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 こんばんは。


 このところ新型コロナウイルス肺炎が問題になっておりますが、その感染防止のため、今日NPBはオープン戦全72試合を無観客で開催するとしました。

 これは今日の12球団代表会議で決定したものです。
 21日時点では、オープン戦の無観客試合や中止についてNPBは考えていないとしていましたが、専門家会議や政府基本方針を受けて再協議した結果というようです。
 これに伴い、オープン戦中に中日さんが実施する予定であった高木さんの追悼試合、阪神が実施する予定であった野村さんの追悼試合もそれぞれ延期するということです。
 あわせて2軍の春期教育リーグの全試合も無観客で行うということです。
 シーズン開始は3月20に力を予定していますが、これについても開催できるか検討するということです。

 これは大変残念な決断ではありますが、健康あっての興行ですから、やむを得ない判断であるというように思います。
 むしろ、これで実行してさらに感染者を出したとなれば責任問題に発展しますし、さらなる感染者増がこの騒動を長引かせてシーズンにも大きな影響を与える可能性も考えれば、オープン戦でダメージを少しでも減らそうと考えることは合理的であろうと思います。
 特に、野球の場合、密集地帯で大声を出して応援する方々が大変多く、飛沫感染のリスクが高いことに加え、交通期間内での混雑の影響でより感染リスクが高まることも考えれば、やはりこのご時世に実施するには合わないということになってしまうのは致し方ないと思います。

 一つの問題としては、経営的に優良な球団はこのダメージにまだ耐えられるとしても、そうでない球団にとってはこのダメージがどれだけ影響をするのかということもあると思います。
 特に、これから予定されているシーズンにも影響するでしょうし、仮にシーズンが観客入りで開始されたとしても、感染を恐れて球場に来ない人が増えるということは当然予想されますし、当面収入が減少する局面が続くことが予想されます。
 その結果、収益が減少するとなれば、当然選手の年俸にも影響するでしょうし、活躍したにもかかわらず年俸が減少するということも生じるかもしれません。
 そればかりか、そもそも球団の維持という問題も出てくるかもしれません。
 こればかりは致し方ないと思うものの、そういったところから各所に影響が広がっていくことだろうと思います。

 コロナ騒動を見ていると、東日本大震災を思い出します。
 あの災害で最も問題だったのは原発関連のことでしたが、原因の一つには福島第一原発の原子炉に迅速に海水を入れなかったことがあったかと思います。
 海水を入れなかった理由としては、海水を入れることで原子炉が損失されてしまう経済的な問題が判断要素の一つにあったと聞いていますが、それが結果として多くの人の生活を奪い、多大な賠償金の発生にもつながったと思います。

 今回のコロナ騒動も、早い段階で迅速な手を打たなかったことで最小限の損失で食い止められずに被害が広がっていったところを見ると、似た要素があるように思いました。
 ただ、政府の立場に立ったときに、対応をするに当たってきちんとした法的根拠が乏しいことに加え、仮に政府が中国人観光客の入国を拒絶するとした場合、1月初旬当時でどれだけの人が支持をしたのだろうか、むしろ観光業の経済的損失はどうするのか、国籍差別ではないかという声が上がったことを考えると、その段階で強硬手段に打って出ることは誰にもできなかったろうと思います。
 そう思うと、政府は最善手ではないとはいえ頑張っているのだろうと思われ、現時点ではああすべきだとかあまり私などが言うべきではないのだろうと思ったりしました。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:18

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