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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,福岡地裁のスピード違反の裁判に関するものがあったので,取り上げてみました。

 この裁判では,35キロ以上の速度のスピード違反をしたと道路交通法違反が問われておりますが,被告人はこれについて運転していないと否定しております。
 検察は,オービスの撮影記録から運転車を特定したということですが,被告人がこれを否定したため,3Dで撮影した被告人の顔画像とオービスの顔写真を鑑定して,同一人物の可能性が高いという鑑定結果がでたということでした。
 この裁判での今年1月に行われた証人尋問では,弁護側証人として被告人の同級生が出廷し,その者が自分が真犯人であると証言したということでした。
 その者は,はっきりと,オービスの写真は自分であり,目と鼻と口が自分と一致すると答えたということでした。
 また,被告人は,証人が運転していたにもかかわらずそのようにいわなかった理由は,被告人は大学生,証人は社会人であり,証人に迷惑がかかると思ったと説明したということでした。
 検察は,その友人の顔とオービスの写真の官邸を裁判所に制球したところ,別人だという鑑定結果が出ているということです。
 検察は論告において証人を身代わり犯人に仕立てたと主張し,弁護側はオービスの画質が悪く鑑定も信用できないので無罪だと述べているということです。
 これから判決が下されるということです。

 この裁判の争点は,証人の供述の信用性というよりは,被告人及び証人の顔とオービスに写った顔が同一人物と認定されるかどうかだと思います。
 つまり,オービスの顔写真とほぼ一致するのであれば,誰の供述や証言が信用できるのかということを問題にするまでもなく有罪無罪が決められるのだろうと思うのですが,問題はオービスの顔写真の画質でしょうか。
 この事件の写真の画質がどのようなものかはわからないため,実際にどの程度弁護側の主張が認められる可能性があるのかはわかりませんが,もしも画質が荒くて誰の顔とも一致させることが難しいというのであれば,検察が立証責任を果たせなかったということで無罪になるのでしょう。

 一方,それまで警察と裁判所とで合計2回の鑑定が行われたようですが,もしも鑑定を行う者においてオービスの画質では判別困難というのであれば,鑑定結果においてそのように述べられた可能性があると思います。
 警察での鑑定は,いわば検察側の者が鑑定を行うのですから,多少無理があっても結論を出すのかも知れませんが,裁判所の鑑定においても同様に鑑定を実行できたというのは,プロの目から見て判別ができたのかもしれないと評価される可能性もあるように思いました。
 こればかりは実物を見ていないため,何ともいえないところではありますが,なかなか裁判官も難しい判断を迫られているように思いました。

 しかし,証人において,自分が真犯人と名乗り出るような,そんなドラマチックな展開が法廷でなされるというのは,この仕事をしていてとても新鮮に思えます。
 自分の担当していた事件において,かつて1度だけ,法廷の証言でそれまでの相手の言い分が真逆にひっくり返ったという経験をしたことがありますが,その経験以外はそのような劇的な展開を経験したことはなく,色々な事情などを積み重ねて証言の矛盾を突く作業が基本的にもっとも多いと思っています。
 今回の事件の変わったところは,その劇的な証言を,自分が連れてきた証人が行うという点であり,こういった展開は,おそらく私が今後弁護士人生を経ていくとしてもあまり経験することはないのだろうなと思ったりしました。


 今日の阪神ですが,ようやくオープン戦初勝利をしました。
 ただ,最終回は逆転されてもおかしくないようなピンチに陥った上で何とか切り抜けたという感じで,勝ったという実感はあまりありません。
 所詮オープン戦ですから,勝ったという実感を得ようというのはどうかとも思いますが,それにしても中盤までは余裕な点差だったにもかかわらずこのような展開を迎えると,阪神は勝負弱いのかも知れないとしみじみ思いました。

 今日の試合で特筆すべき点は2点で,そのうちのいい方は木浪さんの打撃です。
 この人は相変わらず好調で,今日は4打席3安打2打点と,素晴らしいというほかない成績を残しました。

 打撃というのは水物とよく言われますから,練習試合で好成績を残した時はオープン戦のどこかで失速するだろうと思っていましたし,他球団もいわゆる初物に弱いところがあるとするならばある程度時間が経てば分析されて対応されてしまうだろうとも思っていました。
 分析の上での本格的な対応はこれからだとは思うのですが,各球団ともにある程度対策を講じようとしていると思いつつも,それでも現時点でほとんど失速らしい失速が見受けられません。

 こうなると,そろそろ木浪さんは本物なのではないかというように疑い始めまして,特に打撃が非常に貧弱な阪神にとっては救世主のような存在になってくれるのではないかと思います。
 また,それなりにチャンスでも打てていて,勝負強さも兼ね備えていますから,長打がないことを考えても,1番か2番を打たせても十分活躍できるのではないかと想像したりしています。
 打撃不振の選手が多い中,彼の活躍は非常に目を引きますから,この調子でいけば開幕スタメンも可能性が高まっているように思います。

 一方,悪い方は,いうまでもなく藤浪さんの出来だと思います。
 4回無安打こそいいものとはいえ,2暴投,4四死球と制球がかなり酷かったと思います。
 中日さんにも制球難を警戒されて,全員左打者を並べられてしまったにもかかわらず,死球を出してしまいました。
 例の投球フォームを変えたことである程度制球が改善されるのかと思いきや,よく問題視されていた右打者の頭部付近に当たる位置に球が行ってしまうことが相当な割合で見られ,もしも右打者がいたら大惨事になっていたのではと不安になる内容でした。

 藤浪さんについて,技術面での問題がよく取り上げられていますが,個人的には精神面の問題もそれなりにあるだろうと思いました。
 周りが藤浪さんの制球難について言及するたびに藤浪さんの中でそのような緊張が蓄積し,それが相手チーム全員左打者という露骨な対応によってより追い詰められたというように思えました。
 制球は技術面が大きく左右することはいうまでもありませんが,精神面も少なからず影響するでしょうし,そういった意味では藤浪さんについてはいずれの面でも今日の投球においてバランスがとれていなかったのではと思いました。

 また,よく言われていたフォームの件ですが,やはり不慣れなフォームではいざ崩れ始めた時にそれを止めるまでに至らなかったということでしょうか。
 スリークオーターがよいのだとしても,これが体に定着していない不慣れなものであれば,一度崩れた時に立ち戻るべきところがないため,元に戻れないように思われ,やはり急場で試したものに賭けるという方針が性急すぎた感は否めないと思います。
 スリークオーターが藤浪さんにとってよいのかはわかりませんが,もしも藤浪さんにとって悪いものでないのであれば,もっと定着させる訓練を行うべきでしょう。

 コーチが主にサポートできるのは技術面だと思いますが,今日の藤浪さんを見ていると,コーチ陣のふがいなさを強く感じます。
 昨オフから藤浪さんの復活こそ最大の補強を課題にして取り組んできたと思いますが,その結果を出すことは非常に大変だったと思います。
 それが大変なことはわかりますが,最近になってフォームを変えるとかいう話も出てきたというのは,コーチなどが適切な技術面の指導を以前から出来ていなかったのではないかと思いもします。
 藤浪さんを復活させるためにも,技術面を何とかサポートできる人材を確保すべきではないのかと改めて思いました。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | -  | - | 23:01
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