こんばんは。
今日のニュースを見ていたら,富山の市立中学校で,推薦入試の出願書類を教諭の不手際で郵送し忘れ,2人が高専の推薦入試を受験できなかったという件がありました。
生徒2人の推薦入試のため,中学校側で校長の推薦書や調査書などの出願書類を入れた封筒を準備したそうです。
ところが,出願書類の高専の校名の誤記に気づきました。
高専の書類受理の締切が1月10日ということで,担当教諭は正しい校名を記入して8日に郵送することとし,校内の金庫で保管しました。
ところが,担当教諭については,8日に授業が立て込んでしまったために郵便局に行けず,別の教諭に書類の郵送を口頭でお願いをしました。
しかし,その教諭も郵送をせず,最終的に締切期間を過ぎてしまいました。
そして,17日に生徒に対して受験に向けた注意事項を事前指導した際,受験票がないことに気づき,出願書類を郵送し忘れていたことに気づいたそうです。
学校側はこれを受けて生徒と保護者に謝罪し,結局生徒2人は一般入試を受験することとなりました。
また,県教委などは,今後関係者の処分を検討するそうです。
この件については,凡ミスで重大な結果が発生しただけに,言い訳もできず,責任は明らかというほかないものと思います。
私はこの教諭らに同情するつもりはないのですが,それでも私どもの業界でも控訴の期限など明らかな凡ミスの発生しやすい領域は存在し,教諭のことは人ごとではないという気もします。
ただ,それだけに,そういった管理を徹底することこそ凡ミスを防ぐ一歩であり,この管理ができていなかった教諭に対してはやはり同情はできないかなというように思います。
もちろん,この教諭自体もミスをするつもりでしたわけではないでしょうし,周りの教諭らもこれを教訓によりいっそうの注意をすることでしょうから,この件が無駄になったということはないと思います。
このようなことは毎年のように発生しますが,私の記憶をたどれば,私の中学時代,中学校がとりまとめるべき英検の願書を教諭が出し忘れて,数十名が英検を受けられなかった事件があったことを思い出しました。
私は当時は不真面目で,英検を受けようなどとおくびにも考えたことはなく,私自身は何の影響もなかったのですが,受けようとしていた人たちの落胆ぶりは大きかった記憶です。
やはり,試験に向けて勉強してきたのに,不意にその目標が失われてしまったわけですから,その落胆も当然なのでしょう。
もちろん,その勉強が無駄になるということはないでしょうが,とはいえやはり試験日に向けてやってきた以上その効果が半減してしまうことは否めません。
私としては,毎年のように起こるこのような願書の出し忘れを避けるためには,もはや学校がとりまとめるというだけでなく,生徒自身が中学校から発行された書類をもって受験願書を提出できるようにも選択できる方がよいのではないかと思います。
生徒が自ら提出するという場合,生徒の事務負担だけでなく,生徒が学校から受け取った推薦書などを見てしまって,自身の評価の当不当に関して意見を持つようになってしまったらどうしようかなど,色々と問題点はあると思います。
また,中学校単位の願書出し忘れは年に数回ですが,全国で生徒が自ら行う願書出し忘れの発生見込み件数は数回では利かないだろうというようにも考えれば,中学校に任せた方が安全かもしれません。
ただ,生徒の責任の及ばないところで受験資格が失われてしまうということが起きる以上,生徒も完全に安心して願書の提出を中学校側に依頼できるのか難しいと思うかもしれません。
そういう意味で,希望者は自身で願書を提出する選択制ならばいいのかなと思いました。
とはいえ,実施するに当たっては,誰がどちらを選択したのかという区別のための事務の煩雑さ,また自身で提出すると申し出た場合に「中学校を信用していないのか」という雰囲気が生じてしまう気まずさを考えると効果的な制度ではないかもしれません。
私のこのような意見は思いつきに過ぎないのですが,これから受験シーズンに突入しますし,こういう事件が発生しないことを願うばかりです。
また思いついたら書きます。ではでは。
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