こんばんは。
今日のニュースを見ていたら,なりすましによるいじめ問題が取り上げられていました。
それは,例えば,親友になりすました電子メールを送って中傷したり,偽の自己紹介サイトを開設して偽情報を流したりするそうです。
根本の問題として,電子メールやインターネットを利用する場合に本人確認がなされないということなのでしょう。
私としては,本人確認があらゆるところで必要というのはインターネットの良さを失わせてしまうため,何でもかんでも本人確認ができるというシステムはよくないのだと思います。
匿名性があるからこそ語れることも多くあるでしょうし,それを卑怯であるとのみ捉えるのは早計であると考えます。
ですが,なりすましが容易にできてしまうのは非常に問題であり,この対策は別途考えねばならないことだと思います。
法的には,刑事的には名誉毀損や侮辱,業務妨害などに当たる可能性があり,民事的には慰謝料請求を検討するということになってくるのだと思います。
慰謝料請求を行う前提として,名誉毀損情報等については発信者情報開示を行った上で損害賠償を求めていくという流れになるのでしょうが,先に問題となっているなりすまし脅迫メール事件のようにこれだけで万全に追える体制ができているとはとても言い難いです。
また,発信者にたどり着くためには何段階かの開示手続を行う必要がある場合が多く,場合によっては裁判所の訴訟手続,仮処分手続を挟むこともままありますから,手続やそれにかかるコストの問題も多く存在します。
一番手っ取り早いのは,偽プロフなどはサイト管理者に削除要請をすることなのでしょうが,それもモグラ叩き化する懸念もあります。
私としては,ネット世界は,ある意味自由で,かつ匿名性を一定レベルで保ってもらいたいとは思いますが,その節度を崩す方法などについてはある程度の法規制はやむを得ないものと思っています。
規制を進めすぎるのは表現の自由を侵害し,情報の流通を妨げ,また不当逮捕などを助長することになると思うので,それには反対ですが,なりすましを認めることはできかねると思います。
特に,なりすましについては,誰もが可能で,一方誰もが被害者になり得るものだと思います。
先日問題になったウイルスによる脅迫メール問題はインターネットに関係する人のみが対象になるものですが,なりすましについてはインターネットに関係していない人でも誰でも被害者になり得る悪質なものなので,早急に対策を検討すべきであると思います。
また思いついたら書きます。ではでは。
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