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2019.05.15 Wednesday
 こんばんは。


 今阪神は東京ドームで読売と対決しておりましたが,実は昨日東京ドームまで行って見てきたので,今日はそのことを書いてみたいと思います。

 昨日が今季初の観戦だったので,久々の生の野球を楽しみにしていたのですが,やはり生観戦はネット配信での観戦とはわけが違うと思いました。
 これを臨場感という言葉で語るのは伝わりづらいと思うのですが,ドーム球場ゆえに,チャンスの時の観客の声が建物中に響き渡り,一体感のようなものが生まれるのを感じました。
 これは,相手チームにとってはかなりのプレッシャーでしょうし,チャンスを迎えてバッターボックスに入る打者も相当厳しそうだと思って見ていましたが,こういう観客の声援などが流れを作る一因になったりするのではないかと思ったりもしました。

 肝心の結果は,ご存じの通り,阪神が,読売を4−2で下して今季初勝利を飾りました。
 見ていた感想としては,阪神が強いというよりは,読売が弱いという感じでした。

 まず,阪神ですが,青柳さんの球は走っていないように見えました。
 勝利投手になりましたが,それでも初回の球を見ていた限り,あまりよろしくないように見え,その結果案の定点をとられたかという感じでした。
 序盤はよくなかったのですが,中盤にさしかかったところで,読売打線がよろしくなかったことに救われて,何とか6回まで投げられたかという印象でした。

 中継ぎ陣については,いうまでもなく素晴らしかったです。
 あの出来を見ていると,現時点では12球団1であると断言していいくらいだろうと思いました。
 特にジョンソンさんが素晴らしく,彼が出てくると打てる気がしません。
 そんなジョンソンさんを7回で投入できるのは,阪神の中継ぎ陣の層が厚いからではないかとすら思いました。
 抑えのドリスさんも,昨日の出来では打てる気がしませんでしたし,阪神を相手にする場合には中盤までにそれなりに点をとっておかないと大変だと思わせられると思います。

 打線ですが,昨日は,打つべき時に打てたというように思いました。
 もちろん全てのチャンスを生かせなかったのですが,後で述べるとおり読売の中継ぎ陣は貧弱ですから,投手交代のタイミングで打ち崩せたのは計画通りというべきですし,立派だったと思います。
 昨日の第1打席でホームランを打ったマルテさんが,打ち気を抑えて四球を取ったところも大きかったと思いますし,流れに乗った形とはいえうまく仕事をした糸原さんはさすがというべきでしょう。

 さらに,読売の弱点は中継ぎ以降にありと考えたのか,先発投手にかなりの球数を投げさせて,6回までで降板に追い込めたのはよかったと思います。
 阪神は対戦回数の浅い投手に弱いという特徴がありますが,そうであれば降板まで追い込むだけの球数を投げさせるという戦略があったとすれば,これが功を奏したと考えております。

 守備ですが,正直言って高校以下のレベルのものをいくつか見てしまいました。
 外野と三塁が悪かった印象ですが,特に大山さんについては高校野球でもスタメン資格を剥奪されかねないプレーが2つもあり,大山さんは守備がいいというはずなのにと大変がっかりしました。
 いずれの問題プレーも,意識がきちんとしていれば起こらなかったものと思いますし,阪神は弱いという自覚がいまいち足りていないのではないかと不服に思いました。

 そういった意味では,昨日の阪神の状況をまとめると,中継ぎは素晴らしく,先発はいまいち,打線はいつも通りよりややよい,守備は悪いという感じで,総合的に見ると強いチームとはいわないと思いました。
 シーズン序盤に見た弱い阪神と比べると随分ましになったという印象ですが,それでも強いというのは憚られるという感じでしょうか。

 一方,読売は弱いという印象を持ちました。

 先発投手はピリッとせず,球数を浪費してしまって6回で降板してしまいました。
 彼は一応先発の仕事を果たしたとはいえると思いますが,読売は中継ぎ以降が貧弱であるため,読売の先発に求められる仕事は7回まで投げることであり,その意味では物足りなかったと思いました。

 打線ですが,個々の能力はそれなりに高そうだと思ったものの,途中から淡泊だという印象でした。
 読売打線は,このところ調子が悪い印象で,一時期よりは随分落ち込んでいますが,打線は水物ですからある程度は致し方ないでしょう。
 とはいえ,ヒットは阪神より出るものの,肝心のホームに帰せる一打が出ないという,阪神でもよく見られることが起きていて,なかなか苦しんでいるなという印象です。

 中継ぎは,私が言うまでもなく,かなり厳しい状況だと思います。
 特に,勝ち進んでいた時の先発投手の質と比較するとその差は歴然であり,数字上にも現れているとおり,これでは接戦を勝ち抜くことは難しいだろうと思います。

 総じて見るに,読売は,序盤に大量点をとって,先発は7回まで仕事をし,8,9回は何とか逃げ切るという展開が読売について望まれる勝ちパターンと思われ,それ以外のパターンは現時点ではなかなか厳しそうに思いました。

 そんなことを思いながら見ていて,読売は序盤に2得点して,阪神を1点リードしていても,中継ぎ投手にスイッチしてから逆転されてしまったということで,まさに現在の読売の調子に合わせた攻略法を見せつけられたという感じがしました。
 これまで阪神は読売にいいようにやられていましたから,この攻略法が通用する時期くらいたくさん勝たせてもらわないと釣り合いがとれないと思うので,現時点で全く読売に同情はしていません。
 むしろ,昨日は見事策がはまって逆転勝利を生で見られたわけで,大変ご飯がおいしく,気分よく眠りにつけたわけです。

 そして,今日の試合ですが,正直言って菅野さんがこんなに崩れるとは思わず,これではもはや試合にならないだろうと思いました。
 最近の菅野さんはあまりにもよろしくなく,読売にしてみると柱だけに休養をさせるわけにも行きませんから,とても苦しいのだろうと思います。

 ただ,こういった大量得点をした試合では気が緩むのか,阪神も通常であれば負けていたとしか思えないくらい失点をしました。
 私としては,こういった試合を締めて次の試合に備えるからこそ調子を維持できると思っているので,今日の大量失点は阪神にとって猛省してもらいたいと思っています。
 また,能見さんですが,このところあまりよろしくないように思われ,その点の原因を究明して何らかの対策をとった方がよいように思います。
 現時点では,ジョンソンさん,藤川さん,ドリスさんと盤石の中継ぎがいますが,そこに能見さんが名を連ねるにはもう少し安定してもらわねばならないと思うので,阪神側としては早急な対応をしてもらいたいものです。

 いずれにせよ,昨日今日とあわせて今季負けっ放しの読売に見事2連勝し,大変ご飯のおいしい日が続いているというわけです。
 正直言って阪神が強いとは思っていないので,この連勝は読売が弱いためと思っていますから,阪神は実力を勘違いしてはいけないと思っています。
 それでも,このところ悔しい思いをすることが多かった読売戦においてようやく連勝をできたのですから,せめて今だけでも喜ばせてもらいたいです。
 例年交流戦で低迷することが多い阪神ですが,交流戦より前にもう少し貯金を稼いでもらって,多少負けても乗り切れたという状況を作れるようにしてもらいたいものです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:03
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