Powered 

by Tigers-net.com
 こんばんは。

 先日より問題になっていた野球賭博の件ですが,昨日は笠原さんらの逮捕ということで動きがありました。

 元読売4選手の中でなぜ笠原さんだけだったのかと思えば,逮捕罪名が賭博開帳図利幇助ということで,納得がいきました。
 すなわち,この罪名はいわゆる賭博の客側ではなく胴元側であることから,他の元選手達とは立場が違うというのが大きな理由だったのかもしれません。
 他の選手達もいずれ刑事処分を受ける可能性はあるでしょうが,単純賭博等の罪は刑法の中では比較的軽い部類に属し,一方賭博開帳図利はそれより重いものですから,扱いも違うのでしょう。
 また,客側と胴元側では持っている情報量が違いますが,そうすると胴元側を捜査した方が問題の根本に迫れるという意味では,違法賭博根絶に資すると考えることもできるでしょう。
 そうなれば,捜査機関としても,胴元側をより強く追及しようと考えることは当然で,今後強制捜査手続において徹底して真相究明に勤しんでもらいたいと思います。

 これまでのNPBや球団の調査では,あくまで任意の協力が前提で,高木さんなどは当初虚偽の説明を行って罪を免れるということが可能な状態でした。
 強制捜査でも証拠量によっては不可能ではないかもしれませんが,任意を前提とした調査や捜査への協力よりはより踏み込んだ活動が可能になりますから,これからの結果には強く期待しております。
 その結果として,さらに野球選手が検挙され,その中に阪神の選手が含まれることになったとしても,それでもよりよい野球界に糺していくためにはそのような道も通らねばならないものと覚悟しております。

 笠原さんですが,最近野球のトレーニングを始めたそうで,そんな最中に今更になって逮捕されたということについてやや同情的な考えがあるかもしれません。
 すなわち,笠原さんになまじの期待を抱かせるくらいであれば,早々に逮捕等を行ってあげた方がという考え方もあるかもしれないとも思います。
 しかし,逮捕の次に入る起訴前勾留という手続は,身柄拘束期間が最長でも20日であり,その間に捜査をできる限り済ませないと,場合によっては起訴できずに身柄を釈放しなければならず,真相解明もできないのに捜査を中途半端にしてしまうという可能性もあります。
 今回逮捕に踏み切ったことも,結局捜査機関がある程度の証拠収集が終了し,20日の勾留期間で起訴できる程度であろうと判断したからでしょうし,そこは法の規定と照らし合わせた上で捜査のプロである捜査機関の判断がなされた結果なのでしょう。
 ですから,このことについてはある意味仕方ないのだろうなと思います。

 最近バドミントンなどスポーツ選手の賭博問題が取り上げられておりますが,ここで一度綺麗にしないと野球だけでなくスポーツ全体の信用が失われていくと思います。
 ですから,ここは徹底して真相解明がなされるよう願ってやみません。


 阪神は,読売3連戦の最後を辛くも同点で終わった後,昨日は勝利を収め,今日は敗北を喫しました。
 これらの共通点は,先発投手がいずれも頑張ったものの,打線が局所的にしか機能しなかったことでしょう。

 まず,先発投手については,最近よく頑張ってくれていると思います。
 この中で,特に,岩貞さんについては目を見張るものがあります。
 正直言って,去年までの岩貞さんを見ていたところでは,ここまで活躍するとは思っていなかったですし,今の岩貞さんは紛れもなく阪神でもっともよい先発投手だと思います。
 今の岩貞さんの問題点はスタミナのなさで,球数にもよるでしょうが6回くらいまでがいいところなのだろうと思います。
 ですが,それでもこれだけの球を投げられる投手は,今や阪神にはいないと思いますし,特に藤浪さんやメッセンジャーさんがいまいちな今だからこそ岩貞さんが光るといえましょう。
 左のエースとして,かつての能見さんを彷彿させますが,個人的には今後に相当期待しています。

 また,先日まで先発として機能しうるのかと述べていた藤川さんですが,今日は非常によく頑張ってくれました。
 1失点のみで終われると思っていませんでしたし,まして100球以上投げてくれるとも思いませんでしたから,岩田さんが2軍落ちした今は藤川さんに先発ローテーションの一角を担ってもらわないといけないとすら思っています。
 今年の横浜さんはあまりよくなく,筒香さんも2軍落ちしている打線を考えれば,そこで藤川さんが活躍したことをもって全球団に対してゴーサインを出せるとは言い難いところです。
 ローテーションの順で行けば,次は打力が抜けているヤクルトさんですし,そこでどれだけ活躍できるかというのは今年の藤川さんの使いどころを占う上で大事だと思いますが,それでも今日の投球を見ていた限りではまた投げてもらいたいと思いました。

 一方,中継ぎについては,よくなかったです。
 後述するゴメスさんの9回のホームランの点があっても,9回表の高宮さんの失点があったがために負けてしまいまして,残念ながら今の高宮さんは安心して均衡したゲームを任せられる投手とはいいがたいと思っています。
 もちろん,阪神中継ぎ陣の様相を見れば,高宮さんを落としたとして誰を上げるべきかと相当迷うところではあるのですが,それでも今の高宮さんを均衡した展開で使うにはかなりの覚悟を要するといわざるを得ないと思います。

 また,打線ですが,去年から続いて阪神打線はよい投手と当たるとどうしようもない状態にすぐに至ってしまいます。
 昨日と今日の共通点は,いい投手に当たってしまってさっぱり打てず,点はホームランのみというところです。
 金本監督が若い選手を試したいと考え,昨日はゴメスさんを除いて皆阪神生え抜き,今日も非常に平均年齢の低いスタメン構成で,大変ロマンを感じます。
 この打線はまるで鳴尾浜と思った人は私だけではないと思いますし,これが機能すれば本当に阪神は向こう5年は安泰といえるだろうと思います。
 ですが,さすがに経験がないだけあって,特に3番に置かれ続けていた江越さんについてはそろそろ無理が来ているのではないかと思っています。
 こういう時,経験のあるベテランが力を発揮する時だと思いますし,その意味では今の阪神打線はもろいなという印象を持ってしまいます。
 今年は育成の年と位置づけているのでしょうが,それでもある程度流れを作って勝てる打線にしてもらわないと困ってしまいます。

 江越さんは調子を落としていると見受けられますし,もう少し下位打線で自由にやらせた方が調子が上がってくるのではと思わずにはいられません。
 高山さんについても同じことがいえると思います。彼もずっと1番で起用されてきましたが,もう少しプレッシャーの少ない打順で自由にやらせてもいいだろうと思うのです。
 陽川さんは,守備は結構不安ですが,打力は思った以上にあるようで,もう少し使ってみてもいいと思っています。今の彼ならば,1軍で経験させただけ伸び代があるように思えてきます。
 育成から上がったばかりの原口さんですが,怪我の心配はあるものの,この調子であれば当面このまま使っていってもらいたいと思います。
 板山さんについては,まだ活躍というほどは見あたりませんが,それでも悪くはないと思いますし,判断を下すには早いと思いますから,もう少し使ってみて様子を見てもよいと思います。
 一方,横田さんは,開幕当時の調子も落ちてきて,スタメン起用も不安がありますから,一度2軍で経験を多く積ませる方が彼の成長にはよいのではないかと思っています。
 とりあえず,打撃面でのざっとした個人的感想はこんなものです。

 また,阪神外野手陣については,もう少し守備の正確さを考えてもらいたいものです。
 昨日の守備ですが,きわどいボールを飛び込んでとろうとして失敗して長打になってしまうシーンがいくつかありました。
 確かに成功すれば大きいプレーだとは思うのですが,接戦での失敗した時のリスクは非常に問題であることはいうまでもありません。
 ですから,守備によほどの自信がないのであれば,手堅く最小限の進塁でとどめるような守備にすべきでしょうが,そのように考えていない選手が多すぎるように思いました。
 内野守備もそうですが,今の阪神の守備力は全体的に高くないと思います。
 大和さんや今成さんの起用によって多少改善されると思いますが,もう少し守備力を考えた起用をしてもいいのではとは思いました。

 育成を考えた起用でも4月いっぱいまで5割で乗り切れました。
 明日の先発は,今や岩貞さんの次に期待できる能見さんですから,明日こそ勝利を期待しています。

 また思いついたら書きます。ではでは。

↓よろしければ押していただけるとありがたいです。

阪神タイガース ブログランキングへ
三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:14

Comments

Post a Comment








Track back URL

http://bsr37.tblog.jp/trackback/337026

PAGE TOP