こんばんは。
先日WBCが始まり,野球好きの私も興味深く見ています。
特に,阪神の鳥谷さんの出塁率と能見さんの好調ぶりには大変興味がありますが,ともかく日本代表がいい勝ち方をしてくれると何となく嬉しくなるものです。
こういうものがナショナリズムというものなのかもしれませんが,今日のブラジル・中国戦のようにお互い死力を尽くして戦いあい,最後はお互いの健闘をたたえ合うような表情を見せた写真を見ると,自分の贔屓が勝つかどうかも別としてすごくいいものを見せてもらったという気がします。
ここで,大変気になることがあります。
それは観客数です。
先日の日本・ブラジル戦は28000人ということでしたが,日本・中国戦は14000人と半減してしまいました。
この理由はいくつか考えられるところですが,両試合だけを比較するとその差は翌日が休日か平日かというところがあったのではないかと思います。
なにせ,始まる時間自体が遅いのですから,終了時間も当然遅くなるわけで,これだけ遅い時間になる中で翌日平日で仕事や学校がある人がどれだけ球場に足を運べたのだろうかと疑問になります。
また,よく言われるのはチケットの値段の高さです。普通のプロ野球に比べて倍くらいの価格設定になっており,いくらプレミア感の高い試合であったとしても抵抗感があります。
ほかにも理由はあると思いますが,空席が目立つ観客席を見ると,やっている選手の士気に影響してしまうのではないかと思います。それは,ホームの日本だけでなく,わざわざ試合をするためにはるばるこの島国まで来てくれた対戦相手に対してもそのように思います。
ただ,観客数の件はまだ日本戦はましで,昨日行われたキューバ・中国戦はもっと散々な状況でした。
公式発表は3123人ということですが,写真を見る限りではそんなにいるようには見えず,一部でいわれている89人という数は少なすぎるにしてももしかしたらと思わされるような数でした。
この原因もいくつか考えられますが,私は平日昼間に知らない選手ばかりの試合を見に行くことが想定しがたいということが挙げられると思います。
チケット代だけ見れば,通常のプロ野球と同程度の金額なので,それなりのプレミア感のある試合の金額設定としては真っ当なものかもしれません。
しかし,平日の昼間に,仕事や学校を休んでまで,あまりよく知らない選手が出る試合にどこまで興味を持つものでしょうか。
結果として,白熱の試合を行うにもかかわらず,ガラガラの球場でそれを演じざるを得ないことになった両国に対しては大変失礼な結果となってしまいました。
このようなこととなれば,両国は今後日本で試合をすることを希望しなくなるかもしれません。
この観客数の少なさは,スポンサーに対しても大きな影響をもたらすものでしょう。
なにせ,人が少なければ少ないほど,当然広告宣伝効果は期待できないもので,にもかかわらず広告費が高額となれば普通は次からは手を引こうということになってしまうのではないでしょうか。
そうすると,この大会の存続も危ぶまれることになってしまう気がします。
まだ始まったばかりで,大会も佳境になればもっと盛り上がるかもしれません。
しかし,これまでのこの大会の動向を見る限り,一番盛り上がるところはアメリカでなされることとなっています。
そうなると,日本にいる時期には盛り上がらないということになれば,日本でやるリーグ戦レベルではまだ支援をする必要はないのではないかと思われてしまいかねないと思います。
ですから,「これから盛り上がるからいい」という見方は大会の存続的にはよろしくない考え方だと思うので,運営側は今回の観客数を見て今後の大会の運営方法を再考されるべきだと思いました。
また思いついたら書きます。ではでは。