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2012.12.20 Thursday
 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,現在阪神と横浜さんとどちらと契約するのか,動向が問題となっている福留さんについて,破格の契約条件を提示されて問題となっているというものがありました。

 阪神は,従前福留さんに対して,3年6億円+出来高という額を提示しているところですが,今回出てきたものは
・3年固定契約
・年俸3億円
・+各年1億円の出来高払い
・クリアした出来高金額を翌年の年俸に組み入れる
というものだったそうです。

 つまり,
・1年目 年俸3億円+出来高(1億円)
・2年目 年俸4億円(1年目の出来高1億円を達成できた場合)+出来高(1億円)
・3年目 年俸5億円(2年目の出来高1億円を達成できた場合)+出来高(1億円)
という総額最大15億円という破格の契約条件ということになります。

 阪神がこれまで出していた条件とは全く段違いの要求を受けたということになりますが,もしこれが本当だとすれば,私としてはもはや契約はしなくてもいいのではというようにも思います。

 福留さんの今年の成績を見てみると,3Aで打率.276,出塁率.440,長打率.378ということで,それなりの成績を残していると思われます。
 この数字の中でも,特に出塁率については目を見張るものがあり,その選球眼だけをとっても,万一統一球に対応できなかったとしても来季日本野球に対応できるのではないかというようにも思います。

 しかし,一方福留さんを採用することによるマイナス効果として
・ポジションが一つ奪われてしまうため,その分若手が育たない
・高額年俸を支払うことによって,生え抜き選手のやる気を奪う
ということが挙げられると思います。
 特に,阪神は,今年は優勝を逃しただけになかなか査定も難しいところがあるでしょうし,そんな中一人破格の条件を手にする方がいらっしゃるとすれば,他の選手のやる気を奪っていってしまうのではないかと危惧されます。
 しかも,それだけの大物が入ってきてポジションを奪って行ってしまうとなれば,ポジションが被っている選手にとってはなおさらやる気を奪われることになるでしょう。
 もちろん,プロですから,お金の問題だけでやる気がないなどということは許されないと思います。ですが,プロだからこそお金を気にするということも十分理解できるところであると思います。

 ですから,私は,上記のような成績を残した福留さんを評価はしているものの,それはあくまで他の選手達が納得するくらいのところの年俸を支払ってバランスがとれるならばと考えております。
 今年の阪神は,高額年俸選手が数名いなくなってしまいましたから,例年より多少上積みしても理解を得やすい状況はあると思いますが,それでも限度があると思います。

 そこで,今回の件を見てみると,もはや選手の理解を得られる金額は超えてしまっていると思います。
 また,上記の成績は確かに素晴らしいものではあると思うものの,上記の金額がその成績と見合っているかといわれれば難しいというしかないと思います。
 来季の阪神が本当に優勝に向かって一丸と進むのであれば,福留さんのような柱になりうる人物は必要とは思います。
 とはいえ,選手のやる気を奪うことによってまとまりを欠く可能性も十分ありえますので,私は来季は現有戦力をもって挑む,その分大和さんや伊藤隼太さんに育ってもらおうということでよいと思います。

 阪神はこの数年優勝から遠ざかっているどころか優勝争いからすら遠ざかっている状況で,その分ファンがやきもきすることもあります。
 ですが,無理をしてチームバランスを崩してまで補強に走る必要はないと思うので,阪神首脳陣としては勇気を持って交渉をして頂きたいと思います。

 ちなみに,もしこのニュースを公にしたのが阪神で,その意図が福留さんの主張を敢えて世に出して批判にさらすことによって交渉を有利に進めようとしているのであれば,その目的は達しうるのかもしれないと思いました。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 17:53

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