こんばんは。
昨年プロ野球では,主に三塁ランナーのマートンさんが捕手に体当たりをして怪我を負わせるなどが問題になったことで,捕手と走者のルールが作られました。
それは,本塁での危険な衝突を防ぐため,走者と捕手の双方に禁止事項が設けられるというものでした。
しかし,今日の記事を見ていたら,西武さんのキャンプで行われた走者と捕手の衝突ルールの適用に関する練習の中で,圧倒的に走者が有利になるということが分かったという記事がありました。
このルールの中では,捕手がブロックなどで走者の走路をふさぐことが禁止されるので,得点圏の走者は微妙なタイミングでも迷わず本塁に突入し,結果としてほとんどがセーフになったということでした。
この練習では,1アウト1,3塁の場面,三塁走者が左犠飛で生還し,さらにタッチにいった捕手が体勢を崩している間に一塁走者もタッチアップで二塁に到達してしまったということでした。
この練習に参加した岡田捕手は「昨季までなら”待て”の場面だが,新ルールだからこそ二塁に進めた。捕手はタッチの姿勢から1回転して投げないといけない。走者の立場で考えた場合は行くべき。そういう野球になる。」と話したということでした。
また,1アウト三塁の遊ゴロで,三塁走者がホームに突入してセーフになり,さらにタッチアウトにできなかった捕手が一塁に送球したものの打者走者もセーフになったということもあったそうです。
さらに,1アウト二塁の場面では,浅い右前打で二塁走者が生還しただけでなく,送球感に打者走者も二塁に到達してしまったということでした。
これらを見ていると,捕手側の負担が非常に大きく,かつ3塁走者がいる場合は走った者勝ちになる傾向があると思います。
そして,捕手が三塁走者をアウトにできたとしても,そこで体制を崩すなどに成功していれば打者走者や別の走者がいればそちらを生かす野球ができるということになります。
そうなると,基本的に三塁走者は積極的に,二塁走者が三塁に到達する場合は本塁へ向かうパターンが多くなる,という傾向が生じることとなるでしょう。
このことは,おそらく野球をする側にとっても見る側にとっても色々と戦略が変わってくると思います。
すなわち,基本的に走者を三塁に進めた場合,もはや一失点を覚悟するのが前提となる可能性が高く,内野前進守備でも失点を防げる可能性が高くなる以上,確実にアウトを取りに行く戦略になってくるのでしょう。
そうなれば,攻撃側はいかに走者を三塁まで進められるかが戦略のポイントになるでしょうし,守る側はただの得点圏に走者を背負うというよりも三塁に進められたら高い確率で失点するということをこれまで以上に意識する必要が出てくることとなります。
一方,三塁コーチャーの仕事は,これまでよりも見極めるポイントが楽になるでしょうが,一方でこれまでのタイミングよりも遅めに走ってきた走者に対しても腕を回せることになるわけで,その辺りの見極めはやはり難しいのでしょうか。
このルールがよいものかどうかは実際に始まってみないと分かりませんし,守りづらく攻めやすいということであれば単純に考えると守備力が高くて攻撃力の低いチームにとっては有利になるということなのでしょう。
今の阪神は,攻撃力は低いといわざるを得ず,おそらくこのルールの恩恵を被る場面が結構あると思います。
ですが,一方で守備力が高いともいえず,その意味ではこのルールで失点する場面も多いと思います。
ですから,阪神はその恩恵ばかりを受けるというわけではなさそうですが,とりあえずまずは様子を見てからでしょうか。
今日の阪神キャンプニュースを見ていたら,二軍キャンプ場にスズメバチが登場し,一悶着あったというものがあったくらいでした。
とりあえず誰かが刺されて戦線離脱とはならずによかったのですが,よくこれが記事になったなと。
こんな出来事でも記事になってしまうのは,阪神という人気球団故なのでしょう。
この記事では,ルーキー高山さんがバットを持って追い払おうとしたものの,周囲に止められたという描写がありました。
どのくらい蜂がいたのか分かりませんが,あんなに小さい虫に対してバットを振り回して当てられるのか,さすがに無理だろうという気がします。
まあ,バットコントロールとスイングスピードに長所があるらしいので,狩野かもしれませんが,それでもしくじって反撃を食らう,もしくは仲間が反撃に来るというリスクを思い浮かべるとその話はとてもよいとは思えません。
高山さんはある意味蛮勇ともいえる勇気の持ち主だと思うので,とりあえずその勝ち気さを野球でも存分に見せてもらえたらと思います。
ちなみに,最後はスカウトが二本の棒で挟んでグラウンド外に運んでいって終わったそうです。
本当にこれでよく記事になったと思いました。
また思いついたら書きます。ではでは。
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