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2018.07.04 Wednesday
 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,NPBが阪神に,審判団の判断ミスを認めて謝罪したというものがあったので,取り上げてみました。

 このミスは,6月29日の阪神ヤクルト戦で生じたものです。
 ヤクルトの2塁走者が3塁に向かうに当たって,三塁手の北條さんが走者にタッチしようと試みたものの,走者にかわされてしまいました。
 その際,走者がラインアウトしたように見えまして,金本監督は講義に出たものの,飯塚三塁塁審はタッグ行為がなかったとしてセーフ判定をしました。
 判定通りならば内野安打になるはずですが,記録は野選で,4審判の協議もなく,飯塚塁審の一存のみで決してしまいました。
 そこで,阪神は,NPBに対して,タッグ行為の有無,塁審の一存のみで判断を下したことについて意見書を送っていました。
 これについて,NPBは,走路アウトと判定すべき事案であること,4審判で協議すべき事例であることを認め,阪神に謝罪しました。

 この試合があった当初からこの判断は物議を醸しておりました。
 北條さんがタッチに行っていないからセーフとしたことについて,そもそも北條さんがタッチに行っていないならば直ちに一塁に投げているはずではないのかと指摘されていました。
 また,タッグ行為がないというのであれば,審判がセーフの判定をする必要自体がなかったのではないかなどと矛盾行動も指摘されており,私も審判の判断ミスだろうと思っていました。
 それだけに,明らかな誤審についてようやく認められて,その点についてはよかったと思います。

 しかし,今回の判断ミスの最大の問題は,結果として試合の勝敗につながるものだったと思います。
 今回の誤審について謝罪を受けたものの,それで阪神に勝ち星が着くわけでもなければ再試合がなされるわけでもなく,結局謝罪一つで終わりになるのだろうと思います。
 私は,仕事上裁判官のミスにも出くわすることはありますが,そういう時も謝罪は受けられるものの,それ以上はなく,こうした中立の立場から判断すべき人のミスというのは勝負事において極めて重大にもかかわらず,その責任の取り方についてはほとんど問題化されないのが現状だと思います。
 確かに謝罪以上の対応,例えば阪神に勝ち星を付けるという措置をとることは,このワンプレーだけで勝ち星を生じさせることになりますから,試合を冒涜しているようにも思えますし,相手にとっては審判側の問題で勝ち星を失うのは承服できないでしょう。
 ただ,ミスについて謝罪だけで終わらせることもなかなか難しいところです。

 最近プロ野球で誤審の話題をよく耳にするようになりましたが,これは審判の質が下がったからなのか,それとも映像技術が向上して誤審が見抜きやすくなったからなのか,それはわかりません。
 ただ,これだけ目立つとなった場合,その対応は必要になると思います。
 かといって,対応といっても研修等を行って改善するには限度があるでしょうし,最終的にはAI等が充実することを期待すべき領域なのかとも思えます。
 誤審もゲームの一つという考えは昔から根強くありますが,この考えも決して誤審を許容しているわけではないと思いますので,誤審をなるべく少なくするにはどうしたらいいかというのはやはり課題として残ることになるでしょう。


 今日の阪神は,梅野劇場ともいうべき試合だったと思います。
 梅野さんのやらかしによって中日さんに点をとられてしまい,流れを持って行かれてしまいましたが,その後梅野さんのホームランで差を縮め,梅野さんのタイムリーで逆転後の点差を広げました。
 今日の勝利は半分以上梅野さんのおかげですから,あのミスは忘れることにしたいと思いますが,それでもホームでのタッチについては猛省してもらいたいと強く思います。

 また,打撃で苦しんでいた大山さんが,終盤8回に逆転タイムリーを放ちまして,この点でも非常によかったと思います。
 このヒット,ラッキーな要素も否定できませんが,どんなことでも結果が出たことが今の大山さんにとってもっともいいことだと思います。

 不安なのは,相変わらず不安定な抑えのドリスさんでしょうか。
 2点差があったから終えられたものの,1点差のきわどいゲームをドリスさんに抑えを任せるのはかなり不安です。
 エラーという不運があったとはいえ,1アウト満塁を迎えて点を入れられた時には流れを手放してしまったかと思いました。
 今季は全体的に中継ぎがよくないですが,その原因は何なのか,突き詰めてもらいたいものです。

 明日の先発は,前回登板で危険球退場処分となった岩貞さんです。
 前回は才木さんが後を継いで仕事をしたからよかったものの,今度はそのような投球はしないようにしてもらいたいものです。
 もちろん本人も当てたくて当てたわけではないことはわかっているものの,やはり頭部死球は避けてもらいたいものです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(1)  | trackbacks(0) | 23:42
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