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 今日,河井さんが法務大臣を辞任しましたが,その原因の一つは奥様が選挙活動において,公職選挙法の基準を超えた額をウグイス嬢に支払っていたからということです。
 この件について,今日のニュースを見ていたら,ウグイス嬢の費用の相場に関するものがあったので,取り上げてみました。

 記事によると,ウグイス嬢を依頼するに当たって,公職選挙法の定める1万5000円では安すぎて受けてもらえず,今回河井さんの奥様が支払ったという3万円は普通の価格であり,東京だと4万円から5万円くらいだということです。
 この代金は,ウグイス嬢を派遣する代理業者に支払うということで,ウグイス嬢本人の取り分は7割から8割ということです。
 また,選挙区や候補者が多い都市部では上手なウグイス嬢は取り合いで値が上がるということでした。

 まず,法律で規定がある以上,理由があったとしてもそれを超える費用を支払うことを前提に考えるのは違法であって許されないということは大前提だと思います。
 ですから,公職選挙法規定の金額が現実に合わないものだったとしても,そのようなまさにその額が安すぎるとして困った張本人である国会議員たちが改正すべきであって,改正されずに法律が残っている以上は従わないわけにはいきません。
 むしろ,このような法律と相場が乖離している状態は最近生じたものではないのでしょうから,にもかかわらず改正を放置しておいた議員たちが違反を常態化させているとすれば,あらゆる意味で怠慢だというべきだと思います。

 ただ,記事の内容が正しければ,今回この違反をしたのは河井さんの奥様だけなのだろうかということは普通に疑問に思います。
 そもそも相場が現実と乖離しているのであれば,それで困っているのは河井さんだけとは思えません。
 また,選挙区や候補者が多い場合は上手なウグイス嬢は取り合いということですから,取り合っている候補者たちは高額な報酬を支払っている可能性があると思われ,そうすると複数の人たちが高額報酬を支払っているのではないかと思えるのです。

 個人的には,法律違反,特に国民主権に関わる公職選挙法の違反を擁護するつもりはないものの,罰を受けるのであれば平等になされるべきと思いますので,この報酬問題について多くの議員について明らかにされるべきだろうと思っています。
 最近いろいろな事件で,人によって取り扱いが不平等なのではないかといわれるものが散見され,中には私もそのように感じるものもありますが,こういうことは法や執行機関に対する不信を招くことになると思います。
 日本は法治国家であるのですから,法はどのような立場の人にも公平に適用されてもらいたいと強く思うばかりです。


 今日ゴールデングラブ賞が発表されましたが,阪神からは西さんと梅野さんが選ばれました。

 まず,西さんですが,あのフィールディングを見れば選出は納得できます。
 現在,フィールディングが上手い選手といえば,他に読売の菅野さんが思い当たりますが,今季の菅野さんはあまり活躍していなかったため,トータルで西さんが選ばれたことは頷けるところです。
 西さんは,ピッチングはもちろんのこと,フィールディング,バッティングもよく,まさに野球を目指す人達にはお手本になるような選手だと思います。
 このような選手がFAで阪神に来てくれたことは本当にありがたいと心から思う場面はたくさんありましたが,それだけにこういった形で評価されることは嬉しい限りです。

 次に,梅野さんですが,正直言ってセ・リーグの中では選ばれて当然だと思っています。
 今季の梅野さんは,打撃は当初はよかったものの,終わってみればもう少し頑張ってほしかったというくらいでした。
 ですが,捕手としての能力は大変高く,特にドリスさんのあの球を逸らさずによく止めてくれたと思う場面が極めて多く,そういった意味ではまさに捕手としての能力はトップクラスだと思います。
 梅野さんを入団以来見てきた私としては,その捕手としての能力をたゆまぬ努力で身につけてきたことをよく知っているだけに,今季の活躍ぶりを振り返ると感慨深く思う次第です。
 他球団の捕手でもいい選手はいますが,それでも私はセ・リーグ1の捕手は梅野さんだと敢えて言いたいと思っています。

 そして,他のポジションでは選出されませんでしたが,残念ながら当然だと思っています。
 特に,内野手の方々は,なぜ選出されなかったのかということをよくよく振り返って猛省してもらいたいと思います。

 ちなみに,ショートは京田さんが選ばれると思っていたのですが,坂本さんが選ばれました。
 もちろん坂本さんもいい働きをしましたので,選ばれるべき選手ではあるのですが,守備という面を強調すれば京田さんが選ばれるべきではというようにも思っています。
 ただ,首位のチームのショートであることや,ゴールデングラブ賞には直接関係ないものの打撃成績での印象などを総合的に考えたのであれば,坂本さんでもありうるのかなと思ったりもしました。


 別の記事を見ていたところ,阪神が,牧田さんの獲得を企図しているという記事を見ました。
 西武さんとの一騎打ちの様相のようですが,原則は古巣に帰るのだろうと思われ,そこまで望みは高くないのかもしれません。
 ですが,阪神はこれまで,メジャー帰りの選手について,城島さん,西岡さん,福留さんといった選手を獲得してきた実績もあるので,もしかしたらありうることなのではというようにも期待はしています。
 阪神の投手陣は基本的に揃ってはいますが,それでも先発投手はやや手薄なので,牧田さんが来てくれると大変ありがたいとは思っています。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:26
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 今日のニュースを見ていたら,プレミアム付き商品券の購入申請者が少ないというものがあったので,取り上げてみました。

 プレミアム付き商品券は消費税増税対策の柱の一つですが,この購入申請者が少ないということです。
 プレミアム付き商品券は,低所得者と,0歳から3歳半の子供がいる家庭が購入できるということですが,このうち低所得者が購入引換券を得るためには申請書を市町村に提出する必要があるということです。
 この申請書について,市町村は8月から郵送で送って申請を受け付けていたということですが,申請者が少ないことを受けて対象の約1000万人に対して再度申請書を送ったそうです。

 この記事を見ていて,プレミアム付き商品券はあまりはけないのだろうなと思いました。
 その理由の一つは申請の手間の問題がありますが,むしろそれよりも大きいのはこの商品券を使用することの抵抗感だと思います。
 プレミアム付き商品券は,小さな子供のいる家庭以外は,低所得で住民税が非課税となっているのが対象者ということですから,小さい子連れで商品券を使用する以外は低所得者であるということを他者に示すことと同義ということになるでしょう。
 そのため,この商品券を使用するにもためらいが生じる可能性が高いと思われ,そうであれば敢えて入手するまでもないという判断に至ることはありうるように思いました。

 低所得者に対する増税対策がこれだと思うのですが,実際にそれを使うときの抵抗感だとかそういったことを考えていたのだろうかというのは些か疑問に思います。
 もう少し使いやすいものであればもっと普及したのかもしれませんが,このような状況を見ていると敢えて普及させずに財源をとっておくという意図があったのかとすら思えてしまいます。
 ただ,再度申請書を送ったという手間と時間をかけたという話を見ると,財源をとっておくためにこのような制度にしたというわけでもないのかもしれないというようにも思うのですが。


 阪神で活躍してくれたドリスさんが残留の方針であるという記事を見ました。
 ドリスさんは,安定感を欠く場面がまま見られたため,抑え投手として起用するにはやや不安はあるものの,それでも調子の良い日はまさに手を付けられないような投球を見せていましたし,戦力として流出してしまうことは大変困る存在であることは間違いありません。
 また,流出してしまうことで,他球団に所属するとなれば,それは大変厄介な話ですから,そのような意味でも残留は朗報だと思います。

 一方,まだ残留の続報の出ないジョンソンさんについては,なかなか難しいでしょうか。
 あれだけの実績を残すとなると,メジャー球団も黙ってはいなさそうですし,ひとまず全力で死守する方向で頑張って欲しいですが,万一の場合を考えて検討はしてもらいたいものです。

 ジョンソンさんがどうなるかはまだ未定ですが,その契約の可否によって別の助っ人を探すかどうかの問題はあるものの,ある程度来季の投手陣の様相は見えてきたように思います。
 問題は野手の方ですが,こちらはまだ具体的な構想が見えず,大変不安です。
 現有戦力の強化は当然ですが,強化の課題はむしろ打撃より守備だと思うので,まずは守備を優先してもう少しプロの水準に達するくらいのプレーを目指してもらいたいものです。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:54
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 今日のニュースを見ていたら,中国で,殺し屋業界でも多重下請け問題があったというものがあったので,取り上げてみました。

 事件は,2013年秋ころ,不動産ビジネスマンの容疑者が,この容疑者を告訴していたターゲットたるビジネスマンを殺すため,約3100万円で殺し屋を雇ったというものです。
 ここで,雇われた殺し屋は,この請負額の半額で下請けの殺し屋を雇ったということでした。
 ところが,この下請けの殺し屋は,さらに下請けの殺し屋を雇ったということで,さらにその孫請け,ひ孫請けも登場し,最終的に下請けの回数は4回に及んだということでした。
 最後に雇われた殺し屋は,報酬の中抜が繰り返された結果,報酬が約150万円にまでなってしまったため,たったこの額では殺しをしたくないと考えました。
 そこで,最後に雇われた殺し屋は,ターゲットの方と協力して,ターゲットの方が死んだふりをした写真を撮影し,依頼者に送りました。
 ターゲットの方は,10日間身を隠した後,最後に雇われた殺し屋がうっかり忘れていった携帯電話を持って警察に行き,事件の全貌が明らかになったということでした。

 そもそも殺し屋なるものを肯定するつもりはないのですが,こういった世界でも下請けというものがあるのだなとしみじみ思いました。
 日本では建設業などでは主に話を聞きますが,特に原発の除染作業の多重下請けは大変な問題になっていたと記憶に新しいところです。
 そういった利権構造のようなものが殺し屋の世界にもあるのかと思うと,どのような業界でも大変なのだというように思いました。

 ここで記事になっていた約3100万円という元請けに支払う額ですが,これがこの国での相場なのでしょうか。
 これについてはよくわかりませんが,この額をもって高いと取るか安いと取るかは人によるのかもしれません。
 ただ,最後の下請けの人の報酬額約150万というのは,これだけの重大犯罪を犯す割には到底割が合わないと考えたことはなんとなく心情的に理解できるような気がします。とはいえ,いくらが妥当かなどありうるものでないことは当然なのですが。

 私にとっては約3100万円というのは相当高額であるため,これだけの額を支払うのであれば確実な仕事が前提となると思われるところ,最後の下請けの人は携帯電話を忘れていってそこから足がついたということですから,質も低いと思われます。
 元請けの人はその道で信頼が篤いのかもしれませんが,下請けで使う者まで質の保証ができないのであれば,遅かれ早かれこの業界内でやっていくことはできなかったのだろうと想像しました。

 いずれにせよ,多重下請けというのが末端のやる気を削ぐという構造はどこでも変わらないように思われ,これも参考にもう少し是正する世の中の流れができてもらいたいものです。


 阪神矢野監督が,大山さんの4番特権を剥奪宣言という記事を見ました。
 これが本当かどうかはわかりませんが,これだけシーズン通して4番で起用して育成しようとしながら今更やめるのはなんだかなというように思います。
 確かに今季の数字は4番としては物足りないと言わざるを得ませんが,それでもチーム内ではホームラン,得点圏打率,打点はトップですし,割とがんばっているほうだと思われ,今になって4番剥奪というのは気の毒だというようには思います。
 大山さんを6番くらいに据えてうまく回るのであればそれもいいかもしれませんが,だとすればクリンナップはどうするのか,きちんと方向性を見せてもらいたいものです。

 中日の大島さんが,FA権行使について悩みたいという趣旨の発言をしているようです。
 これが自身の契約条件の向上のために行っているものかもしれませんが,それでも阪神としては獲得の可能性があるならばありがたいことと考えるべきでしょうか。
 大島さん以外の補強の予定が外国人助っ人以外にはあまり聞こえてこないので,その点は色々と不安ですが,おそらくいろいろ考えていると思うので,私は敢えて見守ろうと思います。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:16
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 今日は日本シリーズ第4戦目が行われましたが,ソフトバンクさんが読売を4タテして日本一となりました。

 今日の試合の詳細は述べませんが,見ていた限り,率直に戦力差が全く違うと思いました。
 点差だけ見ると,1点差ということで際どい試合だったように思いますが,ソフトバンクさんは福田さんをスタメンで起用したり,好調だった和田さんから3点差でスアレスさんを出してきたり,チャンスがあっても甲斐野さんに代打も出しませんでしたし,満塁機に内川さんを出していましたし,正直言って結構采配でも遊ばれていたという印象を持ちました。
 対する読売は,必死に頑張っていたことはよく理解できましたが,それでも肝心なところでエラーが出てしまったり,この大一番で坂本さんや丸さんといった中心プレイヤーがあまりにも仕事ができていませんでしたし,そういったところから格の違いを見せられたという印象です。
 また,ソフトバンクさんの選手が次々とすごい人達が出てくるのに比べて,読売の出し切った感が強く,層の厚みという意味でも完敗だったと思います。
 加えて,流れを持ってこようにも,そういった雰囲気すらなく,為す術もないという感じでした。
 ですから,仮に今日勝てたとしても,ここから読売が4連勝するにはよほどの流れと強運を味方に付ける必要があったと思われ,4タテという結論は別として,ソフトバンクさんに日本一を取られてしまったことはまさに順当と言うべき結果だったと思います。

 そして,セ・リーグを見回せば,残念ながら読売以外の球団は読売に劣るというほかなく,それは阪神も例外ではありません。
 先のCSファイナルステージを思い返せば分かる通り,阪神は勢いが切れてしまったところで読売との戦力差を見せつけられて敗北してしまったわけですから,もはや現時点で阪神がソフトバンクさんと試合したとしても,もしかしたら読売よりもひどい結果で4タテを食らっていた可能性すらあると思っています。
 そう考えると,今やセ・リーグは完全にパ・リーグに実力として劣るように思われます。

 交流戦を思い返しても,パ・リーグ球団が実力を見せつける事が多いため,やはり現時点ではパ・リーグ球団に押し込まれていると見るべきだと思います。
 それも踏まえてセ・リーグ各球団は来季を見据えて戦力を整備・補強しなければならないわけですが,相当頑張らないと追い付かなさそうに思っています。

 阪神については,何度も言ってきたように,貧打,低レベルな守備が目立つため,野手を全面的に底上げしなければ試合にならないと思います。
 もしも野手陣がまともになってくれれば,投手陣は12球団トップクラスであるため,十分パ・リーグ球団に渡り合えると思うのですが,現時点で来季のスタメンとして確定的なのは近本さんと梅野さんくらいで,福留さんや糸井さんは体調の問題もありますし,他の選手はまだ確定と言うには厳しいというのが現状だと思います。
 それだけに,これから底上げを図るにも,課題が多すぎる状況です。

 そんな阪神が,来季打撃コーチを3人体制とする方針という記事を見ました。
 これで打撃が向上するならいいのですが,そもそも3人必要なポジションなのでしょうか。
 各々の打撃コーチごとにいうことが違うとなると,それで現場に混乱をきたしたりしそうで,指揮系統をきちんと予め決めておかないとこれが原因でむしろ失敗しそうな気がします。
 それぞれのコーチの実力は私にはわかりませんが,それについてもどうなのか,あの貧打を何とかできる人たちなのか,大変気になります。

 また,FA権を持つ中日大島さんについて獲得調査をしているという記事も見ました。
 大島さんがやってきてくれるのであれば大変ありがたいですが,大島さんはおそらくセンターでしょうから,その場合は近本さんの守備位置をどうするのかが問題でしょうか。
 また,タイプ的には近本さんをより発展させたイメージなのですが,阪神はアベレージヒッターの他に長距離砲も必要であるため,仮に大島さんが獲得できたとしても長距離砲は別途きちんと対応してもらわないと困ります。
 さらに,大島さんの年齢も考えると,あとどのくらいプレーをしてもらうつもりかという問題もあるかもしれません。
 そもそも大島さんがFA権を行使するつもりがあるのかわかりませんが,それでもやってきてくれたら攻守ともにある程度安定するのだろうなと思ったりもしています。


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三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:02
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 今日は天皇陛下の即位の儀が催されました。
 朝から悪天候であったにもかかわらず,即位の儀が始まったところで雨がやみ,虹がかかったりしたということで,偶然だとは思いつつもやはり何か不思議なものがあるのかという気持ちにさせられます。
 雨についても,三種の神器の一つ天叢雲剣が呼び起こしたと言われていて,歴史を紐解いてもこういった話はよく出てきますし,こういうところからもより不思議な力があるのではというように言われることと思います。
 これが平安時代などであれば,まさに神の力という話が出てきて,より朝廷の権力が高まったりするのだろうなと思いつつ見ていましたが,これが現代ではそういったものではないとしても象徴としてのお勤めを果たされることがどれだけ大変なのだろうかと思ってみていました。


 さて,今日のニュースを見ていたら,東京都が開催した合同企業説明会でサクラが使われたというものがあったので,取り上げてみました。

 サクラが使われたのは,今年7月と8月に開催されたもので,7月開催のものは参加者17名中10名が2000円から5000円をもらっていたということです。
 また,8月開催のものは参加者43人中37人が4000円から1万円をもらっていたということでした。
 この2つの説明会ともに,業務委託を受けた人材派遣会社が参加者集めを別の企業に依頼したということで,そこで依頼された企業がサクラを集めたということでした。
 このため,契約に違反しているということで,今回の事業の委託費は支払わないことになったということでした。

 再委託を受けた企業がサクラを集めるに至った原因は,おそらく今回の企業合同説明会の対象職種が一般的にあまり人気がなく,かつ少子化で人材不足ということが挙げられるのかもしれません。
 そのため,当初より人数が集まらないと懸念し,サクラを集めようと思ったのでしょうが,そこまでして人数を集めたいと思ったのは,人が集まらなければ今後はこの仕事を受注できなくなるからであろうと思われます。
 ですが,サクラを集めて人数がいたことにしようという行為は詐欺に当たる可能性もあると思われます。
 また,ここでサクラとして集まった学生らも詐欺の共犯ということになりうるとも思います。

 説明会の対象職種がもしもあまり人気がないものであるならば,この合同説明会は企業側にとっては死活問題だった可能性も大いにあり,そうであればここでサクラが使われたことは極めて重大かつ許されないものであったと思います。
 それは,企業側にとっては,人材獲得のために,サクラに対してある程度の熱量を払ってでも勧誘をしていたわけですし,その無意味な苦労をどうしてくれるのかということは当然に問題になると思われるからです。

 また,東京都が開催した説明会であれば不正はないだろうという信頼も背景にあったと思いますが,今回の行為は東京都の看板にも泥を塗ったことにもなると思います。
 加えて,もしもこれがサクラだと発覚しなければ,税金がこういった詐欺的な行為に対して支払われることとなったわけで,そういった意味でも罪が思いと思います。

 この件を見ていて,世の中の説明会というのは,実際にどれだけサクラが使われているのかと不安に思いました。
 昔の就職難の時期には,サクラなどということはありえなかったものですから,こういった論点自体が考える必要もありませんでしたが,今は人手不足の時代ですから,このような件はまさに氷山の一角のように思えてなりません。
 今回のことを契機に,ある程度行政が委託した類似の事業について調査がなされるかと思うのですが,このような調査につきあわされる行政の方と,真面目に業務を担当していた受託者はいずれも大変気の毒に思います。


 今日は日本シリーズ3戦目が催されましたが,やはりソフトバンクさんが勝ちました。
 実力差を見ても圧倒的だと思っていますが,せめてホーム球場に来れば多少流れは変わるのではと期待していました。
 ですが,今日はそれなりに店の取り合いをして互角の勝負かと思わせていたものの,ミスから失点してしまって敗戦ですから,流れもあまり変わっていないのだろうと思います。
 これで0勝3敗ですが,崖っぷちの読売が今からソフトバンクさんに4連勝できるまでの力があるとは思えないので,ここから1勝くらいはするかもしれないものの,残念ながら今季の日本一もソフトバンクさんなのだろうなと思いました。

 阪神の立場からこれを見ていると,前も言ったとおり,やはり基本的な戦力が圧倒的に不足しているため,せめて打率のある打者と長距離を打てる打者をそれぞれ1人から2人ずつ連れてこないと勝負にならないのだろうなと思います。
 これからどのような補強を考えているのかはわかりませんが,ここから来年の今頃にソフトバンクさんとやり合うことを想定してみると,どうも今の読売よりも散々な負け方をするような気がしてなりません。
 現有戦力の底上げで対応できれば理想的ですが,この数年の貧打を思えばそれも期待薄でしょうから,どのように補強するのかというのを見守っていくしかないのでしょう。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:14
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 先日CSファイナルステージで破れて今季が終わった阪神ですが,その後森越さんが追加で戦力外通告され,これをもって戦力外通告は終了の予定ということです。

 阪神は,結果こそ3位で終わりましたが,その順位はペナントレース終盤における投打の噛み合った爆発力があってこそというものであって,安定的な実力で勝ち取ったものとは言い難いものでした。
 シーズンを振り返れば,投手陣はよく頑張っていたかと思いますが,野手陣は,投打が噛み合ったときには非常によく活躍できるものの,そうでない時期は貧打過ぎて目も当てられないという展開が多く,極めて不安定であったと思います。
 また,守備についても,内野外野ともにこのようなミスをするのかとプロの水準に達しているとは思えないようなプレーを何度も目にすることになり,観戦に行った時にそのようなプレーをされた日には本当に何とかしてくれと頭を抱えたこともありました。
 そのため,3位という順位とはいえ,もはや阪神の戦力はBクラスのそれというべきものであって,特に野手陣については攻守ともに極めて大きな課題があるものですから,来季に向けてこれをどのように立て直すのかというのが問題であることはおそらく誰もあまり異論がないように思います。

 それだけに,今季のオフは,野手陣を大きく変革することが当然求められていたと思います。
 特に,阪神の野手陣を見返すと,2軍で滞留する野手陣が多く,かつ2軍戦でもそこまで打撃が光る選手が少ないという状態でした。
 また,2軍野手陣の年齢も比較的高く,残念ながらチームにそれなりに長く滞在はしているものの芽が出なかった選手が少なからずいる状態です。
 そのため,私は,野手陣について大きな血の入れ替えが必要だと考えていて,今季の実質的戦力を考えてもある程度の人数の野手が戦力外通告を受けるのだろうと思っていました。

 しかし,結果としてはそのようにはなりませんでした。
 その原因としては,引退や退団する選手がそれなりの人数に及ぶことが挙げられるかもしれません。
 確かに人数が少なくなりすぎることはチームとしては良くないことだとは思うものの,それでも敢えて名前を挙げないものの,私の中ではあと2名から3名が戦力外の対象となると思っていました。

 彼らを残した理由が全体の人数減の他に温情があるとすれば,それは残念ながら良くないことだと思います。
 というのは,プロの世界である以上,競争が前提ですし,温情はそれとは真逆の方向に行く安定につながってしまうからです。
 というか,本当に温情あふれる球団であれば,複数年契約の切れる鳥谷さんに対して,金額を減らした上での契約を提示するように思うのですが,それもしなかったこととのバランスを考えると,あまり温情が理由ということではないのかもしれないともいました。

 まだ日本シリーズをやっている最中で来季の戦力構想について語ることは早すぎるかもしれませんが,残念ながら現時点においてあの貧弱阪神打線をどのように立て直すのかというプランが見通せません。
 外国人助っ人の検討は当然の前提かと思うのですが,バレンティンさんなどの獲得も検討されているのでしょうか。
 バレンティンさんについては,打力は明らかに阪神の誰よりも比較にならないほど高く,非常に魅力的ですが,守備が外野であることやその程度を考えると,現在の阪神野手陣の守備力で他者が補うことができるのかといえば些か以上に不安があります。
 また,年齢も気になるところです。
 今季はFA市場は,バレンティンさんを除いてあまり有力打者という話もないようなので,補強の本命はやはり外国人助っ人かもしれませんが,日本球界に合うかどうかはギャンブルですから,これを頼りに来季の構想を完成させるのは冒険がすぎるようにも思われます。
 そういったところで,球団としてはどのように考えているのでしょうか。
 日本シリーズが終わった後に本格化しそうですが,とりあえず現時点では結構不安を感じているところです。


 日本シリーズが始まっていますが,やはりソフトバンクさんが強いです。
 阪神は,読売と比較すれば弱いと言わざるを得ないと思うのですが,その読売も強いのかといえばそこまで強いというわけでもないと思われ,ソフトバンクさんの方がやはり優勢になってしまうのかと思っています。

 阪神は,交流戦でソフトバンクさんと五分の戦いを演じましたが,当時の阪神はまだ投打が噛み合った調子のいい状態のときであったことから,いつもの阪神であればソフトバンクさんといい試合をするなどということは難しいのだろうとは思っています。
 ですが,シーズン終盤の爆発力ある阪神であれば,ソフトバンクさんといい勝負ができたようにも思われ,もしもセ・リーグ球団がソフトバンクさんと対抗できるとすればそのくらいだったのだろうなというように思っています。
 来季の阪神は,できればソフトバンクさんと対等に渡り合える戦力が付いていてくれると大変嬉しいのですが,そのためにはどうしても上記の通り野手陣をもっと向上させないと,調子のいい状態でなければどうしようもないということになってしまうのではと思います。


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 今日のニュースを見ていたら,東京五輪のマラソンについて,札幌で開催することが検討されているというものがあったので,取り上げてみました。

 IOCは,大会組織委員会や東京等に提案すると発表したということでした。
 これは,東京の猛暑を受けてのことで,先日ドーハで開催された世界選手権では暑さ対策でマラソンを深夜にやったにもかかわらず猛暑のために棄権者が続出して批判が多かったことを踏まえたのだと思われます。
 これまでも,暑さ対策を考え,午前7時半スタートの予定を午前7時スタートに変更し,さらに午前6時スタートに繰り上げるということも決まっていました。

 IOCの懸念は最もだと思うのですが,このことは誰もがわかっていた話で,今更かというのが私を含めた多くの人の感想ではないでしょうか。
 しかし,これを見ていて,そもそもマラソンだけでなく他の競技は猛暑のままでいいのかという疑問もあります。
 いっそ屋外競技は全部札幌でいいだろうと思ってしまいますが,そうすると東京オリンピックとは,コンパクトなオリンピックにするという話とはという本筋がよくわからなくなるように思われます。

 また,マラソンのチケットを買った人はどうするのでしょうか。
 せっかく激戦の中抽選で勝ち取ったにもかかわらず,場所が大きく異なることを考えれば,同じチケットで札幌でやりますと言われても困ってしまうように思います。

 さらに,これまでどういったコースを通ることがよいかと準備を進めていたりしていたこともすべてがリセットされることになるのでしょうが,それは非常に気の毒のように思います。
 これも上層部の無謀な計画によるものであって,準備されていた方々には本当に気の毒という言葉しか思いつきません。
 ただ,もしも既にそれなりにコストが生じているのだとすれば,それは誰が同責任を取るつもりなのかということも気になるところです。

 加えて,大会開催のために大変な量のボランティアを募集していたように記憶していますが,場所が全く変わるとなれば,これから急遽札幌でボランティアを集め直すことになるのでしょうか。

 
 そもそも,夏の札幌は,東京よりはましであることはそのとおりとはいえ,残念ながらかなり暑いと思います。
 ですから,本当に東京よりましという程度の話であって,実は暑さ対策に関する抜本的な解決につながるのかというのが疑問に感じています。
 日本開催での抜本的解決はもはや時期をずらすことがもっとも合理的だとは思うのですが,おそらくそれはIOCの方針として許されないのでしょうか。
 放映権などの問題もあって時期はずらさないというのが基本軸にあるように思うのですが,私は小手先で動かそうとしても無理が出るように思っています。


 元阪神のマートンさんが,本日チャリティーイベントの際に記者からの問いかけに応じ,阪神でのコーチについて興味を示したという記事を見ました。
 先日,阪神の1軍打撃コーチについて井上さんと新井良太さんの可能性があるという記事を見ましたが,正直言って私としてはこの2人が1軍打撃コーチで阪神の打撃がよくなると期待しづらく考えています。
 もちろん選手の能力の問題もあるのですが,それでもやはり不安はあるもので,その点マートンさんであれば選手時代から打撃理論もしっかりしていた印象でした。
 できれば,マートンさんとメッセンジャーさんにそれぞれまずは2軍で打撃,投手コーチをやってもらえたら,なんとなく阪神が活性化するのではという期待もあるように思われ,個人的には期待しているのですが,難しいのでしょうか。

 明日はドラフト会議がありますが,阪神矢野監督は,ドラフト1位は当日に決めると話したそうです。
 本当のところはもう決まっているような気もするのですが,個人的には競合することが予想される佐々木さんや奥川さんよりは打者の方が阪神に適しているように思っています。
 特に,他球団がおそらく佐々木さんと奥川さんに集中することを考えれば,有望な打者に行けば確実に獲得できるように思います。
 もちろん両投手のどちらかでも獲得できればいいのですが,藤浪さんを引き当てて以降はなかなかくじ運に恵まれていないので,冒険するのは怖いという気持ちもあります。

 ちなみに,もしも佐々木さんか奥川さんであれば,私は奥川さんに行ってほしいと思います。
 奥川さんは,制球力と変化球を見る限り,かなり完成度が高く,伸びしろがあるだけでなくピンチでも大崩れしなさそうな感じがするので,非常に良い投手だと思っています。


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 今日のニュースを見ていたら,天皇陛下の即位の儀にあわせて約55万人の恩赦を行う方針であるというものを見たので,取り上げてみました。

 国の慶弔時にあわせた恩赦は天皇皇后両陛下のご結婚以来26年ぶりということです。
 前回の恩赦では,昭和天皇逝去時と上皇様即位時の2回にわたり行われ,対象はそれぞれ約1000万人,約250万人だったということです。
 今回の恩赦は,天皇陛下の即位時の恩赦に限り,規模はおおよそ55万人程度と見込まれるということです。
 ただし,恩赦にも色々と種類のある中,今回の恩赦は,罰金刑の確定から3年が経過した人の資格制限を回復する復権だけとするなど限定的な形となる見通しということです。

 恩赦については色々と議論があります。
 その中でも大きなものとしては,日本では三権分立をとっておりますが,刑罰は司法権が決めるところ,恩赦については行政権が定めるため,司法権の判断に対して行政権が変更を加えられることは三権分立の建前との関係で問題なのではないかということがあります。

 一方,恩赦制度は世界各国で採用されており,日本だけが珍しいものではありません。
 制度趣旨としては,法務省によれば,有罪判決を受けた人たちにとって更生の励みとなることで,再犯抑止の効果が期待でき,犯罪のない安全な社会を維持するために重要な役割を果たすということです。

 ただ,よく言われることは,恩赦のような目に見えるものではなく極稀に生じる出来事によって更生の励みとなるのか,再犯防止であれば別の刑事政策によって実現すべきで,現代において恩赦が行われる意味はあるのか,合理的な意味が見出しづらいのではないかということでしょうか。
 これについては,正直言って私も理屈からは説明することはなかなか難しいと言わざるを得ないと思われ,それだけに国民の納得を得られるのかということも問題かもしれません。
 現に,ある世論調査では,恩赦反対が54.2%と,合理性が見いだせなかったり,真面目に生活している人たちに何か利益があるのかわからなかったりするということがこの制度に賛同が少ない理由のように思えます。
 これで,真面目に生活している人たちに対して金一封とでもいうのであれば賛成派も多いのかもしれませんが,それはそれで支払いの労が出てきそうにも思われ,減税が妥当なのでしょうか。それにしては,先日消費増税が実行され,真逆の方向に行ってしまいましたが。

 だからこそ,政府も,かつての1000万人超を対象に刑の減軽までを認めた恩赦では理解が得づらいとして,復権に止める方向なのだろうと思われますが,それでも55万人もいるのだなと思わされました。
 半数以上の国民が違和感を持っている恩赦制度について,これを実施するならば,やはり安倍首相のおっしゃる真摯な説明というものに大いに期待すべきなのだろうと思います。


 阪神が,来季の戦力補強について,森福さん,成瀬さんら戦力外通告を受けた人たちを獲得する方向を掲げているという記事を見ました。
 一方,同じ記事によれば,FA補強については消極的だということです。

 これをみていて,確かに阪神は投手の再生力については実績があるとは思いつつも,いずれも再生できて中継ぎだと思います。
 もちろん中継ぎ投手がたくさんいることはいいことだとは思うものの,阪神が他球団に勝っている数少ない部分を補強することは相対的にそこまで大きな意味はないと思います。

 むしろ,打力を強化しなければならないところ,FA補強については消極的という記事を見て,これが嘘であってほしいと強く思いました。
 阪神は鳥谷さんとメッセンジャーさんとの契約が終了するわけですが,そこで多額の資金が浮くわけですから,それを利用して有力打者を補強するのが阪神にとって最も重要なことだと思います。
 FAではありませんが,例えばバレンティンさんはまだ打てると思いますから,実績ある彼を獲得するとか,そういったことはありうるのかというのが最も気になる点です。
 期待の若手選手はいますが,それでも現行野手陣では他球団に対抗するには厳しいことは誰の目から見ても明らかなのですから,人的補償を支払ってでも積極的にFAに打って出るべきなのが今の阪神の状況ではないでしょうか。
 来季の戦力構想がまだ見えませんが,少なくとも野手陣について驚かせるくらいのものを見せてくれなければ,この数年続いている貧打を解消できる見込みはないと思います。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:06
 こんばんは。


 一昨日は関東地方に台風がやってきました。
 未曾有の勢力ということが以前から謳われていただけに,こちらとしても最大級の警戒をしていたわけですが,結果として甚大な被害が出た地域も結構あるということでやはりその驚異を感じずにはいられません。
 私の住んでいる地域は,結局大雨と大風というくらいで住みましたが,それでも少し移動するとやはり避難すべきとされていた地域もあるようで,そういった意味でも他人事とは思えませんでした。
 また,よく報道されている水戸市の浸水地域は,個人的には結構何度も行ったことのある場所なので,あそこがこうなるのかとも思いました。

 こうしてみると,治水の重要さを改めて考えさせられるもので,特にかつて議論のあった八ッ場ダムが今回活躍したという話もあるようですし,ダムを作ることの是非は別としても治水についてはやはり考えていかねばならない問題なのだろうと思わされました。

 ちなみに,本来は良くないのですが,台風の日に用事があったので外出しました。そうしたところ,外に人はおろか車もほとんど見かけませんでした。
 このような状況を見ていると,世の中において危機意識を皆が共有しているのだろうと思います。
 おそらく3・11や風水害などが近年よく見られますから,自然災害に対して甘い考えはいけないという意識が国内に浸透しているのだろうと思いました。


 さて,昨日阪神はCSファイナルステージで読売に敗戦しましたが,残念ながらこのシリーズを見ていて力の差を感じざるを得ませんでした。
 阪神は,シーズン終盤からCSファーストステージ中盤までを勢いで乗り切った感があり,非常に投打が噛み合っていましたが,CSファーストステージ終盤からファイナルステージではいつもの貧打が随所に見受けられました。
 また,矢野監督の奇策のように,投手を次々と投入していって,最終的には人手不足のような状態に陥ってしまったようにすら思われ,チームとして相当疲弊していたと思います。
 一方,読売は,普段どおりの野球を展開して,打つべき人が打ち,いつものように投手が活躍したということですから,圧倒的に力の差があると言わざるを得ませんでした。
 それだけに,残念ながらこの結果は順当というほかないと思われ,来季に向けてチームの立て直しを考えてもらわねばならないと思っています。

 阪神の補強ポイントは野手と先発投手ですが,優先度は言うまでもなく野手です。
 阪神野手陣は,打てない守れないという状態で,よく投手の足を引っ張ってしまい,それで敗戦した試合は数しれずだったと思います。
 あれだけの投手陣を擁しながらこの結果だったのは,やはり例年言われる貧打を解消できなかったことが原因だろうと思います。
 この課題はこの数年ずっと言われてきましたが,にもかかわらず解消される気配はなく,最下位になった昨季などその反省を踏まえて大きな血の入れ替えをするのかと思いきや,首脳陣は2軍を格上げするばかりなど,甘さを感じずにはいられませんでした。

 そんな中で,今日のニュースでは,来季の1軍コーチに,井上さんのほか,2軍打撃コーチの新井良太さんを格上げする方針という記事を見ました。
 新井良太さんが悪いということは言いませんが,それでも今季の2軍打線において貧打が解消されていたかといえばそうは思えず,彼を1軍打撃コーチに起用することは打線が今季の焼き直しになることを懸念しております。
 阪神はなまじ3位になってしまったので,大幅な血の入れ替えまでは要らないという考えがあるのかもしれませんが,貧打は結局解決されずに勢いがハマるかどうかという博打的な打線では,来季の躍進もたかがしれているという領域にとどまるおそれが高く,少なくとも打線は最下位相当な状態にあるという認識を持ってもらいたいと思います。
 もちろん,コーチが良くても選手がだめではどうしようもないわけですが,それでもこういうところからチーム変革の姿勢を見せてもらいたいものです。

 これからおそらく戦力外第2弾が発表されるのだろうと思うのですが,私の希望としてはここで甘い判断はやめて,大量後の入れ替えを辞さない構えを見せてほしいということです。
 また,今季はFAや外国人助っ人などで長距離砲ないし守備の要となりうる選手を必ず獲得してもらいたいものです。


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三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 21:56
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 今日のニュースを見ていたら,ある県立高校で,定期試験中にトイレに経った場合に点数を1割減らしていたというものがあったので,取り上げてみました

 このような措置は10年以上前から行われていたそうで,今月から始まる中間テストから廃止されたということでした。
 学校によれば,今年度は1人,昨年度は9人が対象となったものの,原点で通知表の評価が下がったということはないそうです。
 原点措置は,試験中に途中退席する生徒が多かったために設けられたということで,試験前に口頭で生徒に伝え,退室を申し出た生徒には「減点されるかもしれない」と教員が確認した上で,別の教員がトイレに連れて行ったということでした。
 校長は,生徒に我慢を強いた非人権的な規則で,全校集会を開いて生徒に謝罪したいと話しているということです。

 このニュースを見ていて,最も問題なことは,生徒への予測可能性をどれだけ与えていたのかということだと思います。
 規則が作られた背景は記事からなんとなく理解できたのですが,それが校則の形で公にされていたのでしょうか。
 もしもこれが試験より以前からある程度きちんと周知されていたのであれば,減点をされたとしてもトイレに行きたいかという選択をできたと思いますし,そもそも試験前にきちんとその準備もしようと考える生徒もいたことでしょう。
 もちろん,試験中に頻繁にトイレに立つことは常識的によろしくないとは思いますが,それでも試験前に余裕のない時にそこまで頭がまわらないというときもあるでしょうし,そういうときのために予めこの規則が周知されていたのかどうかは非常に大きな問題だと思います。
 もしも校則の形で皆が閲覧できる状況に置かれたりしていなかったり,普段からそのようなルールが有ることが周知されていなかったりした場合,予測できない不利益処分ということで,そもそもこうした減点措置自体が無効となるべきものであると思われます。

 次に,仮に予め周知されていたとしても,減点が免除されるような事由があったのかも問題だと思います。
 校長は非人権的な規則だと述べましたが,これは体調不良であったとしても試験中であるならばトイレを我慢せよというように強いる行為を指すものと思われ,確かにこのような行為は非人権的という誹りをされても致し方ないように思われます。
 ですから,例えば試験中にトイレに行くとしても,それが体調不良によるものか,それとも試験開始前に行くべきところを忘れていただけなのか,それともカンニング等の目的なのか,それらによっても場合分けの上で措置を講じるべきようにも思われますが,そういった点は特に考慮されるようになっていなかったのでしょうか。

 仕事上,学校や会社から,組織による不利益処分について相談を受けることがありますが,こうした時に予め備えられたルールに従って処分をしようと考える組織が少ないことが気になります。
 結局,不利益処分を科せる根拠は規則に定められているからであり,そこに定めがあるからこそ相手も自身に不利益が科されるかもしれないという予測可能性があるわけです。
 ですから,不利益な処分を科す前提として規則に従うということはガバナンスとして当然であり,この学校はその視点が欠けていたように思われます。
 特に,そのペナルティともいうべき処分が点数1割減ということですから,極めて重いと思いますし,これについてもしも明文規則なしに実行したとすればいくら未成年を相手にした学校という団体といえども大きな問題ではないかと思います。


 CSファイナルステージが昨日から始まりましたが,阪神は2連敗して早速後がなくなりました。

 試合を見ている限り,投手をコロコロ代えすぎて,先発投手がどっしりと役割を果たす読売と対照的に見えます。
 短期決戦ですから,調子の良い投手を形振り構わず交代させて起用するというのは理解したいと思うのですが,阪神は横浜さんとの死闘で投手を大きく疲弊させてしまって余裕がないところで,毎日あんなにコロコロと代えるのは逆効果にように思えました。
 先発の高橋さんは,1失点はしたものの,2イニングで交代ということですから,その後の展開次第では中継ぎ投手陣に過剰な負担がかかってしまうのではないかと心配になります。
 その点,読売は,シーズンと同じように,先発投手がいつものように投げている感じで,やはり非常事態の戦い方をしている阪神と比べてまだまだ余裕がありそうです。
 それも先に得点しているからだということは間違いないとは思うのですが,それにしても阪神の投手起用は余裕を感じません。

 また,貧打については,まさに阪神らしい状況だと思いました。
 これだけ打てないかと思ってみましたが,そもそも打てなかったと思うと,特にこの状況がおかしいと思うこともないと思えました。

 阪神は,横浜さんとの死闘で力尽きてしまったのは,スラムダンクでいう湘北が山王と戦って力尽きてしまったかのような状態ではないかと見ています。
 ただ,一方で,シーズン終盤から横浜さんとの対戦まで,投打が噛み合いすぎていたというようにも思え,それが横浜さんとの戦いの終盤では打線の貧弱さがもとに戻りつつあったところだったと思えば,打線が元に戻っただけというようにも考えています。

 阪神がこれから4連勝してくれるととても嬉しいとは思いますが,土日が台風で中止になる可能性を考えると,場合によっては予備日との関係で,今日までの敗戦で実質詰んでしまっている可能性もあります。
 もちろん阪神の意地は最後まで見てみたいとは思うものの,阪神のシーズンオフの課題が貧弱な打線に関する大幅な血の入れ替えを含めた立て直しであることは誰の目から見ても明らかになったわけですから,このCSファイナルステージはそれを浮き彫りにしたという意味で意義があったとも考えています。
 とりあえず,また明日の試合を楽しみにしたいと思います。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:25
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 今日のニュースを見ていたら,瞳に映った景色を手がかりにアイドル女性の住所を特定した男が逮捕されたというものがあったので,取り上げてみました。

 男はその女性の熱心なファンであり,SNSに上げられた女性の顔写真の瞳に映る景色を手がかりに住所を特定したということでした。
 男の作業としては,その瞳からの情報で,グーグルマップのストリートビューを使って,瞳に映った駅の風景と特徴が似ている駅を見つけ出し,駅で待ち伏せしたということでした。
 また,女性がSNSで配信した動画を見て,カーテンの位置や窓の光の差し方などから,女性の部屋の位置まで特定していたということでした。
 そして,男は,女性が帰宅したところを襲ったということでした。

 近年はスマホ等のカメラの解像度が飛躍的に向上していて,昔のコンパクトデジタルカメラと比較してもスマホの方が上という状況がかなり見受けられます。
 最近では,iPhoneの新型発表会でも,機能についてはある程度到達点に達してしまったからか,もはや最近の新型機能向上はカメラ機能ばかりが注目されるばかりで,その機能も年々飛躍的に向上している状況です。
 そんな最中で本件が起こってしまったわけで,こういうニュースを見ると今後同様の事案は生じうるのだろうと思います。
 自宅内で写真を撮影せずとも,些細なヒントから撮影場所が特定され,そこから自宅などを辿ることが誰でもできるような時代がそこまで遠くないのかもしれません。

 逆に言えば,こうした方法による捜査や調査は可能ということだと思います。
 例えば,何か悪いことをした場合,一見して全く証拠がなさそうな事案でも,全く意識しないところから証拠が出てくるということもありうる時代なのかもしれないとも思いました。
 よく街中に防犯カメラがあったり,ドライブレコーダーに撮影されていたりして犯行が特定されるということもままあると聞きますが,今後は誰かが記念撮影等をした日常的な写真からも分析能力次第ではいくらでも出てきてしまうわけで,犯罪などがしにくい世の中になったというべきでしょうか。

 こういう事件を見ると,アイドルたちは写真をSNSにあげることをためらうようになると思われ,それはファンにとって非常に残念なことになりかねませんし,芸能活動が縮小することになればこういうことをした本人の首を絞めることになるのでしょう。
 おそらくやった当の本人はそういった理性的判断をできるだけの能力を当時は持ち合わせられるだけの心の余裕もなかったと思いますが,結果本人は犯罪によって多くのものを失うことになったと思います。
 また,今回の件をきっかけにアイドルたちはSNS利用について再考することになるのだろうと思われますが,そうなるとこれから売ろうとするアイドルたちの一つの手段が失われるわけで,そういった人たちの夢を潰すことにも繋がりかねないこの事件は影響があると思います。

 そればかりか,アイドルに限らず,生徒たちも安易に写真を上げることで危険にさらされる可能性も出てきてしまうわけですから,学校として規制する流れも出てきてしまうかもしれません。
 そういうことも考えると,この事件の影響はかなり広い範囲であり得るように思いました。


 阪神は,明日から読売とCSファイナルステージで戦うわけですが,先発が発表されました。
 読売は山口さんに対して,阪神は望月さんということです。
 正直言って望月さんには大変期待していますが,今季読売との相性は良くなく,一方で山口さんは相当な好投手であることを考えると厳しい戦いが予想されると思いました。
 阪神としては,本来より相性のいい投手を出したかったのでしょうが,高橋さんは先日起用してしまいましたし,横浜さんとの死闘の中で大量の投手を起用してしまいましたから,なかなかうまく投手を選択することも大変だったのではないかと思います。

 今回のCSでの最大の問題は,天気だと思います。
 ドーム球場ですから,原則的には天気はあまり関係ないはずですが,大型台風19号が近づいてきているということで,到来しているときにはさすがのドーム球場でも試合中止にせざるを得ないと思います。
 確か予備日は1日と聞いているため,1勝のアドバンテージがある読売が先勝することになると,土日が台風で中止などということになれば,残り試合の関係で読売が極めて有利な立場になることに繋がりかねません。
 そのため,このカードの中では,阪神が先勝することが重要になってくると思うのですが,果たして相性の問題含めて行けるのかどうかは気になるところです。

 ただ,相性の問題よりも,勢いの問題で言えば,阪神はシーズン終盤からずっと驚異的とも言える爆発力を見せてくれていて,明らかに実力以上のものを出している状態だと思います。
 日本シリーズ含めてあと8勝すればいいという状況なわけですが,その試合数であれば何とか息切れせずに突っ走ってくれるのではないかという期待があります。
 阪神の方が疲労が大きいですが,試合が直近であっただけに勢いは大いにありますから,何とか突っ切ってもらいたいものです。

 願わくば,中継ぎとしてジョンソンさんが帰ってきてくれるとありがたいですが,お子さんが生まれたばかりということを考えると,少なくともこのカードの前半は難しいでしょうか。
 ジョンソンさんの人生を考えると急がせすぎることが酷なことはよくわかっていますから,あまり強くは言えないですが,できれば早めに帰ってきてもらいたいものです。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:32
2019.10.07 Monday
 こんばんは。


 先日より神戸市の教師による後輩のいじめ騒動が話題になっております。
 今日は,その動画が出回ることとなり,画像などと相まってその実態が徐々に出始めました。
 一報によれば,学校側も市の教育委員会側もこの件を把握することとなったものの,あまり抜本的な対策をとっていないように思われました。
 学校側は,教育委員会に対して,人間関係のトラブルがあり,学校内で解決したと報告し,それで済ませていたようです。
 その後,被害者の家族が市の教育委員会に相談したという経緯があったようです。

 いじめの内容についてはここでは多くは述べませんが,見ている限り中学生が同級生同士でやっていることと変わるようなものはなく,こういうことをする人は大人も子供も同じなのだとしみじみ思います。
 特に,今回は,動画や写真などが出回っていますが,こういったものを撮影したのは加害者側でしょうし,なぜ後日出回ると自分にとって不利になるような証拠を自ら作ろうとするのか,子供ではなくいい年した大人がそういった理性もきかせられなかったのだろうなと思いました。
 いじめをしていて,かつ動画等を撮影しても問題ないと思って複数の写真や動画を撮影したような人がいじめ指導をしていたのだろうと思うと,プライベートと仕事は切り替えていたのか,それとも子どもたちに指導しながら自分がやったことを思い返していたのか,色々と考えるところはあるものです。

 この学校では,いじめについて色々と指導しているようで,その中にはいじめに第三者はいないというものもあるようですが,今回の件についても同じことが言えると思います。
 おそらくこのいじめについては教員内で話題に上がるくらい有名なものだったと思われ,エスカレートするまでには時間もかかったでしょうから,多くの教員が知っていたと思います。
 しかし,去年から始まったいじめについて,誰も止めることはできずに報道がされるまでの騒動になってしまったわけで,同僚の教員たちも第三者ではなく当事者だと思います。
 また,学校側も,人間関係のトラブルと,解決もできていない事件を矮小化して終わりにしようとした傾向があるようにも見え,教員個々の問題だけでなくこの小学校の組織としての問題も同時に考えさせられるべきものと思われます。
 これだけの事件になってしまうと,加害者たる教員が休みをとっていて現場から降りているとしても,子どもたちはそれ以外の教員たちからも指導を受けたいと思うことは難しいでしょうし,体制を大きく変えないことには学校に対する不信感を拭い去ることは難しいのかもしれないと思いました。

 しかし,今回は教員のいじめですが,子供のいじめについても結局学校において解決することは難しいのでしょうか。
 今回は大きく報道されることで新しい局面を迎えることになったかと思いますが,本来はいじめ問題は学校内で適切に解決されるべきところ,学校も機能しなかったためにやむなく別の局面に頼らざるを得なくなったように思われます。
 世の中には多くのいじめ問題がありますが,どれだけが学校内で適切に解決され,どれだけが学校が機能せずに解決できなかったのか,その割合はどうなのでしょうか。
 子どもたちを扱う場である学校に報道や法律が介入することは決して好ましいとは思いませんが,学校が適切に機能せずに解決できないとなると,報道や法律が出るしかないのかもしれません。
 ある方が,いじめ問題は刑事事件であって,警察権力を介入させるべきという意見を述べていました。個人的には,内容いかんによりますから,それを直ちに認めることが適切ということはできないと考えていますが,もしも学校が機能することが期待できない場合に法律などを防衛手段として採用することは時に致し方ないのかもしれないとも思います。
 最近はインターネットによって,被害者側が自己発信の機会を得ましたから,以前よりは公にしやすくなったかもしれませんが,同時にインターネットの普及によっていじめも巧妙化してしまっており,どちらの面がいいのかとはいがたい状況であるとは思いました。


 阪神は,CSファーストステージ3戦目を迎えましたが,これまでの打ち合いとは違って投手戦となり,何とかギリギリで勝利しました。

 阪神の点のとり方は,いずれもタイムリーではなく,暴投と犠牲フライということで,貧打の阪神らしいものだったと思います。スカッとタイムリーを打ってくれれば気持ちいいところではありますが,勝つことが第一なので,別に点のとり方にこだわりはありません。

 そして,最小得点を,中継ぎ陣が何とか守り切る形で終わったというのも,何とも阪神らしい展開だったと思います。
 7回は,岩崎さんの場面で満塁になってしまい,そこでエラーで1点取られたところで,なお満塁でしたから,流れは横浜さんに行ってしまったと負けを覚悟しました。
 短期決戦ゆえに,調子のいい選手を積極的に起用しようとして,大山さんではなく,キーマンになっている北條さんをサードに据えたことが,ここにきて不慣れなポジションが裏目に出たかと思いました。
 また,ジョンソンさんが不在なので,昨日打たれた岩崎さんをなかなか代えづらかったということもあったかもしれないとも思いました。
 しかし,そこで登場したドリスさんが,きちんと無失点で収めてくれました。
 ドリスさんは,素晴らしい球を持っているものの,安定感を欠く時がまま見られていたため,こういった制球力を求められる場面において大丈夫かと不安に思っていましたが,完全に杞憂でした。

 その後,8回に使い点を加えたところで,点の取り合いの流れを断ち切るべく,抑えの藤川さんが8回裏から登場し,回跨ぎの投球を見せてくれました。
 9回は雨の中で投げづらそうにも見えましたが,それでもしっかりと抑えとしての仕事を見せてくれて,まさか10年前の私は今でも藤川さんが抑え投手として現役で活躍しているとは思わないことでしょう。

 今日の試合を見ていて,8回の代走で登場して盗塁を決め,犠牲フライできっちり帰ってきてくれた植田さんが素晴らしいと思いました。
 最終的にあの植田さんのプレーがなければ負けていたかもしれませんし,あの盗塁のうまさ,いいタイミングで走れた集中力については,シーズンでは見られない高レベルのものだったと思います。

 個人的には,今日の勝利は梅野さんのおかげである面が極めて大きかったと思います。
 梅野さんが球を逸らさなかったためにどれだけ投手が助けられたのか,むしろ梅野さん以外の捕手であればどれだけ暴投などになっていたかと思うと,梅野さんは今や球界でも指折り数える捕手になったと思っています。

 ただ,これだけ書きましたが,横浜さんは最後まで強かったと思います。
 実質ホームの横浜スタジアムにも関わらず,阪神はここまで厳しい試合を強いられてきたわけで,両チームともに本気のプロの試合を見せてくれたと,本当に心から横浜さんにはありがとうと言わせていただきたいです。
 同時に,今日のような雨天でのプレーオフを見ると,2年前の甲子園のトラウマを思い出します。
 先勝していい雰囲気だったところで,あの泥遊びのような試合で流れが変わって終わってしまった,あのシリーズの借りをようやく横浜さんに返せたと思っています。

 これから読売戦ですが,中継ぎ陣を随分酷使した阪神はなかなか大変な戦いになりそうです。
 ただ,投打の噛合という意味では今は好調ですし,流れもいいので,そういった意味では阪神もなかなか捨てたものではないと思います。
 また,第1戦で早々に降板した西さんを読売戦の早い段階で起用できるのも阪神にとって有利でしょう。
 何にせよ,まだ野球が楽しめるというのはとても嬉しいことです。


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2019.10.06 Sunday
 こんばんは。


 昨日はペイペイが1日限りの20%還元キャンペーンをしましたが,通信障害で使えなくなるという騒動がありました。

 報道を見る限り,昨晩に使えなくなり,今朝には再び使えるようになったということですが,おそらく多数のユーザーの利用が集中したがためにサーバーの容量を超えてしまったのでしょう。
 昨日は1日限りの20%還元という特別な日だというだけでなく,ペイペイとユニクロさんがコラボしてヒートテックについてサービスするというキャンペーンも同時並行になったことがさらに拍車をかけたと思います。
 私も昨日ユニクロさんに行ったのですが,列が長蛇であっただけでなく,決済の際にペイペイを出しても5分くらい待たされました。
 その後に使えなくなったという報道を見る限り,5分で済んだ私はまだましだったというようですが,私と同時期にユニクロさん関係でペイペイで決済した人はほとんど同じような状態だったようです。

 この騒動ですが,還元に乗らせていただいた身としてはありがたいとは思いましたが,いくつかの意味でペイペイの罪は重いと思いました。

 まず,このキャンペーンは,既存ユーザーへの感謝祭的な意味合いのほか,新規ユーザーの取り込みも目的としたものと思います。
 しかし,新規ユーザーは,今回の騒動でペイペイを今後も使おうと考えづらいのではないでしょうか。
 簡単決済が売りのQRコード決済のはずが,まさかそれを提示してから5分程度待たされるというのでは,現金決済のほうが安心で簡易迅速だと思うのは当然でしょう。
 また,日本中では既にスイカなどのFelica決済が普及していますが,あちらと比較しても安心感や簡易迅速性に相当劣るというほかなく,これがQRコード決済初という人は逃げていってしまうことでしょう。
 これは,国が普及させようときとしているキャッシュレス決済の方向性に大きなマイナス要素になるものというほかありません。

 次に,このせいで多くの店に迷惑をかけたことが上げられます。
 私が行ったユニクロさんでは,長蛇の列が形成されただけでなく,決済がなかなか完了しないところで店員さんが何度も謝ってきていて,こんなことにならなければそういった必要すらないのにと思いました。
 また,他のスーパー等の店舗では,ペイペイが使えなかったことで,決済をせずに商品が入ったままの買い物かごを店舗の床に置いて客が帰ってしまう写真がいくつも挙がっていました。
 こういう件については,客のモラルの問題は大きく有ることはいうまでもありませんが,それで店舗側は買い物かご内の商品を元に戻したり,場合によっては廃棄しなければならなくなると思います。そういった損失はおそらく店側のリスクになると思われ,ペイペイのキャンペーンによって多大な迷惑を被ることになったと思います。

 このような騒動は,ペイペイが去年やっていた20%還元の時にも発生したものであり,今回はユニクロさんとのコラボ企画もあることを考えると当然予見できたものだったと思います。
 にもかかわらず,サーバーの問題等でまた同じ騒動を繰り返し,店舗に迷惑をかけ,キャッシュレス決済への信用も貶めたということで,極めて重大な問題ではないかと思います。
 こうなると,QRコード決済には限界があるのではというように思うようになりますし,キャッシュレス決済をするならば日本では昔から慣れ親しんだFelicaを利用したものがやはり順当ではないかと思ってしまいます。
 Felica決済は導入コストがありますから,それを考慮してQRコードコード決済が導入できればよいという考えもあったと思うものの,今回はまさに実用面における脆弱性を露呈してしまったわけですから,QRコード決済を見送りたいと考える店舗も増えるのではという気もしました。
 今回の件を受けて,ペイペイ側の釈明や対応はまだわかりませんが,他のQRコード決済方式を利用する会社の信用のためにも,それを回復できるようなきちんとした対応がなされるべきでしょう。


 CSファーストステージが始まりましたが,想像以上に盛り上がっていて,私もとても楽しんでいます。
 パ・リーグ側も大変面白いですが,やはりセ・リーグ側のシーソーゲームが何とも言えません。
 いつもは先行逃げ切り型の阪神が,いずれの試合でも序盤にリードされ,そこかららしくない追いつきを見せ,最後までわからない展開を見せてくれています。
 普段の阪神であれば,その攻撃力の脆弱性から,ある程度の点差がついてしまったらもうどうしようもないという感じで見ていましたが,さすが後のない短期決戦ではなりふり構わない戦い方を見せてくれていて,諦めない姿勢が強く伝わってきます。
 それは,スタメンで出場した面々だけでなく,代打で登場する方々もみな集中力が違っていて,本気のプロの試合を見ているという実感が湧く,そんな試合だったと思います。

 昨日は劇的な逆転勝利でしたが,今日は9回に福留さんの一発で追いついたものの,その裏にサヨナラホームランを打たれて負けてしまいました。
 打たれた岩崎さんを責めることは全く考えられませんし,むしろ明日に切り替えられれば良いと思いますが,昨日悔しい敗戦を喫した横浜さんの執念とも言えるこういったプレーにむしろ魅せられたと思っています。
 正直言って,乙坂さんはバント要員として出てきたと思っていましたが,そこでホームランが出るとは思わず,こういう奇策も短期決戦ならではなのだろうなと思います。
 むしろ,ここで逆転されたのは,先日帰国してしまったジョンソンさんの穴を感じることになるものだと思っています。

 とかく,上記の通り,この2戦はセパ両リーグとも大変素晴らしく面白い試合を展開していると思いますが,何よりやはり自分の贔屓球団である阪神が出ていて,しかもこれまでのリーグ戦で見てきたよりも実力以上のものを発揮していると思えるからでしょう。
 横浜さんについても実力以上のものを出していると思いますし,お互い試合の中で高めあっているようなそんな光景は,プロ野球という高度な技術と精神をしのぎ合う場でなされる試合としてはまさにふさわしく,それを阪神が演じているのは本当に嬉しいことだと思うのです。
 リーグ戦での実力的には阪神はCS進出はふさわしくないとは思っていましたが,終盤の爆発力はまさに見事でしたし,もしも阪神が出場していなければこれだけ面白いと思ったかもわかりませんから,今となってはこの状況に素直に感謝しています。

 明日は高橋さんが先発ということですが,できれば読売戦まで温存したいところでした。
 ですが,明日勝たずに温存しても意味ないですし,明日も全力の試合を見せてもらえると期待しています。
 温存ではありませんが,昨日早々と降板することになった西さんを読売戦にぶつけられますから,そこら辺を割り切って高橋さんには明日存分に素晴らしい投球を見せてもらい,読売戦に進める展開を楽しみにしたいと思います。


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 今日のニュースを見ていたら,またしても保釈中の被告人が逃走したというものがあったので,取り上げてみました。

 被告人は,監禁,強要未遂,覚せい剤取締法違反で起訴され,判決公判に出頭しなかったということでした。
 逃走した可能性があるということで,捜査当局は行方を捜しているということでした。

 先日も同じように保釈中の被告人が逃走する事件がありましたが,この1年内でそのような事件をそれなりに耳にします。
 このニュースを聞いた時,はっきり言ってまたかという思いを抱いたのは私だけではないかと思います。
 保釈の際には制限住居が指定され,身元引受人が選任されるほか,保釈保証金を積まなければならず,逃走事案ではこれが没取されてしまうわけですが,逃走した者は保釈保証金くらいであれば没取されても構わないというように考えたのでしょうか。
 このような逃走事案を見ると,もはやこれまで制限住居,身元引受人,保釈保証金という制度で運用していたことは限界が来ているということなのでしょうか。

 このような事案が増えている背景は,保釈が出やすくなったことが一因なのは間違いないと思います。
 個人的な感覚でも,10年くらい前は保釈が認められづらかったような案件でも,以前より保釈保証金も低額で保釈が認められているような傾向があるように思います。
 統計的にも保釈が認められた件数は増加しているようで,数が増えれば今回問題になっているような事件も増加するのは当然ではないかと思います。

 保釈については,そもそも身柄拘束が例外的な措置であるという法律の建前からすれば広く認められるべきだと思いますし,現在のように保釈が認められやすい状況は個人的には歓迎すべきだと思っています。
 実際,刑事事件で逮捕勾留され,その間にいろいろな人に迷惑をかけていることを反省し,1日でも早く社会に戻って仕事などをやり直す必要のある人は多いと思いますし,保釈を受けた多くの人は社会に戻った後に真面目に生活しているのだろうと思います。
 ですが,こういった逃走事案が増加することで,保釈のあり方が変わってしまうように思われ,それは多くの人にとって不利益なのではないかと思います。
 逃走した本人は自分の利益を叶えることができるのですからいいのでしょうが,そういった少数派の我儘が社会全体のあり方を変質することまで全く考えていないのでしょうし,反省もないのだろうと思います。
 保釈中に逃走したところで別の犯罪が成立するわけではないのですが,情状は極めて悪くなるでしょうし,個人的にも社会にこれだけ迷惑をかけたのですから極めて重い判断をくだされるべきだと考えています。


 本日,阪神の岡本さん,小宮山さん,山崎さん,歳内さんについて戦力外通告がされました。
 正直言って戦力外となったことは残念ではありますが,大変申し訳無いものの今回名前が挙がった方々はいずれも今回の戦力外の候補に挙がっていたと思います。
 岡本さんは,昨季はよく頑張ってくれましたが,今季の働きぶりと年齢を考えた時に難しいということになったのでしょう。
 歳内さんは,かつてはよく頑張ってくれましたが,その後は活躍する姿が見られなかったので,せめてもう一度復活するところを見たかったです。

 今回4名が戦力外として名前を挙げられましたが,個人的な考えとしては今季の活躍が見られなかった特に野手陣の状況を考えると,もっと大規模な入れ替えがされないと生まれ変われないと思いますので,まだ不足していると考えています。
 おそらく今はCS前の時期ですし,後日第2弾があると想定していますが,私はそこではそれなりに大規模な戦力外の発表があるものと思います。

 この時期のこの手の話は残酷で非常に辛いのですが,それでも今季の野手陣を考えればもっと阪神は生まれ変わりに真剣に考えてほしいと思います。
 CSには進出できましたが,このところ投打の噛み合いがよいからこの結果になったということであって,決して打撃陣が優秀だからというわけではないことをよく理解してもらいたいと思います。
 そのためにどれだけ投手陣,特に中継ぎ陣に迷惑をかけたのか,それを考えるだけで,戦力外という残酷さよりもプロ集団としての誇りを見せてもらいたいと思うのです。

 あわせて,来季の戦力構想,特に野手陣をどのように立て直すのかをきちんと見直してもらいたいと思います。
 野手陣は,昨季の最下位だったレベルとあまり変わっていないと思いますから,CS進出の結果を重視しすぎずに,血の入れ替えに積極的に取り組んでほしいと強く願います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:13
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