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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,造幣局が,保管する金塊等が盗み出されて質入れされてしまったとして,質屋に対して返還請求訴訟を提起したというものがあったので,取り上げてみました。

 この事件は,造幣局の元職員が,勤務先から金塊と金貨を盗んだというのが発端でした。
 元職員は,窃盗罪で懲役5年の有罪判決を受けており,この判決は確定しているそうです。
 元職員は,外国為替証拠金取引の損失を穴埋めするために盗んだと述べており,この金塊と金貨を東京と埼玉の2つの質屋で換金したということでした。
 造幣局は,これらの質屋に対して,盗まれた金塊と金貨の回復請求権を行使して返還を求めましたが,拒否されたため,訴訟提起に至ったということでした。
 質屋側は,元職員が金塊を持ち出した行為は業務上横領や詐欺に当たるとして,回復請求権の成立を否定する反論を行っているということです。

 この事件を理解するためには,法律上の請求権について理解しなければなりません。
 民法193条では,盗品や遺失物について,盗まれた時から2年間は占有者に対してその物の回復,すなわち返還を請求できると定めております。
 ところが,民法193条が適用されるのは,盗難被害品か遺失物であり,横領されたものや詐欺でだまし取られたものについては適用されません。
 この理由を説明すれば長くなるので割愛しますが,いずれにせよ造幣局側は民法193条を根拠に質屋に返還を請求しており,質屋側は元職員の行為は横領か詐欺であって民法193条に基づく回復請求権は成立しないと反論しているということとなります。

 本件では,元職員は窃盗を犯したとして窃盗罪で有罪判決を受けており,それが確定している以上,少なくとも刑事裁判において検察官だけでなく裁判所も本件は窃盗であると考えているようです。
 ですが,民事裁判での判断では,刑事裁判の判決は有力な証拠にはなるものの,必ずそれに判断を拘束されなければならないというものではありません。
 本件では,質屋側は,元職員において被害品を管理する業務に就いていたから横領である,元職員が金塊と金貨を持ち出す際に部下を騙していたことから詐欺であると主張しているようですが,それらの主張が通るかどうかは証拠関係が不明なので何ともいえません。

 本来的に考えれば,造幣局に金塊が戻り,元職員が質屋にお金を返せば全てが丸く収まると思います。
 ですが,おそらく元職員は,質屋に金塊と金貨を流してしまった後,手にしたお金を使い切ってしまって,質屋に返すお金がないという状態なので,金塊と金貨が奪われたという損を造幣局と質屋のどちらが負うのかという戦いになってしまったのでしょう。
 本件がどのような方向に進むのかは分かりませんが,回復請求権が問題になるのは大変珍しいので,今後も注目して見たいと思います。


 今日の阪神ですが,終盤に点をとられて負けてしまいました。

 メッセンジャーさんは大変よく粘っていたので,勝ちを付けてあげたかったのですが,打線が点を入れられないのではいくら粘っても道しようもなかったと思います。
 メッセンジャーさんの出来は悪くなかったですし,それだけに今季初黒星というのは気の毒であるとは思うのですが,最近勝ちすぎていることを考えれば今日のような展開もたまには仕方ないと思うしかないでしょう。

 ただ,今日の敗戦は,ずるずると悪い展開で負けたというよりは,打線は点を入れられなかったものの8回9回と最後まで割とよく頑張っていたように思えます。
 点が入りそうで入らないというのは去年までよく見た展開で,それをよい要素と考えるのはポジティブ過ぎかもしれませんが,それでも終盤まで諦めないでいたというのはうれしいものです。

 今日の収穫としては,糸原さんが非常によく粘っていたことでしょうか。
 打率はあまり高くないものの,出塁率が非常に高く,守備も伸び盛りということであれば,今後もまた見てみたい選手だと思います。

 今日は惜しい負けでしたが,それでも中日さん相手に勝ち越しを決められたので特に問題はないでしょう。
 こう考えると,昨日の勝ちは大きかったと改めて思います。

 問題は,明日からのカードに勝ち越せるかでしょうか。
 現時点で予定されているところでは,明日は岩貞さん,明後日は藤浪さん,そして明明後日は小野さんというように聞いております。

 岩貞さんは最近あまりよろしくないので,そろそろここで結果を出してもらいたいと思います。
 防御率もよろしくなく,このような結果が続いているとローテーション降格も現実味を帯びているところだと思います。
 今日はメッセンジャーさんで負けてしまいましたが,だからこそ岩貞さんには結果を出してもらいたいと強く思うばかりです。

 藤浪さんは,序盤は調子がよくなかったですが,このところ盛り返してきております。
 制球難は相変わらずですが,それでも負けていないというのはやはり大きいでしょう。
 制球難だけに不透明な要素はありますが,これまで結果を出している以上は期待せざるを得ません。
 今季の阪神は土曜日にめっぽう弱いので,何とかそのジンクスをつぶしてもらいたいと思います。

 そして,ルーキー小野さんですが,一応予定ではここで登場すると聞いております。
 小野さんは,先日の2軍戦で4回2失点という出来で,その枠を青柳さんと争っていたところでしたが,青柳さんが最近不調であることを考慮してチャンスを与えられたようです。
 2軍でのシーズン序盤には結構打ち込まれたとも聞いていたので,不安もなくはないのですが,キャンプでは割といい投球をしていたので,どのくらい通用するのか,是非とも見てみたいものです。
 速球が150キロ超,スライダーにスプリットという決め球に,100キロ台のスローカーブという緩急も使えるものの,制球に難ありというように聞いております。
 素材としては素晴らしい投手であり,将来的には開花するのでしょうが,それが今の段階になるかどうか,それが楽しみです。

 今度の3連戦はこのようなラインナップであり,今カードの投手陣に比べて確実性は欠けるものの,将来性のあるメンツが揃っています。
 それだけに,内容もそうですが,結果が出ればそれぞれの選手の自信になってより成績を向上させられるようにも期待できるので,私は楽しみにしています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:48

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