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 こんばんは。


 今日はゴールデンウィーク最終日でしたが,私はそのうち数日を高速バスで移動する機会がありました。
 高速バスは東名高速を通っていったのですが,正直言って連休の高速道路をなめていたといわざるを得ず,大渋滞で時間の予想も付かず,大変な目に遭いました。
 自分で運転していなかったので,時間が遅れる以外はこれまで積んでおくだけだった本を読破するいい機会ができたと思いましたが,これが自分で運転していたらと思うと恐ろしくなります。
 世間の連休では,人のいるところには行かないようにしようとしみじみ思った次第です。


 さて,先日から世間で話題になっているTOKIOの山口さんですが,今夜ジャニーズ事務所が退職の申し出を受理することとしたというニュースが流れました。

 この一報によれば,山口さんからメンバーに対して4月30日に脱退の意思が示されたこと,5月6日に本人から脱退の意思が表明されたことを元に,事務所と城島さんとの間の協議によってこの結論に至ったということでした。
 ジャニーズ事務所としては,契約自体は終了するものの,事件の社会的影響等を鑑みて,今後も山口さんを支援していく方針ということです。

 この処遇の適否についてはいろいろと意見があると思いますので,私はその適否については述べるつもりはありません。
 ですが,敢えていいたいことは,この結論にたどり着くまでに時間を要しすぎたのではないかということです。

 先に発生した日馬富士さんの一件では,事件が発覚してから最終的な処分に至るまで,毎日のようにこの件が報道され,すっかり相撲協会や日馬富士さんが世間でうとまれる存在となったり,貴乃花さんと相撲協会の対立が煽られるなどされました。
 この騒動を見ていれば,山口さんの騒動において世間の関心を沈める重要な要素は,世間が納得する終わり方でなるべく早期に結論を出すことと学習できると思います。

 日馬富士さんの一件で時間を要する理由となったのは,被害者側である貴乃花さんが検察の結論が出ない限りは相撲協会の聴取等に協力をできないと主張していたことが一因だったと思います。
 確かに,捜査中に捜査機関に話した情報を相撲協会にもそのまま話をすべきかということについては理屈の通ることである一方,検察が結論を出すまでに時間を要したことが原因でこの騒動の決着が長期化したことは否めませんでした。
 一方,山口さんの件は,世間に発覚してから検察が起訴猶予という結論を出すまでそこまで長くの時間をかけなかったため,短期決着の土壌は出来ていたと思います。

 にもかかわらず,この騒動において問題だったのは,山口さんの処遇について小出しになってしまったことだと思います。
 すなわち,山口さんが会見を開くまでは芸能活動を継続するような話も出ていましたが,山口さんの会見後は謹慎,TOKIOの4人での会見では保留で世間の評価を待つということにして,最終的には本人の申し出による契約解除ということになりました。
 この経緯について,人によっては,世論を見ながら,処遇を軽い方から徐々に重くしていこうとしていたように見られてしまうのではないかと思えます。
 これが,山口さんの会見時にジャニーズ事務所との契約を終了すると話していれば,もしかしたらTOKIOの4人は会見をしたかもしれないものの,あんなに長い時間会見をする必要もなかったように思えます。

 敢えていわせていただきますが,山口さんは起訴猶予処分ということで,犯行自体は認めていますから,このような処遇に至ること自体はあり得ることであろうと思います。
 しかし,TOKIOの4人には,メンバーとしての監督責任はあるかもしれないとはいえ,基本的に独立した成人男性の日常まで監督する責任はないと思うので,落ち度はないと思いますし,このところの騒動での彼らは気の毒の一言に尽きると思います。
 もしも山口さんの初めの会見の時点で脱退となっていれば,TOKIOの4人の苦しみはここまでではなかったと思うと,結論を引っ張ったツケをおわされたというように見えてしまいます。
 さらに,この騒動が大きくなればなるほど,被害者の方は自分の影響力の大きさにより傷を深めることになるでしょうし,早期決着はいろいろな人にとって利益の大きいことだったと思います。

 結論が契約解除であるならば,引っ張らずに早期に至っていればと思わずにはいられません。
 山口さんの処遇をなるべく軽くしたいという考えが働いて,徐々に重くしていくというやり方を選んでしまったのかもしれませんが,結果としてそれが山口さんは当然のこと,被害者の方やTOKIOの4人,ジャニーズ事務所など多くの人達に負の影響を与え続けたと思います。
 日馬富士さんの一件を見れば,このような事態をここまでにしないようにできたのではとも思いますが,それは外から見ている人間の勝手な視点なのかもしれません。

 なお,先日の山口さんの会見では,捜査中の案件なのでこれ以上は話せないという場面が何度もありましたが,現在は捜査は終了しているので,ある程度話を出来る前提はあるように思えます。
 ただ,被害者のことを考えれば,この件を大きく拡大していくことは得策ではないでしょうし,やはり話は出来ないということになるのかもしれません。
 この騒動は,今回の契約解除をもって収束に向かっていくように思いますが,今後もTOKIOが活躍することを願ってやみません。


 今日の阪神は,岩貞さんが好投して,最後は逃げ切って勝利しましたが,ドリスさんはやはり不安定なのかと最後まではらはらしました。
 しかし,このところ野手が多いに点をとってくれるので,非常に安心して試合を見ることが出来ています。
 その要因としては,好調の植田さんにあるように思えます。

 もともと植田さんはそこまで打撃のいい選手ではないので,現在ここまで出塁率が高いのはできすぎであり,出塁率が落ちてきてからが本当の問題だろうと思っています。
 ですが,阪神の大きな懸念事項であった守備力について,ショートに植田さんが入ったことで多いに改善され,かつ阪神になかった機動力という概念が生まれました。
 植田さんについては,これまで打撃が開眼すればどれだけ脅威になるのかと思っていたのですが,まさかチームカラーを変えるまでの影響力を見せてくれるとは思わず,このところ低迷気味であった阪神打線が多いに活性化してくれたと思っています。
 あとは,上記のように,植田さんの打撃が本来の状態に戻ってしまった時に誰が出てくるのかが問題ですが,そろそろロサリオさんが出てきてくれることを期待しています。

 問題は,上本さんが靱帯損傷で離脱してしまったことでしょう。
 先日金本監督が,上本さんがサイクルヒットまでスリーベース1本というところで交代させて世間で物議を醸しましたが,今振り返ると怪我しやすい上本さんを温存するという意味では無難な戦略だったのかもしれないと思いました。
 植田さんが出てきて阪神に機動力の意識がもたらされましたが,これが上本さんにも影響したのか,盗塁で怪我をするというのは裏目に出たというほかありません。
 5月に入ってから打撃が好調で,守備も無難だっただけに,攻守ともに安定できる要因だった上本さんがいなくなることは,大きな穴が空いたような思いです。

 上本さんのかわりには江越さんが昇格しましたが,このところ江越さんは2軍で打っており,期待できると思います。
 もともと江越さんは,守備と足は素晴らしく,遠くに飛ばせる力もあるのですが,何せバットにボールが当たらないという問題があり,それを調整するための二軍暮らしでした。
 それが,このところバットにボールが当たっているようで,こうであればもはや江越さんに穴はないと思います。
 過剰な期待をしてはいけないとは思うものの,もともと素材としては多いに素晴らしかっただけに,満を持して登場した江越さんがどれだけできるのかは楽しみにしています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 21:37
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