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 こんばんは。

 今日は朝から人工衛星と呼ばれるものの打ち上げ失敗のニュースが飛び込んできましたが,あれに関する政府の対応はお粗末極まりないものでした。
 時期まで指定されていたのですから,そこまで発射の有無を確認することも難易度が高かったとは思えませんし,他から打ち上げの一報があった段階で少なくとも警告を発するべきだったと思います。そもそもJアラートなるもので警告を発する決まりでしたし,また取り越し苦労であったとしてもそれで惨事が防げるならば問題ないからです。
 にもかかわらず,これだけ報告が遅れるという大変お粗末な対応を見ると,民主党は政権奪取から3年近く経っても政権慣れしないのだなあと改めて未熟さを感じました。

 今日取り上げたいのは,昨日起こった痛ましい京都の死亡事故についてです。
 この被害者になられた方々,そのご家族の方々におかれましては,お悔やみ申し上げます。自分に落ち度がないところで,突然このような結果に遭われてしまったことを考えると,何ともいたたまれない気持ちになります。

 この法的責任について以下考えてみたいと思います。
 なお,今回の事故の原因はてんかんかどうか分からないということなので,私自身以下あくまで「仮に原因がてんかんであるとすれば」ということで書かせて頂きたいと思います。

 まず,刑事責任についてですが,加害者本人はお亡くなりになられているので,当然責任追及はできません。
 ただ,仮に事故の原因がてんかんならば,今回刑事責任を問われる可能性があるとすると,私の収集した乏しい情報によれば,被害者のご家族か職場の代表者の方というところでしょうか。
 加害者のご家族は,てんかんがそれなりの頻度で起こりうるという状態を把握していたにもかかわらず,運転を止めるよう必要な措置を講じなかったといえる場合には刑事責任を負う可能性があると思います。ただ,家族会議の詳細は分かりかねますが,例えば家族会議の中で「どんなに必要性があっても,てんかん症状が収まるまでは車の運転をしない」という約束事を取り付けて,目に見える範囲では車に乗らせないように措置を講じていたなどあれば,職場という手の届かない範囲での事故ですし,刑事責任を負わない可能性はあるのではないかと思います。この点については,具体的状況によるということになるのではないかと思います。
 次に,職場の代表者の方についてですが,もしてんかんであるということを知った上で,なお車を運転させ,そして仮にてんかんが原因で事故が起こったのだとすれば,刑事責任を問われるのではないかと思います。
 今回の事案では,職場の代表者の方は,加害者のてんかんは知らなかったと仰られております。逆に,加害者のご家族の話では,職場はてんかんを知っているという前提で,運転中に事故を起こしても職場が責任を負わない旨の書面の作成の話が出ていたということですから,この点について認識が食い違っていることになります。
 このどちらが正しいのか,家族会議等の内容がどうだったのか,そもそも事故の原因はてんかんなのかなど,私レベルでは到底分かりかねることなので,結局捜査の進展を待たねばならないと思います。
 少なくとも,事実が分からない現段階で,誰がよいとか悪いとか決めつけて事件を見ることだけはしないようにしようと思います。

 続いて,民事上の責任ですが,加害者本人はお亡くなりになっているので,その相続人が責任を負担することになると思います。
 ただ,相続人は相続放棄が可能なので,この民事上の賠償責任から逃れることは可能です。
 ですが,もし加害者のご家族において,加害者に対して運転を止めるように適切な措置を講じなかったといえる場合は,加害者のご家族ご本人の個人的な責任として民事上の責任を負う可能性があると思います。
 また,職場においては,使用者責任という民法の規定によって,加害者に対する監督を十分に行っていない場合は責任を負うことになると思います。
 ただし,以上の民事上の責任は,もし今回の事故車両について任意保険に加入していれば,保険会社から賠償金が支払われ,上記の方々についてその責任が果たされることになると思います。
 万一任意保険に加入しておらず,自賠責保険のみの場合は,賠償責任を負っている方々は大変な額の支払いを迫られることになるのではないかと予想します。

 上記のように色々と書いてみましたが,どんなに法的責任が果たされたところで被害者の方々が納得する結論が生じることはあり得ないでしょうから,私としてはこのような事故が起こらないように願うばかりです。

 今日の阪神は中日さんとの対戦で,能見さんが投げるということですから自ずから期待してしまいます。今のところ,投手戦の様相を見せておりますが,最近好調の4番がうまいことやってくれるのではないかと信じております。
 昨日は引き分けでしたが,私にしてみれば桧山さんのラッキーなヒットで同点になったというものでしたし,実質勝利に等しいものと考えております。
 また,昨日の試合では,金本先生のあの脅威の送球を見ることができたので,むしろそちらの方が実質勝利よりも収穫だと思います。去年までは,ワンヒットでセカンドランナーが走りっぱなしでしたが,今年はそんなことをしたら危険だと他球団に認識させられたのであれば,今後の見えない失点を防ぐ効果が期待できるのではないかと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 19:15
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