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 こんばんは。


 今日発売の週刊少年マガジンにおいて、連載していた東京リベンジャーズが最終回を迎えました。
 この作品は今は世間に大きく広まっていますが、おそらく広まった原因はアニメだったと思います。
 私は、それ以前から楽しく読ませていただいておりましたが、アニメをきっかけに世間に広まったときにはようやくこの作品が多くの人の目に触れることとなったかと思ったものでした。

 ここではネタバレをするつもりはないので、なかなか内容に触れることは難しいのですが、ジャンルでいえばいわゆるタイムリープものだと思います。
 タイムリープものといえば、昔から名作が多いものの、作ることも難しいジャンルだと言われてもいます。というのは、未来の知識を持って過去を変えようとするという展開になることが多いのですが、そうすると選択肢と分岐点によっては未来が変わってしまうことがままあるところ、どのような行為がどのような結果につながるかという因果の流れを緻密に構成しないと作品がグダグダになってしまうからです。
 そのため、タイムリープものは名作が多いものの、チャレンジするのはなかなか難しいジャンルでもあると思います。
 最近のタイムリープものの名作といえば、シュタインズゲート、リゼロなどがありますが、いずれも構成がよくできており、特に失敗した未来において培った知識をいかに自分の望む未来につなげるかという伏線の回収が見事だと思いました。中盤は失敗を繰り返し、そこで溜まったストレスを、終盤の伏線回収で一挙に解放するカタルシスが見所というべきだろうと思います。
 そういった意味で言えば、この東京リベンジャーズは異質な作品でした。
 というのも、この作品の主人公は、筋の通った性格はしているものの、残念ながら頭があまりよくないのです。
 そのため、これまでのタイムリープものでよくあった未来で培った知識を生かして過去で活躍するという展開がなかなか見受けられず、むしろ10年前に戻ったのになぜ同級生である中学生や高校生の方が知的なのか、この主人公の10年間は何をしていたのかと思うことが多いのです。
 そして、最後は仲間の絆と力業で解決する展開が多く、これってタイムリープじゃなくてもいいじゃないかというような作品なのです。
 ですから、タイムリープものと分類はしたものの、結局勢いと力業をメインにして展開するのがこの作品であり、そういったある意味でのわかりやすさと爽快さがこの作品の魅力だったと思います。

 今日の最終回についてですが、いろいろな感想を見ていると、前回の展開から見て色々と意見が飛び交っています。
 例えば回収されていない伏線らしきものが多かったり、打ち切り的な強引な終わり方ではというものであったり、そういった意見がよく見受けられます。
 私自身、そういった意見に理解するところはあるのですが、その上で敢えて言わせてもらうと、この作品は上記の通り緻密な構成を前提とした作品ではなく、勢いと力業で突き進んで来た作品ですから、こういう終わり方はむしろこの作品にふさわしいのではないかと思うのです。
 もしもこれを普通のタイムリープものという前提で見れば、私もかなり思うところはたくさんあり、評価できるかどうかというようにも思ったかもしれません。
 ですが、私がこの作品について考えるのは上記の通りであり、この作品について理屈や構成を語ることはあまり意味がなく、結局総じて楽しかったかどうかということで判断すべき、キン肉マンや北斗の拳と同じような評価基準をもって判断すべきなのではと思います。
 よって、個人的にはこの終わり方は、この作品らしい終わり方だったと敢えて言わせてもらいたいと思っています。

 ただ、ドラケンの扱いはもう少しと思うところもあります。
 いいキャラだったと思うのですが、それだけにラストのマイキーとの関係性はこんなんだっけというように思った次第です。

 とはいえ、私は総じて上記のように考えているので、最後はやはり和久井先生にはありがとうございました、お疲れ様でしたといいたいです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:16
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