こんばんは。
今日のニュースを見ていたら、NPBでも魚雷バットを導入する方向であるというものを見たので、取り上げてみました。
魚雷バットといわれるものは、ヤンキースさんなどのMLB球団で使われているバットです。
魚雷やボーリングのピンのような形状で、先端部分は細く、バットヘッドの手前、投球の当たる部分が最も太くなっており、重心が手元に近く、操作性が向上していると言われています。
このバットはボールを捉える部分が広く、ホームランを量産している打者が出てきています。
このようなバットについて日本でも導入できるかということがNPBの規則委員会で議論される予定ということです。
野球規則では、バットはなめらかな円い棒であり、太さはその最も太い部分直径が2.61インチ以下、長さは42インチ以下であることが必要であり、1本の木材で作られるべきと規定されておりますが、原則として魚雷バットはルールには違反していないというようです。
これについては、最短で5月の実行委員会で承認されれば導入される見通しということです。
個人的には、打撃については道具の力ではなく、技量等の個人の力で見せてもらいたいとは思っているので、魚雷バット導入についてはどうかと思っているところもあります。
結局、ある道具を使っているかどうかで成績が大きく変わるのであれば、その競技は道具に支配されているという感覚もあり、フェアなものなのかという疑義がありますから、私としてはそういった道具については極力導入することなく、純粋な力の勝負を見せてもらいたいという気持ちです。
ただ、近年のNPBのボールは、先日のメジャーのエキシビションマッチでも言及されていたとおり飛ばないボールが使われているように思われ、これが試合を相当程度停滞させている要因になっていると思っています。
このところ、各球団ともに打撃成績があまり振るわないように思われますが、私は勝手にこの原因の一つがボールにあると思っています。
仮にボールに原因があるというのであれば、バットくらい飛ぶものに変えないと、打者と投手の勝負がフェアではないというようにも思えます。
そう考えると、現行のボールが使われているならば、魚雷バット導入はそこまで悪いことではないとも思えました。
とはいえ、こういった話があるならば、シーズン前に決めておくべきことだと思います。
打者は繊細なものですから、バットが変われば打撃も変わると思います。
そのため、シーズン途中で魚雷バットを導入することで、これが吉となる選手もいれば凶と出る選手もいると思われますが、いずれにせよキャンプの時期にやっておくべき調整であろうと思います。
それを、メジャーで話題になって日本でも導入したいから、シーズン中で何とかできないかというのは、個人的にはいつもの泥縄的なやり方だと思いました。
打撃不振で苦しんでいる打者にとっては一つの転機となり得るものだろうとは思うものの、普通に現行バットでいけている打者が下手にバットを変えると色々と崩れそうな気もするので、そういう意味では打者側にとっては善し悪しなことだろうと思いますし、変な選択肢をシーズン中に与えるのはいいことなのかという疑問もあります。
メジャーでは魚雷バット導入がそれなりにニュースになっていましたから、今季のメジャーの打撃成績如何によってはこれが来季に禁止になる可能性もあるかもしれません。
万一そうなりでもしたら、日本のルールはどうなるのだろうかというようにも思うものですが、そこはもはやあまり考えないようにしようと思います。
また思いついたら書きます。ではでは。
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