こんばんは。
今日の記事を見ていたら、セリーグでDH制を導入することが決定したというものがあったので、取り上げてみました。
これは、今日開催されたセリーグの理事会で承認されたということで、発表されました。
コミッショナーのコメントやいろいろな評価などを見るに、個人的には高校野球においてDH制の導入を決めたことが決定打になったように思いました。
私は、これまでDH制についてはあまり賛同するものではありませんでした。
DH制のメリットは、投手の体力温存だけでなく、打撃専門の選手が登場することによってより打撃面でのスリリングな展開が見られることが挙げられると思います。
一方、デメリットとしては、控え選手の出場回数が減ること、そして試合展開が単調になることが挙げられると思います。
DH制を採用しない場合、試合の鍵を握るのは投手に打席が回ってきたときに代打を出すか否かという部分が多いと思います。というのも、代打を出すことによってチャンスを拡大するという一方、投手が好投していればその投手を下げることになるため、試合の流れが大きく左右されることになるからです。
そのため、私としては、DH制でないからこそ采配の工夫や展開が大きく切り替わる可能性が考えられ、野球という知的ゲーム、娯楽としての部分がより際立つと思っていました。
ただ、今年の交流戦を思い返せば、パリーグのセリーグに対する圧倒的優位が目に見える形で顕出してしまいましたが、その原因はDH制の採用も一つあったのではないかといわれています。
すなわち、DH制を日頃から採用することによって、採用されたリーグの方が打力が強化され、その分優位に立ったのではという考え方もありました。
私としては、その面はあろうかと思っています。やはりスタメンで出る選手のうち打撃に強い選手がセリーグよりも1人多く試合を経験し続けられるというのは想像よりも大きなメリットであると思われ、それがいざ打力勝負となったときに少なからず影響したということはあると思いました。
その点だけでなく、興行としての野球を考えれば、スリリングな展開の方が観客から見ても面白いという部分もあるでしょうし、高校野球でも導入するとなれば今後野球を経験して成長する子達はDH制を当然のものとして考えるでしょうから、総合的な判断でDH制の導入につながったように思いました。
DH制が導入されて有利な球団は、ひとえに投手が強いチームだと思います。というのも、DH制導入によって、投手交代のタイミングを代打に影響されることがなくなり、単純に投手の出来などで考えることができるからです。
DH制の導入は再来年からということですから、今の各球団の投手力を単純に比較することに意味はないと思いますが、仮に今の投手力を前提に比較すれば、セリーグ球団の中でDH制の恩恵を最も強く受けるのは阪神でしょう。
阪神は圧倒的に先発投手陣の力が強く、かつ人数も揃っていることから、DH制が導入されれば調子のいいうちは降板させる必要もなくなるので、非常に強い恩恵を受けることになると思われます。
そのため、現時点ではDH制導入をそこまで嫌うものでもないとも思うことにしました。
ただ、DH制導入によって非常に不利な扱いを受けるとすれば、控え選手たちでしょう。
これまでは代打などの都合でベンチ入りして活躍の機会を得られましたが、今後はその機会が大きく減る可能性もあります。
このことは、選手の成長にも関わりそうであり、かつそのことはチーム力の底上げにも影響しそうです。
もちろんパリーグの現行の運用を見ている限り、その問題は極めて大きな論点ではないとは思っていますが、それでも控え選手たちにしてみれば再来年になると出場機会が大きく減る可能性があるため、実質来年が勝負の年と考える選手も少なくない数いらっしゃるのではないかと思いました。
DH制導入の話題はかねてからあった話でしたが、ずっとセリーグでは採用されなかったにもかかわらず、何の前触れもなく突然今日決まったことには若干の戸惑いもあります。
ですが、決まったことであれば、それを前提に準備を進める必要がありますので、今後阪神としてはDHに誰を起用するかという面も併せてチーム作りを考える必要があると思います。
また思いついたら書きます。ではでは。
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