こんばんは。
今日のニュースを見ていたら,長野県で,交通課長ら4人が,飲酒運転の取り締まりの際,アルコールの量を測定する器具が壊れていたため,別の器具を証拠として用意して男性を検挙したというものがあったので取り上げてみました。
去年8月,飲酒運転の取り締まりで男性を検挙した際,息に含まれるアルコール濃度を測定する飲酒検知管が壊れていたということです。
そこで,課長らは,アルコールを含む洗浄液で口をすすいだ後,新たに用意した飲酒検知管で自分たちの息を測定して別の証拠を作ったということでした。
これについては虚偽有印公文書作成,証拠隠滅などの疑いがあり,調べに対して,警察官らはいずれも容疑を認めているそうです。
警察は,4人に対して停職や減給等の処分を下し,いずれも依願退職したそうです。
検挙された男性は,飲酒運転を認めた上で既に罰金刑を受けたということですが,検察はこの男性について裁判所に無罪を求める再審請求をする方針ということです。
私は職業柄警察の方と色々と縁がありますが,警察の方々の大半は非常に真面目に職務を行っており,今回の人たちは一部の人たちなのだろうと思います。
しかし,この案件が,殊更特別というわけではなく,たまたま一件が見つかったというよりも発覚しない類似案件は多数あるのだろうと思います。
そういう意味では,この案件は氷山の一角であると思っています。
この件で特に見るべきは,検挙された男性が罪を認めているということです。
これが本当に飲酒運転をしていたのかどうかは分かりませんが,もしも警察が虚偽の自白を迫って行わせたのだとすれば,それは冤罪にほかならず決して許されるものではないと思います。
そして,上記の通りこれが氷山の一角であるとすれば,虚偽自白に基づく冤罪事件が世の中にはまだ多数あるということになるのだと思われます。
私も虚偽自白を迫られた案件を担当したことがありますが,このような事案では大概「自白すれば罰金で済んで家に帰れるが,自白しないと裁判まで身柄が拘束され続ける」「身柄拘束が続けば仕事も失うし,場合によっては判決で罰金よりも重い刑になる」などといわれることが多いようです。
もしもこのようなことをいわれれば,普通の人であれば認めて罰金を支払った方が楽だし早いと思うでしょうし,弁護士を入れてまで裁判で無罪を争うと手間もかかることを考え,比較的軽い部類の罪の場合はこのような形でむしろ冤罪ができやすいような気がします。
ですから,重罪の事件の冤罪がピックアップされることが非常に多いですが,むしろこのような軽い部類の罪の事案こそ冤罪が多いのではというように思えてなりません。
この警察官らがこのような行為に出た経緯と理由については究明して公表しなければならないと思います,
そうすることによって,まず警察内部に対してこのような行為に出ないようにという牽制になるでしょうし,外部に対しては警察がこのようば行為に出る可能性を理解させて冤罪的な自白をしづらくさせるという効果があると思います。
経緯と理由の公表まで至る可能性は低いと思いますが,この件が明るみに出たことはおそらく内部者の発見とそれに伴う問題化でしょうし,その自浄作用については期待したいところです。
刑事事件に巻き込まれれば,その人の人生自体を狂わしてしまうことになりかねませんし,このようなことについては今後行ってもらいたくないですし,私も職業柄より注意していきたいと思います。
阪神は,今日は普段だと負け試合というところで勝ちを拾うことができて,私は非常に満足しております。
まず上本さんの同点打,そして今成さんの勝ち越し打というように続くわけですが,これまでの阪神になかった点がほしい時にとってくれるという非常に理想的な得点であったと思います。
阪神には一発の大砲が不足している感は否めず,そういうところで上本さんの一発が見られたというのは今後の阪神打線の構成において非常に期待させられるものだと思いますし,相手チームには一発があると警戒させるに十分なものであったと思います。
また,今成さんのヒットは,阪神によく見られた負け,同点の展開でのタイムリー欠乏症を打開するような一打だったと思います。
阪神は,これまで点をとる時は大量点の流れがある時ばかりというように思ってましたが,このように流れを作れる打撃というのを私は待っていたように思います。
特に,往年の阪神を知る人達は,諦めはしないものの,この展開はいつものあれかと思って見ていたことでしょうし,それが違う展開になったというだけで嬉しいものを感じると思います。
これで阪神は読売まで1.5差,チーム状態はかなり上向いているので,勝てる時にもっと勝っておいてもらいたいと思います。
また思いついたら書きます。ではでは。
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