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 こんばんは。

 今日の記事を見ていたら,金本監督が,先日スタメンから外した鳥谷さんの戻しどころに悩んでいるというものを見ました。

 これというのも,鳥谷さんは中心選手として大きな期待を寄せつつも,鳥谷さんをスタメンから外して以降チームはそれまでと打って変わって勝ちを重ねており,今戻してしまうことはチームとしてどうなのかということが問題この根底にあるということです。

 個人的には,今は鳥谷さんを戻さない方がよいと思っています。

 確かに,鳥谷さんの実力は,10年以上鳥谷さんを見続けてきた私としてはよく理解しておりますし,彼がチームの柱として存在していることは否定できません。
 しかし,その柱が,ずっと不調を訴え続けてしまったがためにチームが負け続けることとなったともいえると思います。
 それは,柱という影響力を持つだけに,自身の不調がチームに悪い意味での影響も与えてしまったということです。

 そして,鳥谷さんが抜けた今,阪神はよく勝ち続けております。
 では,現状鳥谷さんが不要なのかといえば,鳥谷さんは左の代打として登場した時には非常に良く活躍できていると思います。
 スタメンで出ていた時には鳥谷さんは例年より打てていませんでしたが,代打として登場した際にはこれまでよりも活躍できていたといって差し支えないと思います。
 このように現在スタメンで出ている選手と,代打として登場する鳥谷さんを見ていると,その役割のピースががっちりとかみ合っているようにも見え,適材適所という状態になっていると思います。
 このような状態にようやく達したにもかかわらず,現状のチーム状態にこれまでよりも大きな問題がない中で元の状態に戻そうとするのは,逆にその理由は何なのかというように思います。

 金本監督は,現役時代出続けることに矜恃を持っていた選手でしたが,その理由は自分が出なかったことで代わりに出た選手がスタメンを奪取することをおそれたことが発端だったと思います。
 今鳥谷さんに生じていることはまさにこのことであり,鳥谷さんとしても代わりに出た選手からスタメンの座を奪取するということをもって復活としてもらいたいと思うのです。

 さらに,鳥谷さんの活躍ぶりを見ていると,適度の休養というものがいかに大事だったのかということがよく分かったと思います。
 にもかかわらず,鳥谷さんスタメンにこだわることは,結局鳥谷さんという選手の寿命を縮めてしまうのではというようにも思うのです。

 ですから,私は,現状でチームの負けが混み始めた時,十分休養のとれた鳥谷さんが満を持して登場すべき時期であると思います。
 これから長期ロードを迎えるわけですが,そうすると若手選手は体力切れで調子を落とすこともあるかもしれません。
 そういう時こそ,鳥谷さんがスタメンを奪取して現れるべきなのではないかと思いました。


 今日も鳥谷さんがスタメンを外れた阪神ですが,見事に終盤点をとって勝ちを収めました。

 まずは,粘って勝利を手にした岩貞さんを賞賛したいと思います。
 岩貞さんは,2ヶ月ぶりの勝利ということで,ずいぶん苦労していましたが,今日はなかなか援護を得られない中でずっと耐える投球をしてきたのが報われました。
 一時期リードしてから点をとられたのはよくなかったですが,それでも2失点であれば上出来でしょうし,これを責めるのは筋違いというものでしょう。
 今日は,8回109級被安打6奪三振11四死球1と文句のない出来でしたし,これであればこれからも数字を重ねられるでしょう。
 将来の左のエース候補として,期待は膨らむ一方です。

 打つ方では,代打鳥谷さんがすばらしかったと思います。
 鳥谷さんは代打として本当に脅威であり,これまで左の代打に苦しんでいた阪神としてはまさに適材適所の人材が登場したというべきでしょう。
 鳥谷さんも,さすが一流選手だけあって,十分休養をとればこれだけの打撃ができるということを自ら証明してくれております。
 また,鳥谷さんは,その後のショートの守備でもすばらしかったです。
 やはり,これまでは重くのしかかった疲労が彼のプレーを妨げていたと見るべきでしょうし,適度の休養を入れさえすれば鳥谷さんはまだまだ現役選手として長くやれると思いました。

 また,9回のワンアウト満塁から四球を選べた高山さんは,その後の大量得点の流れを作るいい判断をしたと思いました。
 これまで阪神はノーアウト満塁で点を入れられないということが多かったと思います。
 流れとしても,ノーアウト満塁の状況では,最低犠牲フライを打てないと流れが切れてしまうことが多いですが,これまでの不調の阪神はそれすらできずに,残塁を無為に重ねてきたと思います。
 今日もノーアウト満塁から江越さんが凡打で,これで流れが途切れると思っていました。
 ですが,高山さんが四球を選んだことで,点を取れる流れができて,そこから大量得点を呼び込めました。
 まして,前の回に同点に追いつかれたところでしたから,いつもの阪神であればこのまま負けていたと思いますが,そこから流れを作れたのは非常にすばらしいことと思います。
 高山さんは,得点圏打率が非常に高いですし,やはり決定力不足の阪神には非常に大事な人材というべきでしょう。

 一方,阪神打線の穴となってしまっているのは3番打者だと思います。
 ここに江越さんを入れたり,今日のように緒方さんを入れたりしておりますが,なかなか機能しておりません。
 4番福留さん,5番原口さんは機能しているだけに,3番打者の不在は打線の隙というべきでしょう。
 代打で出てきた江越さんを見ている限り,一度下で調整した方がいいと思えますし,適役がなかなか見あたらないということもあって,この辺りは非常に苦労しそうです。

 ただ,今の阪神は,調子がよいということもあるのでしょうが,3番打者以外はほぼ打線は決まり,課題だった中継ぎも安定し,先発も仕事をしてくれているので,投打がかみ合いつつあります。
 できれば,この3番に鳥谷さんというピースがはまればとは思いますが,代打鳥谷さんがこれだけいいとなれば,もう少し試行錯誤して,その間鳥谷さんには休養をとってもらってからよく考えるという方がチームとしてはよいと思います。

 とりあえず,今日は気持ちのいい勝ち方をできましたし,今の阪神は調子が非常に良いと思います。
 これまで負け続けてきただけに,まだまだその借りを返すには足りませんが,明日も勝ち続けてくれると思っています。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(1)  | trackbacks(0) | 23:24
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