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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,熊本県警の警部補が,警察署で採取した容疑者の指紋を現場の鑑識活動で採取したとする嘘の資料を作ったというものがあったので,取り上げてみました。

 この警部補は,警察署で採取した万引き事件などの容疑者の指紋を,現場の鑑識活動で採取したという嘘の資料を作っていたということです。
 警察の調べでは,6年あまりの間に偽造されたと見られる資料は120件見つかったそうです。
 これらの資料は事件の証拠になっていないということですが,警部補は鑑識活動で採取した指紋が多ければ実績として評価されるとして,部下に指示をして不正を続けていたということでした。
 警部補は停職6ヶ月,部下だった警察官4人は戒告の懲戒処分となったということで,別の部下1人を含むあわせて6人を10件の証拠偽造の疑いで書類送検するということでした。

 昔から熱心な警察官による証拠の偽造,そしてそこから派生するえん罪事件というのはよく問題になっていますが,未だにこういうことが起こっているというのはやはり気にとめておかねばならないことだと思います。
 これをやってしまった警察官にしてみれば,おそらく発覚しづらいという点,そして指紋を採取した場所が異なるだけで指紋自体は異なることはないのだから問題はないだろうと考えたと思われる点を考慮して,手を染めてしまったのだろうと思います。
 ですが,こういったところからえん罪が生まれるのだと思うと,今回の証拠偽造を軽く見ることはできないと思います。

 警察が嘘の証拠を作ったということになると,その内部調査によって発覚したという120件という数字や,事件処理に証拠が使われていないということ等も本当なのか疑いたくなります。
 そして,このような一部の人達の問題で熱心でまじめな警察官の方々への信頼が向けられづらくなるというのは本当にいたたまれず,その意味でも非常に罪深いと思います。

 今回の証拠偽造については,その主体が警察官であるということを考えれば,一般人が行う証拠偽造よりも厳罰に処されるべきことと思います。
 作成場所のみが異なるということで,仮にこれまで事件処理に多大な影響がなかったとしても,信頼すべき客観証拠の信用性が揺らぐという危機的事態ですから,私はそれなりに厳罰としなければ証拠裁判主義が揺らぐことになろうと思っています。

 もう一つ思ったことは,あくまで記事によることですが,人事評価の基準として鑑識活動で採取した指紋が多いと実績として評価されるというシステムについていかがかと思いました。
 確かに人事評価においては何らかの基準を置くべきでしょうし,その意味では数値基準というのはわかりやすく,かつ平等であろうと思います。
 ですが,警察の仕事は事件があって初めて成り立つものですから,事件数が多いか少ないかによってその数値は揺らぐことになると思います。
 にもかかわらず,数値を第一の基準に置けば,その数値を水増ししようという考えが出てくることも否定できません。
 それで法を犯すというのは言語道断であり,事件を犯した警察官がやむを得なかったというつもりは到底ありませんが,それでもやはり人事評価基準における数値の位置づけをもう少し格下げしてもよいのではと思いました。


 兵庫県尼崎市の商店街では,毎年恒例の阪神優勝マジック143が早速点灯しました。
 このイベントを見るたび,そろそろプロ野球が開幕するという風物詩としての思いを抱くのですが,一方で「マジックとは何だったのか」というように思ったりします。
 ですが,そんなことをまじめに考えることこそ野暮なことであり,とにかく阪神が優勝すると信じることがまず第一に大事なことだと改めて思うわけです。

 阪神の開幕一軍メンバーが公示されましたが,想像していたとおりとはいえルーキーの糸原さんが入ったのはやはりうれしいものです。
 糸原さんは,将来的にセカンドを担う存在になろうかと思っていますが,それがこの時期に既に台頭してきて,上本さんの地位を脅かそうと一軍入りを果たしたというは,やはりロマンを感じます。
 実際にどれだけ試合に出るのかは分かりませんが,少しでもここで経験を積んでもらえれば得るものは大きいと思います。

 原口さんが捕手として登録されていますが,私はできればこのまま捕手でいてもらいたいと思っています。
 チーム事情でファーストを守っているものの,打てる捕手というのは阪神に限らず球界全体で需要のある存在だと思っています。
 里崎さんもいっていましたが,既にスタメンを確保している捕手がいるからコンバートというのは分かるのですが,そうでもないのにチーム事情でコンバートというのは大変もったいないと思うので,今季はファーストと捕手を兼ねてやってもらいたいという気持ちもあります。
 あとは,原口さんの体の問題でしょうか。

 また,中谷さんがどの程度活躍できるのかも注目しています。
 打力については経験を積めば一軍レベルになれると思っているのですが,一方で守備にやや難ありということで,かつ守備位置もどこで使うのかということも大いに問題です。
 中谷さんも将来の阪神を背負って立つ存在になり得ますから,できればどこかで起用してもらいたいものです。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:30
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 今日のニュースを見ていたら,走行中の車から女性を蹴り落とした男が逮捕されたというものがあったので,取り上げてみました。

 この事件は,交際相手の女性の運転する車の走行中,助手席にいた男がその女性を蹴り落としたというものです。
 男は,走行中の車の助手席から運転席の扉を開け,運転中の女性を蹴り落としたということです。
 また,その約30分後,高速道路の非常駐車帯に停めていた車の運転席の扉を開けて,女性を再び走行車線に蹴り落としたということです。
 警察は,殺人未遂と傷害で逮捕しました。
 男は,当時酒に酔っていたそうで,女性によれば,男は普段から酔うと暴力を振るっていたとのことでした。
 男は,怒りにまかせて何発も殴ったと認めているものの,殺害しようとは考えていないと述べているそうです。

 まず,逮捕罪名が2つある理由ですが,おそらく走行中の車から蹴り落とした方が殺人未遂,停車中の車から蹴り落とした方が傷害だと思います。
 男は当時酒に酔っていて,しっかりとした殺意はなかったということですが,一般的に走行中の車両から蹴り落とされれば亡くなってもおかしくはないという認識があったという構成で殺人未遂を検討しているのではないかと思いました。
 一方,停車中の車から蹴り落とす行為には,蹴りそのものの危険性はあるものの,これが殺害できるほどの威力がないというのであれば,傷害に止まるという評価の下,未必の故意すら認めることは困難として傷害としたのではないかと思われます。

 記事だけでは,どの程度男が酒に酔っていたかなどの詳細事情が分からず,実際にどのような罪名が成立するのが妥当なのかまではよく分かりません。
 ですが,殺意の認定において重要な要素は,おそらく男に車が走行中であるという認識があったか,そして走行中だとすればどの程度の速度で走行していたと認識していたかであろうかと思います。
 例えば,酒に酔っていて,助手席に乗車していたことは理解していても,まさか車が走っているとは気づかなかったということが真に認定されれば,殺害しうる行為の前提となる走行中の車両から蹴り落とす認識を欠くことになろうかと思います。
 また,走行中であったとしても低速度であれば,高速度走行中の車両から落とされる場合に比べて危険性は高くないので,その辺りも問題になろうかと思います。

 この事件において特筆すべきは犯行態様で,男は助手席から運転席側の扉を開けて蹴り落としたという極めて特殊なものです。
 行為としてできなくはないですが,ずいぶん器用なものだというようにも思います。
 おそらく男も被害女性もシートベルトをしていなかったのでしょうが,それにしても車内でこんな動きをするのはなかなか大変であると思います。
 また,走行中の車両で,助手席から運転手を蹴り落とすとすれば,この車はどうなるのかという問題もあります。
 運転手がいないまま走行するのですから,事故の危険が極めて高いと思われ,その辺りのところが記事になったものですから結構気になっています。
 通常は,助手席から運転手にちょっかいを出してしまうと,事故が発生すれば自分自身の身の危険の問題がありますから回避しようと思うものだと思います。
 ですが,それらの判断も下せないくらい酒の影響が強かったのでしょうか。

 今後本件がどのような顛末を迎えるかは分かりませんが,いずれにせよ男には治療が必要と思われ,そのような方向に進むようにしていかねば再発することが懸念されると思いました。


 阪神ですが,藤浪さんが今日二軍戦で登板し,6回1安打無失点となかなかの投球を見せてくれました。
 1本のヒットも内野安打で,数字上は非常に優秀です。

 しかし,バントとフィールディングについては頂けません。
 WBCでもフィールディングに課題がありましたが,ここでもやはりどうかという感じです。
 藤浪さんの弱点の一つなのですが,どうしても矯正されないものでしょうか。
 藤浪さんは,調子のよい時には手のつけられない投球をしますが,フィールディングなどで自滅してしまうこともままあり,そういった細かい隙の多い投手であるという点は修正されない懸案事項です。
 バントにしても,1年目はなかなかできたはずなのに,2年目以降があまりよろしくありません。

 藤浪さんについては色々と課題を感じてはおりますが,それでもWBCを経験して一回り大きくなったところを見せてもらいたいものです。


 鳥谷さんが開幕サードスタメン濃厚のようです。

 潜在的な実力からいえば申し分はないのですが,問題は守備がどのくらいできるのか,そしてその守備を見た上での打撃が許されるレベルのものなのかということです。
 オープン戦を見ている限り,去年の悪かった時の守備を再現しているようで,守備については復活できないものかと悲しくなったものでしたが,それを補えるだけの打力があるならば起用もやむなしというようになろうかと思います。
 そうするとどれだけ打てるのかですが,オープン戦では今の守備を許容できるくらいの打撃であるというまでではないと思います。

 そうなると,個人的には打撃をとれば新井良太さん,守備をとれば今成さん,将来性をとれば中谷さんのいずれかの方がスタメンが向いていると思います。
 まして,開幕の広島さんの先発は左のジョンソンさんであり,そこに左打者の鳥谷さんをぶつけるよりは右打者の方がよいようにも思います。

 もともとキャンベルさんが出るべきところで出られないことがこの争いの発端ではあるのですが,そこを置いておくとしても現状の鳥谷さんを起用するのはいささか疑問です。
 休ませながら使っていくのであればある程度の数字を残せそうな気もするのですが,その見極めをどのように考えているのか,今後を見守りたいものです。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:34
2017.03.26 Sunday
 こんばんは。


 今日はSASUKE2017が放送され,私も知人宅で鑑賞しましたので,その感想を書いていきたいと思います。

 SASUKEは初回から大体欠かさず見てきたもので,私は大概の歴史をよく覚えております。
 SASUKEは,コースが定期的にリニューアルされますが,そうだとしても最低限これだけはできないとクリアは決してできないというものがあります。
 それは,今回はダブルペンダラムという名称で出てきたトランポリンを使った跳躍エリア,そり立つ壁,そしてクリフハンガーです。
 昔のSASUKEでは,序盤で落ちる人は今ほど多くはなかったですが,それでも大体がトランポリンを使った跳躍エリアかそり立つ壁で終わっていました。
 かの山田勝己さんも,そり立つ壁に阻まれてから第1ステージがクリアできないという時期が続いたほどで,そうしてみると第1ステージをクリアするためにはこの2つをどうにかできることが必須であると言っても過言ではないと思います。
 特に,そり立つ壁については,これだけ様々なコースのリニューアルがある中でずっと変わらずにあり続けるということは,修正すべき点がないほどに「足きり」として万全な存在といえるのだろうと思います。
 ですから,もしもSASUKE挑戦を考えているのであれば,最低限そり立つ壁の攻略をできる身体能力があるかどうかが問題であり,その次は腕力というか指の力というところになってくるのではないでしょうか。

 昔は家にセットを作っているといえば,山田勝己さんか白鳥さんくらいしかいなかったように思いますが,最近はSASUKEのセットを自宅に作っている人がままいるように思われます。
 ただ,もしも日常的にセットを作って鍛えるべきだというのであれば,一番始めに考えなければならないのはそり立つ壁であり,この攻略ができないのであれば挑戦を断念するしかないと思います。
 そり立つ壁を攻略するには跳躍力と身長のバランスの問題が大きく,身長が高すぎる人は第3ステージの腕力を要するエリアの攻略が困難である以上,基本的には身長がそこまで高くはなく跳躍力がある方が対象となろうかと思います。
 跳躍力は年齢によって衰えてしまうものでもあるので,クリフハンガー等のエリアの練習も大事だと思いますが,日々そり立つ壁の攻略が可能であることを維持し続けることがもっとも肝要であろうかと思いました。

 と,そり立つ壁について熱く語りましたが,今回はいつもよりはそり立つ壁にまつわるドラマが多くはなかったと思います。
 それは,それ以前のリニューアルされたコースに阻まれたからです。
 リニューアルコースの多くはタイミングを計るものやバランスを試すものであり,これらを見切れるかどうかですが,もしも初見であればなかなか困難が伴うとも思われます。

 また,今回の状況を見ていると,これまで以上に水泳的要素が強く要求されているように思えました。
 水泳は非常に全身の筋力と体力を消耗するものであり,おそらく出場する選手はほとんど水泳自体はできるものの,これを苦もなくくぐりぬけるためにはある程度しっかりしたトレーニングが必要に思われます。

 そして,第3ステージですが,もはや変わってきている要素が多すぎて,対策を考えることも非常に難しくなっていると思います。
 また,クリフハンガーはぎりぎり自宅に作れるものの,他のものを自宅に作るのは極めて困難と思われ,その意味でも事前準備が困難であることを考えると攻略は難しそうな気がしております。

 今回出場した顔ぶれを見ていると,第1ステージをクリアしたのはよく見る顔ぶれが多かったですが,私はオールスターズの竹田さんがクリアしたのは純粋にうれしかったです。
 昔から見ているだけに,そのメンツが今やほとんど顔を見せてくれなくなって非常に寂しく思っていましたが,それでもこうして活躍してくれる様を見るとやはり思うところがあるものです。
 また,山本さんについても,トランポリンで跳躍する角度にミスがありましたが,そういったミスがなければまだやれそうな身体能力はお持ちのように見受けました。

 長野さんの弟子と位置づけられる方が初挑戦で第1ステージをクリアしたのは素晴らしいと思います。
 長野さんがどの程度携わったのかはわかりませんが,もしも携わっていたのだとすればその育成力は大したものというほかありません。
 上記の通り,そり立つ壁をクリアできる身体能力を持っていれば,筋力やタイミングを計る力などある程度後天的に身につけることでいいところまでは勝負できるのだということを示してくれたのかもしれないと思いました。

 一方,山田勝己さんですが,黒虎がなかなか実力を発揮できませんでした。
 これまで黒虎として数度挑戦しているものの,なかなか成果が上がらないところを見ると,長野さんがどのようにして指導を行って成果を上げたのか,それを確認した上で導入した方がよいようにも思われます。

 山田さん自身が挑戦した場面ですが,昔から知っている者としてはそれだけでうれしいと強く思うものですが,残念ながら下半身がもはやクリアできる選手のそれとは思えませんでした。
 上半身の筋力は維持されているのかもしれませんが,私から見て下半身が安定していないように思われ,クリアはもう一度体作りを見直すところから必要なのかもしれないと思いました。

 今回は完全制覇者がいないどころか,第3ステージをクリアした人もいませんでしたが,こんな終わり方をするのはむしろいつものSASUKEらしいともいえると思います。
 新世代も登場して難易度も上がっていますが,私はやはりこれを楽しみにしているところもあるので,次の放送機会に期待したいと思います。


 阪神ですが,最近のオープン戦を見ていて福留さんの打撃の調子が上がっていないことが大変気になっています。
 福留さんは,実際働き始めれば誰よりも期待できる中心選手になるのですが,1年目と2年目の途中までの期待されながらしばらく活躍できなかったあの時を思い出してしまいます。
 何が原因なのか,分かりやすいものであればそれを解消させればいいものの,おそらくそんな単純な話でもないでしょうし,果たして開幕スタメンというのは大丈夫なのかと心配しています。

 また,鳥谷さんについても不安を感じています。
 このところの鳥谷さんについては,打撃だけでなく守備についても色々と問題であり,去年のようにある程度休ませて使うということを前提にしないと功労者である鳥谷さんに辛い思いをさせてしまうのではと思っています。

 このように,今のところベテラン勢の中では糸井さんは悪くないと思うものの,他はやや不安があると思っています。
 ベテランが中心にいて重しになるからこそ若手が活躍できると思えば,シーズンに入った段階である程度ベテランが数字を残してくれるようでないと不安で仕方ありません。
 しかも,福留さんは中軸を打つ選手ですから,その成績はチームの勝敗にも直結すると思われ,果たしてどうなるのか,気をもんでいます。

 とりあえず,高山さんはある程度計算ができると思われ,最近やや落ち気味の北條さんもシーズンを通してならばそれなりに活躍できると見込めると思います。
 糸原さんがどの程度起用されるのかはわかりませんが,上本さんの打撃と守備の総合的なでき次第という気もします。
 原口さんの打撃が下降気味なのは心配ですが,慣れないファーストのポジションに就いて間もないことを考えればまだ様子を見るべきでしょうか。
 できれば江越さんと中谷さんを使ってもらいたいと思いますが,ポジションが空くのか,そして打撃の確実性がどのくらいあるのかというところが問題になるでしょうか。

 投手陣はある程度揃ってきていると思われ,今のところはそこまで大きく心配はしていません。
 まだ先発ローテーションが揃ったというには難しいですが,それでもある程度の見通しが立てられているところでは,まあまあ整備できているという印象です。
 中継ぎ陣も,数年前よりはいいと思いますし,一応投手陣は悪くない状態でしょう。
 これで守備がよければなかなか点をとられないのでしょうが,問題はその守備が崩壊しがちなことです。
 できれば守備重視の布陣にしてもらいたいものですが,そういうわけにもいかないのでしょう。

 もう開幕が近いにもかかわらず,まだ色々と整備できていないところがあり,やきもきしております。
 ただ,どのチームも色々と課題を抱えているようで,個人的には阪神は投手陣が整備できている分,他球団と比べてもそこまで見劣りはしないと思っています。
 あとは,どれだけ打つか,そしてどれだけ守備ミスがないか,そういったところが問題になると思いますが,こう書いていて思ったことは,これらの課題は去年悩んでいた問題と一緒ではないかということです。
 結構時間はあったはずなのに,あまり克服できていないように思えますが,それは私が単に見落としていただけだろうと信じて開幕を楽しみに待つことにしたいと思います。


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三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:24
 こんばんは。


 今日のニュースといえば籠池さんの件ですが,長時間の証人喚問の全ての内容を把握しているわけではないので,現時点ではここでは言及しません。
 ただ,先日の東京都議会での石原さんへの証人喚問の時に少々触れました,質問のうまい人と下手な人という点については,断片的に見た限りではやはりはっきり分かれていたと思います。
 守りを固めてきた石原さんと違ってよく話してくれる籠池さんの場合は聞き方がまた変わってくると思うのですが,枝野さんなどは私から見ていて大変聞きやすい一問一答方式の質問をしたように思います。
 弁護士出身ということで,私に馴染みのある質問の仕方をしていたからということもあるかもしれませんが,やはり聞きたいことが明瞭だと答えてほしいことも明瞭になると思うので,そういった質問を心がけてもらいたいものです。


 さて,今日のニュースを見ていたら,鳥越さんの女性問題を報じた週刊文春の編集人が不起訴になったというものを見たので,取り上げてみました。

 去年の東京都知事選に立候補した鳥越さんについて,週刊文春が女性問題を報じたところ,鳥越さんが虚偽の報道をされたとして名誉毀損と,虚偽事項の公表に関して公職選挙法違反があるとして,東京地検に刑事告訴を行ったというものです。
 これについて,東京地検は,本日,嫌疑不十分として不起訴処分にしたということでした。
 週刊文春側は,当然の判断だと思うとコメントしております。
 一方,鳥越さんは,なかったことを証明することは悪魔の証明であり,不可能に近いので,不起訴処分は残念だとコメントしました。

 私は実際のところ真実がどうなのかはわからないので,鳥越さんも週刊文春も支持するつもりはありません。
 ただ,このニュースを見て思ったことは,かつて話題になったこの事件が,都知事選から半年以上立った段階で改めて国民に記憶換気されてしまったということです。

 当時の鳥越さんの立場にしてみれば,このような報道は選挙に大きく影響を及ぼすことが懸念され,事実でないということであれば断固たる措置をとるべきと考えるのは当然だろうとは思います。
 ですが,法的措置をとるということのリスクも問題です。

 そのリスクの一つ目は,法的措置をとった上で自身の主張が認められないという場合,名誉毀損として主張した事実が一般に真実と受け取られかねないということです。

 二つ目は,法的措置をとれば何らかの結論が出るまで通常長時間かかるので,その事件が時限爆弾のように後日改めて記憶換気されてしまうということです。

 それでも,名誉毀損をされたと主張する側としては,法的措置をとらずに黙認すれば,その名誉毀損的な内容を事実と受け入れたと解釈される危険があることから,あたかも自分が法的手続でも勝てるという自信を前提に手続をとらざるを得ないこともあると思います。
 当時の鳥越さんは,まさに都知事選の最中という場面ですし,ここで黙認したと解釈されることは選挙に致命的な影響を与えかねないと考えれば,もはや法的措置をとる以外になかったのでしょう。

 法的措置といっても,民事上の損害賠償と刑事告訴の2通りが考えられます。
 このうち,刑事告訴の場合は,最終的に処分を検討するのは検察であって,被害者と主張する鳥越さんは立証のサポートをするに止まる地位となります。
 そう考えると,結局鳥越さんにとって自信はあったとしても,検察が不起訴相当と判断したという主張は当然できることであろうと思います。

 時々有名人のスキャンダル記事について,法的措置も検討するというコメントを目にしますが,実際にこれを行うかどうかというのは,その当時の感情や地位だけでなく,その後の影響についてもよく考えた上で行うべきであろうと思いました。


 今日の阪神は,ソフトバンクさんとのオープン戦でしたが,青柳さんが5回3失点とまずまずの数字を残せたと思っています。
 ただ,四球が多いと思われました。
 3回まではよい投球だったことを考えると,この制球の問題は単なる制球力の問題なのか,それとも体力の問題なのか,その辺りは何とも分かりません。
 もしも,体力の問題だとすれば,先発投手として期待しているところですから,結構大きな問題なのではと思っています。
 とはいえ,3回までの内容は素晴らしかったので,素材としては十分というようにも改めて思いました。

 高山さんは,オープン戦4号ホームランということで,相変わらず打撃は好調です。
 全体的な打線のつながりがあまりよくない中,高山さんはさすがといえると思います。
 去年はルーキーだったため,過剰な期待を寄せるのはよくないと思いましたが,今年は新人王として2年目のジンクスに立ち向かっていってもらいたいと思います。

 キャンベルさんですが,左手首腱鞘炎のため,開幕戦出場が難しいとのことでした。
 元々そのように覚悟はしていたものの,このままでは何のためにやってきたのかと厳しいことを敢えていいたくなります。
 手首は治りも遅く,再発もしやすいところですから,あまり無理をさせられないのは当然ですが,それでも開幕サードを念頭にチーム構想を練ってきた阪神にとっては痛手というほかありません。

 そして,先日からの鳥谷さんの様子を見ていると,サードを任せるには心許ないです。
 そうなれば,新井良太さん,今成さん,場合によっては中谷さんの誰かということになりそうですが,いずれも決め手を欠くというほかないと思います。
 こうなると,成長が嘱望される大山さんをドラフト1位で獲得した判断というのは正しかったと改めて思ったりします。
 そんな大山さんは少なくとも夏くらいまではじっくり体を作ってもらいたいですが,チーム事情で早めに一軍合流ということが内容にしてもらいたいと思っています。

 なお,開幕は純国産打線になりそうとのことですが,それは78年以来39年ぶりだそうです。
 それだけ阪神は外国人助っ人に頼り続けてきたということなのでしょうが,近年のマートンさんやゴメスさん,ブラゼルさん,シーツさんらのいわゆる当たり外人を思い出すと悪くはなかったという気もします。
 ですが,90年代はわらにもすがる気持ちでの外国人助っ人を呼び寄せていたことを考えると,この39年の歴史は重みがあると改めて思ったりしました。


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三枝康裕 | ニュース | comments(1)  | trackbacks(0) | 23:30
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 昨日今日のニュースを見ていて,目に付いたものがありました。
 それは,昨日の通称「シュガー」と呼ばれる容疑者が逮捕されたというニュースと,今日の「フロ屋のミッチー」と呼ばれる容疑者が逮捕されたというニュースです。

 前者は,事務所内で甘いものばかりを盗むことから,一部の捜査員の間で「シュガー」と呼ばれたということでした。
 どうやら,冷蔵庫内にある生チョコやプリンなどあわせておよそ250点のスイーツの食べかすを散乱させたことがあったそうで,今回は事務所内の冷蔵庫にあったアイスクリーム等を盗んだという容疑だそうです。

 後者は,銭湯に侵入して入浴券を盗んだとして逮捕されたというものです。
 過去にも同様の手口で入浴券を盗んで転売したことがあったそうで,捜査員の間で「フロ屋のミッチー」と呼ばれていたそうです。
 この容疑者は,「はっきり思い出せないので,時間をかけて思い出そうと思う」と供述しているそうです。

 この2つのニュースを見ていておわかりの通り,共通点はあだ名,しかもいずれも警察が付けたあだ名です。
 いずれの容疑者も,非常に独特で,被害品だけでなくおそらく手口も個性があったりするのだろうと思われます。
 それだけに,捕まるまでに同種事犯が発生した場合には,警察はこの容疑者に関する認識を仲間内で共有するために,このようなあだ名を付けたのではないかと思われます。
 私も,仕事上,あだ名を付けられた容疑者に何度かお会いしたことがありますが,いずれもそのあだ名を付けたのは警察でした。

 警察内でのあだ名については,別に仲間内の情報共有のツールとしては有用だと思うのですが,それを記者発表において公表する必要があるのだろうかと疑問に思います。
 というのは,このあだ名を付けられた人は,警察から犯人であると決めつけられているとも思われ,一般の人にしてみればそのあだ名とおもしろさが先行していって,そもそもこの人が間違いなく犯行を行ったと偏見を持つことでしょう。
 ですが,フロ屋のミッチーの方は,容疑を認めておらず,その主張を無視する形であたかも犯行を行ったかのようなあだ名を記者発表するのはいかがなのかなと思ってしまいます。

 このようなあだ名を聞くと,一般人が自分も捜査側の雰囲気を味わったような気持ちになりますし,また非常におもしろおかしくもあると思います。
 ただ,あくまで捜査機関が勝手に呼んでいるだけの呼称ですから,それを世間に広める必要はないのではないかと思いました。
 容疑者がそのあだ名を受け入れているのであればともかく,そうでないならば公権力を持つ側が付けたあだ名を公表するのはやや思うところがありました。


 WBCは,非常に競った展開でしたが,敗戦してしまいました。

 アメリカの得点はいずれもエラー絡みで,投手陣が力負けしたというようには思えず,菅野さんと千賀さんは十分メジャーでも通用しそうに思いました。
 こうしてみると,メジャーリーガーは,やはりそれなりの速球とフォークやチェンジアップ等の縦の変化球を精度高く投げられるかどうかが大きな問題であると思います。
 菅野さんはスライダーがよかったですが,一般的にはスライダーはメジャーリーガーには利きづらく,やはり落ちる球をいかに使えるか,その落ちる球を生かせるだけの直球を投げられるかが問題であろうと思います。
 その意味では,千賀さんは非常に相性がよいとも思います。
 ただ,今日の投球を見ていると,菅野さんが今は日本を代表する投手に上り詰めたかと実感しました。

 一方,打つ方は,菊池さんのホームラン以外は得点がなく,こちらは力負けという様相だと思います。
 それなりにチャンスはできたものの,あと一点が取れなかったのは,やはりアメリカが一枚上手だということでしょう。

 守備面でのミスが目立ち,今日は負けてしまいました。
 菊池さんと松田さんは,おそらく今日のミスを一生背負っていくのだろうと思いますが,一方でこれまで彼らの守備の力がなければ勝ち残ることはできませんでしたし,今回の一つのことを取り上げて彼らが戦犯だとは思いません。
 むしろ,問題は,上記の通り打線が機能しなかったことだと思いますし,特に菊池さんは自分のミスを取り返す一打を打ちましたから,私は守備で負けたというようには思っていません。

 今日の試合は,アメリカ側も相当なメンバーをそろえてきた中,ほぼ互角の試合展開をみせてくれました。
 アメリカ打線は非常に厚いものでしたが,結局はミス絡み以外点が入らなかったということを考えると,アメリカ打線は思ったように機能しなかったといえると思います。
 そう考えると,今日の試合の限りでは,アメリカがどれだけ本気であったのか,身体能力にどれだけの差があるのか,そういった要素は不明であるものの,実力的にはそこまで大きな差はないように感じました。
 それは私としては非常にうれしいことですし,もしも日本のプロ野球で活躍できるのであれば,それは世界で通用するということを示してくれたと思います。

 ただ,そのメンバーの中には残念ながら阪神の選手はほとんど含まれていませんでした。
 次回大会までに阪神のメンバー,特に野手が含まれているようになれば,阪神はチームとして相当強くなっていると思います。
 そのように期待できる選手達がたくさんいるので,これからを楽しみにしたいと思います。

 最後に,選手達においてはお疲れ様でした。
 今年に入ってからずっとプレッシャーの中で過ごしてきたと思いますし,特に強化試合では思うように勝てずに相当厳しい精神状態だったのではないかと思います。
 ですが,これだけやってくれたのであれば,少なくとも私は楽しませてもらってありがとうという気持ちしかありません。
 本当にお疲れ様でした。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:40
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 昨日石原慎太郎さんの証人喚問が催されました。
 これについて色々と評価がありますが,ここで政治的な話について触れるつもりはありません。
 ただ,この喚問手続を見ていて思ったことを書いてみたいと思います。

 今回の喚問手続ですが,喚問以前の早い段階で石原さんは,当時のことは記憶にあまり残っていないのだと話をしていたように記憶しております。
 ですから,喚問手続以前から,石原さんの回答の大半について記憶にないとなされることは分かっていたと思います。
 また,これまでの石原さんのコメントなどを見ていて,「この質問をすればこのような回答がなされる」ということはほとんどのものについて明らかであったと思います。

 その視点を持った上で,この喚問手続を見てみると,質問者の質問について回答がこのようになされるであろうというものが大半に関して回答を待たずに分かったと思います。
 そのわかりきった回答をさせるための手続であったのであればよいのですが,どうもその後のニュースを見ているとその回答がほしかったわけではなさそうで,やはりわかりきった回答をさせる必要があったとはあまり思えません。
 もちろん,他の喚問を受けた方と石原さんの回答が整合しないということを引き出したいという面はあったのだろうと思いますが,どのような回答を引き出したいと考えた上で質問を行っていたのだろうかと思うところが随所にありました。
 ドラマにあるような,あのような質問の場面で「私が悪かった」などと謝る人がいるとは思えないですし,結局どこまでの回答を獲得目標にしていたのだろうと思いました。

 私は,法廷での尋問を生業としておりますが,議会での質問については全くの素人で,法廷尋問と議会質問を同じように考えることは間違いだと思っています。
 議会には議会の作法があり,それを踏まないといけないということもあるのだろうと思います。
 ただ,議会の質問と法廷尋問の最たる違いとして思ったのは,議会の質問の方が長いということです。
 その質問の中には,前提問題を誘導的に語り,物語調で質問を組み立て,そして話を聞くという形式なのですが,石原さんは何度か「何を聞きたいのか」と聞き返していたとおり,質問の番が長すぎて何を聞きたいのかよく分からないことがよく見受けられました。
 時々国会中継を見ていても同じような質問をよく見るので,これは議会の作法なのだろうと思うのですが,それにしても結局何を聞きたいのか,もう少し簡潔にしてもらいたいと思いました。
 また,質問の中に,「あなたのその回答は間違っている」という趣旨の質問者の意見を述べているというシーンもありましたが,個人的には質問者の意見をそこで述べるのではなく質問に時間を費やしてもらいたいとも思いました。
 ただでさえ質問時間が限られているのですから,必要なことを端的に聞いていくという姿勢で臨むことはできないのだろうか,これが議会の作法なのだろうかと何度も引っかかりました。

 私は議会の質問については素人なので,慣例等から見てあのような方法での質問を実践しなければならないのかどうか,実際のところはよく分かりません。
 ですが,法廷の尋問と違うところは,質問が長すぎる点,そして質問者が質問において意見などを蕩々と述べる点等でしょうか。
 また,質問の結果,どのような回答を引き出したいと思っているのか,その点についてもよく分かりませんでした。
 法廷尋問とは,ルールが違いますし,そもそも裁判では立証責任という概念があって,聞き出さねばならない回答について獲得目標が議会質問とは異なりますから,それを同一に語ることが間違いなのだろうとは思います。
 ただ,もしも日頃の議会でもこのような質問で行っているのだとすれば,おそらくは相当時間をかけることになろうかと思いました。

 百条委員会など滅多になされるものではないですし,これだけ注目されているものでなければ証人喚問をこんなに注目して見ることもないでしょうから,ある意味法廷尋問とは違う質問の世界がこのようにあると勉強になりました。
 籠池さんの証人喚問もなされる予定で,そこでも同じようにまた喚問手続における質問のなされ方を見られる機会があると思います。
 私自身は日常的に法廷尋問を行っていますが,他人がどのようにして尋問を行っているのか見る機会はあまりないので,この機会に色々と知ってみたいと思います。


 このところの阪神のオープン戦では,鳥谷さんの守備の問題がかなりクローズアップされております。
 このことは2年前からよく問題になっていましたが,特にショートから慣れないサードに移っているということも考えれば改善というのはなかなか難しいのかもしれないと思ったりもします。
 ですが,この光景は,往年のファンにとってはとても悲しいものです。

 2年前から鳥谷さんの守備についてミスが多く見られるようになりました。
 本来であれば,その時点で適宜休養をさせた上で使っていくべきだったのかもしれません。
 しかし,障害になるのがフルイニング出場だったと思います。
 金本監督の選手時代から鉄人の象徴としてなされていたフルイニング出場ですが,本来は中心的な選手が出続けることで,チームの柱がしっかりして,安定的なチーム運営を使用という,長期的視点から見れば極めて安定感のある戦略だったと思います。
 金本監督が引退した後は,フルイニング出場を鳥谷さんが継承して頑張っていたと思います。
 ですが,2年前に守備のミスが多少目立ち始めた時も,結局中心選手である鳥谷さんを使い続けることがチームの安定的運営に資する,希代の記録の更新も考えるべきである等のメリットを考えて,フルイニング出場を行いました。
 結果として,去年は守備面だけでなく攻撃面でも大ブレーキをしてしまい,最終的にシーズン中盤でショートの地位は北條さんにとって代わられつつあります。
 そして,今も守備に苦しんでおり,思えば2年前の時点で手を打っておけばという思いはあります。

 鳥谷さんは,実績があることから,打線にいるだけで相手にとっては脅威になりますし,往年のファンにとってはまた復活する様を強く希望する選手でもあります。
 しかし,オープン戦の守備を見ていると,少なくとも打撃については2割8分,ホームラン10本は打ってくれないと,ネームバリューだけではスタメン起用が難しいと思っています。
 もちろんオープン戦ですから,シーズンに入ればエンジンがかかるのかもしれません。
 ですが,今のままであるならば,個人的には糸原さんをサードで起用してくれた方が,少なくとも守備は大いに安定するように思っています。

 何とか復活してもらいたいものですが,その糸口はあるのでしょうか。
 これまでの功労者であるだけに,早期の結果は求めないものの,それでも今シーズン中に復活を遂げてもらいたいと強く願うばかりです。

 ちなみに,守備といえば,上本さんも問題です。
 先日の2エラーはマテオさんでなくてもストレスを感じます。
 阪神の守備の問題は去年からあれだけ課題になっていたのに,結局あまり解消されていないようです。
 一体このオフの間の守備練習は何だったのか,非常にいいたいことが多くあります。
 大山さんや糸原さんを始め,守備のよい若手が出てきている中,今の中心選手達はもっと危機感を持ってやってもらいたいと思います。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:27
2017.03.16 Thursday
 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,いわゆる返品詐欺で男が逮捕されたというものがあったので,取り上げてみました。

 この男が逮捕された容疑は,ホームセンターで,店頭のゴミ箱に捨ててあったレシートと記載されていたドッグフードなどの商品をレジに持って行って返品する商品の代金名目で約6000円を受け取ったという,いわゆる返品詐欺ということです。
 警察によると,防犯カメラに男がゴミ箱を漁った後,店内に入って,棚から商品を取り出してレジに持って行く姿が映っていたということでした。
 男は,以前からたびたびこの店で返品を求めていたということで,余罪についても捜査されているそうです。

 この手のいわゆる返品詐欺ですが,実は結構よく見るもので,私もかつて何件か仕事で見たことがあります。
 小規模で店員の入れ替わりが多くない店の場合,この手のことがなされるとすぐに感づかれますし,顔を覚えられるので,発見が容易です。
 ですが,大規模店で,かつ店員の入れ替わりが多い場合,各客の顔を覚えているというわけにはいかず,かつ商品を棚から持って行くという様もレジ担当の店員が確認できるわけでもないですから,発覚がなかなかしづらいという傾向にあります。
 このような場合,よく返品にくるとか,きちんと棚卸しがされていて商品の数と売り上げが一致しないということをこまめに把握できているとか,そういうことでもない限りなかなか把握が難しいという現実があります。
 ただ,大規模店の場合は防犯カメラが充実しているので,ひとたび疑いの目が向けられれば検挙は容易であるともいえる犯行形態だともいえると思います。

 返品詐欺の場合,何らかの形でレシートを入手するところから始まることが多いですが,本件のように店頭のゴミ箱となると,割と目立つのではないかというようにも思われます。
 ただ,それはゴミ箱の設置箇所等の問題もあるでしょうし,一概にはそのようにはいえないのかもしれません。
 最近は,ゴミの分別の問題や,家庭ゴミの持ち込みの問題もあることから,ゴミ箱を多く設置しない店もありますが,いずれにせよ小売店としてはこのような犯行の対策を考えていかねばならないでしょう。

 返品詐欺の事案の特徴としては,犯人側の経済的利益があまり大きくないことも挙げられると思います。
 もちろん,小売店にしてみれば,ディスカウントした状態で商品を販売しているため,一品でも持ち去られてしまえばその分の穴を埋めるためにどれだけの商品を売るのかという問題もあり,経済的損失はまったく軽視できるものではありません。
 一方で,犯人にしてみれば刑事責任を負うリスクがあるにもかかわらず,小売店のレシートを元にすれば通常はそこまで多額になるということもありません。
 また,多額のレシートを前提にすると,店側に怪しまれるというリスクもありますし,少額過ぎず多額すぎないというレシートを選別することになろうかと思います。
 そうすると,リスクに対して得られる利益があわず,結局返品詐欺というのは割に合わないものだと思います。
 そういう点や,最近の防犯カメラの充実ぶり等を考えて,このような犯行については差し控えるように願いたいものです。


 WBCですが,日本は決勝に進出しましたが,次の試合までずいぶん時間が空きます。
 連日これだけ盛り上がってしまうと,この空いた間をどうしてくれるのかという気持ちになります。

 その間を埋めるように,カブスさんとの練習試合が組まれたそうですが,その練習試合には藤浪さんが登板するという記事を見ました。
 藤浪さんは今のところ1試合しか登板できておらず,本人も悔しい思いをしているそうです。
 私自身,昨日は藤浪さんが出てくるのかと思いきや使われず,やはり制球に問題があると使われる場面は少ないのかと落胆したものです。
 球も走っていますし,変化球も悪くないのですが,やはり短期決戦の大事な場面で使われる選手というのは確実性の高い選手ということなのでしょう。
 藤浪さんが悔しい思いをしているところで,練習試合で登板するというのは,本人にとって果たしていいことなのかと,起用方法について色々と思うところがあります。
 ただ,藤浪さんはメジャー指向のある選手ですから,せっかくの機会なのでカブスさん相手にも十分通用する投手であるというところを見せつけてもらいたいものです。
 そして,そこでも投げっぷりで,準決勝から是非とも登板させたいと思わせる投手になってもらいたいと心から思います。

 阪神の大山さんですが,1軍の練習に参加せず,2軍の全体練習に参加したということです。
 おそらく,1軍のサードでは主に鳥谷さんが出場する可能性が高く,実戦経験を積ませるのであれば1軍帯同よりも2軍に参加させた方がよいという判断ではないかと思います。
 大山さんは,これまでのオープン戦で3割3分3厘1打点とそれなりの数字を残しており,もう少し他球団の1軍投手相手にどれだけできるのかを見てみたいという気持ちもあります。
 ですが,大山さんは,まだ体ができているとは思えず,色々と調整をしたりすることも数多くあると思われ,今そういったことを怠って1軍での経験を優先してしまうとのびしろが縮んでしまうのではという危惧もあります。
 そう思えば,ウエスタンリーグにあわせて大山さんが2軍に帯同してじっくりと体を作っていくことは非常によいことと思われます。
 そして,シーズン中盤から後半くらいに1軍に現れてそれなりに経験を積んでいけば,将来を大いに期待できる選手になってくれるのではと思っています。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:30
 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,大沢樹生さんの親子関係不存在訴訟の判決が確定したというものがあったので,取り上げてみました。

 この裁判は,大沢さんにおいて,元妻である喜多嶋舞さんとの間の子供が実子ではないということを主張して,その親子関係の不存在を確認するための訴訟が提起されたという事件です。
 一昨年の11月に東京家裁において,大沢さんの主張を認める旨の判決が下されたということですが,被告である子供側が判決を受け取るまで時間がかかったため確定が遅れたということでした。
 大沢さんの主張を認める判決が下された理由としては,子供の出生時期の問題のほか,大沢さんが生物学的に父親ではないことを示すDNA型鑑定結果があったということでした。

 私は,親子関係について疑義があるというお父さんの依頼を受けたことが何度かありますが,この手の問題は非常に難しい面があります。
 まず,この種の事件の特質としては,母側が自分の子供であることを否定することはなく,父側が母のかつての不貞を疑って自分の子ではないと主張するパターンの事件が主となります。
 そうすると,この種の事件を相談から前に進めようとする場合,必ずといっていいほど妻側を攻撃する意図を前提にしていることとなり,妻側との深刻な対立が生じることを覚悟する必要があります。
 また,この種の事件を進めるとなれば,当然それまで自分の子として扱っていた子供との仲も完全に破綻してしまうこととなりますので,家族の破綻というものを覚悟した上で行う必要があるのです。

 この種の事件を解決する手段としては,本件でも採用されたDNA型鑑定を用いることがもっとも効果的であると思います。
 DNA型鑑定ですが,実はある程度お金を支払えば,別に裁判手続などを経る必要もなく,民間で行うことができます。
 私も,過去に,裁判になる前にDNA型鑑定を民間業者に委託して行ったということがあります。
 ただ,DNA型鑑定というその人の個人情報の最たるものを明らかにするものである以上,そこで手に入れられる情報の取り扱いについては非常に厳重になすべきとされております。
 それだけに,通常は,DNA型を調べたいと考える当事者の両者の真摯な同意がないと業者も受け付けてくれないケースが大半だと思います。
 ですから,例えば,相手方の髪の毛を保管して,それを業者に持ち込んで鑑定を行ってもらうというのは基本的に困難であると思われます。

 DNA型鑑定の難しいところは,結果として親子関係がないとされた場合,家族の人間関係が破綻してしまうことでしょうか。
 それは,母が不貞を行っていたということを端的に示す事情であると思われ,子供は母に対して不信感を抱くでしょうし,父に対してはもはや父と呼べる存在ではなくなるわけですから,子供にとってよりどころを消失してしまう結果となろうかと思います。

 一方,DNA型鑑定の結果として親子関係があるとされた場合でも,父が母の不貞を疑い,子供に対しては自分の子ではないと疑っていたという事実のみが残りますから,もはや父は母・子との間で元の関係を修復することが極めて困難な状態になることでしょう。

 DNA型鑑定については,裁判上の手続でも行うことができます。
 ですが,裁判手続であったとしても,DNA型鑑定を行うことについて当事者双方の同意がないと実施されず,一方がDNA型鑑定を拒否し続けることは不可能ではありません。
 刑事事件であれば,警察において証拠物のDNA型鑑定を行うことはあり得ますが,民事家事事件においては裁判所の手続であったとしても強制的にDNA型鑑定を行うということは難しいです。
 現に,私が聞いたケースでは,認知請求事件において,DNA型鑑定を拒否され続け,その説得をするために裁判手続がずいぶん長引いたというものがあると聞いたことがあります。
 そして,最終的にDNA型鑑定ができないとした場合,その他の証拠関係をもって判断がなされるということもありますが,その際にDNA型鑑定を拒否し続けたということについて特に合理的な理由がなければ,その拒否の事実自体が不利益な事実として認定される可能性はあろうかとは思います。

 本件では,DNA型鑑定がなされ,その結果も生物学的に父ではないとされたとなれば,基本的に裁判所は親子関係を不存在という判断を下すと思われます。
 これを覆すとすれば,この鑑定で採取した検体に問題があるとか,鑑定方法に誤りがあるとか,そういったことになろうかと思いますが,裁判所で行ったDNA型鑑定であれば基本的にそのような疑義が生じる可能性は低く,そのような反論がされたとしても認められることは難しいと思います。
 本件において子供側から控訴がされなかったのは,もしかしたらDNA型鑑定結果を覆すに足りる証拠関係を準備できそうもないと考えたからなのかもしれません。

 本件の判決は言い渡しから確定まで1年以上を要したとのことですが,これは控訴期間が判決を受け取ってから14日というルールのためです。
 判決受け取りに時間がかかるケースはそれなりに見ますが,訴状時点では居場所は分かっていたにもかかわらずこれだけかかるというのは珍しいと思います。
 というのは,判決の受け取りが遅れる場合,通常は訴状の受け取り自体も遅れることが多いからです。
 本件でどのような事情があったのかは分かりませんが,1年以上も時間がかかったのですからなかなか大変なことがあったのでしょう。

 この種の事件の相談はそれなりにあるのですが,やはり毎度切ない思いをするものです。
 家族崩壊の危機はあるものの,かといって自分の子供ではないかもしれない子供を養っていくそのつらさもあるわけで,私としてはこの種の事件を進めたいという気持ちを間違っているとかそのように考えることは毛頭できません。
 ただただ,難しい事件だと思うばかりです。


 今日の阪神ですが,オリックスさんとのオープン戦について,5−3で見事勝利を収めました。

 上本さんの8打席連続安打に,高山さんのツーランホームランと,若手中心にもかかわらずよく打てたと思います。

 また,小野さんは4回で自責点1とまずまずの仕上がりだったと思います。
 ただ,小野さんをこのまま起用していくには,まずは制球力を医学必要があるということがよく分かり,即一軍とするのではなく,まずは2軍で育成することから始めた方がよいのではないかと改めて思いました。


 WBCについては,今日のキューバ戦も接戦で面白かったです。
 
 最後の最後で内川さんと山田さんの打撃で勝ち越しを決められましたが,それまでのシーソーゲームも見所満点でした。
 今日は,期待していた菅野さんが打たれてしまい,正直言って先日勝てた慢心もあってここまでキューバが強かったかと実力を見誤っていたという感は否めませんでした。
 しかし,筒香さんや小林さんなどの打撃で何度点をとられても追いつき,最後は逆転するという,展開から見ても非常に爽快感のあるものでした。
 また,MVPというべき選手が毎試合異なるのは,それだけ人材が厚いということを示しており,皆がレベルの高い選手であるということを改めて思うところです。

 普段阪神の野球を見ていると,貧打にあえぎ,投手が最少失点に抑えて打撃が時たま点を入れるのを待つという展開が多いのですが,WBCの選手は粘り強く食いついていってシーソーゲームを演じてくれるので,もしかしたらこれが私が知らない野球のおもしろさなのではと思ったりもしました。
 そのことは,うれしくもあるのですが,シーズンの阪神の貧打を改めて実感する瞬間でもあり,悲しくもあります。
 阪神もこのくらい点をとって食らいついてくれるといいのですが,各球団の粋を集めているチームである以上,この悩みは各球団が抱えているものと同じかもしれません。
 そして,今後この選手達が敵になるのかと思うと,非常に不安にもなってきます。

 明日のイスラエル戦も勝って,勢いに乗って準決勝に進んでくれたらと思っています。


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三枝康裕 | ニュース | comments(1)  | trackbacks(0) | 23:39
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 昨日はブログを書いているところでは日本オランダ戦がやっていましたが,まさかそこからがあんなに長く面白くなるとは思ってもいませんでした。

 日本は,7回以降ピンチの連続で,出てくる投手が得点圏に走者を進めてしまうものの,それを何とか抑えるといった展開ばかりでした。
 ネットの速報で見ていたのですが,全く油断ならない展開で,はらはらしすぎて他の作業に身が入らなくなりました。

 そして,ついに則本さんが捕まり,同点にされてしまいました。
 則本さんは投球テンポはよかったものの,この大会に限っていえばあまりかみ合わせがよくないのかもしれないとも思いました。

 その後,打線がチャンスを作るも,青木さんの併殺でそれが崩れ,ついにサドンデスに突入してしまいました。
 そのサドンデスでは,中田翔さんが試合を決めるタイムリーを打ち,その後に牧田さんが何とか抑え込んで試合を終えることができました。

 この試合を球場で見ていた人達にとっては,大変面白かったと思いますが,一方で帰り方については途方に暮れてしまうことでしょう。
 これがせめて土曜日の夜であれば,いっそどこかで飲んで始発まで待つということもありますが,翌日が月曜日となればそんなわけにもいかないですし,結局タクシーで帰宅という展開だったのかもしれません。

 この試合のMVPは中田翔さんだと思います。
 ホームランのほかに,ここでほしいという場面で打てるタイムリーは,まさに私が常日頃阪神についてもっとも必要であるといっている決定力のある打者だと思います。
 この大会が始まるまでは,調子が上がらない等といわれ,主砲の地位を降ろされてしまったわけですが,それでもこうして大事な場面で活躍するところを見ると,彼はやはり本物の決定力を持つ打者なのだろうと実感しました。

 また,牧田さんについては,以前には抑えでいけるのかどうかという疑問を呈していたものの,昨日の活躍ぶりを見てしまうと彼以外には考えづらいということすら思います。
 ただ,アンダースローをどのくらい相手が研究してやってくるかによって,牧田さんの効能は変わってくると思われ,牧田さんをどこにでも対応できる投手と考えるのは早計かもしれません。
 ですが,はまった時はまさに非常に頼りになる投手であるといえると思います。

 世間で絶賛されている菊池さんの守備ですが,まさに今は味方でよかったとしみじみ思えるものです。
 普段阪神から見て敵方の選手なわけですが,本当に面倒な守備をしてくる選手であるという印象であったものの,今大会でのグラブトスなどを見ていてこれは本当にできる選手だと改めて実感しました。

 この大会でもっとも株を上げたのは小林さんでしょう。
 小林さんは,読売の中でも正捕手としてやっていけるのか等と色々いわれていましたが,この大会での彼の活躍ぶりを見ていると本当に彼は期待以上の成績を上げていると思います。
 打撃面ももちろんですが,以前はとれなかった千賀さんのフォークを後ろにそらさないようになりましたし,それが走者を3塁においた時の千賀さんにフォークを投げさせることができてあの回をうまく乗り切れたと思います。
 そういった展開が非常に多く見受けられ,投手陣があの難局を乗り切れた要因はまさに小林さんの力が非常に大きいと思っています。
 ですから,小林さんは,打力ばかりでなく捕手としての力としても非常にこの大会で力を付けたと思われ,私は小林さんほどこの大会で成長した選手はいないと思いますし,これで読売は相当な財産を手に入れたと脅威に感じています。

 他にも色々といいたいことがありますが,気になる点としては筒香さんの弱点が露呈したといわれている点です。
 具体的には150キロ超の速球に限った打率を見ると,筒香さんはあまりよくなく,もしもそれが筒香さんの弱点であるとすると今後筒香さんに対する攻めはある程度きわどいコースの速球主体になると思われます。
 私ですらそのような傾向があると思うのですから,他のチームもそのような分析はあると思われ,もしもこれが正しければ筒香さんの有効活用方法をもう少し検討しても良いのかもしれないと思いました。

 また,則本さんはいまいちこの大会の乗り切れていないという印象があります。
 短期決戦では調子の善し悪しを重視して起用すべきで,その意味では則本さんの今後の起用方法についてはやや問題があるかもしれません。

 唯一阪神から抜擢された藤浪さんの今後の起用方法ですが,藤浪さんは調子のよい時は手のつけられない投手ではあるものの,制球力に問題がありますから,中継ぎ登板,特にピンチの場面でいきなり投入するのは危険であると思っています。
 そう思うと,おそらく先発投手として起用する方法がもっとも適しているとは思うのですが,もしもそうであれば,次のキューバ戦は菅野さんが登板するというもっぱらの話である以上,3戦目のイスラエル戦の先発が濃厚なのではと思っています。
 小林さんの成長ぶりを見ると,この大舞台で出場機会があるというだけで成長ができるように思われ,藤浪さんにはできる限りこの舞台で得られるものを得てきてもらいたいと強く思います。

 まだまだ話したりないところはありますが,このWBC,私は元々阪神のオープン戦の方が気になっていたものの,徐々にこちらの方に関心がシフトしてきております。
 それもこれも,やはり面白い試合を見せてこそ,勝ってこそというように改めて思います。
 勝負事で人を呼んでビジネスをするためには,やはり一流のプレーを見せ,実力の競った相手がいて,さらに勝利という結果があってこそなのだと実感させられます。
 このうちどれかが欠けても盛り上がりは少なくなってしまうと思われ,その意味では戦後伝統を積み重ねてきたプロ野球の集大成ともいえるこの大会はちょうど日本の風土に合っていたのかもしれないと思いました。
 また,オランダという相手が,非常に強く,そしてバレンティンさんを初め非常に戦っていて気持ちのよい相手であったというのがよりこの好印象に拍車をかけるのだと思います。
 これだけの試合をこれからどれだけ見られるのかは分かりませんが,もっと見せてもらえるのであれば,この大会を今後も続行してもらいたいと強く希望します。

 ちなみに,できればもう少し早い時間に開始してもらいたいです。
 そうでないと,こちらの睡眠時間の問題があるため,視聴者を維持するためにもせめて6時スタートとしてもらえないかと思う次第です。

 また,サドンデス方式については,バントの得意な人が多い日本にとって有利なシステムだと思います。
 ですから,国際大会としては,このサドンデス方式は変えた方がよいのではと思いました。


 今日はWBCについて多くを語りましたが,最後に阪神の話を一つ。

 今日金本監督が,別メニュー調整中のキャンベルさんについて,今の状態なら開幕には間に合わないかもしれないと述べたという記事を見ました。
 キャンベルさんは,現在左手首の腱鞘炎ですが,手首の怪我は割と長引く傾向にあり,キャンベルさんの状態は決して楽観できないと思っています。

 この件は,キャンベルさんだけでなくチーム事情に大きく影響します。
 阪神のサードはずっと空席でしたが,できればここに一発のある外国人選手を置きたいといわれていました。
 キャンベルさんは,安定感のある打撃を持ち味としているものの,一発についてはあまり期待できず,正直言って阪神の需要と完全にかみ合っているとは言いづらい選手でした。

 また,これまでのキャンプからの状態を見ていると,空席であったサードを埋める候補として,鳥谷さん,中谷さん,大山さんが登場してきました。
 復活を期す鳥谷さんが最右翼かと思っていましたが,正直言って最近の守備ミスを見ているとやや不安です。
 中谷さんの打力を考えれば,どこかで出したいと思いますし,本職の外野が埋まっていて,ファーストには原口さんが収まる予定である以上,本命はサードとなりそうです。ただ,守備力についてはやや難ありというところです。
 大山さんは,守備は申し分なく,打力についても成長過程ながら大器の片鱗を見せております。ただ,大山さんは,今はまず体を作るところから始めるべきであり,なまじチャンスがあるからといって一軍で起用することで怪我をさせてしまったり,のびしろを少なくしてしまったりするのは将来性を考えれば非常にもったいないというように思うのです。

 このように,阪神のサードはキャンプからの状況を見ていて埋まったとは言い難いのですが,それでも候補は十分に存在しており,彼らのうち誰かがはまってくれればもはやキャンベルさんの椅子がなくなってしまう危険すらあると思っています。
 チームの長期的視点で見れば,自前で選手を育成することは大事であることはいうまでもないのですが,それでもせっかくの外国人選手ですから,実力を見ないうちに椅子がなくなるかもしれないというのは残念で仕方ありません。

 手首は侮れない怪我である以上,早々に復帰せよとは思いませんが,本人が日本に来た意味を証明するためにもなるべく早期に復帰してもらいたいと思っています。


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三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:47
 こんばんは。


 WBCが盛り上がっている裏では,プロ野球のオープン戦が着々と進んでおります。
 各球団がWBCに中心選手を提供している中,阪神は藤浪さんのみが選ばれており,ある意味悲しく,またある意味でシーズンに万全に臨む体制を整えることが可能な環境となっております。
 阪神は,今のところ,オープン戦とはいえなかなか好調で,打つ方も投げる方もほどほどに仕上がりのよいところを見せております。

 今日は読売との試合でしたが,結果は5−1と快勝しました。
 内容としても,高山さんが2安打2打点,北條さんと新井良太さんがそれぞれ1安打1打点,俊介さんが2安打1打点猛打賞,上本さんが2日連続猛打賞で6打席連続安打,江越さんが2安打1盗塁と,打つ方がなかなかよい働きをしてくれたと思っています。
 期待の若手の打撃が順調に調整できているようで,特に去年ブレイクした北條さんがオープン戦開始時よりよく打っており,このままシーズンに入れればなかなか手強い打線になってくれるのではないかと思います。
 また,セカンド争いについては,もしも上本さんが今の調子を維持してくれるのであれば開幕時点での勝利者になりそうで,そのくらい楽しみに思える打撃でした。
 昨年の阪神打線はチャンスで打つ決定力を大きく欠いていたので,その点について多少なりとも補えたらよいと思っています。
 特に,得点圏で高山さんに回った時の期待感は尋常なものではなく,将来的には5番を打ってくれると阪神打線は相当怖いものになるのではと楽しみになります。

 ただ,守備については,鳥谷さんの悪送球,中谷さんが捕球をはじき,かつ送球をそらすなどやはり守備面の弱さは否定できません。
 鳥谷さんも中谷さんも本職ではない守備位置であることは理解しますが,それでも本職ではない守備位置では使いづらいという印象を与えれば単純に出場機会が減少することになってしまうでしょう。
 阪神の野手の守備については,本当にどこかできっちり改善しないとずっとこのままになってしまうという強い懸念があります。

 投げる方ですが,藤川さんなど必ずしも仕上がりがよいとは思えない内容でしたが,読売の貧打に救われたというべきでしょう。
 読売は,WBCでずいぶん主力選手を提供してしまっていますから,正直言って今の読売に勝ったとしてもシーズン中の読売を倒せる確信を抱けるには到底足りません。
 今日の打線を見ていると,出場した選手には申し訳ないものの,さすがにこれで阪神が負けるとなれば阪神の調整失敗を疑うしかないものだと思います。
 特に,読売は,昨日今日と1安打ずつと,WBCに出場している小林さん1人の方が多くヒットを打っているという体たらくで,さすがに同情的な気持ちも生じてしまいます。
 ですから,本当の読売の力をまだ我々は全く目にしていないというべきなのですが,それでも読売狩りができるとそれだけで幸せを感じてしまうのは仕方のないことです。
 叩けるうちに叩いて苦手意識などを植え付けられたら楽になるとは思うのですが,おそらくそんなことは無理だと思います。

 とりあえず,阪神の調整は,課題は色々とあるものの,打撃がまずまず調整できているのはよかったと思います。
 今シーズンは,去年のような貧打を多少でも打開できたらと強く思う次第です。


 WBCですが,このブログを打っている現時点で7回表6−5で日本がオランダに勝っております。

 2回の中田翔さんのホームランでこの試合の流れを決定づけられたかと思ったのですが,やはり当初から予想されていたとおりこの試合は点の取り合いになってしまい,5回に1点勝ち越せたからよかったものの,4点差を追いつかれて苦しい展開に見舞われてしまいました。

 6回の千賀さんについては,自分で招いたピンチとはいえ,ノーアウト2塁3塁という絶体絶命のピンチを無失点で切り抜けたということで,この投手はやはり本物だと思いました。
 150キロ超の直球とフォークボールを駆使し,その2択をうまく操って有名な打者達からアウトを取っていくシーンは,野球ファンであれば誰でもしびれるシーンだと思います。

 ただ,オランダというチームは,日本が流れを作っても,その流れを自分側に引き寄せる力があり,特に点をとられた後は強いという印象を持ちました。
 日本代表の打力は,強化試合からは考えられないくらいチャンスに強いものだと思うので,点の取り合いとなってもそれなりに打ち負けないのだろうと思います。
 ですが,一発の力はオランダの方があると思うので,失投は即失点につながるという非常に緊張感のある試合だと思います。
 オランダ選手の身体能力の高さも考えると,今後の日本の継投については,速球の速さよりも制球力が求められるように思いました。
 私の想像以上に楽しめているので,この行方を見守りたいと思います。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 21:58
 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,札幌のマンションのコンクリートの壁の一部が崩落しているというものを見たので,取り上げてみました。

 このマンションは築45年ということで,さらに崩落の恐れがあるとして住民には避難が求められているそうです。
 ニュースを見ていると,ある住民の記憶の中では大規模修繕などが行われた記憶がないそうです。
 また,全室をある会社が所有していたところ,それを最近別の会社が買い取ったところで本件の崩落が発生したということです。
 現在所有権を持つ会社は,避難住民に対して,1日1万円の避難費用が10日分支給する予定ということです。

 私は,時々仕事柄マンションの建て替え問題や修繕問題等について相談を受けることがありますが,分譲マンションであれば管理組合での決議の問題があったりしてなかなか複雑です。
 本件では,全室が貸室のようで,オーナーが存在しているようですから,オーナーにおいて検査を行い,その結果問題があれば修繕をしなければならない義務を負っていたと思います。

 建物については,定期的に修繕や塗装をしないと劣化してしまい,場合によっては崩落の危険があります。
 本件のマンションは札幌ということで,外壁は凍結と解凍を繰り返していたでしょうから,本州のマンションよりも過酷な環境であったと思われ,目に見えないひびから水が侵入するなどして鉄骨や鉄筋が錆びてしまうという可能性はあったと思います。

 集合住宅の場合,修繕を行うにも費用が大きくかかります。
 また,分譲マンションの場合,管理組合の決議の問題がありますが,大規模修繕を決議するとなれば各戸に多額の負担をお願いすることになるため,反対する世帯が生じ,最終的に修繕が否決されてしまうといった例もよく聞きます。
 ですが,一方で,修繕を行っていないと,不動産としての評価額が下がり,後日転売を考える場合には極めて低廉な価格に抑えられてしまったり,そもそも買い手が付かないという事態になったりすることも懸念されます。
 では,このマンションを更地にしようかといえば,撤去費用がかかりますし,その後の居住先の問題もあるため,安易に撤去や建て替えの問題を論じることもできません。
 特に,私は,これまで集合住宅が荒廃してしまって,買い手が付かず,かといって別の世帯の協力も得られないことから大規模修繕も不可能であり,あとは朽ちてゆくのを見ていくしかないというマンションを何度も見たことがあります。
 本件は賃貸マンションですが,やはり一度外壁崩落の問題が生じれば大きく価格は値下がりすることが懸念され,現所有者が他者に譲渡しようとしても大規模修繕を行ってしっかりと品質保持に努めないと極めて難しいのではないかと思います。

 崩落の原因の詳細は不明ですが,大別すれば施行ミスか管理ミスのいずれかだと思います。
 どちらかは分かりませんが,いずれにせよ修繕を前提とした検査を行っていれば防げたものかと思うと,たまたま被害者が出なくてよかったとは思うものの,極めて問題であったといわざるを得ないと思います。

 また,避難住民に対して1日1万円の避難費用が支給されるそうですが,法的な賠償責任でいえばそれでは不足すると思います。
 少なくとも,当該物件内に居住することについて危険であれば,その危険が除去されて改めて居住を開始することができるまでの仮住まいの費用は負担されるべきと思います。
 そうなると,各世帯分の上記費用を負担するだけでもそれなりに多額の支出となると思われ,さらに修繕費の負担もありますから,現所有者の負担はかなり大きなものになると予想されます。

 もしも,この崩落事故自体が物件に内在する欠陥に由来するもので,それを買い主が注意を払っても発見できない類のものとなれば,現所有者は,全所有者に対して瑕疵担保責任を追及できる余地はあるかもしれません。
 ただ,瑕疵担保責任の追及は,売買契約書や重要事項説明書等の内容によって可否が大きく変わってくると思われ,必ずできるというようにもいえません。

 マンションは,セキュリティや立地条件等の様々な利点がありますが,一方で上記の問題など多くの問題があり,一戸建てとマンションのどちらがよいかというのはよく議論になっています。
 また,今回は賃貸ということで,オーナーが責任を持つべき事案ですが,もしも分譲であればこの修繕費をマンション住人が負担するという管理組合決議を経て修繕を実行するというわけで,それも問題が予想されます。そうなると,所有がいいか賃貸がいいかというよく聞く議論が出てきます。
 私の中ではどちらがよいと明確にいうことはできないのですが,今後の住居のプランを考える時には上記の要素も含めてご検討されるべきかと思いました。


 今日の阪神のオープン戦ですが,わずか1安打しか打てなかったにもかかわらず,1得点で同点で終了しました。
 まずもって打線が情けないというべきかもしれませんが,それでも同点で終えられた珍しさをたたえるべきでしょうか。
 ヒットは北條さんの1本のみということでしたが,もう少し何とかしてもらいたいものです。

 今日の収穫を挙げれば,青柳さんが先発投手として十分問題なさそうだと見込みを立てられたことだと思います。
 先発ローテーションは,今のところ,メッセンジャーさん,藤浪さん,能見さん,岩貞さんは確定としても,その次以降がまだ未定でした。
 今のところの出来では,秋山さんと青柳さんはなかなか悪くはなく,小野さんは先日の試合を見ている限りもう一歩不足といったところでしょうか。
 個人的には,岩田さんの地力が見てみたいのですが,岩田さんを先発させるためには6回までなるべく崩れないという安定感を見せてもらわないと他の投手からその地位を奪うのは難しいのかもしれません。
 また,望月さんには大変ロマンを感じているので,今年はどこかで一軍で見られたらと期待はしております。

 昨日の試合では守備がボロボロだったので,その点については不安を感じています。
 昨年の阪神の守備が非常に酷く,それをオフでどれだけ改善できたのか期待していたのですが,いまいちよろしくないです。
 鳥谷さんは慣れないセカンドということで多少は理解をしますが,他のエラーは率直に不安を感じます。

 とりあえず,まだまだ調整だと思うので,夢を見させてもらいたいです。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:35
 こんばんは。


 今日のはWBC1次予選の日本の第1試合が催されました。
 相手はキューバということで,これまでの強化試合の結果を見る限り相当な苦戦が予想されるところでしたが,今日は見事に勝利を収めました。
 前半は,僅差での接戦を繰り広げておりましたが,5回に流れを掴んだ日本代表が一気に5点を取り突き放しました。
 7回以降は,中継ぎ陣がやや不安定で結構な点をとられましたが,一方で筒香さんのホームランなど点をとられた分に近いくらいを取り返し,最後は危ないところを牧田さんが何とか締めて終了できました。

 今日の試合を見ている限り,これまでの強化試合で活躍できていなかった打線がうまくつながったのが勝利の結果をもたらしたと思います。
 特に,5回は流れを掴めたこともあって,大量得点を重ねることができたので,これで勝負の流れを大きく引き寄せることができたと思います。

 ですが,一方で,後半投げた投手陣が極めて不安定で,5回の大量得点がなければ負けていたかもしれないという試合だったと思います。
 それを,キューバの地力と考えることもできますが,一方で則本さんらが思ったよりも調子が上がらなかったとも思えます。
 後半は乱打戦の流れになってしまったからとも思えるものの,短期決戦の場合は調子のよい選手を優先して使うべきでしょうから,今後の試合ではその辺りの見極めの必要性がありますし,後半投げた投手達の起用にはやや慎重になってしまうと思います。
 特に,失点はしなかったものの,牧田さんは寸前のところで最終回に失点をするところでしたし,今後抑え投手として起用してよいのかどうか,見極めが重要となるでしょう。

 今日の試合では,日本の流れを遮りかねない事態がありました。
 それは,4回の山田さんの当たりがホームランだったところを,観客の少年がスタンドインする前にキャッチしてしまったために2塁打になってしまったということでした。
 あの時にホームランになっていれば,一気に2点とれていたところ,2塁打になってしまったため,この回の得点が1点にとどまってしまいました。
 特に,山田さんの当たりの前は同点であり,2アウト2塁というチャンスの打席でのホームランでしたから,通常であれば勝ち負けに直結する場面だったと思います。
 それが観客のキャッチによってホームランが消えてしまったのですから,さすがに大きな問題であろうと思います。

 この問題については,一つ大きく考慮すべき点があります。
 それは,この少年の友人が,少年がホームランボールをキャッチした直後にツイッターにその画像を流してしまったため,少年に対する非難が殺到して,少年の個人情報が世間に流出してしまったということです。

 私としては,この少年はグローブを持参して球場に来ている以上,野球のルールを知っているでしょうから,その上でこの流れを断ち切りかねないキャッチは非常に問題だと思いますし,少年の親や球場関係者,野球の指導者等からは相当厳しい叱りを受けるべきであろうと思います。
 ですが,衰退傾向にあるという野球の将来を担う少年の無邪気なキャッチングを殊更に皆が非難するのは非常に気の毒に思います。
 少年本人の過失はいうまでもありませんが,子供のやったことと思えばそれを強く非難してしまうのは大人げないと思いますし,これでこの少年が今後野球をやめてしまうとすればその方が悲しいことと思うのです。

 また,こうしてみた時に,改めてネットの炎上の怖さというものも実感します。
 おそらくツイッターを上げたのはキャッチング直後だと思われ,その時は友人の英雄的行為をいち早く世間に知らしめたいという気持ちがあったことは容易に想像できます。
 これが,もしも審判の判定後であれば,このようなツイートをすることは万に一つもなかったでしょうが,速報性を重視して冷静にそのツイートを上げることの危険性を考慮しなかったのだろうと思います。
 その立場になれば無理からぬことと思うのですが,速報性を重視するツイッターにおける大きな危険性を如実に示したといってよい事例だと思います。
 これは決してこの少年特有の問題ではなく,この少年の事例を一つの教材として教育機関がSNSの取り扱いについて講義をできるレベルのものだと思います。
 ツイッターについてはかねてから炎上の問題がよくいわれていますが,今回の件はそれを改めて考えさせられる事件だったと思います。

 この少年にとって唯一にして最大の救いは,今日の試合に勝てたことと思います。
 通常の試合であれば,ここで手放した流れで負けそうですが,その直後の5回に大量点をとり,最終的には勝利できたのですが,もしも負けていたら少年が戦犯に挙げられていたところでした。
 その意味では,日本代表は一人の少年を救ったと思いますし,ある意味日本代表はヒーローであろうと思いました。

 強化試合を見ていた限りでは,勝てても僅差で守りきるというように考えていただけに,今日のような勝ち方をすることはあまり想像していませんでした。
 裏でやっていた韓国の試合は大敗だったようで,優勝候補の一角としていわれていた韓国が1次リーグ敗退の大きな危険に直面しているところです。
 日本も意外なまでの大量得点で勝利したことを考えると,この韓国の敗戦は明日は我が身という思いでみるべきなのではないかと思います。


 個人的には,日本代表よりも,阪神の出来の方が気になっております。

 今日のオープン戦は,らしくないくらいの大量得点で勝利しました。
 オープン戦なので,勝敗は大した意味はないのですが,それにしても大山さんが3打数2安打ということで,打撃絶好調です。
 まだ体ができていないので,シーズン当初から1軍起用というのは不安があるのですが,3塁候補のキャンベルさんが手首を痛めて開幕に間に合わないかもしれないという話がある以上,代わりの3塁候補として当然名前が挙がるくらいの活躍ぶりと言っていいと思います。
 もしもキャンベルさんが出られないならば,個人的には3塁は鳥谷さんと思っていますが,送球等が大丈夫なのか,やや不安もあります。
 将来的には大山さんが3塁とは思っているものの,現時点では別の人の方がよいのではと考えており,大変悩ましいです。

 上本さんですが,ネクストサークルにいた時にファールボールが右手首に当たってベンチ裏に下がったということでした。
 上本さんは,セカンドスタメンを争う有力候補の一人ですから,具合が大変心配です。

 教育リーグでは,望月さんが登板し,155キロを投げたという記事を見ました。
 彼については将来性にうちて大いに期待しており,これだけの球速を出せるというのはもはや才能だと思っていますから,今後が大変楽しみです。


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三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:40
 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,中国で,ドローンを使った盗撮の事件があったというものがあったので,取り上げてみました。

 記事によると,女子高生寮の付近を飛行する1台のドローンが確認されたということでした。
 寮にいた人が言うには,学生寮は5回であり,当時は多くの学生がベランダの扉を開けて雑談や遊びにふけっていたそうです。
 その時,ベランダ近くにいた人の頭上でブンブンと鳴り響く音が聞こえてきたそうで,外を見ると建物から3メートルほど離れた場所に飛行するドローンが発見されたということでした。
 そして,発見されたドローンは逃走するどころか,かえって近づいてきて,最短で腕一本分の距離まで接近してきたということでした。
 そこで,学生らはすぐに学校の保衛科に連絡し,また学生の一人がほうきを持ち出してドローンをたたき落とそうとしたところでその場から離れていったということでした。

 ドローンについては,最近はあまり話題に挙がらなくなってきましたが,一昔前は騒ぎの原因ともなっていました。
 個人的には,使い方には大いに問題はあろうかと思うものの,IT技術と同じくらい技術革新の具合には将来性がありますし,非常に楽しみな分野の一つだと思います。

 そんなドローンの悪用の典型例として想定される一つがこの手の盗撮犯罪です。
 あのサイズの飛行物となれば,そこまで大きな積載物を積むことは現状難しく,小型化されたカメラや通信機器であればちょうどサイズ的にも用途的にも見合うので,この手の犯罪は誰もが思いつきそうなものです。
 ですが,一般的に普及しているドローンは音が大きく,かつそれなりにサイズも大きいため,今回の事件はそれらに救われる形で被害がこの程度であったということがいえるのではないかと思います。

 おそらく静音かつ小型化したドローンは既に技術上は可能であると思いますが,一方でそのようなドローンが一般的に普及していない理由は技術的に難しいがために高額だからなのではないかと思います。
 数年後には性能の向上によって,静音かつ小型化したドローンが一般に販売される世の中になるのではないかと思われますが,そうなるとこの手の事件もより防ぎづらくなるのかもしれません。

 この手の事件を防ぐには,ドローンの操作を妨害するような電波などを発するなどが考えられますが,その場合は電波法等との兼ね合いでクリアできるかというのが問題になりそうです。
 また,今問題になっている運送業の過剰需要問題について,ドローンがその解決の一助を担うのではといわれていますが,もしもドローンを荷物の運搬に使用する時代が来るとなれば,妨害電波を発することは禁止されてしまうことでしょう。

 ITが普及し始めた頃を思い出すと,新しい技術が出てきたことで,そこから生じる問題が社会問題化し,その規制を加えようとしても後手後手になってしまって,未だ十分な議論も尽くされていないとも思われます。
 ドローン問題も,同じように,対応が追いつかないまま技術革新が先行していきそうな気配がしています。
 新技術をむやみに規制すればいいとは思いませんが,何らかのルール作りがないと悪用する人が出かねず,既存の枠組みで対処が困難であればやはりある程度までは新しい規制が必要にはなってくると思います。
 ドローンが最近あまり話題に挙がらないので,どのくらい世間がこの件について関心があるのかやや心配になりますが,知らないうちに手の打てないくらいまで技術が進んでしまったということがないようにはしてもらいたいものです。


 阪神の鳥谷さんが,正式にセカンドにコンバートとなる方針であるという記事を見ました。

 先日北條さんがショートスタメンとして内定したこと自体はチーム事情としてやむを得ないと思いましたが,鳥谷さんがセカンドとして挑戦するということ自体は歓迎したいと思います。
 先日のWBC強化試合を見た限り,鳥谷さんのショートの守備は往年の実力を彷彿させるレベルの高いものでしたし,調子を合わせていけばまだまだやっていけると思いました。
 ショートは北條さんとなってしまったものの,それでも内野を任せればまだまだ安定感がある存在ですから,セカンドで活躍することを期待したいです。

 ただ,セカンドとなると,上本さん,大和さん,西岡さん,糸原さんらと争うポジションであり,そこに鳥谷さんが参戦するとなるとなかなか出場機会が大変なのではと心配になります。
 それは,鳥谷さんの出場の問題だけでなく,他の有望なセカンド候補者達の出場機会の問題もあります。

 個人的には,サードをキャンベルさんらと争わせた方が倍率が低そうな気がします。
 サードは,キャンベルさんのほか,新井良太さん,今成さん,そして成長すれば大山さんらと争うということですが,いずれも決め手を欠いたり実力が未知数であったりするため,個人的にはサードに挑戦してもらった邦画という気もします。

 さらに,この守備力を考えればややもったいないとも思いますが,原口さんをファーストにコンバートさせるのであれば,原口さんを捕手のまま起用した上で鳥谷さんをファースト起用としてもいいのではないかという気もします。

 去年のプレーを見ている限り,全試合出場となればかなり無理をさせることになるものの,一方で休み休み起用する分には一流のプレーを見せてくれるとまだまだ期待できる選手だと思います。
 去年の鳥谷さんの成績はやや誤算であったものの,もしも休み休み起用すれば数年前のプレーを見せてくれるのだとすれば,私はそのようにしてもらいたいと強く思っています。
 もちろんスタメンは固定できた方がよいのですが,鳥谷さんに活躍してもらいたいというジレンマもあり,大変複雑な心境です。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:11
 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,ヤマトの未払い残業代が数百億円規模になる可能性があるというものを見たので,取り上げてみました。

 記事によると,ヤマトホールディングスが約7万6000人のグループ会社の社員を対象にサービス残業の実態を調べ,未払い分を支給する方針を固めたということでした。
 そして,支払総額は,数百億円規模に上る可能性があるそうです。
 人手不足のため,サービス残業が常態化していると見られているそうで,ヤマトは過去の未払い分を精算して,今後は抜本的な改革に取り組むということです。

 私は,時間外労働手当の関係の相談について,企業側からも労働者側からも相談を受けたことがある立場として思うことは,いわゆるサービス残業というものが世間で横行しているということです。
 それは雇用主側にしてみると企業経営のために致し方ないということなのかもしれませんが,一方で労働者側にしてみるとただ働きをさせられているということで,その考えには軋轢が大きいと思います。
 そして,公の場に出ない限りは,力関係でいうと雇用側が強く,労働者側は最終的にそれに従うという傾向が強いと思います。
 また,例えば退職後は人間関係を気にせずに時間外労働手当の請求を行うということもまま見られますが,一方で業界は狭いですから,これを行うと同業他社に情報が行き渡り,その業界での再就職が困難になるという話も聞いたこともあります。

 このような実体は,結局国が主導で変えていかねばならないことと思いますが,一方で法律を徹底させれば,サービス残業を前提に経営を行っていた企業は倒産危機に見舞われることとなります。
 自業自得という向きもあるのは分かりますが,一方で体力のない企業はそれでなくなってしまうため,最終的には雇用が乏しくなり,労働者側にツケが回るという展開にもなります。
 そう思えば,国が主導で変えるというのは,企業の体質を徐々に変質させていく努力からしていかねばならないということだろうと思います。

 先日の電通さんの痛ましい自殺事件を踏まえ,労働法制の適用の問題は社会問題となり,国の側もこれまでよりもそれを徹底しようという傾向が現れました。
 初めに電通さんのような大企業を対象としたのは,自殺問題という大きな事件があったということのほか,電通さんのような大企業をいわば「みせしめ」にすることで,中小企業にもそのうち法の適用について厳格化するという警告のようにも見えます。
 私は,その一環として,今回大企業であるヤマトさんが自ら労働法制の厳格適用,すなわち未払い残業代の支給という点に出たのではないかと思われます。

 最近,ヤマトさんについては,アマゾンさん等の通販の関連で非常に仕事量が増え,現場が混乱に陥っているという話を耳にします。
 通販を利用する傾向は,今後より顕著になることが予想され,ヤマトさんの負担は現時点で対策を打たないと今後より厳しくなる一方であろうと思われます。
 そうしてドライバーが離れていってしまうことを防ぐという意味でも,今回の未払い残業代の精算というのは一つ大きなきっかけになるかもしれません。

 一方で,そもそも「未払い」残業代というだけに,これまで本来支払うべきものを支払っただけで積極的に解釈せよといえるのかという批判は想像できます。
 なお,「残業代」といわれていますが,労働時間以後のものだけでなく,開始時間より前に行った労働や休日の労働等時間外労働手当について手当が支払われるというものなので,その点「未払い残業代」という言葉で誤解がないように念のため記載します。

 また,運送業界全体でサービス残業が常態化しており,ヤマトさんのような体力のある会社はここで支払能力を発揮すればいいものの,中小企業の運送会社はこの問題を契機に倒産することも懸念され,その意味ではパンドラの箱を開けたようにも思われます。

 おそらく今後もある程度大企業を対象とした労働法制の適用の問題がこれまで以上に出てくると予想されますが,その後は中小企業にまで適用範囲が拡大すると思われます。
 ですから,企業経営者の方々は,電通さんの件や今回のヤマトさんの件を他人事と思わずに,今のうちに対応を講じておくことがよいかと思いました。


 阪神は,このところ,日本代表とオーストラリア代表に連勝し,WBCに出場していれば一次予選を突破できた強さをもっていましたが,今日は広島さんにこてんぱんにやられました。

 今日の要因は,先発の小野さんが捕まったことでしょう。
 小野さんは,先日は140キロ後半の直球を投げていましたが,今日は平均球速が140キロ前半に止まり,球威からして先日のものに及びませんでした。
 特に,今日は三振を奪えなかったので,やはりいつもよりも球自体が悪かったのでしょう。
 しかも,広島さんのスタメンは多くが出場しておらず,いわば育成を目的としたメンバーに近い選手を相手にしてこれだけ打たれてしまったのですから,調子の問題があったとしてもやはりまだ一軍レベルではないということでしょうか。
 先日,小野さんは,イニングを限定すれば,対戦カードが一巡するくらいは活躍できるのではと述べましたが,もしかしたらその見通しも甘いのかもしれません。
 とはいえ,まだルーキーですし,その伸びしろはどう見てもまだまだ底が見えませんから,今後鍛え上げて活躍する日を期待したいです。

 一方,原口さんはタイムリーを打ちましたし,北條さんもほどほどにヒットを打てましたから,収穫は十分あったと思います。
 先日からのWBC代表との強化試合で阪神若手が結構強化できたと思うので,その点については積極的に評価できると思います。

 今日は打てませんでしたが,最近大山さんの打撃が開眼してきたように思われます。
 まだ体ができあがっていないので,開幕即スタメンという訳にはいかないでしょうが,それにしても1本目のヒットを打ててからずいぶん打撃がよくなりました。
 また,守備が大変よく,特にこれまで絶賛されていた送球は既にプロで十分問題ないレベルであるといえます。
 打撃については波があるのはどの選手でもいえることですが,守備があれだけできるのであれば打撃不振になっても彼を起用し続けられるレベルだと思います。
 ですから,ある程度体ができてきたら,徐々に一軍で起用して経験を積ませていけたら,かなりのレベルの選手になるのではないかと今から期待しております。


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2017.03.04 Saturday
 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,埼玉のルパンを名乗る男が追送検されたというものがあったので,取り上げてみました。

 この男は,2014年から去年までに埼玉県などで54件のひったくりをした疑いで追送検されました。
 被害は,現金やバッグなどあわせて320万円相当に上るそうです。
 警察によると,去年11月にナンバープレートのない原付バイクに乗ろうとした男に警察官が職務質問をしたところ,ひったくり事件で奪われた財布などを持っていたために逮捕に至ったとのことでした。
 取り調べに対して,男は,生活費のためにやったと容疑を認めた上で,俺は埼玉のルパンだなどと話しているそうです。

 埼玉のルパンという言葉のインパクトで取り上げた記事ですが,そのネーミングセンスは何だかなという印象です。
 銭形警部は埼玉県警だったと思うので,ルパンと埼玉に縁がないことはないと思うのですが,この人とルパンには縁がなさそうです。

 そもそもルパンはひったくりなどの粗暴犯的な窃盗を行う印象はなく,犯行態様もルパンであるといえないと思います。
 また,ルパンは容易に捕まらない存在ですから,まして職務質問で逮捕されたとなるともはやルパンを名乗ってはいけないレベルだろうと思います。

 こうして捕まった後で,自分をルパンと名乗るのは,なんだか反省していないようなイメージを持ってしまいます。
 実体は分からないのですが,逮捕されてまで格好を付けて自分のあだ名を自ら付けて名乗ろうとする姿勢は少なくともあまり反省の態度が見られる傾向にないと思います。

 逮捕されたのが11月で,今でも追送検されているということは,おそらく今後刑事裁判を行うに当たって起訴された際の被害額は相当多額に及んでいると思われます。
 そうなると,示談の動向によっては,前科がなかったとしても実刑になる可能性があり,果たしてこの事件の判決がどのような結末を迎えるのか気になります。
 どの程度反省しているのかは分かりませんが,今後は再犯を犯さぬよう,きっちりと本件の責任をとってもらいたいものです。


 今日は日本代表と阪神が壮行試合をしましたが,阪神が4−2で勝利しました。
 今日の試合を見ていて,率直に日本代表は相当危ないと思いました。

 まず,投手陣ですが,4失点というのは不合格だと思います。
 よく先発投手が試合を作ったと評価される指標として挙げられるのは7回3失点くらいですが,その意味では1試合で4失点というのは一般的にはまだ許容範囲だろうとは思います。
 ですが,今日の阪神打線でこれではいけません。
 今日の阪神打線は,福留さんと糸井さんを欠く飛車角落ちなだけでなく,期待の若手ばかりでなくまだシーズンを迎えたこともないルーキーを軸においた打線でした。
 出場した選手達には申し訳ないものの,金本監督がこの打線を組んだのは若手の成長を祈念してのものと解釈するのが相当と思われ,むしろこれは日本代表を接待する打線だったと思います。
 確かに板山さんや大山さん,江越さん,糸原さんなど阪神が今後の成長を期待してやまない若手達ですから,それなりに打ったとしても違和感はなく,むしろようやく育ったかと再認識させられたという感想です。
 ですが,彼らはまだ誇れる実績があるという程ではなく,他方実績豊富な日本代表投手陣ですから,彼らから4失点というのは率直に言ってとられすぎという印象です。
 まして,まだキャンプを経たばかりで,これからまだ調整が必要な選手達ですから,本調子ではないでしょうし,そんな彼らがWBC本番を直前に控えた投手陣から1試合4点もとってしまっていいのかというように思っています。

 また,打線の方もよくなかったです。
 阪神の誇るエースメッセンジャーさんと次世代の主力左腕と期待される岩貞さんが相手ですから,なかなか打てないのはよく分かります。
 一方で,まだ実力未知数のメンデスさん,最近阪神と契約したばかりで調整が済んだかは微妙なドリスさんもそれなりに活躍してしまっており,日本代表打線がなかなか通用しないのは大丈夫なのかと思ってしまいます。
 このところの日本代表の負け試合を見ていると,大半の問題点が貧打であり,もっといえば打者が打線にならずにヒットは出ても散発になってしまうという傾向だろうと思います。
 抜本的な策としては,ヒットを打てる選手を繋げて打線を形成するように努めることなのだろうと思いますが,一方で軸になる主砲をずらすというわけにもいかないでしょうし,打線の組み替えについては大いに工夫が必要だろうと思います。

 これまでの日本代表の試合を見ていると,勝つ時は大量得点,負ける時は僅差という,弱いチームによく見られる傾向が見受けられます。
 ポテンシャルの高い選手達が集まっているのは間違いないのですが,正直言って現状は弱いという印象を拭えません。
 残りの壮行試合はオリックスさんを残すのみですが,これでオリックスさんとの試合も今日と同じ展開になってしまったら,相当な危機感を持たないと日本代表は予選も勝ち抜けないように思えてなりません。

 一方で,阪神は,若手を試す試合とはいえ,非常によい成果を残せましたし,素晴らしい経験を積めたと思います。
 特に,大山さんについては,打力だけでなく,守備においても大いに将来性を期待させる活躍を見せてくれまして,この調子でどんどん調子を上げていってくれれば,今シーズン中に1軍でもサードでデビューできるのではないかと楽しみになります。
 また,糸原さんも期待通りでしたし,高山さんは相変わらずよく,北條さんもよい活躍ぶりでした。
 阪神のキャンプを見ている限り,色々な課題が見えていたとは思うものの,今日の成果を見ていると一応一定の方向性としては悪くはない状態なのではないかと思えてきました。
 今後は,特に守備力において不安はあるものの,それをカバーできるだけの打力に関する期待感があり,今シーズンも楽しみながら野球が見られそうな気がします。
 とりあえず,シーズンが始まるのが今から楽しみです。


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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,ロシアで,ホームレスを殺害した容疑で逮捕された元警察官の男の裁判に関するものがあったので,取り上げてみました。

 事件は3年前に起こったもので,元警察官の男が4人のホームレスを殺害したということです。
 そして,そのホームレスをゾンビとしてよみがえらせようと儀式を行ったということでした。
 その儀式というのは,月が十分に出ている時刻に雑木林の中で石造りの円を設置し,陣の中に殺害した遺体を埋め,遺体に祈りを捧げた上で,埋めた遺体を掘り起こすというものです。
 こうすることで,遺体がゾンビ化すると考えていたということですが,儀式は失敗し,男が望んだゾンビを生み出すことはできなかったということでした。
 男が逮捕された当時は心神喪失が疑われたものの,精神鑑定では問題がないという結果になったとのことで,最終的に刑事責任能力があるという前提で裁判に至ったということでした。

 記事によると,男はゾンビの軍団を作るためにこの儀式を行ったということですが,一体どうしてそのような軍団が必要だったのか,私には分かりません。
 また,ゾンビを生み出す儀式について,陣を作ったりと割と方法論として具体的ですが,それはどのようなところから仕入れた知識なのか,それも分かりません。
 この事件は全く分からないことだらけなのですが,精神鑑定でも正常ということは,おそらくこの男の中では理屈の通ったことなのでしょう。
 このような事件の類似犯はあまりないとは思うものの,それでも真相を解明することで類似犯を防ぐということにもつながると思いますし,その辺りが重要になってくるのではと思います。

 いずれにせよいえることは,命を奪う理由にはならないということでしょうか。
 4人という多人数の命を奪いながら,結局いずれも儀式も失敗したということで,儀式が成功すれば等とは全く思わないものの,一度失敗した段階で改める機会はあったはずなのに,それをしなかったのですから,やはり罪は非常に重いと思います。
 ロシアの量刑事情については分かりかねますが,最近厳罰化傾向の進んでいる日本でいえば死刑または無期懲役が相当だと思うので,これだけ重大な犯罪である以上,相応の責任をとってもらうしかないだろうと思いました。


 阪神の期待の若手原口さんですが,今日矢野コーチがファーストをメインにやってもらうと話をしたということでした。
 原口さんもファーストミットを着用して一塁で練習に参加し,サインプレーなどの連携の確認をしたということでした。
 記事によれば,右肩の状態は良好であるものの,チーム事情などを踏まえてファーストと決断したとのことでした。

 個人的には,原口さんは矢野さん以来の打てる捕手の登場かと強く期待していたので,この話は大変残念に思っています。
 原口さんは,右肩だけでなく腰も問題を抱えており,それらが捕手としての仕事の妨げになるのであればファースト専念は理解できます。
 ですが,まだ若い彼がファーストに専念してしまうと,守備の幅が少なくなっていって,来季以降打てる外国人選手の獲得などの問題の時に併用ができづらくなったりするのではという危惧もあります。

 打てる捕手として期待された狩野さんは,怪我の事情によって外野手になりましたが,その時も非常に残念に思ったものです。
 阪神の捕手事情としては,梅野さんや坂本さんの成長に期待するというのが大方の見方なのでしょうが,打力については現状今ひとつ足りないという印象です。
 その意味では,原口さんに期待する部分は非常に大きかっただけに,チーム事情と将来のチーム作りの展望とのどちらをとるかという問題は理解できるものの,極めて残念であると思っています。

 ただ,こうして原口さんが今季はファーストとして出場する機会が多いのであれば,梅野さんか坂本さんには大いに成長に期待したいと思っています。
 また,原口さんは怪我の問題もあるので,体への負担が捕手より少ないファーストである程度療養してもらえたらというようには思っています。

 ちなみに,原口さんをファーストで起用する場合,中谷さんをどのように起用するのかは問題でしょう。
 おそらく外野は埋まってしまいますし,私は原口さん捕手,中谷さんファーストとなるのだろうかと思っていただけに,その点は非常に難しいと思います。
 中谷さんはキャンプでも成長著しいところが見受けられただけに,一軍で経験を積ませれば相当成長することが見込まれますから,その点が非常に気になっています。

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 今日のニュースを見ていたら,90歳男性が,軽トラックで中国道を逆走し,トラックと正面衝突したというものがあったので,取り上げてみました。

 県警高速隊によると,事故前の目撃情報などから,この90歳男性はインターチェンジより上り線に入り,約2キロ進んでからUターンして,約3.3キロ逆送して,最終的に大型トラックに正面衝突してしまったということです。
 この事故により,90歳男性は亡くなってしまったそうですが,大型トラック運転手には怪我はなかったとのことでした。
 家族によると,この男性は物忘れがあったと話しているということで,県警が原因を調べているとのことです。

 最近高齢者の事故がよく報道されていますが,私の認識としては以前からこの手のものはそれなりに件数があったものの最近特にピックアップされるようになったという印象です。
 どのような政策的な理由があるのかは分かりませんが,それにしても件数を見れば多いといわざるを得ず,何らかの対策は必要なのだろうと思います。

 この事故といつもよく見る高齢者の事故と違う点は,よくみる高齢者の事故の場合,ブレーキとアクセルと踏み間違えるという操作のうっかりミスであることに対して,こちらの事故の場合は間違って逆送し続けてしまっているという点です。
 すなわち,ブレーキとアクセルの踏み間違いを「点」の間違いだとすれば,今回の事故の場合は逆送し続けて事故を起こしたということで「線」での間違いということです。
 「点」の間違いの場合,一度間違えたら,直ちに軌道修正を図ろうという意識が働くため,被害の拡大がある程度防げると思いますが,「線」の間違いの場合は軌道修正を図らずにずっと間違い続けるため,被害が大きくなっていくものだと思います。
 そして,その「点」と「線」の違いが出るとすれば,認識能力の差の問題が非常に大きいと思われ,この事故の場合90歳男性は自分の過ちを認識する能力に乏しい状態であったと思われます。

 高速道路での正面衝突となれば,通常は双方車両に甚大な被害が生じますが,大型トラックの方が重量差でダメージが少なかったということで,軽トラックの90歳男性のみが大きなダメージを被ったのだろうと思います。
 亡くなられた男性のご冥福をお祈りしますが,一方で大型トラックの男性に怪我がなかったことはよかったと思います。
 ただし,正面衝突となれば,大型トラックの物損の程度は大きいのではないかと想像します。

 90歳男性は物忘れが見受けられたそうですが,もしも精神障害があったと認められる事案であれば,自動車のキーをさわれる場所に置いておいた等の場合においては家族の責任の問題になる可能性が否定できません。
 というのは,去年話題となった最高裁判決があるからです。
 その最高裁判決は,認知症で徘徊していた男性が線路に立ち入って列車と衝突した事案において,男性遺族が鉄道会社の賠償請求を負うか否かという判断に当たって,
「責任無能力者との身分関係や日常生活における接触状況に照らし,第三者に対する加害行為の防止に向けてその者が当該責任無能力者の監督を現に行いその態様が単なる事実上の監督を超えているなどその監督義務を引き受けたとみるべき特段の事情が認められる場合」
には家族等が責任を負うとしたからです。
 本件では,そもそも責任無能力者といってよいのかどうか問題があり,その点が本件事故前に医師の診断等があったかという点が確認されるべきだと思います。
 その上で,もしも責任無能力者であれば,同居の家族等が車を運転させないようにしたりする対策をどの程度講じていたのかというのが問題になるのではないかと思います。
 本件では,不幸中の幸いで事故の相手方の方は怪我はないそうですが,もしも怪我などがあればその賠償責任を男性の遺族が負う可能性はあったと思います。
 ただし,多くの場合は任意保険でカバーされるとは思いますが,もしも任意保険に加入していない場合はとてつもないことになると思われます。

 上記の通り,高齢者の運転については色々と問題点が挙げられていますが,もっとも大事なことは認知症の疑いがある人に運転をさせるような環境を作らないことに尽きると思います。
 もちろん,車がないと身動きのとれない地方などではそのようなことを実現するのが極めて困難かもしれません。
 ですが,場合によっては,上記の最高裁判決によって遺族が法的責任を問われる可能性があるのですから,私としては家族に認知症の疑いがある場合は運転させないとすることが結局本人や家族のためになると思います。


 阪神の金本監督ですが,北條さんを開幕ショートにする予定であると述べたという記事を見ました。
 その理由として,数少ない右打者であることを挙げておりました。
 個人的には,それ以外にも,昨年の鳥谷さんの守備の負担問題,そして年齢から見ての将来性を考慮しての育成問題も影響していると思います。

 鳥谷さんがショートに並々ならぬこだわりを持っているというのはこれまで何度も記事を目にしてよく分かっています。
 ですが,将来の展望を考えた時,ショートという守備の要所を1人の選手が長く担当できることのチームとしての安定感ははかりしれません。
 現に,鳥谷さんがルーキー時代からショートを守り続け,徐々に成長して球界を代表するショートに成長してから,阪神の攻撃力・守備力は大いに安定しました。

 それを考えると,競争も必要ですが,一方で一人の絶対的選手の育成というのはチームの設計を考える上では不可欠だと思います。
 そして,その人材になりうる北條さんという存在が出現した以上,彼を起用しない理由はなかなか見いだしがたいと思います。
 ですから,個人的には,チーム事情も含め,鳥谷さんにはサードがファーストに収まってもらえると大変ありがたいと思います。
 鳥谷さんの力がチームに不可欠なのはいうまでもないので,その力を別のポジションで生かしてくれれば,そんな風に期待しております。


 金本監督が,守備のできない者を起用しない方針を出したという記事を見ました。
 昨年の97失策だけでなく,守備を鍛えたはずのこのキャンプでも紅白戦1試合で6失策と目も当てられない状況に,ついに苦言を呈したという形です。

 個人的には,守備力のない選手を起用しない方向性自体は理解できますが,一方でそれを徹底してしまうと福留さん,大和さん,北條さん,今成さんくらいしか安定して守備を頼れる選手がいなさそうな気がします。
 ここでいう守備のできないというレベルにもよると思うのですが,私はプロとして最低限の守備ができてくれればというように思っています。
 残念ながら,高山さんや,先日の中谷さん等はそのレベルに至っておらず,より鍛えてもらわないとどうしようもないと思っています。
 ですが,彼らを試合に出さないとそもそも試合を作ることも難しく思えてしまいます。
 ですから,結局は,ある程度打てる選手の守備を徹底して磨くという方針なのだろうと思います。

 極端にうまくなくてよいので,並みのレベルを維持できるように徹底して練習してもらいたい者です。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:18
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