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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,先日発生したマツダ車の自動ブレーキ試乗会で発生した衝突事故について,自動ブレーキがかからない時速37キロメートル毎時で走行していたという運転ミスが原因であるという記事を見ました。

 この事故は,自動車販売店の駐車場で,男性客と従業員が乗車した車両を7メートル先のマットに向けて走らせて直前で止まらせようとところ,車が停止せずに,マットを倒して前方の金網に衝突したというもので,両名は重軽傷を負いました。
 この事故について車載計器を解析したところ,当時の速度が時速37キロメートル毎時に達しており,ブレーキを踏んだ形跡もなかったということでした。
 この自動ブレーキシステムは時速30キロメートル毎時を超えると作動しないということで,警察は運転した男性客がアクセルを踏み込んだために事故が起きた可能性が高いと見ているそうです。
 
 この事故のニュースを聞いた際,率直にこの自動ブレーキシステムはまだ実用に足りるものではないというように思いましたが,もしも今回の記事が本当であればそれは誤解であったということになります。

 しかし,7メートル先のマットに行くに当たって時速37キロメートル毎時も出ていたのだとすれば,それは相当にアクセルを強く踏んで加速していたということでしょう。
 このことを見ると,店側は自動ブレーキシステムの適用範囲の時速を教えていたのだろうかと少々疑問に思います。
 また,隣に店員が乗車していたということですから,店員は今回の運転に当たってどのような対応をしていたのか,すなわち速度を出しすぎないようにきちんと対応していたのか,その点も疑問です。
 とはいえ,いきなりアクセルを踏み込んでふかされてしまった場合,7メートルしか間がなかったのですから,店員にはどうすることもできなかったとは思いますが。

 おそらく,自動ブレーキシステムを試すということになれば,ある程度踏み込んでもきちんと停まるのだということを示したいでしょうし,そのためにはそれなりにアクセルを踏み込んでもらった方がその効果が見えやすいというようには思います。
 ですが,仮に時速30キロメートル毎時の速度から急停車した場合,体にかかる負担は非常に大きく,そこまでの実験をこの試乗会でしようとしていたのだろうかとは疑問に思います。
 私は,店側の意図としては,徐行よりちょっと速い程度の速度を想定していたように思うのですが,そこは当日どのような説明をしていたのかと思うところです。

 私は,自動ブレーキシステムが時速30キロメートル毎時を超えると作動しないとは知らなかったので,実際に走行している様子を考えると,高速道路などでは無力の可能性が高いようにも思え,もう少し高速度でも使えるようになった方がとも思いました。
 しかし,このシステムの搭載されていない車両においては,目の前を走っているそれなりの速度の車が急遽停車するということになれば,もはや追突は避けられないように思いますし,このシステムが一般化されない限りはある程度の制限が付けられるのもやむを得ないのかなとも思います。

 この点に関する法的責任については,結局事前に店側がどの程度客に対してこのシステムや運転の仕方を説明したのかということによると思います。
 今回の事故は,かなりアクセルをふかした極端な運転の例のようにも見え,もしもそれが正しいのであれば,自動ブレーキシステムの制限時速と適切な試乗の仕方をある程度説明していれば店側の責任はない,もしくは少なくなるのではないかというように思います。
 逆に,どの程度の速度でも安心ですというような説明をしていたのだとすれば,ブレーキを一切踏むことは通常考えないのですから,それがために被害が拡大したわけですし,店側はかなり重い責任を負うことになるように思います。
 その辺りは私はわかりかねるところですが,ひとまず早期の回復と適切な賠償の実現を望むばかりです。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:15
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