こんばんは。
先日,ZOZOTOWNにおいて,商品の送料は顧客が自由に設定できるという制度を試験的に導入しておりました。
これについては,送料を顧客側に設定させる意味はどのようなものなのだろうかとか,マーケティング等にどのような意義があるのだろうかなどと話題になっていましたが,本日,この制度が導入された期間のうち10月1日から23日までの平均送料,送料0円が設定された注文の割合,都道府県別平均送料ランキングが公開されました。
これによると,平均送料は96円,送料0円が設定された注文の割合は43%ということでした。
また,都道府県別の平均送料ランキングでは,1位が福島県,2位が岩手県,3位が青森県と東北勢が並び,最下位は奈良県,46位は大阪府,45位は兵庫県,44位は滋賀県,43位は京都府と関西勢が並びました。
これを見ていて,東北勢はどちらかというと送料を支払おうという考えが多く,関西勢はそういう傾向が少ないと見られるかもしれません。
ただ,その差は1位の福島県が111.73円に対して最下位の奈良県が86.05円であり,25円の差をそこまで大きいと考えるべきかという問題はあるかもしれません。
もちろん,取り扱い数が多ければ,少額の積み重ねでもものすごい影響が出ることは間違いないでしょうが,それでもこの差をもって東北勢と関西勢の人間性の差を論じるにはまだ足りないのではという気もします。
ZOZOTOWNさんは何らかの意図があってこの制度を導入したのでしょうし,今回の制度導入後の結果によっておそらく有意なデータを取得することもできたのだろうと思います。
ただ,私が思うことは,送料を無料に設定することは自由であるといいながら,一方で本当に無料を享受した割合や平均送料のランキングを公開するというのは,無言の圧力で送料無料はやめてほしい,できればもう少し送料金額を上げてほしいという表現そのものなのではないかというようにも思えます。
最近の通販では送料無料というものが多く,それ故に通販に拍車がかかり,運送業者の方々に過重な負担となっているという現実があります。
それを考えれば,競争の範囲内で送料を発送者負担にするというのは分からなくもないのですが,一方で送料無料が蔓延しすぎることは送料無料が当たり前という意識を抱かせることにもつながり,過当競争を生み出したり,運送業者の方々の仕事を当然のものと考える傾向にもつながりかねず,あまり健全なものではないとは思います。
その意味では,もしも今回の送料自由設定というのが送料無料が流行っている現状に風穴を開けようというのであれば,一つの考えとして理解できます。
ただ,このような統計の公表は,送料無料はよろしくないといっているようにも思えてしまい,圧力を感じてしまいます。
今後もこの制度を続行する限りはまたこのような統計を公表するのだろうと思いますから,今回の公表という行動がその後の顧客の送料設定にどのような影響を及ぼすのかは見てみたいものです。
CSですが,横浜さんが昨日の流れをそのままに勝利して日本シリーズ進出を決めました。
横浜さんは元々が投手の良いチームではありますが,ここに来て誤算だったのは広島さんの投手陣が打たれすぎたことだったように思えます。
また,打線もシーズンの時ほど活躍ができておらず,これが流れの影響なのか,それとも鈴木誠也さん不在の影響なのか,何とも言い難いです。
ただ,思い返せば,広島さんは本拠地での胴上げのチャンスがありながらそれをふいにして敵地胴上げとなってしまったことを思い出すと,特にシーズン後半はここぞという場面ではあまり活躍できなかったように思えます。
そうなると,ここぞという場面で2度も上位チームを打ち負かした横浜さんであれば,日本シリーズでソフトバンクさんを倒してくれるのではないかという期待もあります。
横浜さんの日本シリーズ進出をもって,CSの意義とは,ペナントレースとはと考える向きが出てくることが予想されます。
9月を思い返せば,横浜さんは,3位を読売と争っており,一時はその座を読売に明け渡したこともありましたが,最後の最後でその座を確保してCSに進出したという経緯がありました。
つまり,横浜さんは,CS進出すら盤石ではなく,そのチームが短期決戦に強いということで,ペナントレースの長い試合で勝ち進んできた1位と2位のチームを差し置いて日本シリーズに進出して良いのかということは議論になるでしょう。
個人的には,制度としてそうなっているならば致し方ないとは思います。
特に,CS制度も途中で改正されて,1位チームには1勝のアドバンテージがあるという形になったのですから,それでもなお下位チームが日本シリーズに進出してはならないというならばCSという制度自体を廃止するしかないのだろうと思います
CS廃止は昔から何度も言われてきたことであり,その判断は難しいですが,一ついいたいことはCSがなかった時代,9月中盤から日本シリーズまで消化試合が続いていたということです。
もちろんペナントレースで競っている分にはいいのですが,今年の広島さんのように8月後半にはほぼ順位が決まってしまっている状態の際には,9月中盤といわずとも8月後半から日本シリーズを意識した調整を交えた試合が続くことになるでしょう。
消化試合は一般的に観客数が少なく,選手のモチベーションも低くなりがちになり,一軍選手の多くは試合にも出なくなるため,やる意味があるのかといわれていたこともあったと思います。
その対策としてCSは一つの案だったと思いますが,もしもCSを廃止するならば消化試合が極力生じないようにどうしたらよいかということもワンセットで考えるべきでしょう。
ただし,CS制度を残すならば,先日の甲子園のように,無理な日程に無理矢理詰め込んだために雨天強行となることは,誰にとってもよくないことだと思いますから,その点は見直しをしないと私は賛同しかねます。
いずれにせよ,今後の議論状況は注目したいものです。
また思いついたら書きます。ではでは。
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