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 こんばんは。

 このブログでは,以前から何度か隕石ネタを取り上げていましたが,今日ロシアで隕石が惨事をもたらしたというニュースを見ました。
 実際にこのようなことが起こってみると,何の対応もしようがなく,どうしたらよいものだろうかと思うところです。
 ただ,今回の映像を見て,爆発音と衝撃波の間に若干の間がありましたから,対策としては爆発音を聞いたら少なくとも物陰に隠れる,ガラスの少ないところに行くということでしょうか。
 今回けが人の映像をたくさん見ましたが,映像に出てくるのはガラスの破片で顔を切ったと思われる方々ばかりなので,やはり爆風がある場合にガラスは危険なのだなと改めて思いました。

 と,ここまで隕石の話を取り上げたのですが,今日は敢えてこの話はここまでにして別れさせ屋のニュースを取り上げたいと思います。
 そのニュースは,ある人が別れさせ屋に依頼をして支払った107万円について,別れさせ屋との契約は公序良俗に違反するから無効であるとして,その返還を求めるため訴訟を提起したというものでした。

 別れさせ屋とは,依頼を受けて,交際相手がいる人に異性を帰化付かせるなどして破局させる職の人のことのようです。
 この事件では,2006年,自分の交際相手の浮気を知って,別れさせ屋に依頼をしたということでした。
 しかし,記事によれば,お金は支払ったものの,ほとんど仕事はされず,浮気も解消しなかったということでした。
 そこで,この依頼者は,別れさせ屋との契約は公序良俗違反なので無効であるとして,お金の返還を求めたということです。

 この事件は,法律上の問題点から,私はその行方に興味を持ってみています。
 まず,民法では,公の秩序や善良の風俗に違反する契約を無効とするという規定があります。
 例えば,殺人を依頼したり,麻薬の取引をしたりする契約は,この規定により無効になります。具体的な場合にもよりますが,別れさせ屋契約も公序良俗違反になる可能性が高いと思います。
 しかし,民法には,不法の原因によって渡した財産については,原則としてその返還の請求を認めないという規定もあります(不法原因給付)。これは,不法の原因で財産を渡した人の返せという請求に法が手を貸すことは許さないという考えに基づきます。

 この公序良俗違反と不法原因給付のよくある例としては闇金との取引が挙げられます。
 例えば,闇金から10万円お金を借りた場合,その闇金との取引は公序良俗違反ということで無効となります。
 そうすると,お金を借りる契約が無効になりますから,本来は闇金から借りた10万円を返さねばなりません。
 しかし,不法原因給付によって,闇金は10万円を返せという権利を使うことができなくなるため,結局法律的には闇金に対して一切お金を返さずに契約の無効の主張をして関係を終了させるということになります。

 ただし,不法原因給付を定めた民法708条は,不法な原因が受益者についてのみ存在する場合は,例外的に返還請求を認めるというようになっています。

 そうすると,今回の件は,法的には
(未譴気参扱戚鵑聾序良俗違反で無効。
不法原因給付の適用があれば,別れさせ屋はお金を返さなくてよい。
I塰,慮彊が依頼者にはなくもっぱら別れさせ屋にあると認められる場合は,別れさせ屋はお金を返さなければならない。
ということになります。
 すなわち,この事件の争点は,別れさせ屋契約の不法の原因がもっぱら別れさせ屋側にあるのか,それとも双方ともに悪いのかということになってくると思います。

 別れさせ屋とはいっても,それぞれの業者によってやり方があるかもしれませんから,もしここで別れさせ屋だけが悪いという判断になったとしても日本中の別れさせ屋全てにこれが当てはまるということはできないと思います。
 しかし,別れさせ屋契約の判断に関する一つの指標にはなるでしょうから,この件がどのような結論を迎えるのかについては法律家として非常に興味があります。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:05

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