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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,先日ツイッターで炎上騒ぎのあった蕎麦屋が破産したというものを見ました。

 記事によると,10月9日に東京地裁で破産開始決定がなされたそうで,負債は3000万円ということでした。
 店は1984年に創業,1987年に法人成りし,その後支店を作るまで至ったそうです。
 しかし,昨年創業者が逝去し,業績の点から本店のみになってしまったところ,先日のツイッター炎上騒ぎが発生しました。
 ツイッター炎上騒ぎを復唱すると,アルバイトの大学生が悪ふざけで食器洗浄機に自身の体を入れるなどした写真を投稿したというものです。
 このため,衛生面に関して顧客に不安を抱かせ,営業停止を余儀なくされ,最終的に今回の破産に至ったということでした。

 このツイッター騒動が破産の原因の全てとはいいませんが,記事が真実であれば苦境に立たされていたところで最後の引き金を引いたように思います。
 そして,破産に至ってしまったということですから,先日から世間でも言われているとおりこの一連のツイッター騒動は害のみをもたらす非常に悪質なものといわざるを得ません。

 今回破産に至ってしまったということですが,破産管財人の判断によってはこの投稿をした学生はただでは済まないことになると思われます。
 すなわち,店は学生に対して一定額の損害賠償請求権を有すると思われますが,破産開始決定が下された以上,これを行使するか否かを判断して実行する権限は破産管財人の弁護士にあるということになります。
 破産管財人は,回収の見込みや,財団の中の損害賠償請求権の位置づけ,債権者の意向などを総合的に判断してこれを行使するか否か決定しますが,この総合判断の結果として学生に対して損害賠償請求権を行使することもありうるということです。

 この賠償請求権については,金額の算定が困難であるというハードルがあります。
 また,実際に行使される可能性は,学生からの回収可能性が分からない以上,ここでは言及できません。
 それでも,破産管財人としては,これだけ社会的に問題になってしまった事情である以上,当該学生から賠償請求等に関して事情聴取を行うことは避けられないでしょう。

 また,この学生の個人情報がそれなりにネット上に流出しているところを見ると,この学生は今後就職をするのに相当苦労することが予想されます。
 というのは,このように自分の勤務先の店を悪ふざけでつぶしてしまったという実績がある以上,そのような人を好んで採用したいと思う人はなかなかいないだろうと思うからです。
 自身はネットで楽しもうとしていたのでしょうが,反面ネットがあるがために将来にも問題を残すことになり,改めてネットというのは怖いものだと思わされます。

 このような事例は,最近は聞かなくなってきましたが,私は時間が経てば再発するような気がします。
 しかし,今回のような行為を行った者はいずれも未熟な年齢の人たちばかりで,とすれば教育でどうこうできる領域の人たちも数多くいるように思います。
 ですから,このように沈静化している今だからこそ徹底教育を行うべきなのではというように思いました。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:36

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