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 こんばんは。

 先日フランス検察等が発表した,東京オリンピック招致において約2億円もの金をIOC委員側に支払ったという問題について,続報がありました。

 JOCは,この支払についてコンサルタント料であって問題がないということでしたが,このコンサルタント契約については契約書が所在不明であるとのことでした。
 具体的な回答内容は,契約書は保存されているというものの,正確なホッカン場所は不明で,関係者と口頭で確認したに止まっているということでした。

 私は契約にまつわる仕事をしていますが,どんなに小規模な額だったとしても,書面で約定を交わしたからにはそれを大切に保管するのが通常です。
 まして,今回は2億円もの大金,しかも自分のお金ではないわけですから,その契約書の取り扱いが杜撰だということは,契約社会の常識ではまずあり得ない話だろうと思います。
 ですから,この話だけを聞くと,もはやJOCが本当のことを話しているとは到底思えません。

 そもそも,金を支払った先のコンサルタントは,信頼のおける者という説明でしたが,シンガポールの事務所はペーパーカンパニーのようにみえるものだったということでした。
 そんなペーパーカンパニーに2億円も振り込むのですから,相当な自信と実績があったことでしょう。

 また,IOC元委員の息子が,2013年9月頃,パリで高級時計など2000万円近い買い物をし,この高級時計などは東京承知に協力した複数のIOCメンバーに渡されたとみて捜査が進められているということです。
 フランス検察当局の調べによれば,この2000万円近い買い物の原資が東京の招致委員会が振り込んだ2億円であったと確認されているそうです。
 そもそも,フランス検察当局がこの件を調査したきっかけは,このIOC委員側元委員の息子が高額な買い物をしたことからその金の流れを調べたことだったということで,捜査の端緒であったということから見てもどうやら2億円のうち2000万円で高級時計等が買われ,それがIOCメンバーに配られたという可能性が高いようです。
 そんな「コンサルティング」の結果,東京にオリンピックが招致されたのだとすれば,そもそも東京がふさわしかったのかという議論は間違いなく起こることでしょう。
 どうやら,同じ候補に挙がっていたトルコは「コンサルタント料」の支払を拒絶したという報道もあり,日本が財力に任せてオリンピックをとってきたというような印象を持ってしまいます。

 森元総理は,みんなあんなに喜んでオリンピックオリンピックといっていたのに,悪口ばっかりと話しているという記事を見ました。
 確かに悪口といえば悪口なのでしょうが,悪口を言われるようなことが発覚するのが問題だと思います。
 今更オリンピック返上は現実的ではないのかもしれませんが,競技場やエンブレム問題といい相当な無駄金を使っており,今回はさらに2億円ですから,もしも本当に裏金であるならばさすがに簡単に飲み込むことは難しいでしょう。
 東電の時もそうでしたが,日本は問題が起こっても誰も責任をとらないという悪しき文化があります。
 責任者の仕事は責任をとることなのですから,今回はさすがに誰かが責任をとってくれないと私は納得できないと思いました。


 昨日今日と阪神の試合を見ていて,情けなくなりました。

 昨日の試合は,今永さんのようなよい投手が出てくるとまったく打つ方が対応できないという,負けるべくして無抵抗で負けた試合のように見えました。
 岩貞さんは3失点でしたが,彼が今年一皮むけて活躍しだしたことを考えればそこまで批判されるものではなく,むしろ点の取れない打線が問題だといわざるを得ません。

 また,今日の試合は,せっかく能見さんが頑張っていたものの,守備が試合を壊してしまい,勝てる試合を落としてしまいました。
 このような試合は決して落としてはいけないはずなのに,残念ながら今の阪神には勝ち取るだけの力はなかったようです。
 また,今日は結構点が入りましたが,結局5安打で,ほとんど打てていないという点では昨日と何ら変わっていません。

 今日のドリスさんの出来を見ていると,ドリスさんは中継ぎの中でも重要な位置を占めており,彼を降格させるなど考えられません。
 確かに,時々不安定になって点をとられることもありますが,阪神の中継ぎ陣のメンバーの様相を見ているとやはりドリスさんは頼れるというほかありません。
 ですが,これだけ打てないとなると,ヘイグさんの力が必要であろうと強く思わされます。

 落とすとすれば,今日抑えに失敗したマテオさんが候補に挙がります。
 マテオさんは,スライダーがよい投手で,最近は直球もなかなか使えるようになりましたが,逆に言えばその2球種に対策が講じられれば攻略できる投手ともいえます。
 それが難しいから抑えとしてこれまで機能してきたのでしょうが,最近やや安定感を欠いていると思います。
 かといって,ドリスさんを抑えにするには,上記のようにドリスさんも安定感を欠く時があり,特に制球難な日はまとめが利かなくなることもありますから,危険といえば危険でしょう。
 ヘイグさんの力を借りたいですが,なかなか難しいところです。

 打線については,3番に大和さんをおくという,去年までは全く考えられなかったような形で色々と苦慮していることは窺えるのですが,残念ながらそれは今のところ功を奏しているとは言い難いです。
 2軍から上げてきた選手は,一時的には非常に活躍をするものの,いずれも時間が経ってくると実力に近い数字に収束していくように思われ,なかなか思うようにいきません。
 今日は,最近には珍しく鳥谷さんが活躍し,点をとられた直後にゴメスさんがホームランを打つなど,展開的にはよかったのですが,それでも5安打では打力不足は否めないでしょう。
 若手の打力の調子が落ちているのは致し方ないと思いますが,それで四球を選べないとなれば本当に貢献できなくなってしまいます。
 こういう時,悪球は打たないという球を選べるタイプは波もそこまで大きくはないのではと思ってしまいますが。

 また,今日の守備ミスは非常に痛いです。
 普通の内野手であれば,高校レベルでも問題なくアウトにできたところですが,まさかのお見合いで落球というのは情けないというほかありません。
 守備の名手今成さんが絡んでいる分,その残念さはより深いのですが,あの球はゴメスさんが捕るべきところで,このような場合に守備連携を怠っていたからこそああいった事態が発生したのでしょう。
 日本人であれば連携は楽であったでしょうが,だからこそゴメスさんとの連携にはことさら時間を作って対応しておくべきですし,今日のあのプレーはゴメスさんが悪いことはもちろん,チームとして守備を軽視していた結果だったと思っています。

 今年の阪神の守備でいえば,特にショートとなりますが,痛い守備ミスで失点したりするケースが多く,打てないのであればせめて守備くらいはまともにやってくれまいかと思ってしまいます。
 打てる若手を使って育成していこうというのはわかるのですが,その分やはり守備力が低下してしまうにしてもそれを前もって話し合って補うくらいの努力はできないものでしょうか。

 投手起用でいえば,今日高橋さんを使ったことについては少々疑問です。
 もちろん落とせない試合だからこそ使いたかったのでしょうが,特に高橋さんは怪我しやすい体質なのですから,みだりに使ってしまって怪我でもされればそれこそチーム事情は一気に相当悪化するでしょう。
 高橋さんは非常によい投手で,今年はかなり活躍してくれていますが,だからこそ勝ち試合限定で活躍させるなどと限定を付けて起用しないといけないと思います。

 マテオさんの不安定さを見ていると,抑えをいっそ歳内さんなど育てた上で起用しようなどとは考えられないものかと思ったりしました。
 日本人の抑え投手を育成しておけば,後々のチーム事情としてはよいと思いますし,その意味では年齢や素質等を考えても歳内さんはよいと思うのですが,かといって育つまでまだ時間がかかるでしょうか。
 重複になりますが,ドリスさんとマテオさんの2人を使っているうちは打力改善をしづらいため,何とかヘイグさんを使える起用方法を考えないといけないと思います。
 榎田さんも使えましたし,中継ぎの駒不足はかつて程ではありませんから,何とか一考してもらいたいものです。

 とにかく,もう少し,特に打線にいろいろとてこ入れが必要だと思います。
 首脳陣の苦慮の形跡はよく見えるのですが,より多くの工夫を求めております。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:17
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