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2016.06.12 Sunday
 こんばんは。

 阪神がオフに獲得した新外国人ですが,いずれもそれなりに試合には出ているものの,いずれも活躍しているというには物足りない成績です。
 マテオさんとドリスさんは,いずれも制球がよい試合はそれなりに活躍できているものの,連投酷使されすぎて打ち込まれてしまうことが多く,ついには二軍降格の憂き目を味わうこととなりました。
 ヘイグさんは,シーズン当初こそそれなりに打てていたものの,やはりある程度対策されてしまうとそこから先はなかなか思うように活躍できず,かつシーズン当初からいわれていた守備難が顔を出し始め,なかなか使いづらい状況です。
 マテオさんとドリスさんは,調子が上がってくればまた活躍できる見込みがあると思いますが,ヘイグさんは残念ながら相当二軍でも活躍できない限りはこのまま一軍で姿を見ることなく終わってしまうのではないかと思われます。

 こうなると,色々と問題があったとはいえ,呉さんがいかに優秀だったかということが際だちます。
 確かに,制球に問題があったり,決め球がなかったりして,誰も塁に出さずに試合を締められることはそこまで多くなく,失点することもまま見受けられ,抑えとして不安があったことは否めませんでした。
 しかし,一年通して抑えでできるだけのストレートと怪我のない体を持っていましたから,その点においてはマテオさんとドリスさんを上回るというべきでしょう。

 こうなると,助っ人を総動員して抑えを埋め合わせるかということとなるかと思いますが,今日の報道では阪神が新たにサッターホワイトさんという新外国人投手を獲得したという報道がありました。
 サッターホワイトさんの評判はよく分かりませんが,今分かっているのは,3Aで18試合登板して3勝1敗防御率1.80,22奪三振を記録しているという点,195センチという長身である点です。
 プレミア12では日本打線に打ち込まれた過去があり,その意味では実力は大丈夫なのかという漠然とした不安はあります。
 3Aの選手であってメジャーではないというところを考えると,おそらく速球はそれなりに球速があるものの制球力は高くないというよくいるパターンなのではないかと想像するのですが,果たしてどんな投手なのでしょうか。

 阪神は貧打でもあるので,打者を獲得する方は考えなかったのかとも思いましたが,ヘイグさんは3Aでトップの打者ですから,そんなヘイグさんを上回る3Aの打者を探してくるのは難しいと判断されたように思いました。
 もちろん,打者にも日本球界との相性というものがあるのでしょうが,それでも日本球界と相性がいいかどうかはある意味賭けでしょうから,現段階では確実性を考えれば投手の方がよいと考えたのでしょう。
 また,阪神は投手も非常に問題ですし,阪神で今伸び盛りの選手は主に野手ですから,その意味でも投手を獲得したというのは間違ってはいない選択だと思います。

 とりあえず,サッターホワイトさんとマテオさん,ドリスさんの中で調子のよい順に使っていって,今シーズンは何とかやりくりするというように考えるべきかと思いました。


 そんな阪神ですが,今日は手も足も出ない,悔しさすら感じる余地のないくらいの酷い負け方をしました。
 阪神は一流投手に出くわすると手も足も出ないのはいつもの通りなので,大谷さんが予告先発で出た段階で正直言って勝ち目はあまりないと覚悟はしていましたが,それにしても岩崎さんがホームランをぱかぱかと打たれすぎました。
 これだけホームランを打たれてしまえば,投手が大谷さんでなかったとしても勝ち目はなかったでしょう。
 ですから,今日は投手同士を比べた時には完敗だったというほかありません。

 打つ方は,案の定ほぼ機能せずに無抵抗でしたし,情けない限りでした。

 試合もほぼ序盤から中盤にかけてで決まってしまった様相で,金本監督も途中から試行錯誤を始める始末でした。
 正直言って,西岡さんをレフト,センターに置く采配は,ファンに対して失礼なように思いました。
 確かに,金本監督は,以前西岡さんの外野起用について言及していましたし,それをいつかは見ることになるのかとは思っていましたが,それにしても負け試合だと判断した上で実戦でそれを行うというのはやはり頂けません。
 西岡さんは右肘に問題があったと聞いていましたが,果たして外野からの送球は満足にできるのでしょうか。
 西岡さんの打力を使いつつ,内野守備の問題に対処するには,外野に置くというのは分からなくもないのですが,それでもやはり外野守備を軽視しすぎなのではないかと思わずにはいられません。
 特に,金本監督は,かつてレフトを守る選手でしたが,その守備位置の重要性を認識してこの配置をとったのだろうかとおもわずにはいられませんでした。

 今日の収穫といえば,伊藤さんがロングリリーフでそれなりに活躍できたことでしょうか。
 なかなか悪くないフォークボールを使っていましたし,少なくとも藤川さんが投げるよりは安心して見られたと思いました。
 また,今日は岩崎さんと伊藤さんの2人で試合を終えられたので,大半の中継ぎ投手を休ませられましたし,その意味でもよかったと思います。
 というか,今日のよかった点はそれくらいだったと思います。

 結局,今日の試合を見ていると,一昨日の藤川さん投入で負けたという致命的な采配ミスが非常に悔やまれますし,あれがなければ勝ち越せたカードだったと思うと悲しくなります。
 今年の交流戦は,阪神は大いに黒星を重ねており,このままシーズンでも危うい成績のまま進んでしまう道が見えてきてしまいました。
 これからソフトバンクさんと対峙しますがそこは負け越し濃厚でしょうし,苦手のオリックスさん相手にどこまでの戦いをできるかが大きな問題でしょう。
 このところずっと情けない試合が続いており,そろそろファンも疲れてきていますが,もうそろそろまともな試合を見せてもらいたいものです。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(1)  | trackbacks(0) | 22:07
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