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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,環境庁がライチョウ保護のためにカラスの試験捕獲に乗り出したというものがあったので,取り上げてみました。

 環境省は,去年,乗鞍岳の山頂付近でライチョウの卵を食べるカラスを撮影したということでした。
 カラスですが,山頂方向に向かう観光バスを追いかけるように,山麓から飛ぶカラスが2,3羽いるところが確認されたそうです。
 カラスは,登山者や観光客が出す生ゴミ等を目当てに移動しており,ライチョウの巣を見つけて卵を食べたと見られているそうです。
 ライチョウは,環境相のレッドリストで絶滅危惧種に指定されており,乗鞍岳ではこの10年間で130〜140羽で推移しているそうです。
 一方,カラスは,1970年代後半以降,標高2400メートル以上の高山帯にも現れるようになり,現在は長野県側の標高500メートル
の山麓周辺に10〜20羽がいるそうです。
 環境相は,ライチョウを守るため,今月から,カラスの試験捕獲に乗り出すこととしたということでした。

 この記事を見ていて,カラスも同じ自然の生き物なのに,人間が手を出すということはいいことなのかと思いました。
 もちろん絶滅危惧種を守らねばならないと考える発想も分かるのですが,一方で自然界のやりとりを人間が手を出すことがどこまでいいことなのかという気もします。

 捕獲されるカラスは,数も多く,人間にしてみれば保護の対象ではないということなのでしょう。
 しかし,数が多いから保護の対象から除くというのは,根底にある考えは理解はするものの,守る生命に順位を付けているようで,直ちに納得しづらい印象もあります。

 カラスは,どうやら元々乗鞍岳にいたのではなく,人間の足取りを追って今の山麓に到達したという経緯のようです。
 カラスの移動経緯を見るに,ある意味努力家であり,大航海時代に新大陸発見を目指して海を渡っていった人達を思い出す感じすらあります。
 カラスのそういった努力の一方,ライチョウを保護すべきということで,カラスを捕獲するというのは,なんだか人間が勝手に序列を付けて絶滅危惧種を守ろうとするエゴにすら思えてしまうものです。

 もちろん,カラスがやってきたことは人間が原因であり,そうであれば人間がカラスを取り除くということは理屈から言えばもっともなのかもしれません。
 ただ,カラスは例の一つであり,今後同じようにライチョウに危機をもたらす生き物が出てきた場合,どのようにその生き物と順列を付けるのでしょうか。
 今回はカラスというたまたま数の多い生き物だからこの判断に及んだのでしょうが,色々と考えさせられるものです。
 絶滅危惧種の保護というものの大事さと,一方で人間が極力自然に触らないということのバランスを考え,捕獲するにも最小限度というのがいいのかもしれないと思いました。


 阪神の読売3連戦ですが,結果としては負け越したものの,3タテを食らわなくて本当によかったと思いました。

 阪神の最近の失速ぶりは,例年9月に見る類のレベルのものですが,果たして後半戦はどうなるのかと思うと,もはや心配以外の気持ちが湧いてこないほどのものでした。
 特に,昨日の試合は,まさに歯牙にもかからないという体たらくでの廃線であり,これだけ今年弱いといわれている読売相手に情けないという感情以外ありませんでした。
 もちろん,色々と変革させようともがいているところはよくわかっているのですが,それでも投打全般的によろしくないとなると,単純に力量の差かと思うしかないものでした。

 そして,今日の試合を迎えたわけですが,最後の最後まで接戦でした。
 阪神がリードしては追いつかれ,突き放しても失点しという,純粋に試合としては面白かったのかもしれません。
 ですが,これだけ負けていて厳しい状態のチームですから,今日はさすがに勝ってもらわねば困ると思っていただけに,私の中ではいい試合だと手放しで楽しむことがなかなかできませんでした。

 今日は,珍しく打線がよく機能しましたが,投手陣がなかなか機能せず,ドリスさんが非常によくありませんでした。
 ですが,そんな試合で,試合をきめた糸原さん,いいところでよく打ってくれた中谷さんが非常によかったです。
 特に,初ホームランとサヨナラヒットを打った糸原さんは非常に素晴らしい働きをしてくれまして,彼がいなかったら今日は負けていました。
 サヨナラヒットは,ツーアウトから出塁した中谷さんが流れを作りましたし,今日は若手2人に乗っかって勝てた試合だったと思いました。

 とはいえ,今日のように珍しく点をとりまくれた試合で負けていたら本当にショックが大きかったと思いますし,結果オーライだったとはいえ,チーム状態の悪さを改めて実感しました。
 次のカードが終わったらオールスターでひとまず中休みを置けますが,それで果たしてこの非常に悪いチーム状態を打開することができるでしょうか。
 これから死のロードを迎え,さらに例年落ち込む9月を迎えるわけで,今の阪神が無事で済むとはなかなか思いづらいところがあります。
 大山さんはそれなりに打てる打者だとは思いますが,アウトローの変化球になかなか対応できていないようで,その辺りをじっくり修練してから1軍で使うべきとも思いますし,まだ早いのではという気がします。
 ロジャースさんの戦力は未知数ですが,仮にロジャースさん一人が打ったとしても今のチーム状態では勝てないと思われ,チーム全体の落ち込みを引き上げる必要があるでしょう。
 その方法は私には分かりませんが,誰の目から見ても危ういことは分かっていると思うので,何とか再起を望みたいものです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 21:59
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