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 こんばんは。


 先日、ロッテさんの所属する佐々木朗希さんについて、ポスティングが許可され、MLB移籍に向けたポスティング手続が開始されました。

 個人的には、球団と佐々木さんの意向が合致しているのであれば、これ以上いうことはないのですが、このようなポスティング手続が常に認められるべきと考えられてしまうことについては危機感を覚えました。

 まず、ポスティング手続は、FA権を取得する以前にMLBに移籍する方法であり、この方法をとった場合には球団側には譲渡金が入ることで得があることになることを背景として選択されることが一般的です。
 すなわち、FA権を行使されてしまえば、球団側には人的補償等はあるものの、ポスティングの場合に受ける譲渡金の方が高額になることから、球団としてはFA権を取得する前だったとしてもポスティング手続に及ぶ可能性があると思います。
 しかし、MLBの規則として、25歳以下の選手がポスティング手続を利用する場合身は譲渡金を制限することとなっていることから、球団側のメリットはかなり低いものとなります。
 佐々木さんは、未だ25歳に達していないことから、ロッテさんにとってはエースを失うデメリットに釣り合う金銭を受けることができず、デメリットが極めて多い選択ということになります。

 今回の件を見ると、個人的には佐々木さんの入団当時に何らかの約束がロッテさんとの間であったとしか思えませんでした。
 というのも、現時点で手放すことはロッテさんにデメリットばかりが多く、その挙動が不可解というほかないからです。

 ロッテさんのメリットとしては、今後メジャー指向が高い若手を入団させたいと思う場合、佐々木さんのような例があれば、今後も同様の取り扱いをしてくれる可能性が高いと考えてもらえて獲得できる可能性を上げられることがあると思います。
 ただ、このような選手がロッテさんに加入する場合、結局数年程度でいなくなってしまう可能性もあり、ロッテさんにとっては将来のある若手が育ってきたところで、育てるコストを払いながら見送ることになるのですから、やはりこのような傾向はメリットよりもデメリットの方が大きいのではと思えてしまいます。

 そして、このような選手が続出してしまうことは、日本や球界の発展にとって結構なマイナスであろうとも思います。
 選手にしてみれば、一流の選手同士の対決ができるだけでなく、活躍が耳目を引き、かつ年俸も高いMLBを目指すことは当然のこととは思うのですが、そのような選手が続出すれば日本や球界はMLBの2軍扱いとなってしまいかねず、ファンも離れて行ってしまうことでしょう。
 FA権という権利を取得したのであればそれもやむなしと思う部分はあれど、今回のようなFA権獲得に至らない選手についても仮に何らかの約束があったとして、それを前提に移籍するということになれば、日本野球界はただのトンネルになってしまいますから、どのようにして魅力を維持するのだろうかと思う部分もあります。

 そのため、実際はどのような背景があったのかはわかりませんが、今回の例が一般的なものと解釈されて若手が当然FA権を取得する前に移籍できると思われてしまうことには強い危機感を感じました。
 この問題はどのような着地点を迎えるのかわかりませんが、おそらく議論を巻き起こすのだろうと思いますので、様子を見てみたいと思います。


 阪神の高橋さんですが、左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去手術を受けたという記事を見ました。
 高橋さんは、投げれば一流の投球を見せてくれるのですが、とにかく怪我をしやすいというガラスのエースであり、今季終盤に出てきて活躍してくれたものの、このオフもこのようになってしまったかと残念に思います。
 今回の手術以降いつころから復活できるのかと不安を感じているものの、かといって今後のパフォーマンスのためには今回の手術を受けなければならなかったのでしょうから、いつか存分にプレーしてくれる日を楽しみにしながら気長に待つことにしたいと思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:59
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