こんばんは。
今日のニュースを見ていたら,アメリカで,警察が,亡くなった容疑者の指を使って容疑者のiPhoneのロックを解除しようとしたというものがあったので,取り上げてみました。
この容疑者は,麻薬取引の犯罪捜査において,パトカーから逃走する際,警察官によって射殺されました。
警察は,容疑者の所持していたiPhoneに麻薬取引の情報があるものと考えました。
そこで,警察は,容疑者の遺体が安置されている葬儀場を訪れ,死亡した容疑者の指を使ってiPhoneのロックを解除しようとしたものの,失敗しました。
というのは,iPhoneの指紋認証は,指紋を読み取るだけでなく,利用者の皮膚から発する微細な電流を検出する静電認識を採用しているので,生きている指のみ認識が可能で,死んだ人の指や切断された指の認識はほとんどできないような仕組みになっていたからでした。
遺族は,令状もなく死亡した容疑者の指でiPhoneのロックを解除使用としたことについて,正当な手続を踏んでなしたものなのかと問題視しているそうです。
これについて,警察は,死者のプライバシーは憲法上保護されていないと述べたそうですが,議論が起こっているようです。
ちなみに,iPhoneではなく,単純な指紋スキャン方式の場合には,死者の指でも読み取るということです。
このニュースを見ていて,アメリカ法ではどうなのかわかりませんが,日本法でも非常に難しい問題だろうと思いました。
まず,亡くなった場合,警察は亡くなった人の所持品等を確認して身元を探索する手がかりなどを掴もうとしますが,当然所持品の中には携帯電話もあることでしょう。
この事件は,死因が警察の捜査によるものではありますが,一般的には死因に警察が関与しない方が多いでしょうから,死因に警察が関与しない場合には特に警察が死者の所持品を確認することについて,これが携帯電話であったとしても,特に問題視されることはあまりないでしょう。
これは,荷物の中に手帳等がある場合や,財布の中に身分証が入っていた場合に見たとしても問題視されないのと同様,ロックのかかっていない携帯電話であれば許容される意見の方が多いように思えます。
今回の問題は,iPhoneという,ロックされているもの,すなわち故人の意向として第三者に閲覧しないでほしいと意思が明示されているものについても警察がロック解除をしてもよいかという点でしょう。
確かに,死者のプライバシー権はないというのは日本法でも一緒だと思いますが,一方で例えば法は死者の名誉毀損については,虚偽の事実を摘示することでなされた場合につき刑法上処罰の対象としています。
名誉とプライバシーは別物ではありますが,死者の権利というよりは遺族の保護のためにある程度の名誉とプライバシーは守られるべきということになるのでしょう。
また,死者の所有物は相続によって遺族のものになりますから,無主物ではなく,遺族の承諾なしに勝手な処分をすることは警察の任意捜査の範囲として認めてよいのかという問題もあろうかと思います。
この問題について取り上げるとなると相当長くなるので,ここでは問題提起に止めますが,アメリカではどうやら今のところは死者のプライバシー権はないという前提の下,モラルの問題はあっても法的問題はないという状況のようです。
緊急事態ではないならば,まずは遺族の承諾を得るように努力することが先だということになるは間違いないのでしょう。
今日の阪神は,先発秋山さんの好投が素晴らしく,阪神では今季初完投で7−1で勝利しました。
最終回の失点はもったいなかったですが,それでも中継ぎを休ませられた安定した投球は見事の一言に尽きます。
今日の秋山さんの投球を振り返ると,無四球というところからもわかるとおり,制球が非常に安定しており,変化球で緩急も付けられ,非常にいい投球でした。
また,大量得点の援護がありながら,気持ちが切れなかったこともよかったと思いますし,次の登板も大いに期待できます。
また,昨日も大活躍した植田さんは,今日もよかったです。
前から,植田さんは,守備が素晴らしく,足も速いので,あとは打てさえすればというように思っていたのですが,今は調子がいいようで,打てるし,四球での出塁も見込めます。
これまでの植田さんを見ていた限りでは,今の打撃成績はできすぎと思っているので,調子が落ちてくればある程度成績は下がるとは思っています。
ですが,積極的に向かう姿勢や,出塁後に足でかき回そうとする姿勢など,チームに貢献しようという姿勢が多いによく見られており,打撃の成績が多少落ちてきても使い続けたいと思わせる存在だと思います。
今の守備もいいですが,もっと守備でアピールできれば,打撃が落ちてきても残らせたいと思わせられると思いますし,この打撃がいい時期に見せられるところを見せてほしいと願ってやみません。
今日は,ショート植田さんのほか,セカンド上本さん,センター俊介さんと,個人的には攻撃守備の両面においてバランスの取れた非常に理想的な布陣だと思いました。
これまでの阪神の布陣は,セカンド鳥谷さん,センター高山さん,ショート糸原さんと,守備には不安を感じるものであり,かつ鳥谷さんと高山さんはあまり打撃成績がよくない以上は我慢して起用し続けることはチームにもいいことかと思うところもあったので,今日の布陣は現有戦力の中では非常に納得できるものだと思っています。
ただ,納得いかなかったのは,打撃好調で,あとスリーベースヒットでサイクルヒット達成だった上本さんを下げて,鳥谷さんを出場させたことです。
スリーベースヒットの出にくさや,サイクルヒットを狙うことの意義だけを考えれば,この交代は別に問題ないと思うのですが,好調の上本さんをわざわざ下げた意味は何だったのだろうかと疑問に思います。
鳥谷さんの連続試合出場記録の問題で交代させたのだとすれば,代打だけでは駄目なのか,なぜ打撃好調の上本さんなのかなどといろいろと思うところはあります。
上本さんは,あまり厚遇されているとは思えない環境の中,モチベーションを保っていい仕事をし続けてくれていると感謝に尽きるわけですが,このような扱いはチームとして本当にすべきかのか,今一度考え直してもらえないだろうかと強く思います。
いずれにせよ,これでまた勝率5割に戻りました。
序盤はひとまず5割を維持すればいいとは思っていますが,今の阪神はどうもまだチームの形が見えずに手探りな印象です。
可塑性に富んだ選手が多いためやむを得ないのでしょうが,あと1月くらいはいろいろと試してもいいのかもしれないと思いました。
また思いついたら書きます。ではでは。
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