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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,中国での犬の整形手術にまつわる話がありました。
 ある犬飼育場を経営する人が,顧客の目に映る犬の魅力を増大させることによってビジネスのもうけを増やすため,犬の顔を引き延ばしたりするなどのいくつかの整形手術をしておりました。
 しかし,ある犬の件について,手術に当たって心臓が弱っていて,手術台の上で死んでしまうということがありました。
 この原因について,麻酔医が処置を誤ったのではないかということで,病院を相手取って88万元,日本円にして約1300万円の賠償請求をしたということでした。

 このニュースを見た時,まず犬の整形手術というものを初めて聞いたと思いました。
 今回の整形手術の目的は,犬の購買の促進ということで,当然犬自身が整形を望むわけもなく,何とも気の毒にという気もします。
 ただ,犬自身が望まないのに色々な措置をされること自体は,トリミングであったり,犬に服を着せたりすることと程度の差はあれ変わらないのかなという気もして,この整形だけをことさら取り上げて責めるのもどうなのかなという気もします(この点,私は無知であるため,気分を害された方がいらっしゃれば申し訳ありません。)。
 私は犬を飼ったことがないため,その気持ちが分からないだけで,自分が飼ったら色々なことをしてあげたいと思うようになるのかもしれませんし,それこそ今回問題になった整形手術も検討することもあるかもしれません。
 ですから,何も分からずにあれが悪いとかいうのはよくないとは思いますが,それでも今回の死の結果を見てみると,自分が望まないことをされているにもかかわらず命を失ってしまうのは何となく気の毒な気がします。

 今回整形手術を行ったのは飼育場経営者ということですが,飼育場経営者が整形手術に手を出すということは,整形手術にかかる費用よりも整形手術によってかわいい外見になった分の値上がり額の方が高いと見込まれるからなのでしょう。
 私は犬の売買の相場がどの程度なのかは分かりませんが,飼育場経営者にしてみれば整形手術は効率的な経営活動の一環に過ぎないということなのでしょう。

 とはいえ,今回の賠償額1300万円というのは,どういう経緯で計算されたのかよく分かりません。
 日本法であれば,手術当時の犬の時価額と手術費用は賠償請求できそうですが,多分整形手術が成功して犬の価格が値上がりした分の価格は賠償請求を認めないでしょうから,1300万円までは金額が伸びることはないと思います。
 中国法なりの計算があると思うので,そこは何とも分かりませんが,それにしても犬が死んでしまってこの金額の賠償請求が認められるならば,手術失敗の方が飼育場経営者にとって利益が大きいように見えてしまうところです。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(1) | 22:32

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