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 こんばんは。

 1年くらい前に,ラウンドアバウトという環状交差点の導入が話題になったことがありましたが,これを導入してから1年で死亡事故が0件だったという記事があったので取り上げてみました。

 ラウンドアバウトは,信号機がない円形の交差点で,通行する車は時計回りに進んで行きたい方向の道路に出て行くという構造になっています。
 ラウンドアバウトの利点としては,対向車がないので対向車同士の衝突がないこと,円形の交差点を回ることで速度が落ちるため,交通事故が発生しづらい,信号で停められないのでスムーズに進めることなどが挙げられます。
 警察庁によると,去年9月より15都府県に49箇所導入し,今年10月時点では死亡事故や重傷事故は1件も起きていないということでした。

 私はフィリピンでラウンドアバウトの交差点を通った車に乗っていたことがありますが,見慣れない光景でちょっと初見では仕組みがよく分かりませんでした。
 構造を考えてみればよくできていると思ったものの,一方でこれを作るとなれば結構場所をとることになるだろうとも思いました。
 そうすると,大通り同士の交差点の場合は作りやすそうですが,小さな道同士の交差点でこれを作ることは非常に難しいように思います。
 また,円形であるという形状からくる都合上,二車線にはしづらいと思われ,二車線以上同士の交差道路の場合どのようにこれを作るのか,なかなか難しそうな気もします。
 また,渋滞しがちな道路の交差点の場合,渋滞している円形の中になかなか入りづらくもあるでしょうから,運転に慣れていない人が渋滞中のラウンドアバウトになかなか入れないと,そこで大渋滞を引き起こす可能性もあると思います。
 そのような意味で,現段階ではラウンドアバウト導入に適切と思われる箇所での試験導入ということなのでしょうが,それが幸いにして今のところ成功しているという記事なのでしょう。

 ただ,個人的には,まだこれでラウンドアバウトを積極的に導入するという方向にはならないと思います。
 その理由は,上記デメリットのほか,まだ日本人がラウンドアバウトに慣れていないからです。
 交通事故は基本的に注意不足によるものですが,慣れていない道路を走る時は誰でも慎重になるもので,そうすると慣れていないうちは注意不足が生じる可能性が低いと思われるからです。
 記事の書き方では,死亡事故や重傷事故はないということですが,物損事故や軽傷事故はあるということだと思いますし,慣れていないところである程度の事故が発生しているということなのだろうと思います。
 また,このラウンドアバウトが導入された交差点が,従来のクロス型の交差点の時代と比べてどのくらい事故が減ったのかということも検証する必要があるでしょう。というのは,そもそも事故が少ない交差点を選んだのだとすれば,比較資料がなく,ラウンドアバウトの有用性が分からないからです。
 そうだとすれば,もう少し導入地域の住民が慣れたところでその有用性を判断すべきと思われ,1年でその導入を決めるのはまだ早いと思います。

 とはいえ,面白い試みであるとは思いますし,今の段階で成功ならばもう少し様子を見ていっても良いと思いました。


 村田さん獲得を逃した阪神ですが,広島さんに在籍していたヒースさん獲得を検討しているということです。
 記事によれば,抑えの呉さんが流出してしまう場合に備えてヒースさんを調査し,あわせて呉さんに対しては12月7日〜10日後を回答期限として判断するということです。

 ヒースさんは,ストレートの速い,ナックルカーブは空振りがとれる,甲子園が得意な投手であるという印象です。
 今季は中継ぎで出場していて,それなりに数字を残しているというように思います。
 日本でそれなりに実績もありますし,選択肢としては決して悪くないという気がします。

 一方,ヒースさんの問題点を挙げると,まずクイックが得意ではないため,ランナーが出るとなかなか困ったことになります。
 ですから,戦力として使っていくためには,まずクイックをきちんと実戦レベルに仕上げる必要があるでしょう。

 次に,あくまで数字上の問題ですが,リードしている場面とビハインドの場面では数字上はよいものを残していますが,同点の場面では防御率があまりよくないと思います。
 今季の阪神を前提にすれば,基本的に貧打で,中盤から後半に点を取って,それを守りきって勝つという野球が多いですが,その意味では同点の場面が多くなる阪神野球において同点での防御率がややよくないというのは不安要素の一つだろうと思います。

 第3に,ヒースさんは球数が多く,その意味ではメッセンジャーさん並のスタミナがない限り先発投手として起用するには心許ないという点も挙げられると思います。
 先発投手は,最低5回は試合を作ってもらわないと困りますが,ヒースさんの場合,球数が多くなりがちで,そのためにガス欠になってしまったという様子もあったかと思います。
 そうなると,阪神の課題の中継ぎとしての起用が基本になると思いますが,さすがに広島さんでも任せてもらえなかった抑えに起用するのは冒険ということとなるでしょう。

 ですから,素材はよいと思いますが,おそらく起用するとすれば中継ぎ投手が適切だと思いますし,しかもピンチの場面での火消しで投入するにはやや心許ないという評価になるかと思います。
 もちろん,甲子園が得意という特性を考えれば,阪神向きの選手だと思いますし,その意味では獲得の方向性自体は面白いという様にも思うのですが,実際に使うまでには幾つかのハードルがあるというように思うのです。

 とはいえ,現状他の候補者もいないのであれば,ヒースさんは悪くない選択肢だろうと思います。
 そのためには,呉さんの動向が先行問題になりますので,そこの様子がどうなるか,気になります。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 19:31

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