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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,3Dプリンタ製の頭蓋骨を頭部に移植する手術が成功したというものを見つけました。

 この手術が行われたのはアメリカなのですが,このような手術はもちろん世界初だったそうです。
 まず頭部をスキャンしてデジタルレプリカを作り,それをポリエーテルケトンケトンという板にプリント出力しました。
 そして,患者用にデザインした質感と穴も折り込み,細胞や骨の成長が促進されるように配慮した作りにした上で作り上げたそうです。
 こうしてできた頭蓋骨を男性の頭に移植したということで,今のところは問題を示す記事は見受けられません。

 もしこのような技術が完全に実用化されれば相当な影響があると思います。
 今回は頭蓋骨でしたが,例えば別の部分の骨にも使うことができるかもしれませんし,骨にガンが転移したときなどは元々のものを取り除いてプリントしたものを使うということができるかもしれません。
 先だって話題に上がったiPS細胞と相俟って,体内に悪い部分がある場合はそれを取り除いて人体の外から代用品を持ってこられるということは医学的には大変大きな影響を与えることになるのではないかと素人目に思いました。

 また,医学の話ばかりではなく,3Dプリンタは色々な可能性を秘めている技術だと思います。
 もしこの技術が本当に確立すれば,とりあえず物入りになったら3Dプリンタを使用すれば極めて手軽に色々なものが入手できることになり,生活の利便性は飛躍的に高まるように思います。
 しかし,精巧なものができるようになればなるほど,これまでの物作りの業界は大きく影響を受けることになるでしょうし,多くの業界が大打撃を受けるのではないかと予想されます。
 また,推理小説のネタになりそうな話なのですが,凶器などを持参せずとも,現地で3Dプリンタで製造し,かつその凶器を極めて処分しやすい素材にすれば犯行実行後に直ちに投棄して証拠隠滅できるなど,そんな問題も起こってしまうのではないかという気がします。

 これまでにない技術が出てくれば,これまであまり想像もしなかったような問題点に直面するのではないかというようにも思います。
 しかし,技術自体に善悪はなく,扱い方の問題だと思いますから,その発展は素直に楽しみにしたいと思います。
 ひとまず,この手術の経過がよいようになるよう願うばかりです。


 明日はとうとうWBC日本代表準決勝です。
 アメリカが敗退し,プエルトリコと対戦することになりましたが,まったく油断することのできない強豪であることはいうまでもなく,マエケンさんの出来には大いに期待したいところです。
 多分試合結果はニュースで知るところになるのだろうと思いますが,いい試合になることを願ってやみません。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:25
 こんにちは。

 今日のニュースを見ていて,狛江市の給食に関するものを取り上げようと思いました。

 狛江市では,このたび小中学校等の給食食材等の放射能検査を復活するということになりました。
 しかし,2月27日,狛江市の市立中学校に給食を提供すると教育委員会と契約していた給食センターが契約更新をしないと伝えてきて,4月から代わりの業者を見繕うことができずに給食を中止せざるを得なくなったというのです。
 市の方は,あまりに急なことなので対応できず,せめて半年前くらいには契約更新しないと言ってほしかったと言っているそうです。
 給食は,調理から2時間以内に配食するように法律で決まっているものの,市内や周辺で条件に合う業者がなく,なかなか業者を探すのが大変だそうです。

 この給食センターが契約更新をしないことにした理由は記事には書いていなかったのですが,記事を見る限りでは放射能検査を行うことになったからこそ更新しないことにしたように見えます。
 ただ,検査費用を誰が持つのかというところまで記事は言及しておらず,もしかしたら検査費用の負担を避けるために給食センター側が契約更新をしなかったかもしれません。
 また,検査のための手間を給食センター側に負担させようとして,その反発のために契約更新がなされなかったのかもしれません。
 真実は分かりませんが,この点において何の理由も公開されなかったとすれば,放射能検査の結果が露見することをおそれて更新がなされなかったと見えてしまうように思います。

 もし放射能検査の結果の露見をおそれて更新しなかったとしたら,率直にこれまで提供されてきた給食の安全はどうだったのだろうかと恐ろしくなります。
 今まで使われていた食材の全てが放射能汚染されていたのかどうなのかは分かりませんが,それでも一般的にこれまでの給食に対する不安をあおるには十分すぎるものだったと思います。
 特に,放射性物質は成長過程にある子どもに対して影響が大きいというのですから,教育の場においてこのようなことをしてきたセンターに対してどうしてくれるのだという責任問題に関する話がわき上がって来かねない状態になってしまうように思います。
 また,その責任問題は市の側に対しても起こることでしょう。
 責任の追及自体は,過去の食材に関して放射能検査がなされたデータがなければ,過去の食材が放射能汚染されていたか否かが不明だと思うので,極めて困難であると思います。しかし,このような自体は市に対する不信感をあおるのには十分であると思います。

 とはいえ,突然4月から給食がなくなるという事態は,中学生本人や,弁当を改めて毎日準備することになる親にとってみれば大変な負担になることは明白です。
 そうなると,私としては,今回の放射能検査の問題は突然湧いて出た問題なのだろうかと疑問に思います。
 市の側としては,この制度を導入しようと思った段階で,通常であれば関連する業者に対して事前に根回しをし,混乱を避けるというやり方をするのがよかったのではという気がします。
 にもかかわらず,今回突然2月27日で契約更新をしないということですから,本当に何の根回しもされずにこの事態が発生したのだと思います。

 ただ,市の側や生徒,生徒の家族も当然困るわけですが,給食センター側はこれで経営をやっていけるのかという疑問もあります。
 給食センターにしてみれば,「給食センター」という名前からも分かるとおり,毎日商品を提供する先である中学校は単独にして大口の最良の顧客であるはずですから,今回の契約更新はこの顧客を切り離すことになるわけです。
 そうすると,普通に考えれば,収入の大部分を失うわけですから,従業員に対する給料を支払ったり,施設を維持管理する費用をまかなったりすることも極めて困難になる可能性が高く,自身の倒産のおそれすらあると思います。
 そうなると,あの設備も無駄になってしまうでしょうし,従業員の多くも路頭に迷うことになりかねません。
 そこまでして今回契約更新に至ったことは疑問と言うほかありません。
 私は,そこまでのリスクを冒して契約更新を敢えてしなかった理由について,給食センター側の名誉のためにも是非ともなすべきであると思います。

 このような問題は狛江市のみのものではないと思いますが,この問題に対してどのように向き合っていくのが全国が注目する問題だと思うので,私も関心を持って見ていきたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 12:08
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