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2016.04.16 Saturday
 こんばんは。

 昨日熊本で震度7の大地震が発生しました。
 その後,現在も相当多くの余震に見舞われているようです。

 昨日段階では被害状況等はほとんど分からず,正確な情報があまりなかったので,情報収集につとめるばかりでしたが,本日になって徐々に情報が出始めました。
 結果,現在判明しているところで9名もの方が亡くなったということで,お悔やみ申し上げます。
 また,数多くの方が怪我を負われたりしたと思われ,非常に心配しております。

 被害が一部地域に集中しているように見受けられましたが,その地域内では家屋倒壊など甚大な被害が生じているようで,震度7という地震の規模の大きさをまざまざと感じさせられます。
 家屋ばかりでなく,道路なども相当被害が出ている写真も見受けられ,ある程度予想が付いたこととはいえ,物流関係も滞ることだろうと思います。

 今回の地震を見て,私などは当然東日本大震災を思い出します。
 その時は,震源地から相当離れていた柏でさえも,震災から数日間は食料品の入手に困らされたり,車に給油するにも震災から1週間程度かかったものでした。
 また,茨城の方では,震災からしばらくは停電し,10日程度は断水状態だったというところもあったようで,今回も地震の規模に鑑みればそれに近い状態が震源地ばかりでなく周辺地域でもかなり見られるのではないかと思います。

 さらに,あの時は,震源地付近の知人が心配になって連絡を取ろうにもなかなかとりづらかったですし(回線がパンクしてしまうことを危惧して数日後に試みましたが,それでも相当大変でした。),知人が仙台に行こうとした際にも道路が倒壊していて交通手段がなかなかなかったという状況があったそうで,今回もそれに近い状態があるのではと思います。
 交通手段がないとなれば,とりあえず震災地から離れるということも難しいですし,被害のあった場所に支援物資を持ち込むのも容易ではないですから,その辺りも相当大変な問題になることでしょう。

 この震災状況から,AUさんやソフトバンクさんがwifiを開放したり,アパマンショップさんが空き物件に臨時的に住まわせる方針を打ち出したり,ファミリーマートさんが食料品などを提供しようとしたり,いろいろな企業が支援に積極的な姿勢を打ち出してくれています。
 こういう姿勢は単純に積極的に考えるべきだと思いますし,困っている人には純粋にありがたい話だろうと思います。

 また,生命保険協会は,自身の対応について綿製条項を適用せずに保険金を支払う方針を明らかにしたそうで,東日本大震災に引き続きこの方針をとるようです。
 東日本大震災の折,保険会社はどこも大変な損害を被ったということでしたが,それでも保険会社として顧客の信頼を勝ち得ていくという意味では,このような対応は非常に評価されるべきだと思います。
 このような特別対応の場合,どこまでの地震では守ってくれるのかという線引きが難しいという側面はあるでしょうから,公平性の観点から問題があることは否めませんが,それでもそのような問題は平時に検討すべきとして,現時点ではまずは積極的に評価すべきだろうと思います。

 震災にまつわる法律問題については,私も先の震災の際に多少は経験はあるものの,法律などという問題はあくまで事後処理の話であり,今はまず目の前の生活の問題などをどうするのか,それが優先順位の高い問題でしょう。
 このような場合は,優先順位を付けて行動することが大事だと思うので,まずは生活を組み立て,細かいことは後日検討するとした方がよいと思います。
 被害規模を見る限り,法律問題は多く発生することが見込まれるのですが,それは後日考えるべきでしょう。

 最後に,東日本大震災との比較の問題ですが,今回のものも規模が相当大きいものとはいえ,現在分かっている限りではありますが,東日本大震災と比べればまだ被害がそこまでは大きくなっていないことだけはよかったと思っています。
 東日本大震災では,震災の次に津波と原発問題があり,それが被害に拍車をかけた形でしたが,今回の震災はいち早く津波の心配がないことが明らかになり,それが一つの差になっていると思います。
 こうしてみると,本当に津波というものは恐ろしいものだと改めて思いました。
 地震がどこで起こるのか,それは誰にも分かりませんが,海沿いで発生するかどうかは被害規模に著しく影響するものと思います。
 ただ,山で起こった地震は土砂災害を引きおこす可能性がありますが,明日は震災地は雨ということで,その点非常に心配です。

 大きな余震も数多く発生していますし,これ以上被害が大きくならないことを心から願っています。

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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 00:27

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