こんばんは。
今日の記事を見ていたら,今年の阪神は最少得点で最多残塁であったというものを見たので取り上げてみました。
阪神の得点ですが,昨年599から465に大きく減り,今季はリーグ最小だったとのことでした。
打率は昨年2割6分4厘が今年は2割4分7厘に,ホームランは94本から78本に減ったということでした。
また,得点圏打率は,昨年が2割7分だったにもかかわらず,今年は2割3分9厘と大きく下がったと言うことでした。
今季,得点圏で30打数以上あった14人の内,得点圏打率が3割を超えたのは上本さんの3割1分4厘のみだったということで,昨年3割以上が6人いたことから見れば大きく下回ったといえるということです。
2桁残塁は31試合もあり,残塁はリーグ最多の1092だったということでした。
これによって,セリーグでは7度目となる最少得点で最多残塁という記録を残したということでした。
この記事を見ていて,今年の阪神を振り返ると,確かに得点機に打てなかったなと改めて思います。
個人的には,得点圏打率といっても,1点差や同点の場面と圧倒的に勝っている場面とでまた違いはあると思われ,前者の場合に打つ選手は大いに珍重されるべきと思っています。
その意味では,福留さんは前者の場面で打っていたことが多い印象で,得点圏打率が2割9分5厘ということではあるもののそれ以上の活躍をしていたように思います。
ですが,それ以外の選手,特にマートンさんとゴメスさんは決めるべき時に決められなかった印象が強いです。
そして,その印象を持ってこの得点圏打率の数字を見ると,非常に頷けるものがあります。
また,残塁についてですが,これも球場に見に行った時もフラストレーションがたまることが多かったもっとも大きな原因で,それが最多であったということもなるほどと思いました。
ただ,最少得点で最多残塁という,攻撃系指標としては酷いものでありながら,それでも順位は一応のAクラスで優勝争いに絡んでいたのは,投手陣,特に先発投手陣の尽力,そして勝てる試合と負ける試合を見極めてメリハリのある試合運びをできたという采配によるところがあったのだろうと思います。
そうであればこそ,あれだけ得失点差が酷い数字でありながら優勝争いはできなかったと思います。
ただ,勝てる試合というのは,基本的に先発投手陣が耐えしのぎながら,最少失点のところで中盤か後半に1点か2点を入れて守りきるというスタイルであったと思います。
そして,それはシーズン終盤では,後半の回に点を入れられる展開がなかったため,このスタイルが崩れてしまい,9月は散々な結果に終わりました。
また,序盤に大量得点をとられた際には,打力で巻き返すことはできなかったため,ほとんど終戦してしまったと思います。
和田元監督は,阪神の打力を考慮していたからだと思いますが,基本的に走者が出たら送りバント,2塁に進んだら逆方向に打つことを心がけるという戦略が多かったように思います。
それは貧打の打線にあった戦略だと思いますが,対症療法であり,根本的な解決にはなっていません。
根本的な解決というのは,すなわち打力の改善だと思います。
金本監督は,その点について改善しようと思うのですが,ただこればかりは直ちにできるものでもないでしょう。直ちにできるのであれば和田さんが既にやっていたでしょうし,おそらく金本監督もこれを行うのに時間を要するのではないかと思います。
得点圏打率についてですが,これは精神面の問題なのか,運の問題なのか,流れの問題なのか,正直よくわかりません。
ただ,一つだけいえることは,素の打率が高いならば,その分得点圏打率が高くなる傾向になるのではないかと思うのです。
その意味では,上記の打力の改善ということがやはり得点圏打率にも影響を及ぼすのだろうと思います。
金本監督は,打力の改善のため,例えばある選手には数値目標を提示したり,別の選手には強く振ることを強く指示したり,いろいろと手を変え品を変え行っているように思われます。
また,掛布二軍監督や濱中コーチなどもいろいろと実践されていると思います。
素材としては,バットをよく振ることを意識している象徴としては江越さんがいますし,高山さんもスイングスピードが売りですから彼も振る選手になるだろうと思います。
また,貧打になってしまっている大和さんも,もともとインコースの球を捌くのはうまい選手だと思いますので,その選手が振ることを意識した指導を受けていれば得意コースについては引っ張る打球が見られるようになるのではないかと期待したりしています。
とはいえ,このような改革はすぐに結果の出るものではなく,今までの積み重ねにどうやって方向性をつけるのかが大事だと思いますので,困難な課題も多いように思われます。
ただ,期待している要素としては,これまでの阪神の風土を知らない外国人選手でしょうか。
未知の戦力に過剰な期待をかけることは非常に危ういマネジメントだと思うのですが,一方で阪神を知っている人が阪神に加入しても阪神らしい野球に染まってしまうのではという危惧もあります。
その意味では,1年目のゴメスさんは阪神らしからぬ得点圏での勝負強いバッティングを見せてくれましたし,ヘイグさんには結構期待しているところがあります。
来季も,ひとまず先発投手におんぶにだっこというところから始めるのだろうと覚悟していますが,それでも打力改善に向けた動きを少しでも見られるのではと期待もしています。
また思いついたら書きます。ではでは。
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