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2018.10.11 Thursday
 こんばんは。


 今日もいろいろとニュースがありましたが,やはり私としては金本監督辞任を取り上げなければならないと思いました。

 金本監督が,本日突如,今シーズン限り監督を辞任する旨発表しました。
 その理由としては,成績不振,最下位というのが決定打だったということです。
 3位の読売高橋監督が辞任したことは,金本監督辞任に拍車をかけたのだろうと思われます。

 これまでの金本監督の発言等を思い出せば,昨日のホーム最終戦での挨拶こそ辞任を前提としたように聞こえなくはないものの,それまではフロントが続投を明言していましたし,来季のために和田さんを打撃コーチとして招聘する話題が出るなど,来季も続投することを前提として話が出ていたように思えます。
 それだけに,金本監督は来季も監督を続けるのだと思っていたのですが,驚きました。
 ただ,金本監督は,チームを強くしたいということで,三顧の礼をもって招かれた経緯がありましたから,本人としてもこのような結果になってまで続けられないという思いはあったのでしょう。

 金本監督の功績といえば,2軍の若手などを積極的に登用したことでしょう。
 2軍でよいという話を聞けば使ってみるということが多く,若手も頑張ればチャンスをもらえるという雰囲気は良かったと思います。
 一方,この点は,チャンスをもらったのに生かせなければあまり使ってもらえないということも意味しており,それが選手の萎縮という問題もつながってしまったように思われ,今振り返ればやり方を丁寧にやらないと問題も多く出てしまう方法だったように思います。

 また,ドラフトでは,大山さんや高山さん,糸原さんなどの将来性ある野手を優先的に獲得し,何人かはチームを背負ってくれる存在になる芽が既に出始めていますから,長い目でチームを見た時には金本監督のドラフト方針がチームの将来を帰るかもしれないと思っています。
 その分,投手について期待された選手を敢えて避けたということもありましたが,それでも小野さんは出てきましたし,すぐに怪我をしてしまいましたが高橋さんも今後が楽しみな投手の一人だと思います。

 ほかには,阪神お得意の,他球団からベテラン投手を獲得して再生するという点では桑原さんが挙げられると思います。
 今季こそあまりよくありませんでしたが,昨季までは桑原さんなしでシーズンを戦うことは考えられませんでしたし,この点も功績といえるのだろうと思います。

 総じて見れば,金本監督は,いろいろな選手を,情報を元に取り上げて積極的に起用しており,そのうち何人かは芽を出し始めたということで,チームの将来のための基礎を作った人だと思います。

 ただ,精神論や過度の競争の中で選手達が緊張しすぎたり,いざ不調に陥ったりした時に適切にケアできなかったりという面が目立ちました。
 また,ネットでよくいわれる申告スクイズや,投手起用などにおいても,あからさまに見え見えな戦術もしばしば見られ,そういった稚拙さは監督就任当初からは随分なくなったものの,やはり最近でもそれなりに見られていました。

 私は,金本監督は,一つの方向性を持ってやっていた人だと思っていますし,そのやり方に問題はあったとしても,その方向性自体が間違っているとはいいがたいと思っていました。
 ですから,最下位という結果を見ても,それは方向性という戦略レベルでのミスというわけではなく,むしろ戦術レベルのミスが非常に多かったという印象です。
 戦術レベルのミスであれば,監督はもちろんのこと,それを補佐するヘッドコーチをはじめとするコーチングスタッフの問題だと思っており,そうであればスタッフを変えることによって補いうる問題であろうとも思っていました。
 そのため,私は,昨日のブログでも,金本監督を留任させること自体に反対はなく,むしろスタッフを変えなければならないと思っていると述べたのです。

 ただ,このような形で金本監督が離れることとなり,現役時代にあれだけファンだった私としても非常に寂しい気持ちがあります。
 辞任という結果について,監督には,責任者としての責任はもちろんのこと,戦術面でのミスや,チーム内の雰囲気に関する問題等の様々な問題に関する責任という要素もあると思い,ある意味やむを得ないだろうとも思っています。
 ですが,おそらくやりたいと思っていたことを半分も実現できないまま去ることになったと思いますし,その悔しさは現役時代よりも強いと思いますので,私としても非常に残念です。
 おそらくまた監督として登場してくれるのではないかと思いますので,それまでに戦術面などを鍛え上げて登場してもらいたいと願ってやみません。

 次の監督候補ですが,筆頭は2軍日本一に導いた矢野さんだと思うのですが,矢野さんは金本監督が去るのと同時にいなくなる可能性もあると思われ,そうなると岡田さんか平田さんということになるのでしょうか。
 両名とも選択肢としてはよいと思うのですが,私としては,いっそこのような結果を前提にチームを変革するならば外の血を入れる必要があるように思われ,例えば落合さんのような能力の高い方にお願いしてはどうかというように思います。

 いずれにせよ,阪神の来季の課題は,打力向上,先発投手,中継ぎ投手の充実でしょう。
 ロサリオさんを年俸カットで残留させるのかはまだわかりませんが,スライダーを克服できればあのパワーは脅威でしょうから,その見込み次第でしょうか。
 個人的には,中谷さんと陽川さん,原口さんがもう一度出てきてほしいと思っています。
 また,投手の最大の課題は藤浪さんという柱の復活だと思うので,それを成し遂げられそうな人が監督として就任してもらいたいものです。

 金本政権での試合はあとわずかですが,この辞任の一報で残り試合はただの消化試合ではなくなったと思います。
 最後まで楽しみにしたいと思いますので,いい試合を期待しています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:25

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