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2019.03.18 Monday
 こんばんは。


 先日より,日本郵便において,宅配便の荷物を玄関先などに置き配達完了するという置き配サービスを始めるという報道がありましたが,今日のニュースを見ていたらこれに関するものがあったので,取り上げてみました。

 置き配を開始すると表明したのは去年10月であり,その理由は再配達をなくしてドライバーの負担を軽減するためということです。
 特に,昨今インターネット通販で配送需要が増えすぎたために,その対応策として導入されました。
 置き配については,消費者が通販サイトで商品を注文する際に,玄関先や車庫などから配達場所を選ぶというシステムで,配達員は印鑑をもらうことなく,インターホンも鳴らさずに指定場所に荷物を置くことで配達官僚となるということです。
 しかし,これが本日から導入されたものの,本日時点で導入すると手を挙げた荷主はいなかったということでした。
 盗難トラブルへの不安が導入への壁となっていると見られているそうです。

 置き配について,導入荷主がいなかったということですが,個人的にはそれは当たり前だろうと思いました。
 というのは,置き配には想像通り盗難等のリスクがありますが,再配達について消費者側等に何らのリスクがないからです。
 一方で,盗難等の被害にあった際には金銭補償がなされるという制度にすれば,故意的に盗難被害等にあったと偽装する者も登場すると思われます。その場合,受領印を受け取らない制度上,偽装する者からの制球を回避する術をどうするのかという難しい問題もあります。

 置き配については,記事にあるとおり,誰かに盗まれるというリスクもありますし,印鑑不要ということなのでわざと配達せずに配達過程で誰かがもらってしまうという可能性もあります。
 そういったリスクがあるにもかかわらず,再配達サービスを受ける側には,再配達を依頼したとしても何らの不利益もないのですから,誰がそのリスクを冒してまで置き配がいいと思うのでしょうか。

 もしも本気で置き配を導入したいと考えるのであれば,例えば再配達を複数回お願いする段階で有料にするなどの方法を採るべきでしょう。
 ただ,再配達有料化の場合,配達を受ける側にとっては有料になるならば受け取らないという選択をする可能性があり,その場合は発送した人が責任を負うことになるのでしょう。そうなれば,運送業者としては両者の荷物を預かったままトラブルの中心に据え置かれることになってしまうため,再配達有料化は非常にリスクの高い方法と思われます。
 ですから,再配達有料化が置き配を普及させる方法であるとは思うものの,その導入の方法が非常に難しく,そうであれば運送業者としては泣き寝入りしてでも再配達を無料ででも行って荷物を倉庫からクリアにしてしまうべきということになってしまうように思われます。

 運送業を巡る環境の悪化については色々と問題を感じますし,例えば置き配というアイディアを用いてそれを打開しようという試み自体を否定するつもりはありません。
 ただ,現状では,消費者側が増やさなくてもいいリスクのみを負担するという置き配は普及するとは思えず,なかなか前途は多難だと思いました。


 阪神のマルテさんですが,右ふくらはぎの張りを訴えて,このところ2試合連続でオープン戦を欠場しました。

 これを受けて,阪神ファンは焦っていると思いきや,私を含む阪神ファンの焦りはあまりないように思います。
 その最大の理由は,去年のロサリオさんでしょう。

 去年のロサリオさんの登場時,阪神ファンはとうとう大物が現れたと驚喜し,これで阪神の貧打が解決したと信じていました。
 しかし,結果はご存じの通りでした。
 ロサリオさん単体の成績を見れば中の下という感じだと思うのですが,一般的な外国人と比較した場合,外れとみなされることはあってもここまで酷く大はずれ扱いされることはなかったでしょう。
 それは,ロサリオさんに対する期待が大きすぎたことが理由であり,すなわち私も含めて結果を出すことを当然の前提と考えていたため,その裏切られたという感情が大きくなりすぎたのだと思います。

 その反動もあってか,今季マルテさんが決まった時から,阪神ファンはマルテさんに対して予防線を張り,期待はするけれども外れても仕方がない,ナバーロさんもいるし他球団の外国人助っ人に近いくらいの成績ならば問題ないという程度に考えている人が多いと思います。
 阪神球団としても,昨年のロサリオさんは開幕から4番起用でしたが,マルテさんについては6番起用が濃厚であり,そもそもチームの中軸打者として考えていないと思われます。
 そのように,みながマルテさんに対してやや遠目から期待するというスタンスであり,マルテさんに保険をかけて見ているため,仮にマルテさんが開幕から出てこられないとしても日本人野手かナバーロさんで埋めればよいと初めから考えている節があります。

 また,その考えを助長したのは,マルテさんのオープン戦での成績です。
 初めはあまり打てていなかったところ,最近はぼちぼち打ち始めた感じですが,大当たりの外国人助っ人というには物足りません。
 この成績は,まさにマルテさんに抱いていた期待値とほぼ近いくらいの成績だと思われ,だからこそマルテさんがこのくらいの成績でも特段落胆もなく,打てばそれはそれでよい,いないならば他の選手で埋め合わせようと考えられるのだろうと思います。
 私も実際そのように考えています。

 先日も述べたとおり,阪神の内野手はそれなりにメンツが揃ってきていて,誰を起用するのかは悩ましいところです。
 そんな中でファーストのポジションが空いたのであれば,そこにサード起用予定の大山さん等を起用する考え方があると思われます。
 先日,大山さんがファーストを守った際,送球が悪くて木浪さんにエラーが付いたことがあり,やはり不慣れなポジションに突然据えられるのはリスクがあるといわざるを得ませんが,それでもある程度練習させてそのように据えることで人材があぶれることを解消できる可能性はあります。
 また,どうしてもファースト守備がみな不慣れならばナバーロさんに任せればよいとも思えます。

 そういったことから,今のところマルテさんがいないことにそこまで危機感を感じていません。
 ただ,かつてゴメスさんがそうだったように,オープン戦まではぱっとしないものの,いざシーズンに入ったらそれなりに活躍したという選手もいますから,マルテさんはそうなるのではとも期待しています。
 せっかく阪神にやってきてくれた選手ですから,できれば早めに活躍する場面を見てみたいものです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:14
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