こんばんは。
今朝,眞子様との婚約が延期になっている小室圭さんがコメントを発表したので,その感想について少々書いてみたいと思います。
その内容は大方皆様もご存じだと思うので,そこに触れることは割愛します。
小室さんのコメントの内容ですが,大方これまでの報道で小室さんが主張されていた内容が記載されていたと思われ,小室さんとしては,問題は解決したと認識していたというものでした。
この後,小室さんのお母様の元婚約者の方から,未だ未解決であると認識しているという見解を出されたという報道も確認しました。
これを見ていて,小室さんのこのコメントはあまり意味がなかったのではないか,むしろ問題を悪い方向に進展させてしまったのではないかという危惧を持ちました。
小室さんのコメント中の,元婚約者の方から受け取ったお金の性質について,これを貸金と考えるか贈与と考えるかは問題のあるところであり,これを贈与と解釈した小室さんの見解が法的に間違っているかといえば,証拠関係を見てみないとわからない問題だと思います。
それゆえに,小室さんの主張は法的に正しいかも知れないですし,誤っているかも知れません。
ただ,現在婚約が延期になっている理由とコメントが噛み合わないことではないかと思います。
というのは,婚約が延期になった理由は,眞子様と小室さんの婚約について国民が祝福をしてくれる状態になっていないことであり,これは小室さんの金銭問題の解決がなされることがこの状態に至る方法であると思います。
ところが,国民の皇室に対する目線を考えると,この解決というのは,法律論で小室さんが勝ることではなく,いわゆる条理や常識といった観念の下で解決されることだと思います。
仮に,小室さんの見解が法的に正しかったとしても,条理や常識から見て小室さんが非難を受ける状況にあれば,それはこの問題の解決とは見なされない可能性があると思うのです。
小室さんのコメントを見てみると,法的には正しいのかも知れませんが,いわゆる条理や常識といった観点から支持を受けられるものと解釈できるかは別問題だと思います。
本来法治国家である日本において,条理や常識を前面に出すことはよろしいことではないとは思います。ですが,それだけ皇室というものが特別なものだと思いますし,国民からの祝福というのは必ずしも全てを法律論では語れないものであるようにも思うのです。
また,小室さんのコメントを見るに,小室さんにおける問題を解決したという認識が述べられておりますが,これはあくまで一方当事者の主張に止まり,他方当事者においてその認識が共有できていなければ解決したとは評価しづらいのではないかと思います。
実際,小室さんのコメントが出た後,そこまで間を置くことなく,元婚約者の方からのコメントも出ていましたし,この2つのコメントが出そろうと世間は解決していないのだろうと思うことでしょう。
個人的には,小室さんにおいて,せめて今日のコメントを出す前に,元婚約者の方に対してそれなりに解決を図った形を世間に見せられるように根回しをしておくべきだったと思いますが,そういったことも出来ていないままコメントだけ出せば,世間は無責任なコメントを出したと評価する可能性すらあると思います。
では,この問題を法的に解決する方法として,例えば小室さんから元婚約者の方に対して債務不存在確認請求訴訟を提起するやり方はどうでしょうか。
法治国家として法的にはそれがもっとも正しいやり方なのでしょうが,私は2つの意味からよろしくないと思います。
ひとつ目は,皇室として裁判で係争する人を好ましくないと考えるならば,より婚約が延期されてしまう,少なくとも裁判が終わるまでは婚約は行われないということになる可能性があるということです。
特に,小室さん側から訴えるというのは,皇室の持つイメージとかけ離れた行為とも捉えられる可能性があり,そのような行いは法的に正しく,最終的に勝訴したとしても,こと皇室の関係する事案においては積極的に評価されづらいと思います。
ふたつ目は,もしも小室さんが敗訴してしまった場合,小室さんは世間的に嘘をついた人というレッテルを貼られることになると思われ,その場合は民事責任の問題であったとしても婚約を実現することは極めて困難なのではないかと思われることです。
敗訴のリスクがどの程度なのかは証拠関係がわからないので何ともいえませんが,裁判である以上絶対に勝つということはわかりませんので,そのリスクは考慮しなければならないでしょう。
そう考えると,小室さんが裁判を選択するというのは悪手と思われ,やはり話し合いによる解決を早期に図ることが最善手ということになるのでしょう。
その場合,元婚約者の方に対していくらか支払う金銭解決以外に方法はないと思われ,それが小室さんに許容できないということも想像できますが,一方でそれをしないでどのように解決するのかということも難しい問題です。
ちなみに,小室さんはアメリカでの弁護士資格の取得をめざしていると耳にしていますが,個人的には弁護士は皇室とは馴染まないのではないかと思っています。
というのは,皇室は万人に愛されるべき存在であり,敵がいることは望ましくない性質を持っていると思いますが,弁護士というのは一方当事者から依頼を受けて他方当事者と対立することもままあるので,職業上敵を作る可能性があるからです。
弁護士の仕事の中には,必ずしも敵を作る性質のものではないものもありますが,それをうまく選択できるのかは今後の問題だと思います。
ただ,弁護士という職業の性質を考えると,個人的には皇室とは馴染まないように思いました。この点はあくまで個人的な意見に過ぎないのですが。
また思いついたら書きます。ではでは。
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