こんにちは。
先日行われた長野県の公立高校入試問題に対して,数学が難問であったとして,長野県教職員組合が県教育委員会に対して抗議声明を送ったというニュースを見ました。
どうやら,学習指導要領を逸脱した問題が出るなど難解だったようで,試験会場や廊下で泣き出す生徒が複数見られたという話でした。
話題になっていたので,問題を全て解いてみたものの,正直中学レベルの数学の難易度がどうだったか忘れてしまったため,高いか低いかはよく分かりませんでした。
ただ,この点に関する問題点について,私が思いついた限りで書いていきたいと思います。
まず,学習指導要領を逸脱する問題が出ていたとすれば大いに問題であると思います。というのは,独自の学習方針をもっている私立学校であればともかく,公立高校はあくまで学習指導要領の到達度を検査することが目的でしょうから,これを逸脱する問題を出題することはその目的からそれていってしまうからです。
次に,長野県の高校入試に関する独自の問題として,私が聞き及んだところでは,私立高校への複数の併願入試がなされる地域と異なり,長野県では公立高校一本勝負の方が多いようです。そうだとすると,保険の利かない勝負で例年通りの準備で対応できないというのは,人生を左右しかねない結果になってしまうということがあげられると思います。
また,長野県のシステムは分かりませんが,合否の判断について合格基準点に基づいてなされる制度であるとすれば,特別難しい問題が出題されたことによって基準点に達せず,定員に達せずとも不合格の判断を下されることがあるとすれば酷な話となるでしょう。ただし,数学の難易度が例年に比べて高いと判断されれば,おそらく合格基準点が操作されるでしょう。
その他,個別の受験生の問題でしょうが,数学が得意科目で,他の教科の失点をこれで補おうと考えていた方においては,その計画がもろくも崩れ去ることになりかねないということもあげられると思います。
一方,難度の高い問題は特定の受験生のみに出題されたのではなく全体になされたわけですから,条件は他の受験生と変わらなかったとも考えられます。
すなわち,私は今まで高校・大学・司法試験など多くの試験なるものを経験してきましたが,その中でも飛び抜けて難度の高い問題を本番で目にしたことは何度もあります。
しかし,あらゆる試験というのは,合格レベルに達する人が正解できるべき問題を間違うと不合格になりますが,逆にそのレベルの人が間違う問題を間違えたところで不合格にはならないものです。つまり,「皆ができる問題を間違わない」ということが合格においてもっとも大事なことであり,皆が間違う問題は間違ってもかまわないという考え方が必要であると思っています。
むしろ,皆が間違う問題をできるように頑張りすぎると,その分皆が間違わない問題を勉強する時間が少なくなってしまうので,合格への効率ということを純粋に考えた際にはそのような問題は切り捨てるという考えはあってよいと思います。
よって,不意打ち的な難度の高い問題が出たとしても,それは全員において言えるわけで,その中でも合格レベルに達する人ができる問題が正解できれば合格はするわけですから,差が付かないのではないかと思います。
どんなに勉強しても不意打ちのような問題は避けがたいわけで,このようなものを目にした場合に動揺せずに対処できるかという面も事前準備の中では必要なことと思いますから,今回動揺してできなかったという話があったとしても残念ながらあまり共感はできないと思います。
ただ,それが学習指導要領をこえていたとすれば,私の言う乗り越えるべき動揺とは少々話が違ってくる気がするので,その点に関して教職員組合が抗議をしたことは正しいと思います。
最近の阪神は,気づいたらオープン戦最下位でした。
その原因は,明らかに打てないことだと思います。
もちろん,オープン戦で打てなくても,本番で打てさえすれば何も問題はないのですが,それでもそろそろ本番が近づいて来ているので不安がないと言えば嘘になります。
ただ,特に新井さんは,現在打率は0.83ですが,去年は0.91でしたし,一応例年通りというように解釈したいと思います。
また思いついたら書きます。ではでは。