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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,中国南京市で,「農村経済協同組合」と称する偽金融機関が,わずか1年で顧客から2万元,日本円にして約37億7000万円を騙し取ったというものを見たので取り上げてみました。

 この偽金融機関は,正規銀行のままの作りになっており,高級そうに見えるカウンター,電子掲示板,ATM,発券機などを備えているそうです。
 また,正規金融機関の制服を着用する従業員が対応に当たっていたということで,公式サイトも存在したそうです。
 さらに,預金者確保のため,国有銀行と同じように定期預金の金利を提供したり,毎週2%に上る利子補給金を支払うと約束をしていたそうです。
 被害者の多くは民間企業の経営者だそうで,ある顧客は昨年5月に仲介者を通じて自社の流動資金1200万元をこの偽金融機関に預けたということでした。
 しかし,4週間連続で利子補給金を受け取れたものの,その後支払は途絶え,預金も引き出せなくなったそうです。

 そもそも1年間も偽の金融機関を堂々と街中で展開するという状況が想像できないのですが,このような様を見て誰も何も言わなかったのか,疑問を持たなかったのか,非常に不可解です。
 また,設備だけでなく従業員も備えた上で大がかりな詐欺だったということですから,よくここまでやろうと思ったものだとその計画性に感心せざるを得ません。
 ただ,これだけの設備を整えるとなると先行投資が大きすぎて,果たして元が取れるものなのだろうかと思います。
 また,大がかりであればあるほど残される証拠も多いでしょう。特に,従業員もそれなりにいたということですから,そうするとそれらの何人かが捕まって自供するとなれば,それなりに追跡ができてしまうようにも思います。

 ただ,日本の詐欺事件でもよくある展開ですが,儲かる投資などと持ちかける場合,初めの数回は利息的なお金を支払って被害者にお得感を味わわせ,その後支払いを停止し,その際にはトラブルを装って時間を稼ぐというやり方をとったのかなと思いました。
 このようなやり方をされる場合,被害者が被害に気づくのが遅くなったりするという効果が生まれ,その分対応が遅れて逃げられてしまうという事例は私も数多く見てきたものであり,そのようなやり方は日本も中国も問わず古今東西共通したものなのだと思いました。

 さすがに日本ではここまで大胆なものは聞いたことがありませんが,大手会社に似たような名前を騙って騙そうとするのはよくありがちな話です。
 そうすると,やはりどこの国でもそうですが,それなりのお金を支払って何か行動を起こす際には用心をすべきということなのだろうと思いました。


 阪神のゴメスさんが,ドミニカ共和国を出国前,車からパスポートの入ったバッグを盗まれてしまったため,来日が延期されることになったというニュースを見ました。

 そういえば,去年のゴメスさんも,来日がずれ込み,私を含めていろいろな人が「外れ外人」説を挙げていたなと思い出しました。
 あの時の浅はかな自分を笑いたいと思いますが,今回の問題は盗難被害ということで深刻な問題だと思います。
 野球の調整が遅れるということもありますが,それよりもパスポートが悪用されたりすることが恐ろしいと思います。
 もちろん直ちに対処をしているでしょうからそのリスクは低いのだと思いますが,それでも心配なものです。

 ゴメスさんも今年早々嫌なことがあって気持ちが削がれたかも知れませんが,気を取り直して阪神のために頑張ってもらいたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:53
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