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 こんばんは。


 阪神は今年日本一となりましたが、その選手の契約更改に当たって年俸が高騰しています。
 金額は別の記事に任せるとしても、これまで近本さん、佐藤さん、大山さん、木浪さん、村上さん、伊藤さん、大竹さん、加治屋さんといった主力選手の面々がことごとく大幅に年俸がアップしました。

 先日の大谷さんのドジャーズさんとの契約を見てしまうとスケールは小さいといわざるを得ませんが、それでも阪神の年俸アップぶりを見るに、結構なレベルで高くなったと思いました。
 これも38年ぶりの日本一ということであればこそだろうと思いますし、こういう時期に上げなければいつ上げるのかということもあるでしょうから、上げること自体は当然であろうとは思います。
 また、日本一に貢献したという結果を見れば、通常の上げ幅では納得感は少ないのかも知れません。
 特に、球団としては、今季の日本一で相当な稼ぎを得たと思われ、それを選手に還元するのはよいこととは思います。

 ただ、いわゆる相場観というものがあり、それを壊してしまいかねないアップは他球団とのバランスや来年以降の増減に大きくかかわってくるのではというようにも懸念しています。
 村上さんなど、金額面を見れば妥当とも考えられる一方、比較で見れば10倍弱ということで、これが査定ベースになるのは先例として後日球団自身の首を絞めることになるのではとも思いました。
 相場に縛られすぎるのはよろしくはないとは思いますが、それでも相場というのは先人が築き上げた業界内で争い等を生じづらくするための積み重ねであったとも思いますから、それを崩すのであれば自身だけでなく業界全体にも影響を及ぼす可能性があることを考慮すべきでしょう。
 阪神も考えや計算の結果として相当と思う契約をしているのでしょうから、私がどうこういうのもおかしな話だとは思いますが、それでもちょっとやり過ぎではと不安を感じました。

 また、大山さんについては、単年契約のようですが、明らかに来季獲得予定のFA権を意識していると思います。
 FA権は権利ですから、大山さんの意思で自由に行使していただくべきと思いますが、可能であれば阪神に留まってもらいたいものです。
 大山さんは、今季1年は同じポジションでチームの軸として機能し続けましたが、去年まではいろいろなポジションを半ば便利屋扱いで起用されており、そういった意味では本人にとって不本意に感じたことも多々あったのではないかと思います。
 また、阪神ならではのプレッシャー等も本人には肯定的な部分もあれば否定的に考えるべき部分もあったかもしれません。
 FA権は他球団の意見を聞くこともできるので、自身の契約交渉の武器として使うこともできますから、そういう意味で行使するのであれば遠慮なくしていただければと思います。
 ただ、これだけの功労者、そして能力のある方を他球団に渡してしまうにはあまりにも惜しいとも思いますので、来季は何とかつなぎ止めてもらいたいものです。

 なお、大谷さんの大型契約については、もはや大型過ぎて何もいえません。
 球団としても10年後の活躍まで見込んでの契約なのでしょうから、大谷さんをどれだけ評価したのかという大きさを伺わせます。
 個人的には、投手としての大谷さんをどこまで評価しているかという点が気になります。10年後の39歳になっても投手として投げさせることは考えていないと思うのですが、そうするとどこかで投手を断念させることになるのでしょう。
 その点を契約に盛り込んでいるのか、盛り込んでいるとすれば球団と選手とどちらに主導権があるのかということは大変気になる点ではあります。
 大谷さん主導となれば、どこまでも挑戦し続けるようにも思いますが、一方で今季のように無理をして登板して怪我をしてしまうことにもつながりかねません。ですが、球団主導となれば、大谷さんの思うとおりに現役生活を送れないことになりますから、それも酷なことと思います。
 おそらく外部に公表されることはないのでしょうが、今後の動向を見てみたいものです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:35
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