こんばんは。
昨日はブログを書いているところでは日本オランダ戦がやっていましたが,まさかそこからがあんなに長く面白くなるとは思ってもいませんでした。
日本は,7回以降ピンチの連続で,出てくる投手が得点圏に走者を進めてしまうものの,それを何とか抑えるといった展開ばかりでした。
ネットの速報で見ていたのですが,全く油断ならない展開で,はらはらしすぎて他の作業に身が入らなくなりました。
そして,ついに則本さんが捕まり,同点にされてしまいました。
則本さんは投球テンポはよかったものの,この大会に限っていえばあまりかみ合わせがよくないのかもしれないとも思いました。
その後,打線がチャンスを作るも,青木さんの併殺でそれが崩れ,ついにサドンデスに突入してしまいました。
そのサドンデスでは,中田翔さんが試合を決めるタイムリーを打ち,その後に牧田さんが何とか抑え込んで試合を終えることができました。
この試合を球場で見ていた人達にとっては,大変面白かったと思いますが,一方で帰り方については途方に暮れてしまうことでしょう。
これがせめて土曜日の夜であれば,いっそどこかで飲んで始発まで待つということもありますが,翌日が月曜日となればそんなわけにもいかないですし,結局タクシーで帰宅という展開だったのかもしれません。
この試合のMVPは中田翔さんだと思います。
ホームランのほかに,ここでほしいという場面で打てるタイムリーは,まさに私が常日頃阪神についてもっとも必要であるといっている決定力のある打者だと思います。
この大会が始まるまでは,調子が上がらない等といわれ,主砲の地位を降ろされてしまったわけですが,それでもこうして大事な場面で活躍するところを見ると,彼はやはり本物の決定力を持つ打者なのだろうと実感しました。
また,牧田さんについては,以前には抑えでいけるのかどうかという疑問を呈していたものの,昨日の活躍ぶりを見てしまうと彼以外には考えづらいということすら思います。
ただ,アンダースローをどのくらい相手が研究してやってくるかによって,牧田さんの効能は変わってくると思われ,牧田さんをどこにでも対応できる投手と考えるのは早計かもしれません。
ですが,はまった時はまさに非常に頼りになる投手であるといえると思います。
世間で絶賛されている菊池さんの守備ですが,まさに今は味方でよかったとしみじみ思えるものです。
普段阪神から見て敵方の選手なわけですが,本当に面倒な守備をしてくる選手であるという印象であったものの,今大会でのグラブトスなどを見ていてこれは本当にできる選手だと改めて実感しました。
この大会でもっとも株を上げたのは小林さんでしょう。
小林さんは,読売の中でも正捕手としてやっていけるのか等と色々いわれていましたが,この大会での彼の活躍ぶりを見ていると本当に彼は期待以上の成績を上げていると思います。
打撃面ももちろんですが,以前はとれなかった千賀さんのフォークを後ろにそらさないようになりましたし,それが走者を3塁においた時の千賀さんにフォークを投げさせることができてあの回をうまく乗り切れたと思います。
そういった展開が非常に多く見受けられ,投手陣があの難局を乗り切れた要因はまさに小林さんの力が非常に大きいと思っています。
ですから,小林さんは,打力ばかりでなく捕手としての力としても非常にこの大会で力を付けたと思われ,私は小林さんほどこの大会で成長した選手はいないと思いますし,これで読売は相当な財産を手に入れたと脅威に感じています。
他にも色々といいたいことがありますが,気になる点としては筒香さんの弱点が露呈したといわれている点です。
具体的には150キロ超の速球に限った打率を見ると,筒香さんはあまりよくなく,もしもそれが筒香さんの弱点であるとすると今後筒香さんに対する攻めはある程度きわどいコースの速球主体になると思われます。
私ですらそのような傾向があると思うのですから,他のチームもそのような分析はあると思われ,もしもこれが正しければ筒香さんの有効活用方法をもう少し検討しても良いのかもしれないと思いました。
また,則本さんはいまいちこの大会の乗り切れていないという印象があります。
短期決戦では調子の善し悪しを重視して起用すべきで,その意味では則本さんの今後の起用方法についてはやや問題があるかもしれません。
唯一阪神から抜擢された藤浪さんの今後の起用方法ですが,藤浪さんは調子のよい時は手のつけられない投手ではあるものの,制球力に問題がありますから,中継ぎ登板,特にピンチの場面でいきなり投入するのは危険であると思っています。
そう思うと,おそらく先発投手として起用する方法がもっとも適しているとは思うのですが,もしもそうであれば,次のキューバ戦は菅野さんが登板するというもっぱらの話である以上,3戦目のイスラエル戦の先発が濃厚なのではと思っています。
小林さんの成長ぶりを見ると,この大舞台で出場機会があるというだけで成長ができるように思われ,藤浪さんにはできる限りこの舞台で得られるものを得てきてもらいたいと強く思います。
まだまだ話したりないところはありますが,このWBC,私は元々阪神のオープン戦の方が気になっていたものの,徐々にこちらの方に関心がシフトしてきております。
それもこれも,やはり面白い試合を見せてこそ,勝ってこそというように改めて思います。
勝負事で人を呼んでビジネスをするためには,やはり一流のプレーを見せ,実力の競った相手がいて,さらに勝利という結果があってこそなのだと実感させられます。
このうちどれかが欠けても盛り上がりは少なくなってしまうと思われ,その意味では戦後伝統を積み重ねてきたプロ野球の集大成ともいえるこの大会はちょうど日本の風土に合っていたのかもしれないと思いました。
また,オランダという相手が,非常に強く,そしてバレンティンさんを初め非常に戦っていて気持ちのよい相手であったというのがよりこの好印象に拍車をかけるのだと思います。
これだけの試合をこれからどれだけ見られるのかは分かりませんが,もっと見せてもらえるのであれば,この大会を今後も続行してもらいたいと強く希望します。
ちなみに,できればもう少し早い時間に開始してもらいたいです。
そうでないと,こちらの睡眠時間の問題があるため,視聴者を維持するためにもせめて6時スタートとしてもらえないかと思う次第です。
また,サドンデス方式については,バントの得意な人が多い日本にとって有利なシステムだと思います。
ですから,国際大会としては,このサドンデス方式は変えた方がよいのではと思いました。
今日はWBCについて多くを語りましたが,最後に阪神の話を一つ。
今日金本監督が,別メニュー調整中のキャンベルさんについて,今の状態なら開幕には間に合わないかもしれないと述べたという記事を見ました。
キャンベルさんは,現在左手首の腱鞘炎ですが,手首の怪我は割と長引く傾向にあり,キャンベルさんの状態は決して楽観できないと思っています。
この件は,キャンベルさんだけでなくチーム事情に大きく影響します。
阪神のサードはずっと空席でしたが,できればここに一発のある外国人選手を置きたいといわれていました。
キャンベルさんは,安定感のある打撃を持ち味としているものの,一発についてはあまり期待できず,正直言って阪神の需要と完全にかみ合っているとは言いづらい選手でした。
また,これまでのキャンプからの状態を見ていると,空席であったサードを埋める候補として,鳥谷さん,中谷さん,大山さんが登場してきました。
復活を期す鳥谷さんが最右翼かと思っていましたが,正直言って最近の守備ミスを見ているとやや不安です。
中谷さんの打力を考えれば,どこかで出したいと思いますし,本職の外野が埋まっていて,ファーストには原口さんが収まる予定である以上,本命はサードとなりそうです。ただ,守備力についてはやや難ありというところです。
大山さんは,守備は申し分なく,打力についても成長過程ながら大器の片鱗を見せております。ただ,大山さんは,今はまず体を作るところから始めるべきであり,なまじチャンスがあるからといって一軍で起用することで怪我をさせてしまったり,のびしろを少なくしてしまったりするのは将来性を考えれば非常にもったいないというように思うのです。
このように,阪神のサードはキャンプからの状況を見ていて埋まったとは言い難いのですが,それでも候補は十分に存在しており,彼らのうち誰かがはまってくれればもはやキャンベルさんの椅子がなくなってしまう危険すらあると思っています。
チームの長期的視点で見れば,自前で選手を育成することは大事であることはいうまでもないのですが,それでもせっかくの外国人選手ですから,実力を見ないうちに椅子がなくなるかもしれないというのは残念で仕方ありません。
手首は侮れない怪我である以上,早々に復帰せよとは思いませんが,本人が日本に来た意味を証明するためにもなるべく早期に復帰してもらいたいと思っています。
また思いついたら書きます。ではでは。
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