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2016.03.30 Wednesday
 こんばんは。

 このところ3連勝していた阪神ですが,今日は大量失点して敗戦しました。

 先発岩田さんが6回途中7失点と先発の役割を果たせませんでしたが,やはり得点の後のホームランでの失点は大きかったと思います。
 同点の点を入れた段階で追い上げムードがありましたが,このホームランでそのムードがかき消されてしまったように思われ,よくいわれる得点した後の失点をいかに防ぐかということは課題だったと思いました。
 もちろん強力ヤクルト打線を賞賛せざるを得ないところはあるのですが,それでも岩田さんの失投,そして守備の問題が大きかったと思います。

 岩田さんは,これまで何度も言ったことがありますが,調子のよい時は手のつけられない投球をするのですが,いつも5回か6回で突如大きく失点をして負けるケースが目立ちます。
 今日の試合を見ていても,このパターンかと思いましたが,彼はこれがなくなればエースに上り詰められる人材であるだけに残念です。
 この問題はかれこれ5年越しくらいの問題ですから,もはや解消されないのかもしれませんが,それはこの能力を考えると非常に惜しいことだと思います。

 また,岩田さんは打たせてとる投手ですが,今日は守備に足を引っ張られたと思います。
 失点に結びつくかは別として,懸念されていたヘイグさんの送球,西岡さんの肘の具合はやはりよろしくないようです。
 特に,西岡さんの肘の具合は,守備ばかりでなく打撃にも影響を及ぼすものですから,一度きちんと見極めをした方がよいのではないかと思いました。

 打撃面ですが,今日の敗戦の原因の一つとしては,最終回に結構点を入れられたものの,結局中盤まであまり打てなかったことが問題だったと思います。
 好調阪神の原動力になっていた1番2番が今日はあまり機能せず,ついに開幕から連続安打を誇ってきた高山さんの記録が途絶えてしまいました。
 記録はまた作ればいいものですから別にいいとしても,やはり今日は全体的に打撃が淡泊だったと思います。
 こうしてみると,阪神打線は成瀬さんのような技巧派は苦手なのだろうかと思ったりもしました。

 ただ,そんな中で,クリンナップは非常によかったです。
 ゴメスさんは開幕からスリーランばかり打ちますし,福留さんもよく活躍してくれます。
 そして,その中でもヘイグさんが私の予想を大きく上回る活躍をしてくれています。

 今日のヘイグさんは,二塁打のほかホームランも打ちましたが,これで打率5割,1本塁打,5打点,6四死球という脅威の成績を誇るに至っております。
 そればかりでなく,特筆すべきは,ボール球スイング率が5.1%,空振り率が0%ということで,非常に選球眼がよいといえると思います。
 打撃は水物ですから,この調子がいつまで続くのかという問題はあるものの,それでも今見ている限りマートンさんクラスの打撃と鳥谷さんクラスの選球眼を持ち合わせているように見受けられます。
 マートンさんは,好不調の波が激しすぎて,打つ時と打たない時が両極端過ぎ,かつ打てない時は感情的になりすぎて態度が悪くなって,守備もいい加減になってしまいました。
 その点,ヘイグさんがどうなるのか分かりませんが,さしあたっての第一の問題は不調に陥った時の成績がどの程度か,そして不調から復活するまでの期間がどのくらいかというところでしょうか。
 これだけの活躍をしていれば,各球団ともに対策を練ってくるでしょうから,各チームとの対戦が2巡目に入った頃からが本当の勝負になるだろうと思っていますが,そこからどこまで数字を落とさずにいられるかが問題でしょう。
 ヘイグさんの感情の起伏についてはよく分かりませんが,これだけ選球眼がよいところを見ると,選球眼には不調はあまりないでしょうから,冷静で居続けられればある程度の出塁率は残せそうな気もするのですが。

 横田さんについては,ネットでのやりとりを見ているとスタメンから外して江越さんと入れ替えるという話も上がっております。
 個人的には,せっかくこうして実験的に使っているのですから,とりあえずもう少し様子を見ながら,横田さんの調子が悪いと見受けられれば,適宜江越さんを横田さんの代打などで使ってみるということでいいのではと思います。
 これまでの勝ちの原動力の一つには紛れもなく横田さんがいましたし,彼はムードを作ることができる人だと思うので,もっと具合を見てから考えてもよいだろうと思いました。

 鳥谷さんについては,今季はまだ2安打と,あまり調子がよろしくないように思われます。
 現状鳥谷さんを外すわけにはいきませんから,当面様子見だと思うのですが,こんな時に鳥谷さんが下位打線に入れる今季の打線はよいと思わせられます。
 いつもは鳥谷さんは上位打線で,この不調は打線全体に影響を及ぼしていたと思いますが,今は高山さんと横田さんが引っ張っている打線ですから,鳥谷さんが不調でも打線として見栄えがしています。
 鳥谷さんの調子が上がってきて,かつ1番2番がやや悪いとなれば,鳥谷さんを上位に据えるという考え方もあるでしょうし,その意味では今季の打線は色々と応用を利かせられるものなのではと思いました。

 明日の先発は中5日でメッセンジャーさんですが,初戦を落としたところをここで挽回してもらいたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(1) | 23:32

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