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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら、今年の五山の送り火が規模を縮小する予定だという記事を見たので、取り上げてみました。

 五山の送り火は、お盆に迎えた先祖の霊を送り出す伝統行事ですが、これが今年は規模を縮小する予定だということです。
 というのは、火床に点火する保存会員らの密集を避け、かつ見物客の減少を見込んで感染予防を重視しようという考えからだということです。
 大文字の火床を75カ所から6カ所に、ほかの文字も2カ所ないし1カ所に減少させる予定だということです。

 今日は東京での感染者が緊急事態宣言解除後にまた最大の数を記録しましたが、まだコロナウイルス性肺炎については収束は見込めません。
 街に人は戻りつつありますが、みなマスクをして、手の消毒もしているという状況であり、多くの人たちは感染リスクを下げる活動を継続しているように思います。
 おそらく当面は日本中でこのような動きがなされると思われますが、今回取り上げた五山の送り火の件もこの一環ということになるのでしょう。

 五山の送り火は例年多くの観光客がやってきますから、感染症対策として見所を減少させつつ、一方で先祖の霊を送り出すという行事本来のことを考えて中止はさせない方向とするという、苦渋の決断ぶりがうかがえるところです。
 ただ、記事にある火床のイメージ図を見ましたが、正直言ってこれでは五山の送り火なのかどうかは一見してわからないものだと思います。
 大文字は一応6カ所つきますが、ほかのものなど1カ所から2カ所ということですから、もはや元がなんなのかは知識のある人しかわからないのだろうなと思います。

 ですが、これを見ていて、星座のようなものではないかとも思いました。
 星座も、星の点がいくつかあるだけで、人や動物、造形物などを表現したりしていますが、子供の頃からあれをどう見ればそう見えるのか、昔の人の想像力はたいしたものだったのだろうと思ったりしたものでした。
 今回の五山の送り火も、原型は一見してわからないものの、点が一つか二つ見えることですべての形を想像して補うという意味では、まさに星座そのものだろうと思いました。
 そんな風に考えるのは今年限りなのかもしれませんが、それでも今年はこんな感染症が問題になった年ですから、ある意味記憶に残る年といえるようになるのかもしれません。


 阪神は、例年落ちた調子を取り戻す実質的ホーム球場たる横浜スタジアムで横浜さんとの3連戦をしましたが、結果は1勝2敗に終わりました。

 2戦目の勝利は、最後まで気の抜けない展開で、助っ人外国人がついに真価を発揮したという面白い試合だったと思いますが、それは裏返せばかなり厳しい戦いを強いられていたということだと思います。
 そして、3連戦のすべてでいえることは、西さん以外の投手が厳しいということだと思います。
 阪神といえば、盤石な中継ぎ陣が売りだったわけですが、その売りがなくなってしまったと思われ、そうすると貧打と薄弱な守備を補うものがなくなるわけですから、このような結果は自明といえば自明なのでしょう。

 また、やはりボーアさんは左投手には対応できていないように思われます。
 もう少し様子は見るべきかとは思っているものの、それでも左投手相手の時に大山さんを起用しないというのはあまり理由がないようにも思えます。
 とはいえ、ボーアさんだけでなく、全般的に打撃が弱く、一人が代わっただけでそこまで大きな変化があるかはなんともいえませんが。

 阪神の開幕3カード連続負け越しは22年ぶりということです。
 暗黒時代と同じような状況で、今の弱さはまさにあの時を彷彿させる懐かしさすら感じさせます。
 実質的ホーム球場たる横浜スタジアムでこの弱さでは、他球団との戦いなど目も当てられないのだろうと思うのですが、とはいえ今季はこのまま見続けるしかないですから、覚悟はしておこうと思います。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 21:50
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 今日のニュースを見ていたら、パキスタンの航空事情について、航空大臣の発言に関する記事があったので、取り上げてみました。

 今年5月、パキスタンでは、旅客機が墜落して乗客乗員97名が亡くなるという悲惨な事故がありましたが、パキスタン政府はこの事故について、着陸時に車輪が出ていなかったと明らかにし、パイロットと管制官の過失が重なって起きたという見解を示しております。
 その見解では、旅客機のパイロットは、着陸態勢に入った際に、高度が規定よりも高かったため、管制官から高度を下げるように指示されましたが、それを無視する形で着陸に踏み切ったということでした。
 そればかりか、着陸の際、旅客機からは車輪が出ておらず、胴体とエンジンが地面に付いた後、再び離陸して着陸し直そうとして、最終的に墜落したということでした。
 航空大臣は、パキスタンのパイロットの4割はライセンスを偽造しており、職務に必要な経験を満たしていない、パイロットの採用は政治的に行われると述べました。

 先日の墜落事故は悲惨なものだったので、私も覚えておりますが、その内容を見るに、旅客機の整備の問題か、パイロットの技術の問題のように見えるところです。
 そして、ブラックボックスの解析結果からは、パイロットの能力が十分なものではなかったと考えるべきではないかと思われます。

 そんな中での航空大臣の発言ですが、正直言ってその数値などを見る限りにわかに信じがたいものといわざるを得ません。
 もしも素人的なパイロットが数多くいれば、もっと事故は多そうですが、それは私が知らないだけかもしれませんし、そうではないかもしれないので、ここでそのことを多く語ることはできません。
 ですが、その数値の部分に関する点は置いておくとしても、今回の事故内容を見る限り、パイロットが素人的な挙動をとったように思われ、なんとなくその発言の信憑性があるように見えてしまいます。

 ただ、数値の問題はあれども実際にライセンスがない人がパイロットをしているのであれば、他国の空港が受け入れを拒むことはないのでしょうか。
 自国の空港の着陸に失敗して事故を起こされたら困るということで、その点はある程度チェックしているのではというように思うのですが、この点について正確にわからず、なんともいえません。

 とはいえ、航空大臣たる人物の発言の重みは相当程度あるのでしょうから、少なくとも全パイロットのライセンスが確認されるまでは一時的に旅客機の飛行を止めてもらえないものかというくらい、強い不信を持ってしまっています。


 阪神ですが、今日は9回2アウトまで行ったものの、ホームランを打たれてサヨナラ負けしてしまいました。
 秋山さんが大変よく頑張ったものの、打線が見殺しにしたというべきでしょうし、敗戦の責任がサヨナラホームランだけにあるとはいうつもりはありません。
 やはり打てない阪神打線に対しては強く思うところがありますし、福留さんについては明日以降のスタメン起用について考え直してもらいたいと思っています。

 ですが、やはり藤川さんのサヨナラホームランを見るに、もう抑え投手としては限界かもしれないと思いました。
 梅野さんの配球は、9回の全打者に対して全球ストレートですが、ストレートで空振りがとれた全盛期ではないですから、やはりそれでは厳しいのかもしれません。
 かといって、梅野さんがストレートを選択したのは、それが最善球だったからなのでしょうから、だとすれば残念ながら藤川さんという投手自体に限界が来てしまったのではないかと思います。
 もちろん、それでも2アウトまでとれたことは立派ですから、力がないというつもりはありません。ですが、少なくとも抑え投手ではないということかとも思います。
 個人的には、スアレスさんと役割を交代するのがよいと思っているのですが、250セーブまであとわずかに迫っているだけに、矢野監督の判断も難しいのでしょうか。
 矢野監督は、まだ抑えとして続けると話していますが、それが適切なのかは疑問です。

 いずれにせよ、今日の試合で一番傷ついたのは、頑張ったのに報われなかった秋山さんでしょう。
 そして、やはりピンチでもストレート一本で勝負する以外になかった藤川さんが、そのストレートを打たれてしまったのであれば、抑え投手としては難しいということになると思われます。

 今日の敗戦で、6試合を1勝5敗という、最悪ともいうべき結果となりました。
 先週の今頃、開幕前の段階では、まさか1週間後にこんな大惨事になっているとは思いもよらず、今の戦力では最下位が順当というべきでしょう。
 やはり去年のオフの戦力の見直しが甘かったということは否めないように思われますが、まだ始まったばかりなので、チーム編成のことについていろいろというのは当面先にしたいと思います。
 とりあえず、もっと目先でちゃんと勝ってもらいたいと思うばかりです。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:32
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 今日のニュースを見ていたら、アニメ制作会社に対する残業代請求の裁判に関するものがあったので、取り上げてみました。

 男性は、正社員として労働していましたが、主張によれば月最大103時間の時間外労働があったものの、残業代が支払われなかったということでした。
 労働基準監督署が、未払いの残業代について会社に是正勧告を行ったものの、会社が支払いを拒否したため、男性は残業代などの支払いを求めて提訴しました。
 この裁判では、会社が、男性について、専門業務型の裁量労働制を採用していたと主張しており、これが適用されるかどうかが争点だということでした。
 そして、裁判の中で、和解交渉がなされたものの、決裂してしまい、判決に向けて裁判を進めていました。
 その矢先、会社から、事前連絡なく、男性に残業代全額と遅延損害金が振り込まれたということでした。
 男性は、請求原因がなくなったことで、裁判の取り下げをしようとしたものの、会社が請求棄却判決を求めて同意しなかったため、最終的に男性は請求放棄をすることにしたということでした。
 男性は、裁量労働制に関する認定を裁判所から受けたいと考えたものの、それができずに非常に複雑な気持ちであると話をしたということでした。

 アニメ業界の低賃金、過重労働についてはかねてから大きく問題視されていましたが、どうやら雇用ではなく請負であるなど、いくつかの理屈を用いて会社側は対応してきたように思われます。
 また、社員に対しては裁量労働制が適用されるという反論を行っていることも聞いたことがあるのですが、この裁判ではまさにその反論がなされた一つのものということだと思います。

 会社側が請求の大半を支払った理由について、早期解決のためということではあるものの、形だけ見れば会社としては勝訴判決を得ることが難しいと考えた上で、少しでも遅延損害金を減少させるために、早々に支払ったというように見えるところです。
 時間が経過すればするほど遅延損害金は増額していきますし、仮に敗訴判決を受ける可能性が高いのであれば、早々に支払ってしまった方が経済的損失が少ないと考えて支払いをしたとすれば、一応理にかなった行動ということにはなると思います。
 また、敗訴判決にまで至ってしまった場合、同様の職種で同じような労働条件の人について、裁量労働制が適用されないというお墨付きが生まれてしまいますから、同業他社としてはとんでもないものを出してくれたということで業界中で睨まれることも想像されるところです。そういった批判を回避しようという意図もあったのかもしれません。
 真意はわかりませんが、形だけ見ると、そんな風に邪推してしまうところです。

 ただ、会社側は、ただ白旗を揚げただけでなく、訴え取り下げに同意をしなかったということですから、ある意味最後まで男性に対して戦闘的な体制をとり続けたということなのでしょう。
 訴えの取り下げは、被告側が一度反論をした後は、被告側の同意なしに取り下げることはできず、男性に請求放棄というある意味屈辱的な対応をとらせたことはせめて最後の一撃をというニュアンスもあるのかもしれません。

 男性は、判決を受けることで、業界の体質に一石を投じたいと考えた可能性もあるかと思いますが、それが叶わず、かつ最後の一撃まで受けたわけで、非常に複雑な気持ちというのは多いに理解できるところではあります。
 ただ、男性の裁判について意味がないというわけではなく、少なくともこの会社に所属する別の社員が、会社に対して残業代の請求をした際には、同様の対応をとってくれる可能性が高いということはよくわかります。
 ですから、男性の通った道をそのまま後について進む人は、会社から相応の支払いを受けられる見込みという意味では、無駄な裁判ではなかったと思います。
 とはいえ、これだけのニュースになってしまったということを考えると、仮に裁判を起こした人が同業他社に行きたいと考えても、採用されるかは難しいと思われます。そうすると、後に続ける人は、アニメ制作業界とは縁を切る覚悟ができた人のみということになると思われます。
 そういった意味では、この裁判の効果は限定的であり、判決まで行けば業態が変わったかもしれないのにという気持ちもなくはありません。

 労働事件の裁判は、一般的に、これを提起する際、元の会社のある業界と縁を切る覚悟で行うことが多い、非常に労働者にとって負担の大きな類型のものだと思います。
 それだけに、男性は、相当な覚悟を持ってこの戦いに臨んだと思われ、その幕切れが結局業界を変えるまでに至らず、自身が業界を離れる可能性が高い状況に至ることは残念に思っているのかもしれません。
 ただ、個人的には、男性が、覚悟を持って、長期間努力されたことについては賞賛したいという気持ちです。


 プロ野球がついに開幕したものの、阪神は読売から3タテを食らってしまいました。
 これはいかんなと思っていて迎えた今日のヤクルト戦ですが、ようやく初勝利を挙げることができました。

 初勝利まで長かったため、ある意味今日までが自粛期間だったというように思っているのですが、なぜか開幕戦から今日までの期間がそれ以前よりも長い自粛期間だったという感覚です。
 それだけ酷い点差で負け続けてきたということであり、ついおとといまでは今年はやっぱり開幕は止めたとならんものかと思ったものでした。

 今日の勝利は、まずは先発の青柳さんの出来がよかったことでしょう。
 また、マルテさんが開幕からずっといい仕事をしてくれていること、糸原さんがようやく目覚めてくれたことが大きな要因だったと思います。
 さらに、梅野さんのタイムリーがなければ、流れがヤクルトさん側にいっていたように思われ、あれがチームを救ってくれたというように思っています。
 最後に失点した藤川さんは不安要素ではありますが、現段階では今日の結果だけ見て不安だどうだとかいうのも違う気がしています。
 また、中継ぎを3人も使ってしまったため、これが後に響かないか、やや心配です。

 よくいわれているボーアさんですが、正直言ってこの出来であるならば大山さんを先発で使ってくれはしまいかと思うところです。
 鳴り物入りで加入した助っ人だけに、まだ様子を見るべきではあると思いつつも、主砲として育成中の大山さんを出さずに不調の新外国人を起用するチーム方針には疑問を持たざるを得ません。
 仮に同じような状態であれば、将来の主砲に試練を与えるべきであり、そもそも獲得すべきは外野の守れる大砲であるべきですから、やはりフロントの判断が間違っていたというべきなのでしょう。
 とはいえ、不幸中の幸いとしては無観客であることでしょうか。もしもファンが入っていたら、この成績であれば黙っていなかったことを考えると、より状況が悪かったように思われ、ある意味これを救いとしてまずは一本出てほしいところです。

 明日の先発は練習試合ではいまいちだったガンケルさんなので、個人的には不安ではあります。
 ただ、読売戦で取りこぼした借金を少しでも回収しなければならないため、とにかく明日も勝ってもらわないと困ると思っています。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:45
2020.06.15 Monday
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 先日のニュースでは、家裁の期日の半数が未定だというものがあったので、取り上げてみました。

 新型コロナ騒動による緊急事態宣言が発令されてから、裁判期日が次々と延期になっていきましたが、その後家裁の期日調整が遅れているということです。
 当事者団体が調査したところでは、6月上旬段階で、次回期日が未定と回答をされた割合が半数近くであるということでした。
 特に大都市圏の家裁で期日の調整が始まっていないケースが目立っているということです。
 東京家裁によれば、6月1日から期日調整を開始しており、徐々に予定が入ると見込んでいるということでした。

 この記事のアンケートが6月5〜9日に実施されたということですが、その時期は私も民事家事問わず半数くらいが次回期日が決まっていなかったように思います。
 ですが、先週の終わりの段階では大半の期日が決まり、現時点で2つの事件で期日が決まっていないという状況です。
 当事者サイドとしては止まっていた手続を進めてほしいという思いはありますが、一方で裁判所は現在期日調整で大変な思いをしているのでしょうから、これを急かすような話はしづらいと思っています。
 どこかからのお触れでは、先週までは極力裁判所への連絡はファックスにしてほしい、電話は控えてほしいというものもあったような記憶で、そのくらい裁判所も大変な思いをしていたのだろうと思います。

 ですから、裁判所を責めるつもりはありませんが、とはいえ裁判所の機能が大きく停滞したことで世の中の問題解決もその分ずれ込んでしまったということも否めないと思います。
 例えば、親と子供の面会交流など、ただでさえ対立している両親のあるところで難しいだけでなく、コロナ感染リスクの問題もあるということになればなおさら大変なものであり、その方法について話し合うにはやはりこういう時こそ調停が必要なのではと思ったこともありました。
 そのように、早急な裁判所の機能復帰が望まれるところではありますが、かといってコロナ感染リスクの下では性急に進めるわけにもいかず、裁判所は本当に苦労していることでしょう。

 また、調停期日をあらためて調整するにしても、コロナ感染リスクとの問題は切り離せません。
 例えば、調停待合室で互いの距離を離すにしても、待合室のキャパの問題もありますから、場合によっては一日に入れられる調停期日を減らすかもしれません。そうすると、ただでさえ停滞している調停期日が入りにくくなるかもしれません。
 また、調停室における当事者と調停員との距離についても、比較的密接しているように思われることから、これについても見直さねばならないかもしれません。
 このように一つ一つ考えていくと、緊急事態宣言が解除されたところですぐに前と同じ数の調停期日を入れて、前と同じように実施できるのかといえば、それは難しいといわざるを得ないのだろうと思います。

 家事ではない事件で裁判所に行った際にも、裁判所ではかなり感染リスクに配慮した態勢をとっていることがうかがわれ、緊急事態宣言下でもいろいろと悩んでいたのだろうなと思っています。

 個人的には、早々に前と同じような体制に復旧してもらいたいと願ってやまないわけですが、こればかりは様子を見ながら進めるしかないのでしょう。
 特に、東京の数値を見る限り、局所的な増加要因があるとはいえ、相応の感染者数を出しているところを見るに、潜在的な市中感染リスクは未だ存在しているといわざるを得ませんから、これについては警戒してもしすぎるということはないのでしょう。


 プロ野球開幕間近にもかかわらず、阪神のローテーションがまだ完全に固まっていない中、ガンケルさんについて17日の2軍練習試合でテストをするという記事がありました。
 前回の登板は、4回8失点ということで、流れが持って行かれてしまったにしても酷い内容だったといわざるを得ず、あれはかなりガンケルさんのイメージに影響してしまっていると思います。
 17日の登板では5〜6イニング投げるそうなので、そこでなんとか結果を出してもらって、当初予定されていたローテ5番目の枠を勝ち取ってもらいたいところです。

 ドラフト3位の及川さんですが、2軍戦で2イニングを投げて1安打1失点とまずまずの成績でした。
 注目すべきは伸びのある直球で、152キロ出ていましたが、あれはなかなか打てないといういいものがあったと思います。
 一方、変化球の制球に苦しみ、2死球を出してしまい、球数も2イニング49球となりました。
 及川さんについては、直球は素晴らしいものの、制球に苦しむという前評判通りの内容だと思っていますが、さすが素材はいいなとしみじみ思います。
 左で152キロというだけで期待が膨らみますが、こうなると制球をどうにかできるかが本当に問題だと思います。
 だとすれば、ここからはコーチの力次第だと思いますが、果たしてどうなるのかというところでしょう。中継ぎ投手の能力向上等には非常に評価が高いものの、藤浪さんについてはなかなかうまくいっていないと思われ、なんとか及川さんはうまく育成してもらいたいところです。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:20
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 今日のニュースを見ていたら、新築工事中の住宅への放火に関するものがあったので、取り上げてみました。

 放火未遂で逮捕されたのは、新築住宅の設備業者の男でした。
 男は、今月中に注文主に住宅を引き渡す予定だったということですが、システムキッチンの発注を忘れてしまったということでした。
 そこで、納品期限に間に合わないということで、工事を先延ばしにするため、新築工事中の建物に侵入して放火したということでした。
 火は居間の壁の一部を焼いたものの、逮捕の罪名が放火未遂であることを考えるとその程度の損傷でとどまったということなのでしょう。

 これを見ていて、もちろん隠蔽にしては割に合わない、愚かなことをした等といろいろと思うわけですが、個人的には割とこういう考えの人は見るという気がしました。
 放火までする人を見るというのではなく、後から考えれば明らかに自分が犯人だとわかるだけでなく傷口が広がることが目に見えているにもかかわらず、敢えて犯罪行為に手を染めてしまう人という意味です。
 例えば、ひき逃げなどがこれに当たると思います。逃げてしまえばより罪が重くなるとわかっているのに、なぜか逃げたらそれでばれないと犯行当時は思ってしまって逃亡をするというパターンです。
 本件は、ひき逃げのようなすでに発生した犯罪から逃げるというパターンではなく、積極的に隠蔽を図るというパターンですから、珍しいケースであるということはできるかと思いますが、こういった考えは大なり小なり誰の中にもあるのかもしれないというように思いました。

 この件の後始末は大変なのだろうと思います。
 注文主にしてみれば、業者側の一方的な責任でマイホームがこんなことになってしまったわけですから、一般的にはこんな験の悪い物件は嫌だと思うのは当然だと思います。
 そうなると、例えば現在まで建っている部分もすべて取り壊して、基礎からやり直すのでなければ引き渡しを受けたくないと考える人も多いかもしれません。
 法的責任の領域でいえば、そこまで求められるのかといえば難しいかもしれないものの、それでも新築物件に勝手に火を放たれながら、その部分だけ補修して引き渡すということを受け入れられる人がどれだけいるのか、少なくとも慰謝料等はもらわないと引けないでしょう。
 また、ここで適切な対応をしておかないと、これから新規受注も危うくてできないと考える顧客も出てくるように思われ、その意味でも建て替えまで行うかは別としても業者側において相当程度の支出は免れないでしょう。
 そして、会社側は当然放火した男に賠償請求を行うのでしょうが、その支払い能力が男にあるとは思えず、結局会社が損を負担することになるのでしょう。
 こう考えると、会社は、一棟分丸々の損を被る以上の損失を受けることになるわけで、場合によっては会社存亡の危機に至るかもしれません。
 コロナの時勢で新築住宅の受注なども大変な状況にもかかわらず、このような思わぬ問題にも直面することとなり、非常に厳しい状況に立たされることが予想されますが、放火した男はそこまでものを考えていたのかよくわかりません。


 阪神は、開幕に向けて練習試合をしていますが、このところ気になるのはボーアさんです。
 どうやら左投手にはからっきしのようで、思わぬ弱点が露呈した形となっています。
 これが今の時期だけであればいいのですが、今後もこのような状態が続くのであれば、ボーアさんと大山さんを相手投手によって入れ替えるという形で対応するようになるのでしょうか。
 最悪そのような起用も致し方ないかもしれないのですが、ボーアさんは4番打者として起用する予定だっただけに、中軸打者が日替わりというのは打線として大丈夫なのか不安がつきません。
 おそらくもう少し様子を見てということなのだとは思うものの、善後策は考えねばならないでしょう。

 また、サンズさんは2軍行きが決まりました。
 韓国リーグではずいぶん活躍したということで期待していたのですが、キャンプの時からかなり厳しいなと思っていましたし、練習試合でもこの結果であればやむなしでしょう。
 特に、今年は外国人枠5人体制ですから、打撃が弱い阪神は外国人野手3人にしたかったところではありましたが、そんな中でのサンズさんの状態はかなり痛いと思います。
 ロサリオさんといい、このところの韓国リーグから獲得する野手はどうもよくないように思いますので、阪神は野手を韓国リーグから獲得するのはやめた方がいいと思います。投手については、オスンファンさんのような優秀な選手がやってきたこともありましたから、これから韓国リーグは投手を中心に検討すべきでしょう。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:07
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 今日のニュースを見ていたら、町が水道料金の滞納をしていた住民に対して14年分の請求訴訟を起こし勝訴したというものがあったので、取り上げてみました。

 住民の男性は、14年分の水道料金を滞納していたということですが、町は滞納分と延滞金併せて約607万円を求めて訴訟提起したということでした。
 提訴時の水道料金の消滅時効は2年だったものの、男性は消滅時効を援用する主張を行わなかったため、裁判所は時効を適用せずに、町の主張を認めて勝訴判決を下し、これが確定したということでした。
 その後、町は、その回収のため、男性の自宅とその敷地一帯の強制競売手続を申し立て、その開始が決定されたということでした。

 まず、消滅時効制度ですが、これは時効によって利益を受ける者が、時効援用という時効の効果を享受する意思表示を行わなければ効果が発動しないこととなっています。
 そのため、男性が時効援用の主張を行わなかったのであれば、時効の効果は発生しないこととなります。

 それでは、裁判所がこの時効制度について男性に教えるべきかといえば、私は決して教えるべきではないと思っています。
 その理由としては、裁判所は憲法で定められているとおり公平な機関でなければならず、それは当事者の力関係が等しくなかったり、当事者本人訴訟であったとしても貫かれるべきであると考えるからです。
 もしも本人訴訟であって裁判所が手助けしないと気の毒な場合に裁判所が手助けできるなどとなっていれば、そもそも公平さを欠くことになり、対立当事者の立場になってみればそのような裁判所に判断してもらいたくないと考えることは当然です。
 野球などでも、審判が相手チームに偏った判断をする場合に許しがたいと考えるのと同じく、裁判所も公平であるべきであり、一方当事者に有利な主張等を促す釈明はあってはならないことだと思っています。

 また、町側が男性に対して時効制度の存在を教えるべきかということですが、これについて私は町側が教えなかったのはやむを得ないというように思いました。
 確かに、地方自治の目的は住民の福祉と増進であり、この請求が認められることで一人の住民が困窮状態に陥ることとなるのであれば、この目的に反する形になるのだろうと思います。
 ですが、ここでいう住民には、当該男性が含まれるのは当然のことではあるものの、それ以外には普通に水道料金や税金を納めている住民も含まれます。
 男性は、少なくとも水道料金の滞納はあったことを考えると、この男性に対して時効制度を教える特別扱いをすることは、男性を救う一方で、町の財源を減少させることになり、他の住民の利益を害することとなってしまうと思います。
 この問題は、誰かを救う代わりに誰かを救わないという問題になるのだと思われ、結局時効制度について教えるかどうかは誰を救うべきか、誰を救わないべきかということに他ならないと思うのです。
 そして、その判断を町の当局が行うことは難しく、最終的に一方当事者である男性自身が気づくかどうかということに任せたのだろうと思われ、そう考えると町の判断は責めてよいものかというようにも思うのです。
 よって、男性には極めて酷な結果となったものの、町側の判断が誤っているのかと言われればそういうには憚りがあると思います。

 その後の競売手続に至った事情についてはよくわかりませんが、判決後に町側と男性の話し合いが頓挫してしまったのでしょうか。
 男性にとって住処を奪われることは酷であり、そこに至る過程については慎重にしてほしいという思いはありますが、競売手続に至る具体的な過程がわからない以上、このことについてなんとも言いがたいところです。

 個人的な感想としては、これまで私が相談を受けたりした中でも、それなりに名の知れた相手の金銭請求でも消滅時効の援用によって大きく減額できたケースもそれなりにあったものですから、少なくとも誰かに相談だけでもしてほしいというように思いました。


 先日、今年の夏の甲子園大会の中止が発表されましたが、今日のニュースでは、阪神と甲子園球場が、高校野球部員3年生全員に、甲子園の土が入ったキーホルダーを贈ると発表しました。

 これについては、私はいいことだと思いました。
 これをもらったからと言って、今年の夏に野球ができなかった無念さが変わるわけではありませんが、それでもこうした象徴のものが手元にあることは、何もないよりはこういう特殊な経験をしたという記憶に残ることになると思うからです。
 このような経験を記憶に残したくない人や、ある意味敗者が手にする甲子園の土を配られること自体許しがたいと思う人もいるのだろうと思います。それでも、そういう人は廃棄すればよくて、ほしい人は手元に残せる、そういった選択肢があることは単純によいことだと思うのです。

 ただ、毎年甲子園の土を持ち帰る人を見ていて、甲子園の土の定義について気になります。
 どこかから土を持ってきて、それを一度甲子園に蒔き、それを回収すれば甲子園の土になるのでしょうか。
 それはどこかの土とどれだけの違いがあるのかと、毎年甲子園中継を見ているとそんな風に思うこともあるのですが、そんなことを考えるのは野暮なのでしょう。
 甲子園球場が甲子園の土だと公式発表したのであれば、それは甲子園の土なのだと思うべきなのだろうと思いました。



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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:27
 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら、群馬県のゆるキャラであるぐんまちゃんの着ぐるみの貸し出しを中止にする方向だという記事を見たので、取り上げてみました。

 群馬県は、ぐんまちゃんの着ぐるみの貸し出しを9月で打ち切る方針ということです。
 これまで企業や団体等に有料で貸し出していたということですが、変なぐんまちゃんがいるという指摘が相次いだということでした。
 例えば、マニュアルにはかわいく見えるポーズや着る人は165センチくらいの身長が適切などと定められていたということですが、それだのイメージを損ないかねない利用例が散見されたということでした

 私は、これまで何体かの着ぐるみに入った経験があるのですが、いずれの着ぐるみにも細かい規定が定められていました。
 例えば、決して声を出さないようにとか、おかしな動きをしないようにとか、とにかくキャラクターのイメージを損なわないようにするためのルールが多く定められていたと思います。
 また、私が着た着ぐるみの中には子供たちに大人気のものもあったのですが、私の想像以上に子供たちがたくさんやってきました。そんな中で、子供たちの目が完全に想像以上に鋭く、いつもはもう少し動くのだとか、手を引っ張るとこういうリアクションをするはずだとか、中に人が入っているのではないかとか、おそらく子供たちがキャラクターに対して持っている思い入れは大人が考えている以上にかなり大きなものではないかと思いました。

 そう考えると、ぐんまちゃんはゆるキャラグランプリ1位を獲得したことのある人気キャラであり、見た目もかわいいですから、子供たちの思い入れも強く、ちょっとした規定違反の挙動に対しても敏感に気づかれてしまうのだろうと思います。
 それだけに、県側もかなり神経質にキャラクターイメージの維持に気を遣っていたのではないかと思うのですが、それが損なわれるような動きがあればぐんまちゃんの着ぐるみの貸し出しをしないというように判断することも理解できなくはありません。

 この件の根本的な解決方法ですが、おそらく中の人も同時にレンタルする以外ないのではないかと思います。
 というのは、これまで私も着ぐるみに入った経験からしても、ある程度マニュアルに従って着ぐるみに入ったところで、子供たちの思うレベルに達する挙動ができる素人がかなり限られてくると思うからです。
 ブランドイメージを維持するためにも専門の人も同時に貸し出すことにしないといけないかとは思いますが、問題はそんな仕事がどれだけあるのかということかと思われます。専門の人を雇うにしても、仕事があまりないのであればその人に酷な結果となってしまいますし、何人かの県職員を教育してスタンバイさせておくのが現実的なのでしょうか。ただし、この方法の場合、県職員側の手当の問題などもあるのでしょうし、軽はずみにこれがいいというには難しいと思いますが。


 今日の阪神は、ソフトバンクさんと練習試合をして、見事に勝ちました。
 このところの練習試合では、5勝1敗ということで、非常に勝っております。
 しかも、このところのソフトバンクさんの戦績も決して悪くはなく、ソフトバンクさんの本調子でないところにつけ込んだわけでもないですから、阪神は本当に強い状態ではないかと思っています。

 今の阪神の状態について特筆すべきは、5試合でホームラン10本という強打もさながら、未だ無失策という阪神らしからぬ守備のよさでしょう。
 阪神はもともと投手力の高い球団ですから、ほどほどに打てればそれなりに勝てる球団であったものの、去年勝てなかったのは貧打と守備崩壊でした。
 打撃は水物ですから、今の打撃の調子がどこまで維持されるのかはなんとも言いがたいですが、守備についてはそういうものではないですから、これだけ出来がいいとそれは勝つのだろうと思ってしまうところです。
 この理由をいろいろと考えているものの、短絡的に目に付くのはやはり無観客試合であることでしょうか。
 阪神ファンは熱烈ですから、その応援が活躍時には追い風になるものの、期待を裏切ったときには一転トラウマを植え付けられるレベルの非難を浴びますので、その効果については表裏一体と言われていました。
 今阪神が無観客でこれだけ勝てているところを見るに、ファンが追い風よりは向かい風になっていた可能性が高いのではと思ってしまいます。
 できれば、この状態でもっと藤浪さんに投げてほしいのですが、彼については野球に取り組む姿勢からやり直さないとその場面はやってこないのでしょう。

 大方のスタメンは見えてきているのですが、気になっているのはあまり状態のよくない糸原さんと、オープン戦では打てていたのにスタメンに名を連ねられない大山さんの取り扱いでしょう。

 糸原さんについては、あまり状態がよくないのに起用されているところを見てしまうと、競争という観点からは北條さんと木浪さんで二遊間を組んだ方がというようにも思えます。
 ただ、長い目で選手を育成するということであれば、もう少し様子を見たいという考えもあり、ここを聖域化しない程度に様子を見てあげたい気持ちもあるのですが、なかなか難しいところです。

 大山さんについては、サードのポジションがマルテさんに取られてしまいました。
 マルテさんの打撃は悪くないですが、それだけでなくサードの守備が存外いいため、加えて今季の外国人枠が5人になったことも考慮すれば、大山さんとマルテさんを比べるとマルテさん起用になってしまうのでしょう。
 大山さんは、活躍の場を求めて外野練習をしているということですが、急増の外野で大丈夫なのかと不安もあり、かつて外野も守っていたというマルテさんを外野に回した方が合理的なようにも思えなくもないです。ただ、マルテさんのサード守備がよかったため、なんともいえません。
 とはいえ、大山さんに実戦経験を積ませて阪神の主砲にしてほしいと希望している身からすると、何らかの形で大山さんをスタメン起用してもらいたいところです。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:10
 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら、高市総務大臣が悪質なネット投稿の発信者の特定をしやすくする方向でのルール改正を行っていると述べましたので、この件について取り上げてみました。

 記者会見によれば、ルール見直しについて、有識者会議から、7月の段階でできるだけ全体像を示す形で提言してもらう方向で進めているということでした。
 ただし、表現の自由を侵害しないように、刑法上侮辱罪や名誉毀損罪に当たりうる権利侵害情報の投稿が対象だということでした。
 また、森法務大臣は、侮辱罪について、現行法上公訴時効が1年であることから、相手方の特定にかかる時間がきちんと考えられておらず、適切な刑事罰のあり方を考えなければならないと述べました。

 私も仕事でインターネット上の書き込み問題についてそれなりに取り扱いますが、明らかに侮辱や名誉毀損、プライバシー侵害に当たる書き込みであったとしてもいつも問題になるのは情報開示までにかかる大変さです。
 具体的には、プロバイダ側がプロバイダ責任制限法を前提に開示してくれればよいのですが、そうしてくれないと裁判手続までやる必要が生じてしまい、一般の人たちにとって過大な負担となってしまったり、時間がかかってしまったりするからです。
 また、発信者情報開示の裁判を行っている間に、時間がかかりすぎて情報が削除されてしまうことを防ぐため、場合によっては仮処分の裁判も別途起こすことも検討しなければならず、そういった意味でもよほどなんとかしないといけないと思うくらいの確固たる覚悟と金銭的負担を理解した上でないと泣き寝入りになってしまうケースの多い類型の事件だと思います。

 ここで、こうした投稿を防ぐために、新たに不適切表現自体を規制するという見解がありましたが、すでに存在している名誉毀損、侮辱、プライバシー侵害以外に表現規制のカテゴリーを作ることは表現の自由を狭めることになり、個人的には反対です。
 表現の自由は、強い武器であるとともに、極めてもろいものでもあり、一度規制されてしまえば大いに弱体化する懸念のあるものでもあるため、仮に痛ましい事件などがあったとしても表現そのものの規制を設けるということに対してはやはり抵抗があります。

 また、匿名制を廃して、原則顕名制にするという考え方もあるようですが、これについても匿名だからこそ告発できたことも数多くあると思いますし、いくつかの事件をもって匿名制を悪だと論じるのは行き過ぎなように思います。
 匿名制に身を隠して他人を攻撃するという者が少なからずいることは間違いありませんが、そういった者に対しては発信者情報開示制度を充実させることで対応するのが合理的で、匿名制を排除するというのは極端かなという気がしています。

 そういうことで、個人的には、これまで発信者情報開示制度が使いづらく、一部の人しか利用しがたい状況になっていたものですから、それを改正しようという考え方については賛成です。
 むしろ、より使いやすい制度にするため、もっと早くやってほしかったというように思っていました。

 ただ、おそらく裁判に至らずに現在より迅速に発信者情報が開示されるのは、あくまで明らかな名誉毀損、侮辱、プライバシー侵害の投稿にとどまると思われ、どちらと解釈してよいか微妙な表現については今後も裁判手続に委ねざるを得ないのではないかと思われます。
 また、直接的な表現ではなく、隠語で他者を非難するような場合、どこまで対応できるようになるのかもよくわかりません。
 そういった意味では、制度改正がされた後、直ちに情報が開示されない程度の境界線上に乗るような表現が用いられた投稿が増えるように思われ、なんとなくいたちごっこの様相を呈するのではという懸念があります。
 ですから、今回の改正はあくまで着手の第一歩であり、改正後の状況を見ながら、今後定期的に改正を打っていかないと、結局手口が巧妙になるだけで今とあまり状況が変わらないという結果で終わってしまうと思います。

 ただし、個人的には、もしも今回の改正で、訴訟手続等の対象となった投稿については、仮処分の裁判をやらずとも時間が来て削除されるということがないように制度が変わってくれるのであれば、仮処分の手間が一つなくなるだけでもずいぶん変わるのではないかというように思うので、これは是非実現してもらえないだろうかとは思っています。
 いずれにせよ、7月に出されると言われている全体像というものを待ちたいと思います。


 今日からプロ野球の練習試合が始まり、阪神は広島さんと対決しましたが、ボーアさんがついにホームランを打ってくれました。
 これまで、潜在力は体格の通りあるものの、果たしてバットにボールが当たるのかと不安視していましたが、やはり当たると飛ぶなというのが素直な感想でした。
 ボーアさんは、一時期より体が絞れているように思われ、これからはさらに開幕に向けてあわせていくのでしょうか。
 個人的には、阪神の打撃戦力の問題や、外国人助っ人としての期待感、メジャーでの実績を加味すれば、最低20本は打ってほしいと思っていますが、果たしてどうでしょうか。

 今年は特別に外国人枠が5人となりましたが、オフにやたら外国人選手を獲得してきた阪神にとっては有利な展開だと思います。
 5人体制ならば、誰かが不調に陥ってもある程度様子を見ることも可能になりますし、実際ボーアさんがどこまでいけるのかというのを試しやすくなって、阪神の戦略の幅が大いに広がるように思います。

 投げては、青柳さんが4回無失点ということで、安心しました。
 このところ、藤浪さんの残念すぎる事件や、高橋さんのコンディションの問題、ガンケルさんの先日の投球等を考えると、阪神投手陣は開幕直前にしてピンチを迎えたと思っていましたが、ようやく朗報が出てきて、素直に安堵しました。

 ドラ6小川さんがメヒアさんのホームランを打たれた件については、制球の問題もありましたし、仕方ないでしょう。
 小川さんは非常にいい球を持っているので、これから磨いてもらえれば、今季中に十分戦力になると思いますから、今はいい勉強をしたと思ってもらえればと思います。

 今日の練習試合は、いろいろと思うところはあったものの、阪神が上出来かどうかという問題以前のこととして、野球が見られる喜びを久々に思い出しました。
 最近とんと忘れていましたが、やはり野球はいいなと思いますし、無観客とはいえやってもらいたいと心から思います。
 今日の東京の感染者を思うと、個人的には観客を入れての興行は当面控えてほしいといわざるを得ませんが、それでもやはり野球のある生活は充実するものです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:44
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