間までを指すのかも問題でしょう。
 例えば,災害があってから1ヶ月はまだ復興作業中でしょうからその間の窃盗には適用されそうですが,それが1年経った時はどうなのかということも問題でしょう。
 未だに福島第一原発の被災者は避難をしていますから,安直に1年などと区切るのも問題だと思いますし,そうするとこの条文の適用できる期間はケースバイケースとすれば非常に射程範囲が曖昧な法律にもなりかねないとも思います。

 具体的な問題は条文の文案が出てきてから考えられるのだろうと思いますが,重要な法律だとは思うものの技術的な意味ではなかなかハードルがあるようにも思われ,その辺りをこれからどう調整していくのかを見ていきたいと思います。


 今日の阪神読売戦は雨で中止となりました。
 最近阪神は負けが込んでいるので,こういう日にじっくり調整をしてもらいたいものです。

 金本監督は,ルーキー高山さんを直接指導したということですが,最近高山さんは内角攻めなどに対応できずに打率が低迷していますから,気にしているのはもっともだと思います。
 個人的には,高山さんほどのセンスの持ち主であれば,もう少し球を見ていればある程度対応できるようになるかとは思います。
 ただ,バッティングに躓いている時は選球眼がある選手であればそれなりに出塁して活躍もできるだろうと思うと,もう少し高山さんについてはボールを見て出塁するということを身につけてもらいたいと思います。
 彼のバットコントロールがうまいことは分かっていますが,不調の波に入った時にバットに当てることに固執すると深みにはまってしまうとも思われ,そういう時は出塁をすることで貢献をするなどと割り切ることも調子を上げるきっかけになりそうに思います。
 シーズン入ってから比較的四球を選ぶことが多くないイメージですが,もう少し選球眼があれば多少ゆとりをもってバッティングにも臨めると思うのですが,どうでしょうか。

 田面さんが育成から1軍に上がってきまして,原口さんの後を継いで活躍できるか,非常に注目しています。
 田面さんは,150キロ超の速球とスライダー,フォークを武器にする右投手で,藤川さんを彷彿させる投手として藤川二世などとも呼ばれていました。
 しかし,制球難で,好不調の波が激しく,なかなか安定して使っていくのが大変な投手というイメージがありました。
 素材そのものは非常によいものを持っていますから,とにかく不調時もそれなりにまとめられる投球ができるかどうかが問題な投手だと思っています。

 私は今年の彼の投球を見ておらず,ウエスタンリーグでは14試合に登板し,0勝2敗,防御率6.63と決してよい成績ではないものですから,正直言って彼が1軍で通用するのかどうか,結構不安に思っています。
 しかし,今の阪神中継ぎ投手陣は結構大変な状態ですから,ここに田面さんが加わって活躍することができれば非常に頼りになると思います。
 そして,田面さんが活躍できれば,ドリスさんの代わりにヘイグさんを1軍に上げて打力が強化できる可能性もあると思います。
 その意味では,田面さんの活躍は,阪神の打力強化にも影響を及ぼすと思っているので,活躍すればすばらしいとは思っています。
 私には未知の戦力ですが,今年の阪神は未知の戦力がたくさん飛躍していますから,田面さんもそれに乗っかれればと願っています。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:41
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