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 こんばんは。


 今日は,阪神は,韓国の起亜タイガースと練習試合を行いましたが,12-9という壮絶な戦いの末勝利しました。

 今日の試合の中で,よく点が取れたところは見所だったと思います。

 まずは,ホームランこそ打たなかったものの,相変わらず安定した打撃を見せるロサリオさんがいいと思います。
 ロサリオさんは,初回はタイムリー2塁打を打ちまして,その後もタイムリーをうち,それに止まらず3盗まで仕掛けました。
 ロサリオさんについては,これまでそれなりに打率が高い印象がありましたが,日本野球でそれがどこまで対応できるのか不安であったものの,今日の相手こそ韓国球団ではありましたが,それなりに打撃の対応はできそうな印象です。
 また,阪神打線によく見受けられた,チャンスで打てないという点についても,今のところロサリオさんについてはお構いなしという感じです。
 これまでチーム全体が貧打に陥る場合は,チームの停滞した雰囲気が伝染して外様の選手も打てなくなるという傾向がありますが,果たしてそれがどうなるのかが見物です。
 とはいえ,今のところは好調であるといっていいと思いますし,シーズン中も打線の軸として期待して良さそうです。
 そうなれば,あとは怪我だけが心配ですから,オープン戦も休み休み出させた方がいいだろうと思いました。

 また,ドラフト4位の島田さんですが,足と守備の人と聞いていたところ,今日は一発を見せてくれました。
 前評判では,打撃はそこまで得意ではないと聞いていたものの,先日金本監督が,インサイドの球の裁き方が独特であると評価しており,打撃についても一定の評価を受けていたと思っていました。
 そんな中で今日は思わぬパンチ力を見せつけられたということになり,島田さんは守備と足のほかに打撃も期待していいのかと思ったりしました。
 ただ,島田さんについては,長距離を打つというよりも,安定した打率の方を求めたいと思いまして,その意味では一発は楽しみではありますが,打率の方を注目してみていきたいと思っています。

 島田さんは,自慢の足でも盗塁を見せてくれまして,それが点につながったこともありましたが,それだけでなく植田さんも盗塁を成功させてくれまして,植田さんは守備だけでなく走塁もいいと思いました。
 そうすると、植田さんの課題は打撃をいかに安定させるかということになるわけですが,後述する糸原さんの打撃が好調であることも考えると現状の争いは大変だろうと思います。
 ただ,個人的には,ショートの守備のことを考えれば,もう少し植田さんの打撃が安定するならば糸原さんよりも植田さんを起用してもらいたいと思ったりしています。

 そんな糸原さんですが,タイムリー2塁打を含む3打数2安打3打点と大活躍しました。
 実戦5試合の成績は,11打数8安打9打点と,非常に打撃が好調です。
 今日の守備を見ていたところでは,送球の高さが気になるもので,やはり守備力では植田さんの方が上手という印象ですが,糸原さんの打撃を見るとこの選手を控えに置くのはもったいないというほかありません。

 加えて,侍ジャパン招集の大山さんも長打を打ちましたし,今日の阪神打線は好調だったといっていいと思います。
 ただ,このような好調の流れに乗せられて大量点が入ったというようにも思われ,今日の打撃をもって評価するにはバランスを欠くのではというようにも思えました。

 投げる方ですが,これだけ大量点を取られるとどうかというように思うところですが,点を取られたのは岩田さんとドラフト1位の馬場さんであり,基本的にほかの投手はよかったと思います。

 特に,一軍に合流したばかりの谷川さんはすばらしく,今後今日のようなピンチの場面で登板することが多いのだろうと想像するとなかなかいい活躍をしてくれそうな気配がします。
 押し出しの1点はありましたが,満塁の場面ですから致し方ないですし,それよりもこのようなピンチで堂々とした投球を披露したことの方がいいことだったと思っています。

 一方,5失点した岩田さんですが,1回2安打にもかかわらず3者連続四球の末の満塁弾ということで,悪いときの岩田さんが出てしまったと思っています。
 岩田さんは,基本的にいい投手なのですが,一旦崩れ出すと止まらなくなる傾向があり,今日も四球で自らピンチを広げた挙げ句の満塁弾ですから,一人相撲で傷を大きくしたというべきでしょう。
 もう34歳なので,これを修正してまたチャンスをもらうというには時間があまり多くないと思います。
 本当にいい投手なだけに,これをどこかで止められないのか,安定して活躍してくれないものか,非常にやきもきします。

 また,4失点した馬場さんですが,アウトは1つしか取れませんでした。
 基本的に打たれたのは速球だったと思われ,速球をぼこぼこに打たれて頭が真っ白で大量失点という感じなように見えました。
 こうしてみてみる限り,大量失点については実戦経験の不足が問題のように思いましたから,今日の成績を彼の実力とそのまま評価するのは違うとは思います。
 ですが,速球を中心に打ち込まれたことは事実であり,馬場さんを実戦に投入できるようにするためには,まず速球を使えるレベルまで上げる必要があると思われます。
 そうすると,わかっていたことではありますが,馬場さんは,シーズン序盤は二軍でじっくりと鍛えていくことが望まれると思われ,それがわかったことは大きな収穫だったと思いました。

 今日は流れのために実力以上に大味な試合になってしまったという印象ですが,今のところ,特に打撃については上々の仕上がりなのではと思っています。
 また,軸になる存在であるロサリオさんが今のところは期待通りの選手である可能性が高く,今年の阪神打線はなかなか驚異になるだろうと思われます。
 ここに大山さんの成長度合いも加味すれば,今年は例年のような投手陣におぶられるチーム構成ではないようにやっていけるのではと期待しています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 18:50
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