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 こんばんは。


 今日の記事を見ていたら,テレビでの北朝鮮のミサイル到達範囲の描き方について話題に挙がっているものがあったので,取り上げてみました。

 この記事では,ある報道において使用された,いわゆるメルカトル図法の地図を利用して,北朝鮮を中心に,それぞれのミサイルの飛距離を円で描く方法で図示していた写真を掲載していました。
 その上で,このような飛距離を問題とする場合には,メルカトル図法の地図では正確な距離は出ず,正距方位図法の地図を使わねば描けないのではないかというように指摘していました。

 確かにこの指摘は大いに正しいと思います。
 中学の地理の初めにメルカトル図法や正距方位図法等のそれぞれの地図について習い,それぞれの長所と短所を教わっていて,しかもそれらは定期テストや高校入試にも出ていたと思います。
 そして,もしもメルカトル図法を前提に円を描くとすると,本来の距離を考えると楕円形になってしまい,一部は飛距離が長く,もう一方は短くなってしまうことでしょう。
 正確な距離感を前提とした上で報道を行うのであれば,正距方位図法の地図を使わねば,一体どこがどのミサイルの射程範囲なのかはよく分からず,正確な報道ということはできないと思います。

 一方で,この報道を見ていて,私たちは普段から馴染みがあるのはメルカトル図法の地図ばかりだと改めて気づきました。
 もしも正距方位図法の地図を見せられて,そこからの距離を示されたとしても,北朝鮮が中心に描かれている正距方位図法の地図では何となく距離感等の感覚が一目では分かりづらいかもしれません。
 その意味では,報道では敢えて正距方位図法の地図ではなく馴染みのあるメルカトル図法の地図を使ったのかもしれません。
 とはいえ,そうであれば,メルカトル図法の地図に楕円で正確な距離を描くというのが妥当な報道の仕方だったのかもしれません。

 別に気にする必要もない話だという向きもあるかもしれませんが,中学生であれば気づく話であるため,敢えてやるべきだと思いました。
 中学時代,数学などをやっていて,「社会に出たら因数分解は使わない」とよく話題に出ていたのを思い出しますが,今回のようにメルカトル図法でまあいいかとお茶を濁す報道をしていると,中学生くらいの上記の言い訳を加速する要因になりかねないと思いました。
 ですから,正しさという意味もありますが,学校の勉強は大半が無意味という言い訳をさせないためにも,せめて大人は中学生くらいの知識で間違ったと分かることはあまりしない方がいいと思いました。


 このところ勝ちまくっていた阪神でしたが,ヤクルトさんとのカードは大変な苦戦をしていました。

 第1戦は,案の定というか残念ながらというか,岩貞さんがやはり駄目で落としてしまいました。
 岩貞さんは,昨季は左腕エースになりうる働きを見せてくれていたのですが,今季は序盤の悪いところから修正できておらず,ついに2軍落ちしてしまいました。
 素材がいいのは分かっていますが,このままではシーズン通して駄目な状態が続くことが強く懸念されたため,やむを得ないといえると思います。

 第2戦は,藤浪さんが打たれて落としてしまいました。
 藤浪さんのいつもの制球難がこの日は大きく災いし,4回持たずにノックアウトということで,残念ながら先発投手として仕事したとはいえない試合でした。
 また,この日は,今季あまりよくない松田さんが大量失点してしまい,敗戦を決定づけることとなりました。

 この2連戦は,基本的に投手で負けた試合だったと思っています。
 カードが始まる前,各試合の先発投手は果たしてどれだけ仕事ができるのかと心配していましたが,その不安がまさに的中し,2試合連続でふがいない場面を見ることとなりました。
 まだ交流戦に入る前というシーズン前半だから修正の余地ありと考えられるものの,もしも後半に入って投手陣の台所事情にも融通が利きづらい時期であれば手もつけられない大惨事になるところだったと思っています。
 特に,岩貞さんは,将来の左腕エースとして期待しているだけに,このところの悪さは非常に残念ですし,きっちり修正ができるまで2軍にいてもらわねばならないとすら思っています。

 そして,今日は,ルーキー小野さんが先発する試合ということで,正直言って3連敗も覚悟しているところでした。

 今日の小野さんの出来は,5回4失点ということで,正直言って2軍で投げていた時に想定していたクオリティとあまり変わらなかったという感想です。
 今回小野さんが1軍に上がるに当たっては,不調で2軍落ちした青柳さんとどちらにするかということで,試しに未知の実力者を上げてみるという形で小野さんが起用されたと思っていますが,残念ながらまだ小野さんは2軍でじっくり育成する必要があろうかと思います。
 金本監督は次も起用する予定のようですが,私としてはできればもう少し育ててから起用してくれた方がいいように思えます。
 とはいえ,岩貞さんを下げ,先発のコマ不足の事態を考えると,今日くらいの出来ならばもう一度見てみようという考えなのかもしれませんが。

 小野さんが4失点してしまった段階で,今日の試合も危ないかと思っていたのですが,今日はある程度流れと運で勝ちを拾えたと思いました。
 特に,7回の攻撃ですが,得点圏に走者を奨めたところで高山さんが高いバウンドの内野安打を打って点を入れたところから始まり,この回3点目は敬遠の暴投ですから,非常に運がよかったというべきでしょう。
 今日は,高山さんと上本さんが連続ホームランを打っただけでなくタイムリーまで打ってくれたので,2人のおかげで勝てたというべきでしょうが,それにしてもやはり運の要素もあったりしていて,神様が3タテを回避させてくれたのではないかというくらいに思っています。
 そのように特に思ったのは,他には最終回のドリスさんが1アウト満塁という絶体絶命の場面を招いてから,2者連続三振で仕留めたところなどでしょうか。まあ,ドリスさんの場合,実力で勝ちを引き寄せたといえるので,運というのは失礼極まりないとも思えますが。

 最後の最後まで危うい試合であり,正直言って今日は勝ちをもぎ取ったというよりも勝たせてもらえたという印象が強かったです。
 ヤクルトさんのカードの前までは,今シーズンは今のところ広島さんとの一騎打ちかと思っていたのですが,まったくとんでもない妄想でした。
 ヤクルトさんとのカードは,今勝ちで盛り上がる阪神に警鐘を鳴らして身を引き締めさせたという意味では非常に大きな意味があったと思っています。

 同じことは,広島さんが最下位中日さんに3タテを食らったところからもいえるもので,ちょっと勝ったくらいでいい気になっていたのが愚かだと思えるくらいでした。
 よくよく思い返せば,例年交流戦で順位が入れ替わったりするもので,交流戦でそれなりに勝てたチームがまあまあ上位にいけるという印象があります。
 まだ交流戦を勝ち進めたわけでもないのに,ちょっとのぼせ上がっていたのかもしれないと思うと,交流戦直前にこういう機会があったのはよかったことと思いました。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:07

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