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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,バスの運転手が運賃の一部を盗んだ疑いがあったというものがあったので,取り上げてみました。

 この事件は,バス利用者から,市の交通局に対して通報があったことで調査されて問題化されました。
 利用者がバス運賃を支払おうとしたところ,料金箱の投入口のシャッターが閉じられ,運賃がシャッターの上に置かれたそうです。
 今回問題になっているのは,運転手が,意図的にボタンを操作して料金箱の投入口のシャッターを閉じ,徴収されなかった運賃を盗んだといわれているというものです。
 9日間のドライブレコーダーが確認されたところ,運転手が左手でシャッターの上に積まれたお金を掴んで右手に持ち替えている動作が129回確認されたということでした。
 市から委託を受けていたバス会社において運転手に聞き取り調査をしたところ,運転手はお金を盗んだことは否定したものの,動作については説明できなかったそうです。
 その翌日,運転手は自殺してしまったそうです。
 市の交通局は,市バス全系統の現金収入状況とドライブレコーダーを調査したところ,他の運転手に盗みが疑われるような状況はなかったそうです。
 市の交通局は,被害額を少なくとも2万7090円と算定し,警察に被害届を提出したそうです。
 また,市の交通局は,委託していたバス会社に今後損害賠償請求をする予定だそうです。

 亡くなった運転手が事件を否認している以上,この運転手の犯行として決めつけて話を進めることはしないでおこうと思います。
 ただ,一ついえることは,2万7090円で自殺をしてしまうというのはあまりにも安すぎるということでしょうか。
 命と釣り合う金額などはないのかもしれませんが,それでもこの人の月給の何分の1なのか分からないものの,それで命を放棄してしまうのはあまりにももったいないと思います。
 今後疑惑を晴らせなければ,他人から責められることもあるでしょうし,職を失うこともあるでしょうが,それでもやり直すこともできたのではないだろうかというようにも思えます。

 人にはそれぞれ事情があるのでしょうし,他人が些細だと思っていても本人にとって大きな問題ということは多々あるでしょうから,私は今回の件を馬鹿なことと切って捨てることはしたくはありません。
 ですが,こういう追い詰められたときこそ視野を広く持つということが大事なのだと自分に言い聞かせたいと思うものです。

 ちなみに,最近のバスやタクシーにはドライブレコーダーが搭載されていることが多いですが,このような時代の流れは歓迎すべきなのかもしれません。
 私は交通事故の案件も多く手がけますが,多くの事案において過失割合が問題となり,最終的には法廷での尋問手続で事故態様を認定するということも少なくありません。
 一般的に法廷で尋問をしなければならないというのは極めて苦痛を感じるものでしょうから,そこまで多額の投資ではないドライブレコーダーでそれを回避できるのであれば非常によいことだと思います。
 個人的には義務化してもらいたいと思うくらいですが,今後はどうなっていくのでしょうか。


 阪神の藤浪さんですが,昨日の2軍戦で四死球を連発した上,危険球退場になってしまい,状態が大変心配です。
 今日のコメントを見ていたところ,「メンタルどうこうより,フォーム的におかしくなったところを,自分で直せないことが第一」と技術面による力不足に言及していました。
 また,「少年時代から今まで当たり前にできていたことができなくなっている」とも話しました。
 掛布2軍監督は,次回登板予定を変更することを明かし,配慮しているようです。

 正直言って,このコメントを見ているところでは,非常に追い詰められているという状況を感じます。
 特に,「当たり前にできていたことができなくなっている」という言葉からは,本人が苦しんでいる様子が非常に伝わってきます。

 現在の藤浪さんの投球状況を見てみると,左打者に対してはインローへの球が多いものの,基本的にまんべんなくどのコースにも投げられているように見受けられます。
 一方,右打者に対しては,アウトローぎりぎりの球がかなり多く,真ん中外から真ん中下に見受けられるほか,インハイにいくつかの球が見受けられます。
 これだけアウトロー中心に投げていて,その近辺ではないインハイに行くというのは,おそらく本人が狙ってインハイに行かせているとは考えづらいと思います。
 以前から,右打者のインハイの抜ける球が非常に問題だといわれていましたが,これが顕著に表れていると思えます。

 藤浪さんの身体能力については,もはや私などが語るまでもなく,高卒1年目から活躍できるくらい極めて高いといえると思います。
 ですから,現在の問題は,身体能力の問題ではなく,別のところに原因を求めるべきでしょう。
 それがメンタルなのか,技術なのか,何ともいいがたいものですが,少なくとも上記のコメントを見ている限りかなりメンタルに厳しい状況であることは間違いなさそうです。

 阪神という球団の特性ゆえのプレッシャーの強さという問題はあるのかもしれません。
 しかし,プロである以上,他人からの批評に晒されることは程度問題の差はあれ,どの球団でもあることですから,球団の特性にのみ原因を求めることは違うように思います。

 阪神は,久保コーチの投手復活の手腕が非常に高く評価されており,これによって救援投手陣は12球団の中でもトップクラスの成績を誇っていると思います。
 一時期は,阪神の中継ぎは非常に酷い状態でしたが,今やその中継ぎ陣はトップクラスである以上,久保コーチの手腕は信じられると思いますし,むしろ久保コーチの力でどうにもならないとすれば本当にどうもできないのではと思えてしまうくらいです。
 そう思えば,阪神以外の球団で復活という可能性は,阪神にいて復活できる可能性に比べて高くないと思えます。

 キャッチボールの映像を見ていると,その段階から抜ける球が目立っているように思えます。
 藤浪さんについては,もはや基礎的な力に疑問はないので,むしろキャッチボールなどの根本的なところから始めて一つ一つ問題点を確認するという作業が重要なのではと思えても来ます。
 プロである以上,実戦での結果が求められるところではありますが,私は今季はもはや捨ててしまっても大投手復活の布石になるのであればいいのではと思っています。
 1軍のローテーション投手は一応揃っていますから,藤浪さんは焦らずにじっくりと矯正する方向で進めていけばいいと思っています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:34
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