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 こんばんは。


 今日は,埼玉少女監禁事件の判決公判の日でした。
 しかし,被告人が奇声を上げたり意味不明な発言をするなどして,最終的に判決言い渡しが延期されてしまいました。

 今日は北朝鮮のニュースがもっとも大きく取り上げられていましたが,このニュースもそれなりのインパクトをもって伝えられていたものだと思います。
 このような被告人の行動について,弁護人の話では,今朝からこの調子だという発言もあったため,世間の中では自身の責任能力に問題があることを演出するためにこのような行動に出たのではというようにいわれているようです。
 特に,本件の争点の中には被告人の責任能力の有無があるということなので,より本件ではそのようにいわれているように思います。

 これを見ていて,そもそも刑事責任能力と今回の言動についてはあまり関係ないと思いました。
 というのは,刑事責任能力の有無が問題となるのは,あくまで監禁という行為時に責任能力があったかどうかの問題だからです。
 もちろん,現時点で奇行があれば,当時も精神的に問題があったのではというように思えなくもありません。
 しかし,本日は判決期日ですが,刑事裁判は前回期日で結審しており,裁判所は結審時までの事情を基に判決を下すのですから,今日の奇行は原則として判決の内容に影響しないということになると思います。

 では,今日の奇行がどのようにこの裁判に影響するのだろうかと言えば,訴訟能力の問題だと思います。
 刑事裁判においては,その刑事裁判の意味を理解して訴訟活動をできるだけの精神的な能力が要求されるので,それを欠くかどうかが問題となると思います。
 具体的には,実行行為時に責任能力がない場合は無罪となりますが,実行行為時に責任能力はあったものの,公判時には心神喪失状態に陥ったという場合には,裁判所は検察と弁護人,医師の意見を聞いた上で公判手続を停止するということになります。
 その上で,もしも被告人の訴訟能力に回復の見込みがない場合には,裁判所は検察官に公訴の取消を促すなどして,公訴棄却という判決を下すということもありうると思います。
 このように,今回の被告人の奇行によって問題となることは,責任能力の問題というよりもむしろこの訴訟能力の有無なのではないかと思います。

 そうなると,この事態によってこの裁判手続を続行していいのかどうかという瀬戸際の問題になってしまったと思われ,今後判決言い渡しまでに至る道筋の中で検討されるべきは被告人が本当に精神的に問題があるのか,仮に問題があったとすればそれは回復の見込みがあるものなのかということだと思います。
 こればかりは医師の意見によるとしかいいようのないことと思われるので,実際どうなのかは動向を待つよりほかはないでしょう。
 実際問題,今朝からこのような奇行に出たということで,これがわざとやっているのか,それとも判決言い渡しという過度の緊張感の中でこのような症状になってしまったのか,それは全くよく分かりません。
 ですが,このような大きな事件について,これまで多くのコストをかけて争われてきたのですから,個人的には判決は大変気になるところでもあります。



 今日の阪神ですが,小野さんがついにプロ初勝利をあげました。
 小野さんは,これまで好投する試合は援護を受けられず,打線が仕事をした際には失点をしてしまうという何ともかみ合わせが悪い試合ばかりだったと思います。
 好投する際の試合を見る限り,これまで勝てていないことが不思議なくらいの投手だったと思うのですが,今日はようやく勝ちが付きまして,私はうれしいという気持ちよりも安堵という方が大きいように思います。
 小野さんは,好投しているときには援護に恵まれなかったものの,今日は自身でもヒットを打ちまして,自ら勝とうという姿勢も見せてくれていたものですから,それだけに本当に勝ってもらいたいと思っていました。
 これまで勝てなかったことは本人にとって本当に辛かったと思うものの,これで一つ大きな自信ができたのではないかと思います。
 シーズン後半を迎えるに当たって先発のコマ不足は深刻なのですが,これをはずみに小野さんがさらなる活躍をすることを願ってやみません。

 また,今日は9回に登板したドリスさんが161キロを記録しまして,驚かされました。
 この161キロのストレートに146キロのスプリットもあって,制球が大きく乱れないならばこの投手をどうやって打てばいいのかと相手だったら非常に困ると思います。
 昨季はドリスさんを手放すかどうかなどという話がありましたが,今季のオフは流出しないように死守しないといけません。

 金本監督は,広島さんとの直接対決までの6戦を5勝1敗でいきたいといっていましたが,まずは上々の滑り出しだと思います。
 個人的には,小野さんはやってくれるとは信じていたものの,一方で勝ち運に恵まれていなかったことから不安も持ってました。
 しかし,小野さんが勝ってくれたのであれば,明日の岩田さんもきっと勝ってくれるだろうと思わずにはいられません。
 今日も広島さんが勝利したために差を縮めることはできませんでしたが,阪神にしてみれば目の前の試合に勝つ以外にできることもありませんから,もはやその勝利にこだわっていってもらいたいと思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:05

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